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2019/4/2 Rive Gauche d'Argentiere / Blade Stadium / "Flame Libra"(80m,M5/M6+/M6+)

4/2はTKくんの提案で、Argentiere氷河にあるミックスのマルチピッチゲレンデ"Rive Gauche d'Argentiere / Blade Stadium"へ行きました。

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Argentiere氷河末端にある80mほどの北東向きの壁で、No bolt/オールナチュプロ。一部ミックスもあるけどほぼ全てが完全なドライルートなので今シーズンのような氷のない年でも遊べます(笑)。

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今回はSくんと3人で行きました。SくんはFIXを張って上から撮影

今回は、この中でも一番易しい、故にもっとも登られていると思われるルート、"Flame Libra"を登りました(2012年初登)。

易しいと言ってもM6+あるので、私にはお腹いっぱいでした。迷わず素手になってクラックにはジャミングし、カチがあればカチ持ちしました。TKくんは全部アックスだったっていうからスゴイ。"Tool"使いは奥が深いです。
ちなみにこのエリアではM9を含むルートも登られています。


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岩場へはArgentiere(Grands Montets)のスキーゲレンデからアプローチします。
Plan Joran ゴンドラからHerseリフトを乗り継いでゲレンデトップまで。ここからほぼハイクアップなしで下降点まで行けます。
帰りもゆるい上り坂ながら、手漕ぎとスケーティングでさほど苦労せずゲレンデに戻れます。
つまりtouring skiの必要はありません。
(※ちなみにスキー場の人に確認したところ、ゴンドラもチェアリフトもツボ足スノーシューNGだそうです。スキーかスノボが必要です)


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スキー場も十分たのしそう

岩場に関する詳しい情報はコチラのサイトに載っています。


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前日に偵察

今回ははじめてだったのもあって、念のためゴンドラ駅の近くにあるショップでATスキーをレンタルしました。
レンタル代は板、ストック、シール、クトー、ブーツセットで1日たったの€40!Chamonixで借りたら€60はするのでかなりの価格差です。

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センター88の板。ビンディングはTLT


お店の営業時間は8:45〜19:00。ゴンドラも8:45から動き始めます。今回は9時半くらいに着いてスキーを借り、10時ゴンドラ乗車。10時20分くらいから滑り始めました。

ちなみにゴンドラ+リフトの片道券代も安くて、€28でした。

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快適なゴンドラ


現在、ドリュやドロワット 、Aiguille Verteなどの登山の拠点となるGrands Montetsのゴンドラ山頂駅は2018年9月に起こった火事で燃えてしまい、運休中です。これを知ったときはなかなかに衝撃的でした。それでもなお多くのスキーヤーが、Herseリフトの山頂駅からハイクアップしてGrands Montetsのコルまで上がり、Rognons氷河〜Argentiere氷河〜ゲレンデという人気ルートを滑降しているようです。

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4/2も平日ながら多くのスキーヤーがハイクアップしてました

きっととても気持ちのいいコースなんでしょうね!


Herseリフトトップから、Refuge de Lognan(山小屋?)の方へ降りて行き、Argentiere氷河の谷底を目指します。

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いくぜ!


下降点まで圧雪バーンが続いており、プレハブ小屋が目印です。ここでクライミング装備以外をデポして下降点に向かいます。

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20mほど断崖絶壁の上をトラバースして、ルート上と思われる立木から懸垂下降。下降開始時刻は12時を回っていました。

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迫り来る大迫力の氷河!

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立木には残置スリング。捨て縄で補強


はじめのM5ピッチから私スタートでつるべさせてもらいましたが、15m、15m、10m、35mくらいの感じで4ピッチで登りました。

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1ピッチ目フォロー中のTKくん

クライミング開始は13時過ぎ。この時点では19時のスキー返却には十分間に合うと思われましたが・・・(主に私の)リードに時間がかかり、結局最終ピッチのフォロー中に19時を過ぎてしまいました。レンタル代が・・

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3ピッチ目フォロー中のTKくん

ギアは、登るルートによりますが、#000-#2まで2セット+#3と#4もあると安心かと思います。ナッツも使えます。

そして今回、あろうことかヘッドライトを忘れてしまった私・・。行きの電車の中で気付いたのですが、「まあ暗くなる前に帰ればいいよね」的な甘い考えは通用しませんでしたorz

ということで、下りはTKくんのヘッドライトの光を頼りになかなかにスリリングな滑降となりました。後ろをぴったりついて滑ったり、傾斜が出て来たら数十メートル先に行ってもらってから振り返って雪面を照らしてもらったり。
はじめの100mほどはかなり深掘れの、部分的に30度くらいあるコブ斜面だったので、10kgほどの荷物を背負い薄暗い中滑るにはなかなかにハードでした。。


「ところで、もうシャモニへ帰る手段がないんじゃ・・」
ということに気づいた私たち。今夜はArgentiereで宿を探すしかないか・・と思っていたら、なんとバスの深夜便があり帰れました。

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ちなみにシャモニ-アルゼンチエール間バスは€2、電車は€2.9


そして22時半、アパートに帰り着くと、留守番のTくんが夕飯を作って待っていてくれました!オムライスもポテサラも美味しかった!
つい食べ過ぎました。

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Thank you so much Tくん!

翌朝、「誠意を見せればなんとかなるかも!」ということで、始発列車でArgentiere駅に向かい、開店前から待ってスキーを返却。するとなんと追加料金なし、何事もなかったかのように1人€40で済みました。良心的でよかった!

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めでたしめでたし!

2018/8/2 Lofoten Presten "Vestpillaren Direct" (467m, 12P, N6/5.10b/c)

8/1は天気も悪かったのでレストがてら、とびっきり透明度の高い海に飛び込んでみたり、短いマルチをやったりして早めに寝ました。
そして翌8/2は楽しみにしていた"Vestpillaren Direct"を登りに行きました!
"Lofoten's finest route"かつ"人生で一度はやるべき"、とのことで期待高まります。



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洋上のアルプスが360度視界いっぱいに拡がるー



朝6時起床で朝ごはん。Prestenの岩の目の前に路駐して、アプローチ10分で取り付きです。天気予報は曇りのち晴れで、気温も最高20℃と絶好のクライミング日和になりました。


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下の小ハングの少し右あたりから取り付き、ほぼまっすぐに頂上を目指すのが今回のライン。他にも多くの面白いルートがあります


少しすると後続がぞくぞく現れたので、一番にとりつけてよかったです。
7時、じゃんけんで勝ったペコマからクライミングスタートしました!


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午前中は日陰で快適



トポには"long, interesting and well protected, but never too difficult"とありますが正にその通り。12Pそれぞれに特徴的なクラックが連続します。最終ピッチこそ泥壁登りが出て来るものの、500m近い大岩壁のてっぺんまでほぼずっと快適な花崗岩クライミングが楽しめます。


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6P目のトラバースを終え、フォローのペコマを見下ろす



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ようかんを挟めるぴったりサイズのクラックもあって快適ビレイ



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となりのラインを登る後続パーティもたのしそう


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8P目。こんなクラックが40m。ほとんどのピッチが40〜50mで登りごたえあり。ガシガシ高度を稼いでいく



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8P目終了点の快適なテラス



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核心の9P目は"Right leaning"クラック。見た目ほどわるくなく快適



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高度感も抜群!



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ザ・花崗岩!なクライミングの連続です!




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そして13時、ついに頂上へ!真っ青な海に浮かぶ真っ白な花崗岩峰が水平線の彼方まで折り重なるように見渡せる。こんな景色は見たことがないのでしっかりと目に焼き付けた



下降は歩き。奥の山とのコルを乗り越えて大回りに下る。下りきった先には雲の平が。そしてなぜか奥又白池もあって観光客で賑わっていた。


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みんなホントにたのしそう



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下降路を間違えて展望台に寄り道。Henningsværの街が一望できた



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下降には2時間くらいかかった。取り付きに戻って来たのは14時半ころ。Prestenの岩壁はやはり巨大だ


下山後は毎日恒例となったムーヴ。Henningsværの街まで買い出しです。


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街までは1車線の橋を2度渡る



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主にスーパーしか行かなかったけれど、Henningsværは可愛らしい観光の街。この日はLofoten滞在最終日なので、クライミングショップも寄ったりしました。


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我が家でうちあげ!


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最終日の夕飯はフィッシュボールパスタ。初日に買ったパスタも無事食べきりました!



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明日は早起きして最後の街へ移動です。
ラストナイトを満喫しました。


これにてLofotenクライミング紀行は完結。
大自然に包まれて、心穏やかな時を過ごすことが出来ました。
日本から遠く、なかなか訪れる機会のない北欧。この旅で更に興味が深まりました。


旅っていいね!

2018/7/31 Lofoten Reinesvaet (The Reine Slab) "Sea Breeze" (355m, 8P, N5) ノルウェー ロフォーテン クライミング

本日も朝から快晴、天気予報も上々です!


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遠くに見える鉄塔のあたりがHenningsværの街


今日も暑くなりそう。これまで最高気温は連日28度に達しています。
トポには7月でも平均最高気温14度くらいとあるのに、持ってきた防寒具類はまだ全く出番がありません。


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土壌が薄いノルウェー。野トイレは海が推奨されています。ペコマはこのカップめんにハマってた。スイスチーズとサーモンのサンドイッチは絶品朝ごはん!



暑くて地元クライマーもさぞかし困っていることでしょうが、そこはさすがに上手く時間帯を選んで日陰を求め登っているよう。
Hollenderanで会ったクライマーたちは20時くらいに「これから行くんだ」って言ってました。
生活にも慣れてきたし、そろそろ我々も太陽との直接対決を避けていきたいところですね。


名称未設定6

この日は6時半くらいに起きて朝ごはんを食べ、片道1時間半のドライブでロフォーテン諸島南端にありロフォーテン1の景勝地であるReineへ向かいました。



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ReineのBest viewスポットで写真撮影の後、手前のSakrisøyのお土産やさんで試食をし、フィッシュバーガーを食べ、観光完了!ちなみに試食は左から、サーモン、くじら、ハリブー



さて、腹ごしらえも済んだところで、目標ルート3つめであるThe Reine SlabのSea Breezeを登ります!


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車は取り付きのすぐそばに停められます。海沿いの道路は自転車の標識があったので「車は進入禁止なのかな?」と半信半疑でしたが、他にもバンバン車が入っていたので問題ないのだと思います。トポにもそう買いてあるし。



水500ccだけ持って12時くらいに登攀開始しました。
まだ日当たりがいいけれど、東向きなのでそろそろ陰ってくれそうです。
ちなみに昨日のForsideもそうですが、今回目標ルートに選んでいるのはどれもLofotenのトポでBest50に選ばれているルートです。


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しかしこのルート、N5(デシマルだと5.8)ですが、下から見ると全然クラックが見えないし、見事につるっとしたスラブです。よくよくみたらトポには心臓に羽がはえてる謎のマークがついてます。



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実際登ってみるとなかなかにクレイジーなルートでした(笑)。1P40〜45m中でとれるプロテクションは3つか4つくらい、しかも節理がほとんどない花崗岩・・・つまりどスラブです。


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プロテクションがとれる、もといとった気になれるのは薄くて頼りないフレークばっかり。いや、これはとったことにならないでしょ・・ってレベルです。精神的安定剤としてもあやうい。
謎のマークの意味が説明文を読まなくてもわかってきました。


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そういう性格のルートなものだから、トライする人も少ないのでしょう。ラインも判然としません。どこを見渡してもスラブ。Hollenderanのように導いてくれるクラックがありません。ちょっとでもルートを外れると岩がもろく、コケコケしはじめるのでどランナウトしている状況ではルーファイも慎重にならざるを得ない。ちょっと登ってはしばし立ち止まって左右を見渡し、悩んでしまいます。


スケールの大きさゆえの海外ランナウト事情にはだいぶ慣れたと思っていましたが・・・


よくこんなスラブをボルトなしで登ろうと思ったよね、って感心しちゃいました(途中、残置ハーケンにもお世話になりました)。



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途中から日も陰り、久しぶりに涼しく快適なクライミングでした。
登攀終了は17時過ぎ。
終了点のバンドからずっと左へ踏み跡をトラバースしていくと、草付きの中の木の根元に残置があって下降できます。


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ここから真下ではなく、かなり右下(Climber's Right)のほうのスラブにアイボルトみたいなラペルステーションがあって、そこから何回か岩伝いに降りました。トポの情報となんとなく違う気がしたけど、たぶん合ってたと思います。最後は踏み跡を少し下って、車を停めたところにジャストミートで降りられました。


スパイシーで海風が気持ちいいルートでした!
でもあんまりオススメはしません!(^-^;)


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今夜の夕飯はちょっと早めに21時半スタート。
シーフードサラダにカレーパスタ、おつまみはお土産屋さんで買った高級タラとばですよー!

プロフィール

chippe

Author:chippe
chippeのブログへようこそ!
2006.10 山歩きをはじめる。
2007.9 クライミングをはじめる。
山岳同人「青鬼」所属。国際認定山岳医。
好きな食べ物:肉。
カリマージャパンアンバサダー。

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