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2017正月 カナディアンロッキーレポ 〜Canmoreグルメ編〜

美味しいものを食べ、うまい酒を飲むのが大好きな私たち。
ツアー中はほぼ毎晩飲んでました(笑)。
11泊のうち2日は自炊して家飲み、9日は外食してホリデー気分を満喫してました。
お休みサイコウ!

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宿のすぐお隣さんで連日大にぎわい、ジャンキーな匂いを漂わせまくって到着早々存在感抜群だったのがThe Grizzly Paw Brewing Co.です。外には素敵なファイヤープレイスが!テレビもあって大人気のアイスホッケー観戦しながら-20℃アンダーのアウトドアでキンキンのビールを飲めます(笑)!



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ブルワリーなので色んな種類のビールが飲めます。飲み比べもあります!Squamishでも感じましたがカナダはビールが美味!私はカナダではじめてベリー系フレーバーのビールを飲んでハマりました。日本では個人によるお酒の自家醸造が禁じられていますがカナダは合法!そのお陰でクラフトビールの質が高いわけなんですね〜。



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メニューはジャンキーなもの色々!少し味付け濃いめではありますがどれも美味しかったです。滞在中一度リピートしました。店員さんはスマイル$0です。忙しそうなのに超感じ良い。楽しくなるお店です。宿の隣ってこともあってお家飲み並みにリラックスできました。この写真のPrime rib sandwichはお肉ジューシーで美味かった!かなりお勧めです!



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こちらも宿のほど近く。日本人の方が経営されてるChef's Studio Japanという和食屋さんです。お寿司、お刺身、天ぷらなどなど。New Year Eve Eve(?)に伺って店員さんから色々情報収集させてもらいました。日本酒は日本国内の価格相場を知っているだけにちょっと手が出ませんでした^^;


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和食つながりで、こちらはElevation place(クライミングウォールがあるスポーツ施設)の向かいにあるラーメン屋さんYama Ramen Barです。



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店内は和風のインテリア。ラーメン、餃子などありました。麺はちょっとインスタント風味だったけどチャーシューが分厚くて美味しかった。そうそう、こちらの卵は黄身がかなり明るいレモン色なんですよね〜。味はおんなじ。


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夜はトリップアドバイザーで人気上位の店を調べたりもしました。1位のお店は予約いっぱいで行けませんでしたが、2〜4位のお店はチェックしてきましたよ!こちらは人気度2位のスペイン料理のお店、TAPASです。


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お肉に合う赤ワインを楽しみながら



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色々な肉料理を頂けるお店でした。普通に日本で人気のお肉料理屋さんに来てる、という錯覚に陥るほど日本人好み(?)な素材を活かした味付けだったと思います。
混んでいたけど楽しくお食事出来ました。



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こちらはまたまた宿のすぐ近くにあるシュラスコのお店、Gauchosです!こちらが人気度3位だったかな?


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美味しいし近いしでこちらもリピートしました。サラダバーがあって、色んな野菜やお惣菜、ビーフシチュー、カレーなどが食べ放題です。ヘルシーだし味付けもとても美味しかったです。自然と笑みがこぼれますね〜。


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そしてシュラスコ!串刺し肉をお兄さんがせっせと運んで来てくれます。たまに塊肉もきます。



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種類豊富だし、ビーフはどれも柔らかくて美味しいです。確実に食べ過ぎます。


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そして驚いたのがデザートのクオリティ。いやー。カナダの飲食店質高めです。。


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最終日の夜に行ったのは人気度4位のお店、パスタやピザ等イタリアンが楽しめるRocky Mountain Flatbread Co.です!こちらも宿から歩いて10分かからない距離です。



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店内には大きな石造りのかまどがあって、やはりお客さんで賑わってました。パスタもピザも美味しかった!カクテルやデザートも充実してました。


このほか、写真はないですがCanmoreの街の入り口近くにあるインドカレーのお店、Spice Hut Indian Cuisineにも行きました。こちらは宿から離れているので、登って来た帰りに車のまま寄りました。カレーは色んな種類があって、ナンもガーリックとかココナッツとか種類豊富。もっと長く滞在してたらリピートしてたかも!美味しかったです。


ということで、Canadian delicious cuisineも氷と同じくらいめいっぱい満喫して来ましたよ!あ〜、お腹すいてきた〜〜・・



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おまけ。patagoniaが撤退して国内では余り見かけなくなったCLIF Bar(私は割と好きだった)ですが、MECで買い物をしたとき日本では見たことのないフレーバーのものを見つけたので試してみました。
しかし行動中に食べようとすると、カチカチに凍って石化してる!\(^^;)/そもそも-20℃アンダーの環境には適さないものだったようです。顎が外れるかその前に歯が折れるかというくらいの凍りっぷりでした。
オススメしません!!

2017 正月 カナディアンロッキーツアー 〜 カナダのススメ

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2016/12/28〜2017/1/9のカナディアンロッキーツアーの記録です。


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今回ははじめてエアカナダを利用しました。成田からCalgaryまでの直行便があります。しかも格安航空券より正規チケットのほうが安いという驚愕の事実。10時間くらいで着くと思うと、結構近いですね。映画も色々見られて快適でした。


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カナディアンの英語は分かり易く、レンタカー諸々問題無し。アメリカと似て非常に広大でシンプルなHwyをひた走るだけの楽々ドライブです。CalgaryでMECというアウトドアショップに寄りました。


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二階建てで広く、ギアの品揃えもなかなかいいです。ギアは日本より2割くらい安く買えるので買い物用に空のトランク1個持ってきたいくらい。私たちはハーネスやらロープやらスクリューやら、かなり現地調達しました。(とくに70mロープね!)


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Canmoreまでは1時間くらい。しばらく走るとロッキー山脈に近付いてきて周りが山だらけになります。わくわくさんだね!


宿泊はTHB(The Hostel Bear)ではなく、街の中心に近いところにあるBow Valley Motelにしました。「お値段以上」のクオリティで11泊のロングステイを超快適に過ごせました。

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ダイニングキッチン!もっと大勢でわいわい泊まったら絶対楽しいしお得!

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広いリビング。エキストラベッドもあり。ここにギア広げて乾かしたり、トポ眺めながらビール飲んだりしてました。

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ベッドルーム。おしゃれ。

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バスルームもおしゃれ!シャンプー、リンス、ボディソープ、ドライヤーもありますよ!


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お部屋の目の前に車も停められて言うことなし!


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このモーテルは立地も素晴らしくて、多数の飲食店が徒歩5分圏内。スーパーも徒歩10分圏内(車で行ったけど)。そしてクライミングジムも徒歩5分でした。ここはウォータースライダーつきのプールやトレーニングジムなどもある総合スポーツ施設です。
アイスクライミングツアーでジムが近い必要はとくにないですが、私の人生で住みたい町リストの上位にランクインしました。

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これがウォールです。簡単なテストを受ければリードも可能。ジムにあるロープを自由に使えます。小さなボルダー壁もあり。でもクオリティはスポーツセンター内の壁、って感じです。ツアー中、Calgaryの「Climbing Center」というジムにも行きましたが、そちらの方が玄人向けでした。リード壁もボルダーもありトレーニングスペースも充実してました。ワイドの課題とかもあって楽しかったです。


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街はクリスマスを過ぎていてもずっとクリスマスツリーとサンタさんでした。新年があけても平気でクリスマス飾りをおいてる店もあったので、そういうものなんですね。


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大晦日はスーパーが早く閉まり、レストランもお休みの所が多いという事で、huffner creekから早めにあがってお買い物して自炊パーティでした。すると夜9時頃、花火の音が・・!



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町外れにある巨大な池が凍ってスケートリンクになっており、出店が出て音楽ガンガン、みんなが氷の上で踊ってました。アイスホッケーが大人気なようですが、マイスケートシューズを持ってるのも標準らしくて滑ったりホッケーしたり自由な感じでした。私たちも普通の靴でツルツル滑りながら踊りました。


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ツアー中、一度Banffの街も観光(チラ見?)しましたが、Canmoreと比べると賑やかで、立ち並ぶお店なんかも観光地色がより濃い感じがしました。Jasper方面に通うには近いですが、もう少し静かで現地の「生活感」が感じられるCanmoreのほうが好きかなって思いました。雰囲気的にSquamishに近い、閑静な感じと言うか。きっとBanffに泊まったらBanffも気に入るんだろうけどね。


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Canmoreの街にもギアショップが1件(店名が"Vertical Addict"っていう凄い名前だった)、アウトドアショップは色んなジャンルのものが何軒もありました。でも値段も品揃えもCalgaryのMECの方がいいです。


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毎朝暗いうちから(といっても6時や7時・・・)起きて快適なキッチンで目玉焼きを焼き、快適なダイニングで朝ご飯を食べ、


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着替えてパッキングしたら車に乗り込んで氷へGO!車窓から「あ、あそこにも滝あった!」とか言いながら登りに行って暗くなるまで登って帰るという素敵なツアーでした。


次はグルメブログらしく、Canmoreのグルメレポです!


Cascade Waterfall - 2017 正月 カナディアンロッキー アイスクライミング 記録

※カナディアンロッキーツアーのレポートです。文中のグレーディングなどはカナディアンロッキーのトポ"ICE LINES"を参考にしています。※


2週間もあったはずのツアーも気づけば今日が登れる最終日。明日は日本に帰国です。
1/7はBanff方面への行き帰りのHwyから見えていた、ひときわ目をひく滝に登りに行くことにしました。
Cascade Waterfall (WI3,300m)です。


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前夜のWeeping wallからの帰り道で暗い中を通ったとき、Cascade waterfallの左のガリーを下山するヘッドライトが見えていたし、人気ルートで渋滞しそうなのは想像がつきました。帰国の準備もしないとなので、今日はなるべく早く帰りたいところです。早起きして出発しました。Hwy 1からLake Minnewankaへ行く為のexitを出てすぐのところにparking lotがあります。すると、どこに停めるのか少し迷ってぐるりと一回りしている間に、他パーティが続々と到着。真っ暗な中ちゃちゃっと登攀準備を済ませて、あれよあれよとアプローチ開始して行きます。やばい、出遅れた!


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私たちも急いで準備して急いで歩く!結局3人パーティの後、2番手で登攀開始となりました。まだ暗いです。


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300mといっても、はじめの200mはナメ滝をひたすら同時登攀。しばらくして広い雪原に出ると、ついに車道からも見えていた100mの滝が姿を現します。



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太陽が昇って滝を照らし出してゆく。今日もまたとない晴天です。


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テンション鰻だね!



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滝のふもとでぱしゃり。



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1P目はchippeがリードでした。先行パーティが登るのを待ってスタートすると、太陽光に照らされた氷の表面はすでに溶け出しており、硬い氷ばっかりだったカナダではじめてとても登りやすい氷質になっていました。反射光が眩しい!



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2P目が核心ピッチ。pecomaがリードします。先行パーティの中には、日本の雪が大好きで北海道や上越に通い詰めているボーダーも居ました。



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天気最高!テン鰻!!


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いったんトップアウトしてしばしのラッセルのあと、最後に30m程度の滝が出てきて終了です。



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岩峰がかっこいい!連日沢山のパーティが登っているはずなのでトレースがあるかと思いましたが、下山のトレースがよく分からなかったので適当なところから左の尾根へ上がりました。雪崩を誘発しそうなひどいトラバースになってしまった。。


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しばらく尾根を降りて行くと入り乱れたトレースにぶつかりました。みんな迷ってるんだね。そこから先はトレースを辿り、25mの懸垂地点に到着。ボルトアンカーがありました。


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先行パーティを待ったのもあって、降りてくるころには15時近くになっていました。


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毎日見ていたこの景色もしばし見納めですね。この山だらけの中をHwyを通したのがすごい。



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最後にもう一度、Cascade Waterfallを振り返ります。まだ登ってるパーティと懸垂下降してる風のパーティが見えました。滝にはアンカーがあるから同ルート下降も出来るんだけど、そうすると最後の200mナメ滝をひたすらクライムダウンという地獄が待ってるんだよね・・


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カナダは氷天国でした!またくるぞー!!!

Weeping Wall Right-Hand Side - 2017 正月 カナディアンロッキー アイスクライミング 記録

※カナディアンロッキーツアーのレポートです。文中のグレーディングなどはカナディアンロッキーのトポ"ICE LINES"を参考にしています。※


ICE LINESのグレーディングは日本よりワングレードくらい辛めと聞いていましたが、数日登って感じが掴めてきたのでもっと難しいのを登りに行こうということになりました。
そういうわけで1月4日と6日はWeeping Wallに行きました。



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Canmoreからは約2時間とちょっと離れてます。Hwy1を西へひた走り、BanffをこえLake Louiseをこえて更にJasper方面へ。真西に向かうHwy1から途中で北へ向かうHwy93にのりかえて、さらに20kmくらい北上したところにあります。Rampart Creek Hostelという近くの山小屋をベースにするのもオススメだとか。
そろそろかなと注意して見ていれば、薄暗くても巨大な滝が右手に見えてくるのでわかります。その道向かいの駐車スペースに車を停めて準備です。


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このparkingにはイタズラravenが居てクライマーの荷物を狙っています。ザックのジッパーくらいは苦もなく開けられるそうです。なので取り付きに荷物を残置することは出来ません。車で登攀準備をすっかり済ませていくのが吉です。


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アプローチはガチで5分です。これでもまだ本来の大きさほどには発達していないそうです。
私たちはバックロープに日本から持ってきた60mダブルロープを使うつもりでしたが、駐車場でたまたまお会いしたKさんが「懸垂は70m必須」と教えて下さり、親切にも70mダブルロープを貸してくれました!
そして私たちはこのロープに大いに助けられることになるわけで・・感謝感謝です。


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この日はじゃんけんで勝った順にリードすることにしました。1P目はchippeから。私たちと同じRight-Hand Side(WI5,160m)を登ろうとしている3人パーティがいたため、本来のラインより少し左寄りから登り始めました。



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Left-Hand(WI4,180m)を先に登り始めた3人はガイドパーティで、リードしていたガイドはICE LINES著者のBrentさんだったらしい。サインはもらい損ねました。


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1P目はトポによるとWI4で45-55m。右コーナーの岩壁にボルトアンカーが打ち込まれた快適なテラスがあり、そこでピッチをきります。でもあとから登り始めた右のパーティと干渉してしまい、中途半端な位置でスクリューアンカーを取りました。しかし右のパーティのリードもボルトまで行かずに私のすぐ隣でアンカーを作り始めました。
彼らはフォローの2人が上がってきてから、結局10m先のボルトまでまたスタカットで移動することにしたようで、ちょっと揉めてました。



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右隣のパーティが全員フォールラインから離れるのを待って、pecomaが次のピッチを開始。凹角状を直上して25mほど伸ばし、ハングしたカーテン下のミニ洞穴でピッチをきりました。



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chippeがフォローを終えて合流するも、ここから更に直上するのは傾斜も強く、氷も不安定で悪そう。しばし右パーティの様子を伺っていると、ボルトアンカーから20mほど登ったところでピッチを切って下降をはじめたようでした。彼らが充分離れるのを待って、元のラインに戻ることにしました。ここから右コーナーへトラバースを試みます。


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途中、もろいクラゲの大群地帯に入り込み、容易に壊れる氷の中をヒヤヒヤしながらのランナウト。なんとか悪場を抜けて氷質がしっかりしてきたところで、右コーナーになんちゃってアバラコフが残置された穴状のテラスがありました。本来の2P目はトポによるとWI5,60m。まだロープは25mくらいしか出ていないので、先の25mと合わせても少し足りない。しかしそこから先は80度程度の傾斜となっており、先もよく見えません。どれくらいロープを伸ばせるのかもよく分からなかったのでそこでピッチを切りました。


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次のピッチをpecomaがリード。傾斜の強い部分はほんの5mほどで、あとは傾斜の緩い凹角状でした。ロープが50mほど出たところで解除コールがかかりました。これだけ出たとすると、もしかしてトップアウトできたということもあり得る?とちょっと期待します。


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でも、やはりpecomaが到達したところは終了点ではなく、そこから最後のバーチカルなピラーが威圧的にそびえ立っていました。
私たちはトラバース気味になったとはいえ、トポ上の1Pを3Pに分けて登ったことになります。それにしても2P目が60mとは到底思えません。1P目終了点のボルトから60mでここまで到達するのは不可能に思えました。
この時点ですでに16時をまわっており、間もなく暗くなることが予想されました。ヘッデンを1つしか持って来ていなかったので、ここから下降することにしました。
懸垂下降用のボルトアンカーは更に右の岩壁に設置されており、トップアウトしないと使えません。
巨大な氷柱にロープじか掛けは凍ってひけなくなるのが怖かったので、スリングを残置して下降を開始しました。


ルート上に残置アバラコフがあるのを知っていたのでそこを目指しましたが、結果的には70mロープの伸びも相まってギリギリくらいでした。アバラコフフックを置いて来てしまっていたし、60mロープだったらスクリューまで残置の危機でした。


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二日後、ギアショップでマムートの7.5mm 70mダブルロープと捨て縄を購入し、アバラコフフックもちゃんと持ってゴミ掃除のため再訪しました。
この日は絶対一番にとりつき、かつ明るいうちにおりてシュラスコを食べに行きたかった(笑)ので早起きしてきました。まだ薄暗いですがもう9時です。早起きの甲斐あって、この日は一番乗り。この日はこのあと1パーティがLeft-Handを登りに来ただけでしたが。
はじめのトライとオーダーをかえて、1P目をpecoma、2P目をchippeがトライし、3P目はじゃんけんで決めようと言う事になりました。


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こんどは本来のラインを快適なボルトアンカーまで、50mくらい順調に登ります。この日も天気は最高でした!



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どのくらいロープを伸ばせるのか未知数な2P目。70m伸ばしてもたぶんスリングを残置した快適なハング下までは行けません。でもその15mくらい手前から傾斜は緩み始めるので、行ける所まで行ってきる、ということでスタートしました。
結果、長い長い80mの旅となりました。最後の10mはpecomaが同時登攀していたようでした(といっても傾斜70度程度はあるのですが・・)。どんどん重くなるロープをひきずり、アンカーの分をぬいて使えるスクリューは12本。途中またクラゲ地帯を通過したり、残弾を気にしながらのランナウトにひやひやしつつ垂直部をこなして、二日前にも訪れた緩傾斜帯にたどり着いた時には心もパンプしかけてました。しかも気付けば2時間半以上経っておりびっくりするやらへこむやら。。


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スクリューセットに手間取ったり、氷の大海原からラインを見極めるスピードもなく、心のパンプからくる打ち込み過ぎやらなにやら・・。もろもろの”遅さ”の積み重ねでこんなに時間がかかってしまうのでしょう。でもそれが今の実力なのです。結局、80m伸ばしても二日前に下降を開始した地点にはあと一歩届きませんでした。次のピッチのもろフォールラインに入りそうな緩傾斜部分でどうにも動けなくなり、表面のウインドスラブをノミックのハンマーで叩き壊してピッチを切りました。



次のピッチはpecomaに快く譲ろうと思っていました。余りに時間をかけてしまった後ろめたさもあるし、正直心もよれていたし。でもフォローであがってきたpecomaの慈悲深さは私の想像をはるかに越えていました。

「いや、これが実力なんだからしょうがない。予定通り、じゃんけんでいいよ」と・・・!


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なら遠慮なく、とじゃんけんをしたら、見事にchippeの勝ちでした。
次のピッチはWI5,50m。
長さにしてこのルート全体の2/3以上、そして核心部の全てをリードさせてもらえるという幸運を手にしたのでした。
そう、じゃんけんも実力のうちなのです!



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威圧的に見えた核心部も、垂直なのは15m程度。ほどなくして傾斜がゆるみ登り易くなりました。しかし心も身体もよれていたので登りは散々でした。途中、ゴミも無事回収出来、最後にはトポにある通りの「ごついチェーンの巻き付いたぶっとい木」がありました。
お疲れさま!


他にひとも居ないし、いつも通り「フォー!(解除!)」と叫ぶと、はるか左のほうから「fooooo!」という威勢のいいお返事が。Left-Handを登り終えた2人が下降を開始するところでした。pecomaのフォーはきこえてきません。きっとさっきの彼らの声にかき消されたのでしょう。仕方なく「解除!」と言い直し、改めて「カナダで"フォー"コールは不可」と思い知ったのでした。


下降はぶっとい木から約60m、55m、55mの3回で出来ます。岩肌にアイゼンの引っ搔き傷と快適なボルトアンカーがあります。やはり70mロープ前提での安心設計です。無事明るいうちに降りられ、シュラスコで乾杯出来ました。


次回はこの更に上にそびえ立つWI6、100m超のPillarにも是非挑みたいですね!!

Louise Falls - 2017 正月 カナディアンロッキー アイスクライミング 記録

※カナディアンロッキーツアーのレポートです。文中のグレーディングなどはカナディアンロッキーのトポ"ICE LINES"を参考にしています。※


天候不良だった元旦はレストして、1/2は有名な観光地で温泉リゾートであるLouise Lakeの街にある、115mの滝に行きました。

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街の一角に巨大なLouise湖があり、その向こうに目的の滝を臨めます。写真でpecomaの右に小さく見えているのがそうです。湖は全面凍っているのでその上を歩いてアプローチですが、滝は見えているのに湖が巨大すぎてなかなかたどり着きません。


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新年があけてから急激に冷え込み、この日も-30度を下回っていました。だいぶ滝が近くなってきたけどまだまだ着きません。無風快晴なのに唯一露出している顔が痛く、気をつけないと凍傷になるくらいの冷え込みです。自分の吐く息で結露したまつげに瞬く間に樹氷が形成されていきます。


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でたー!流石に巨大です。


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滝は3段になっています。2段目はハングしており穴の奥は巨大な空間になっています。1P目がはじめのバンドまで、2P目が真ん中の穴まで、3P目が穴を出てカーテンを登りバンドまで、最後に最上部のカーテンを登って終了です。(WI3,20m/WI3,45m/WI4-5,25m/WI4,25m)。ちなみに3、4Pは繋げて登るのが一般的、らしい。。


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この日は1番乗りでとりつけました。chippeから登攀開始です。下降は歩きなので70mシングル1本でいきました。1P目も写真を撮りたかったけど、余りの寒さにカメラがすぐだめになってしまい、懐で温めながら登りました。1P目の終了点は右上のハング下にボルトアンカーがあるのでちゃんと探しましょう。chippeは見逃して更に10mほど登ってしまい、スクリュービレイに。結果ビレイ点が2P目のフォールラインに見事に入ってしまいました。写真は2P目リード中のpecoma。


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pecomaがたどり着いた先はこーんな巨大な洞穴でした。岩壁にボルトがあって、岩からカーテンに乗り移るミックスのラインもあります。2人くらいが快適にビバーク出来るくらいの広さです。ホテル二子ならぬホテル丸山ならぬ、これぞ「ホテル・ルイーズフォール」です(スイートルーム)。


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穴からの眺めはこんな感じ!自然の造形ってすごい。下にわらわら見えるのは滝見物に来た観光客です。

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この日はじゃんけんに勝ったchippeが核心ピッチをリードしました。穴から出ると高度感、露出感抜群!


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50mのばして3、4Pを繋げ、終了点へ。太い木に残置があり、その奥の壁にも立派なボルトアンカーがありましたが余りに高い位置過ぎてどうやっても届きませんでした。木も太すぎてスリングが足りないので残置を拝借してビレイ。海外は何もかもビッグサイズですね。


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いつもの「フォー!(解除!)」コールをしたら下で見ていた観光客が "fuuuuuuuuuu !" "foooooooooooooooo ! " "You なんちゃらかんちゃら!"と盛り上がってしまい収拾がつかない事態に。この後もたびたびこの外人(もとい地元民。foreignerはむしろ私たち)のリアクションに悩まされ「フォー」コールは全く使い物になりませんでした。ヨセミテでは使えたのにな・・おかしいな。

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下降は滝の左岸の樹林を降ります。トレースばっちりです。
この後、更に奥にある小さな滝を登って帰りました。はるか彼方に見えるのが高級ホテル、The Fairmont Chatreau Lake Louise. ホテルの前では天然のスケートリンクで観光客がスケートしてました。新年初アイスで素晴らしい滝を登れて、今年も1年良い年になりそうです! 





プロフィール

chippe

Author:chippe


肉好きchippeのブログへようこそ!
2006年10月 山歩きを始める。
2007年9月 クライミングを始める。
山岳同人「青鬼」所属。
「メラメラガールズ」所属。
国際認定山岳医。
「カリマーインターナショナル」アンバサダークライマー。
現在は無職、旅人。
旦那さんはpecoma。

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