2023/04/20
ジョシュアツリー40日間の旅が終了しました!現在は明日のフライトに備えLos Angeles空港近辺の宿に移動して、旧友に会ったり観光したり、パッキングしたりしてます。
ジョシュアツリー、最後の1、2週間は結構暑くなって、最高気温30度前後の日が多くなりました。本気トライには(ヌメリ手には)辛い季節がやってきたなぁ、とぼやきつつ、活発に活動を始めた虫たちや、一斉に開いた可愛らしいお花たちをしみじみ眺めながら、日陰のエリアなどを選んで最後の最後までクライミング満喫しました。
テントサイトにあるボルダーの下は貴重な日陰。ココに暖まるとよくないモノを置いて、生鮮食品もある程度保管してました。
我が子は毛虫玉から出てきた大量の毛虫たちを楽しそうにまさぐったり潰したりして遊んでました。つ、強い・・・。
ココで思い出に残ったルートをご紹介。
Heart of Darkness 11a ★★★ 。岩の狭間にあるので、たぶん上からじゃないと良い写真撮れない。でも見事なSplitter。OS!😆
Wangerbanger 11c ★★★★。遠くからも目につく素晴らしいSplitter。OS!😆
Coarse and Buggy 11b ★★★★。美しいコーナークラック、からの・・・。こちらはしっかり核心で落ちてOS出来ず、2便でRP!
Fisticuffs 10b ★★。フォロー2便、リード1便でRP。短いけど綺麗なSplitter!4番サイズの練習になりました!
Left Ski Track 11a ★★★。核心はハードでした。本気ランニングの後みたいに息切れしました。ちっちゃいけど青い上着着てるのが私です(笑)。リード3便でRP!
Hot Rocks 11c ★★★★。とってもキレイなフィンガークラック!リード3便でRP。
Spiderline 11d ★★ "短シイ"感じで私はかなり苦労しました。リードとTR合わせて5トライかかってRP。ヒールトゥ、フィンガー、ステミング、フェイスとムーブが色々出てきて内容詰まってて面白かったです。左足TCプロ、右足刀レースという布陣でRPしました。
4月の頭にYoutuberたけちゃん、もといRyoくん(ロクスノ"進化を続ける理由"でもお馴染み)と合流してからは、ほとんど毎日何かしら登ってるという状態になり、ありがたい事に結構忙しく過ごしてました。
Ryoくんのおうちでトランプ大会!
Ryoくんとは、山岳医講習で10年くらい前に知り合った(らしい。もう覚えてない)のですが、その後ちょいちょいフリークライミングをメインに一緒に登っていて、5年くらい前にはプラナン・トンサイのツアーに誘ってもらい一緒に行きました。海外遠征で一緒に登るのはその時以来になります。
主に石灰岩で輝かしいクライミングキャリアを持つ彼ですが、クラックの経験は余り無かったらしく、ちゃんとジムのクラック講習を受けてからやってきました。元のフリー能力が高いのでみるみる順応し、11や12のルートをばんばん登ってました。
そんな彼と合流するまでは、基本的に午前午後の4時間ずつくらいで、片親ずつペアになり、(たまに夫婦でペアを組み)0歳児と1歳児の子守りとクライミングを交代でする、という日々を送っていました。つまり、必ず半日は大人1人対子供1人の子守りになります。ジョシュアは終了点のアンカーがなく、リードアンドフォローが必要になるルートが殆どだったので、このスタイルだとボルダリングを楽しむ(マットは持ってきてないのでノーマットで遊べるところか、ボルダラーとマットが集まってるところを探す)くらいが限界でした。シャワーや公園に出たりして丸半日登らないことも多かったです。
でも、Ryoくんが合流してからは、3人チームが丸一日子守りをし、2人チームは大人だけで本気トライデイ、というスタイルになりました。これにより、子守りデイでも、大人3人のうち1人が2人の子を見ておいて、残り2人はあまり時間がかからないルートを選べば登れるようになり、つまり基本毎日朝から夕方まで登るようになり、俄然忙しくなりました。
それでネット環境に出るタイミングもシャワーの頻度も減り、クライミングの密度が倍近くになりました。RyoくんThanks!
うちの子はまだ歩けずハイハイなので、焚き火の炭混じりの砂にまみれて日に日に真っ黒けになっていきます。たまにテント場で水浴びなどもしました。
こうなってくると、「子守りデイでもココなら行けそう!」とか、「あれもこれも登りたいし!」とか、どんどんモチベーションも上がってきて、レストも登る以上に大事とわかってはいるものの、ケアは怠けがちになってしまいました。
でも目の前に岩と良質なルートが盛り沢山で、日常と違って登れる環境が整っていたら、やはりこの40日のうちにできるだけ登りたい、って思っちゃうのが人情です。
幸い大きな怪我もなくツアーを終えることができ、RPは5.12には届かなかったものの、かなりメンタルフィジカルの良いトレーニングになりました。
More Monkey Than Funky 11c ★★★ 久しぶりのルーフクラック!はじめて来た日は折角OSじゃんけんに勝たせてもらったのに、メンタルが豆腐で不甲斐ないトライになっちゃった。でも本ツアー最終日に再訪し、気持ちよく登ることが出来ました。思い出の1本になった!
Trapezeを登るペコマ。
ジョシュアツリーは、長いマルチこそ無いですが、ボールドで、ナチュラルで、ミニマムで、Splitterもあるけどフェイスムーブがカギになるルートも多くて、スラブ修行も出来るし、花崗岩合宿には素晴らしい場所だと思います。
今回、たまたま例年より寒かったようで、3月中旬〜4月1週目くらいまでは、クライミングにはちょうど良い気候でした。キャンプには辛い、強風の日や氷点下の日もあったけど・・。
そして子連れクライマーには正にうってつけの花崗岩パラダイスと言えるでしょう!
キャンプ場を選べば水やインターネット環境もあるし、Hidden Valleyにとまればアプローチほぼゼロで沢山の岩に囲まれて過ごせるし、街は30分(Hidden Valleyから西ゲート)〜45分(Hidden Valleyから北ゲート。シャワー浴びに行ってた29 Palmsの街方面)くらいと僻地でもないし。
最後に記念受験したEquinoxは本当に素晴らしいSplitterでした。久しぶりに人里離れた荒野へ繰り出し、そのだだっ広い大地に鎮座する姿は「俺がココの王だ!!」と言わんばかりでした。いつかこれを登るために再訪したい、と思っちゃいました。
コロナ禍あけ待望の海外ツアーは、「産後」脱却!という意味でもちょうど良い再スタートになりました。
そして、「やっぱり私は旅が好きだ!」と心から思いました。ありがたいことに、私にはちゃんと帰るべき場所がありますが、帰るべき場所のある放浪者、という生き方が性に合っているようです。異文化に飛び込んで自由気ままに暮らすと、どんどん心が豊かになっていくような気がします。
小さな旅のお供が増えて楽しさも倍増です。
赤ちゃん連れてこんなに登れて、楽しい40日を過ごせたのはみんなのお陰!ホントにありがとー!!!!
旅はいったん終了で日常に戻るけど、帰国後もテンション鰻で登ります!!