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2019年11月 中国旅行 麗江の観光 〜麗江古城

黎明(リーミン)でクライミング後は、空港のある麗江の街に移動して、帰国までの丸3日間、がっつり観光をしました。


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麗江は雲南省にある人口120万の地方都市です。近代的で清潔な街並みのいわゆる"都会"ですが、2400mほどの標高にあり、万年雪をいただく標高5596mの玉龍雪山が望めます。そしてここに、古い街並みが保存され世界遺産に登録された"麗江古城"があります。


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中国の観光はこれがはじめてなので、「千と千尋の神隠し」の舞台になったともいわれるこのエキゾチックな雰囲気も、ざっくり「中国旅行」の印象として受け止めていました。でも、こうした古い街並みが保存されている場所は中国でも珍しいそうで、中国の人にとっても人気の観光スポットだそうです。


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石畳の美しい街並み。かなり人気の観光地のため、レストランやカフェはもちろん、麗江特有の屋台料理が並ぶフードコートもいくつもありました。多種多様なお土産屋さんが歩けど歩けど途切れることなく並んでいます。


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麗江の名産であるプーアル茶をはじめとした中国茶を売るお店、果実酒のお店、からーいお惣菜のお店、スイーツのお店、ブティック、銀器や銅器のお店、漢方のお店、などなど・・。


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試飲試食もガンガンさせてもらえました(笑)。

ただ歩いているだけであっという間に1日が過ぎてしまう場所。380ヘクタールもの広さを有する麗江古城を、今回は2.5日かけて歩き尽くしました。


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麗江古城敷地内は一般車両立ち入り禁止。宿から一番近い門の前でタクシーを降りると、宿のスタッフが荷台を持って待っていてくれました。しかしクライミング帰りの四人の荷物が多過ぎてキャパオーバー!英語の話せるスタッフのお兄さんが、タジタジながらも親切に対応してくれました。ひっくり返りそうになる荷台を四人で支えながら宿を目指しました(笑)。


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宿に着いたらウェルカムティーのサービス。このあと、麗江古城の地図を広げて、観光スポットなど色々教えてくれました。


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このクオリティで1人1泊1500円くらいなのだから驚きですよね・・!宿の主人は何かと気にかけてくれ、快適に過ごせました。


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麗江到着日の夜は四人でお疲れ様パーティ!


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ダック、トリュフ、松茸、火鍋(ヤクのお肉!)、おデザも・・・がっつり楽しんでお酒も飲んでひとり2000円ちょい。右下は朝ごはんのおかゆと小籠包。


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中国茶のお店はたくさんあります。店内には必ず"自動お茶マシン"(と茶器)があり、試飲させてくれます。私もバラや雪菊、小青柑(小さな蜜柑に熟成させたプーアル茶を詰めたもの)など、いろいろ試飲させてもらいました。見たことのないモノばかりなので、試飲することで飲み方や味が分かり、購入時の参考になりました。とてもいいシステムだと思いました。


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麗江の町の標語?のなかに自分の名前がありました(笑)。


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リーミン同様、犬天国でした。寒い地方だからか、アラスカンマラミュートを連れて歩いている人が多かったです。


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麗江グルメ!大きい写真はヤクの炒め物。ヤクの肉は旨味が強くて猪肉のような感じ。美味しくてハマりました。鯉鍋も郷土料理として有名なようです。臭みはなく、脂が乗ってほろほろでした。そしてとにかくキノコがよく採れるようで、日本なら手が出せないような高級キノコ料理を連日楽しめました。


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オープンテラスでお食事したり、買い食いしたり。


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地球環境に優しいとして今話題の昆虫食も、麗江では一般的なようです。


麗江古城のもうひとつの楽しみは、マーケットでのお買い物!


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地元の人々が集まる市場が古城の一角にあり、毎日朝6時くらいから夕方まで賑わっています。


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野菜、果物、麗江名産の種類豊富なキノコ(モリーユ、ポルチーニ、松茸、アガリクスなどなど!!)、肉、魚、はちみつ、ナッツ類、お茶、売店や食堂・・。衣料品や日用品も売っています。ペルーでもベルファストでもマーケットを楽しみましたが、やはりマーケットは旅の醍醐味。


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地元の人々が集まり、地元の名産品が集まり、その土地の日常がぎゅっと詰まった活気ある場所です。そこで片言の現地の言葉を駆使してお買い物をするのもとても楽しいです。



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麗江古城の北の端には黒龍潭景区(通称、玉泉公園)という公園があり、美しい池と玉龍雪山を望むことができます。



街並みがとにかく美しく、ただ歩いているだけでも心沸き立つ麗江古城。女子ならきゅんきゅんすること間違いなしです。


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昼の風景。


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夜の風景。


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2.5日でやっと主要なスポットをまわれたかな?という感じですが、それでも隅々までは見られていないし、行ってみたいレストランもまだまだたくさんあります。お店のひとつひとつをゆっくり楽しむならもっと時間が必要ですね。


次の記事では、麗江からタクシーでいける、同じく古い街並みの残る白沙と束河古鎮をご紹介します!

2019 autumn 中華 黎明 Rock climbing in China Liming 中国 リーミン クライミング

「人にはナイショにしておきたい」

そう言って、敢えてリア充アピールはせず黙っておく人がいます。黙っておきたくなるモノがあります。

そういうのは自分とは無縁だと思っていました。基本的に、いい情報はなるべく多くの人と共有したいものです。


登山はじめたての頃からホームページを開設し、最近は本体がブログとなりつつあるものの、すっかり「配信する人」になってしまった私。「ブロガー」に転職しようかなどという考えもふと浮かぶほど、しかし筆不精とキャパシティの低さからそれも叶わないので、ただのフリーターとして細々書くのみに留まってはいます。

そんな私ですが、今回ばかりは魔が差しました。
「あんまりおススメしないでおこうかな・・・」と・・・・。


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というわけで、今回は中国黎明(リーミン)の岩場の魅力をほんの少しだけ(笑)、ご紹介しましょう!


8月にペルーを旅行中、友人からメッセージが入りました。

「11月に中国行かない?」

そのときはまさに、クレジットカードの不正使用が明らかとなったのに日本の担当デスクと電話が繋がらず、心拍数が上がり、てんやわんやしている時でした。てんやわんやしながらだったので、余り考えずに即返信しました。

「はい、行きます!」

あとで聞いたところ、本来行くはずだった某Kさんが行けなくなったため私にお鉢が回ってきたそうです。
Kさんにはもう、感謝しかありません(笑)。


私はアンテナの受信感度が低いので、ヤンショウやら巨大ケイブやらと中国のすごい噂はいろいろ聞くものの、今回行くリーミンについてはほぼ何も知りませんでした。瑞牆バムをしていた時、一緒に行く友人宅でトポを読み込み、テンションを高めていきました。


人生初の中国大陸上陸、そして人生初の砂岩クライミングです!


11月11日、他のメンバーに遅れること1日、ポッキーの日に成田から飛びました。目指すリーミンははるか西、雲南省にあって、最寄りの麗江の空港までの直行便はありません。四川省の成都で1回乗り継ぎです。それでも搭乗時間は5時間+1時間。時差も1時間なので、ダメージはほとんどありません。


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成都で乗り継ぎ20時間。宿をとって1泊し、フライト前にちょっとだけ町歩きも。


この1年、ヨーロッパや南米にアラスカと、北米さえ楽に思えるような長時間移動ばかりだっただけに、今回の移動の負荷はほぼゼロといってもいいくらいでした。このメリットは心身ともにとても大きいです。


今回は全部で2週間、クライミングできる日数だけで言ったら約1週間の短い旅行です。退職からわずか2年ですでに、これが「短すぎる」と感じてしまうのだから、慣れというのは恐ろしいものです。


麗江の空港には深夜に到着しました。迎えに来てくれた宿の主人の車で西に100km、約3時間。すでに数週間前から来て暮らしている先発隊の友人の部屋をシェアさせてもらうことになっており、深夜に潜り込みました。


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お世話になったお宿、千里ノ外(Faraway)Hotel。オーナーのラバンさんは優しくて穏やかな人。


翌朝は、もうすっかりリーミンに馴染んでいるその同室と、私より1.5日早く黎明に着いていた2名と合流し、ただ後ろをついて行って、隣のお店で朝食をとりました。この後数日、同じ店で朝食をいただきましたが、毎回出てくるのは同じ麺、そして量は日に日に増えていきました。


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左上:朝ごはんの麺。辛いのは入れ過ぎ注意。右上:お湯とクルミとヒマワリの種はセルフサービス。左下:とある日の朝ごはん。ほっかほかバオとあったかい豆乳をテイクアウト。豆乳には砂糖をたっぷり入れてもらう。右下:夜には美味しい肉野菜炒めなどなど。



リーミンは老君山国家公園という国立公園内にあり、渓谷沿いに巨岩が林立する広大なクライミングスポットです。欧米人に人気が高く、世界各国からクライマーが集います。そしてたいてい同じ宿(2択くらい)に泊まるので、お互いの距離が近くすぐ親密になれます。一人で行ってもすぐにパートナーが見つかるというわけです。


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個包装のドリップコーヒーが、ほかの国にはないものらしく大盛り上がり。


クライミングのあとは、みんなで連れ立って3つくらいある主要なレストランのどこかに食べに行きました。わたしたち日本人4人は中国語がほぼ使えなかったので、ジェスチャーと翻訳アプリでどうにか注文をとっていました。中国語の話せる人がメンバーの中に加わると、オーダーを全てお任せして円卓にただ座っていれば、多種多様な中華料理をたくさん食べられました。


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毎晩大挙して押し寄せた(笑)。


ルートは、ボルトルートもあれどほとんどがトラッドです。30m級の美しいショートルートがわんさかあり、砂岩ならではともいえる「ずっと同じサイズが続く」クラックもあります。それぞれが4番までを2セットずつ持って行って、必要な時には4人全員のギアをかき集めてトライしました。#.5が7個とか、#.75が8個とかね・・・(笑)。

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岩だらけ。


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とにかく壁だらけ。

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Faraway cornerという名の美しいコーナークラック。レイバックとワイドが多いところは世界標準。


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30mの膝がめっちゃ痛いワイド、Clamdigger。友人にならって、服がズレないよう膝テーピング。FLトライでは、簡単なところでスリップしてしまい無念の1テン!2便目は後日、道端の売店で買った750円のデニムを履いて完登。


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かわって、#.2サイズが肝となるAkhum-Rah.フットホールドが皆無なら・・もう、アレしかない!!


マルチピッチも沢山。逆に、というか、簡単なマルチは少なく、どちらかというと5.12や5.13を含むハードなマルチに★付きが多いです。
今回行けたマルチは、Liming Select(リーミンセレクト、LS、★5つ)の1本で5.10に収まっているSoul's Awakeningというルートのみでした。


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Soul's Awakeningは気持ちのいいマルチ。


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40mのピッチをランナウトしながら登りきり、ふっと一息。リーミンの谷を見下ろす。


とにかく1週間では短過ぎて、LSをちょい齧りするくらいしか出来ませんでした。


岩の質はもちろんなのですが、ここの魅力は他にも沢山あります。たとえば、Faraway Hotelの看板犬であるDing Dong(ディンドン)。彼の名前がついた美しいクラックもあります。


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ディンドンクラックを登る友人と、眠りこけるディンドン。


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上の写真の友人は後日見事RP!私はまだまだ力及ばず。宿題になってしまった。


彼は非常に頭が良く、人間の言葉をほぼ理解しているようでした。
そして推定8歳?なのに活発で、痛めているらしい右後ろ足をかばいながら岩場へ一緒に出勤します。道をよく知っているし、誰よりも早く登っていきます。


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「The Caveのアプローチはコッチだよ」と先導するディンドン。


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たまにディンドンの友達も登場。


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水をもらうディンドン。朝晩は冷え込むけれど、日中はかなり暑くなる日も。


岩場につくと、私たちが登っている間は昼寝したりして適当に過ごし、夕方また一緒に宿へと帰ります。
朝晩は寒いらしく、激しくシバリングしながら身を寄せてきます。


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クライマーにとってSFT(Super Friction Time)が訪れる夕方には「もう寒いから帰ろうよー」となきはじめる。


そして夕飯にもついてきて、股の間に割り込んできてじっと見つめてくるのです(鶏の骨とかが欲しい)。

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ディンドンの写真ばっかり撮っている気が・・。


彼を連れていけないエリアに行く日の朝はちょっと可哀想でした。しつこくしがみついてくるディンドンを無理やり宿に押し込んで扉を閉めると、必死に扉をガリガリしながら吠え立てていました。その日宿に帰ると、ディンドンは激しく怒っていました(笑)。ごめんねディンドン。


宿には生まれたばかりのピータンもいるけど、彼はいたずら真っ盛りだし少し臭うし、ある日はう○ちをぶら下げながら駆けずり回ったりしていたので、クライマーたちからの扱いもディンドンへのそれとはちょっと違っていました(笑)。


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宿の2階の屋上ですやすや眠るピータン。寝ているときはかわいい(笑)。


ごはんの話に戻りますが、ご飯は美味しくてとても安いです。ボリュームはたっぷりなので、いろんな種類を食べたければやはり大人数で行ったほうがいいです。夜にかなり豪遊したとしても、1人50元(750円)はかからない、といった感じでした。


行動食はクッキーとか果物とか。いろんなお菓子も売店で買えます。また、1のつく日にマーケットがあって、食料をいろいろ安く手に入れられるようです。残念ながら私は12日に黎明入りして20日に去ったので、マーケットを楽しむことは出来ませんでした。次はマーケットのことも考えてスケジューリングします。


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ある日の行動食。クッキーはディンドンも大好き。


#4サイズのワイド、#.5サイズのフィンガー、#6まで連れていかなければならない40mクラスのルート、などなど・・・。短い間ではあったけれど、いいトレーニングになりました。


安い、近い、でかい、が三拍子揃っている此処は、何度でも訪れたくなる素晴らしい場所です。


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みんなで!


決して一大観光地ではなく、こじんまりした、とても静かで、のんびりと時間の流れる場所です。
それゆえキャパシティはそれほどありません。

この環境が保たれているのは、それほど多くない観光客と、まだそれほど多くないクライマーたちがこの土地を愛し、モラルある行動を心がけているからだと感じます。


皆さんにはとくにオススメはしないですが(笑)、私は近いうちにまた、ディンドンと、再開を約束した友人たちに会いにこの地へ戻るのではないかと思っています。

北米の野外災害救急法 Wilderness Advanced Life Supportを受講した。

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「これから5日間お伝えする情報、現場に使えそうなアイディアには普段みなさんが医療の現場では使わない考え方が含まれるかもしれません。医療というのは常に動的なものです。みなさんがもし少しでも疑問に思ったのであれば、なぜその考えに至ったのかをぜひ質問してください。私が伝える情報を「すべて正しい」と鵜呑みにしないでほしいのです」 by Dr. David E Johnson
(WMAJのFB投稿より引用)




スッキリしない天気の10月を北杜市の友人たちのお陰で楽しく過ごし、瑞牆バムもいよいよ後半戦へ・・。

fc2blog_20191109165710586.jpgコンプレ堂(何気に初)、ギャラリー夢宇、増富の梅まんじゅう、Asakoの美味しい朝ごはん!、ラン、束の間の晴れに朝練・・・


10/30からの5日間はクライミングをお休みして、清里にある「少年自然の家」へ移動し、野外災害救急法の講習会に参加しました。


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"WALS"(ウォールズ)と呼ばれるこの講習は、ウィルダネスメディカルアソシエイツ(WMA)ジャパンが開催しているいくつかのコースの中のひとつで、医師・医療者向けのコースです。
3年前にはじめてこのWALSと出会って衝撃を受けた私は、翌年ふたたびリフレッシュコースを受講しました。そして今回は2年ぶり三度目。確かな知識と技術を求めてまたこのコースに戻ってきました。


私自身の理解している通り説明しますと、このコースは、通常の医療プロトコルが通用しない環境、資器材も人的資源もインフラも不充分な環境でいかに助かる命を救うか、ということを徹底的に突き詰めて、学び、トレーニングし、身につける、シンプルで合理的かつ非常に実践的な内容です。

アウトドアフィールドはもちろん、戦場や災害現場などが想定されています。

そして、通常一般の方に教えているこの内容を医学的に更に掘り下げて、ディスカッションしながら気づきを得ていくというのが医師向けコースの特徴です。

このWMAの総代表であり、アメリカで救急医としてバリバリやってきた御年70を超えるDr. David Johnson、通称"DJ"が毎回来日して自ら講義をしてくれます。この方、頭脳明晰で、大量の文献を読み漁っており、常に最新の情報に明るく、どんな質問にも答えを持っているというスーパーマンみたいな人です(笑)。


冒頭の彼の言葉にもあるように、野外医療に正解を見いだすのは難しいです。街の医療と比べると、医学的根拠となる研究が圧倒的に乏しいのが野外医療です。しかも基本的にあらゆることが上手くいかないのが野外災害現場の本質。とにかく多くの情報を仕入れて、それを上手く取捨選択し現場に当て嵌めていくしかないのです。


というわけで、最近ほとんど使わなくなった(笑)脳みそ、正にフル回転の5日間です。


fc2blog_2019110916552989d.jpg朝は8時半から、お昼の45分休憩を挟んで夕方17時まで。夕食後も20時頃まで講義が続きます。毎晩宿題も出ます。


fc2blog_20191109165526b52.jpg評価法に従って、重要な生命兆候から順番に評価していきます。まずは教室で、つぎにフィールドで1対1で。写真は脊椎損傷の可能性のある傷病者を評価しているところ。


fc2blog_20191109173654590.jpg日を追うごとに、複数対複数での救助とか、状況もどんどん複雑になっていきます・・。ああ、タイヘン。ちなみにこれ、溝の中にあと1人いるんですね・・(笑)。自分が傷病者役も演じることでまた学びや気づきがあります。


そもそもこのWMAの野外救急法、北米でアウトドアに関わるプロフェッショナルたちは受講が必須だそうで、世界各国で開催されているため、自国のコースのスケジュールが合わなければわざわざ海外へ行ってまで受講するようなものなんだそうです。


北米発信ということで、日本の法律や医療の実際とそぐわないところも多々あるのですが、むしろ日本の病院でバリバリ働いている先生方には全く新しい考え方と出会う機会でもあり、得られるものはものすごく大きいと思います。


fc2blog_2019110916553384a.jpg実際の手技も色々練習します。背負い搬送、どれが一番ラクかな・・。


fc2blog_20191109165535512.jpg直接圧迫止血が難しい出血に対するガーゼパッキングや、汚染された創部の洗浄。


fc2blog_20191109165701709.jpg食道挿管を繰り返す私orz


実は私自身、日本登山医学会が主催する国際認定山岳医の資格を取得していますが、本家本元のヨーロッパさんとは文化も社会的背景も全く違う日本において、山岳医として現場で活動した実績はありません。それゆえ、practical(実用的)な野外医療についてより幅広く学びたいという欲求が常にありました。そして、少し前からWMAの存在は知っていてずっと気になっていたんです。やっと受講する機会を得て飛び込んだのが3年前。そうしてその時、「これだ!」と実感したのです。


「人は適度にストレスがかかった状態のほうが物事をよく吸収する」「だから教室を歩き回ったり、個人を指名したりするけど決して困らせようというつもりではない」と、DJ。


このコースでは、座学もたくさんありますが、もちろんただ座っていれば済むわけでなく(笑)、更に少年自然の家という広い施設を利用して野外で体を動かすトレーニングが主体です。そして最終日前日の夜には大規模シミュレーションがあり、受講生が救助チームとなってサーチ&レスキューをするというとーってもストレスフル(笑)なイベントがあるのです・・。


fc2blog_20191109165703c11.jpg大勢のボランティア(傷病者役)の方々の協力なくして開催できない一大イベント、ナイトシミュレーション。これまでに学んだことを総動員して傷病者を助けます。しかしインストラクターたちによる八方塞がりな状況設定のもとコテンパンにやられるのです!


fc2blog_2019110916553704f.jpg救助チームのトップ、Incident Commanderの記録。現場と本部の判断のせめぎ合いなど、毎年リアルです。


もうひとつ、このコースの魅力は刺激的な出会いです!


fc2blog_20191109165657714.jpg力を合わせ、バスケットで傷病者搬送!リーダーの的確な指示がとっても重要


インストラクターや医療アドバイザーの方々はプロフェッショナルとしてとても魅力的だし、受講生の方々もまぁ粒ぞろい(笑)。医療現場でバリバリ活躍されている一方で、一筋縄ではいかない、いい意味で"変わった"人たちの集まりです。


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秋晴れの5日間、登れないのが苦にならない(笑)、というか、毎日が濃密過ぎて、すぐ側にある花崗岩のことも忘れてしまうほど・・。


fc2blog_201911091655233b4.jpg数週間にわたるセイリングや、数泊のトレッキングツアー、ヒマラヤ遠征など、状況設定ごとに、医療者として持参する資器材を考える。抗生剤の選択ひとつとっても、「なぜそれを選ぶのか?」と質問されます。ちなみに、10代前半の喘息の既往のない子供たちが参加するトレッキングツアーに「なぜメプチンを持参するのか?」とDJ。「いちおう・・」としか答えられない私たちにDJは言います。「子供が参加するキャンプなどの野外アクティビティにおいて、その最中に喘息を初発した例はあるか?答えは、ゼロ!」とのこと!なるほどね〜。


fc2blog_201911091655309fc.jpg年齢を感じさせない引き締まった身体、そしてとってもジェントルなDJ!「前よりゴツくなったね!」って言ってもらえました!(笑)


私は、今はただのバムで、医者としてはショボショボですが、いずれは山で現場でドクターとして活躍できる、名ばかりではない"山岳医"になりたい、そんな夢を持っています。もちろんそれは病院でもっと実力をつけてからの話で、ましてやそれが"国内で"となれば、行政も巻き込んで何年先になるかはわかりません。でも、その時その時でやるべきことの優先順位をつけて、目的を見失わず、着実にステップアップしていきたいと思っています。


fc2blog_20191109165642bfa.jpgCertificateも無事更新!


お世話になった皆さん有難うございました!


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で、講習後はまた瑞牆へ。みんなと遊んでもらって、美味しいご飯も毎日作ってもらい(食べる専門)、3日前に瑞牆バムを終了しました(=レンタカーを返しました)。

fc2blog_201911091655182d8.jpg1ヶ月の相棒とおさらば!結局みんなのおかげで車中泊ゼロ!(笑)


慌ただしいですが、明後日からは中国、黎明(Liming)です!人生初の砂岩!そして人生初の中国上陸!
とりあえず(毎度のことながら)パッキング頑張ります!

プロフィール

chippe

Author:chippe


肉好きchippeのブログへようこそ!
2006年10月 山歩きを始める。
2007年9月 クライミングを始める。
山岳同人「青鬼」所属。
「メラメラガールズ」所属。
国際認定山岳医。
「カリマーインターナショナル」アンバサダークライマー。
現在は無職、旅人。
旦那さんはpecoma。

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