2015/12/10
ここ最近、自分の腕試しとして毎年恒例となってきたThe North Face Capへの参加。
今年も静岡のClimbing Jamで行われた予選会に参加してきました。
今年はもともと出場するかどうかをもの凄く迷っていました。
というのは、前年度に女子3クラスの中の真ん中のクラス(WD2)で入賞し、クラスが自動昇格してしまったからです。
今年からはWD1でしか出場出来ません。
選手層を考えると、実力的にいきなりWD2から挑戦するヒトも居るでしょう。
WD2までは社会人クライマーも多いと思います。
でもWD1はちょっと別格です。
ワールドカップクライマーをはじめとして、ジムスタッフ、国体選手、元ユースの選手、前年度にWD2で優秀な成績を収めた選手など、ボルダリングという分野でかなり本気度の高い人ばかりが集まっている筈です。

正直、今の私くらいのグレード感になってくると急成長もなく、たった1年でそこまでのレベルに飛躍するには他のことを犠牲にして相当本腰を入れてかかる必要があると思いました。
それに加え、職場異動に伴って入間のベースキャンプには実質ほぼ通えなくなってました。ホームが定まらず、去年と比べても体系的なトレーニングが出来ていない実感。
更に、12月1週目といえば暦の上でも厳冬期スタート。待ちに待った冬シーズン到来で山に入りたくなる時期でもあります。
更に更に1月の3週目には専門医試験も控え、毎朝早起きして過去問をやってるので慢性的寝不足状態。。
一応エントリーしたけどいつでも棄権しようという位の気持ちだったし、いくらでもやめる理由はありました。
だって自分はフリークライマーとして大成したいわけじゃない。(たとえしたくても出来ない)
WD1で戦える力を手に入れることが、果たしてどれだけアルパインのためになるのか?
出場するだけで意味がある、とは思えない。勝つ為にトレーニングしてこそ意味があるのだが、勝てる様になるのだろうか。そもそもそこまでボルダー力をつきつめる必要があるのだろうか。
私は一体、何者になりたいのか。そこを見失ってはいけない。
でも、出場をやめることは、単なる逃げ?
正直、出場の前の週まで自問自答の毎日でした。自分が本当にやりたいことは何なのか、見つめ直すいい機会にもなりました。聞けば同じ日にアイスツリーでドライコンペがあるという。私はそっちに出場すべくトレーニングするべきだったのではないか??
でも、本番が迫ってくると心は決まりました。
はじめから駄目と決めつける必要はない。はじめから去年までとは違う、なんて思わなくて良い。
今回は今回で楽しんで、今まで通り調整して自分の持てる力をぶつけてみればいいじゃないか。
それで駄目なら来年からは考えればいい。
スポーツ理論だけでなく、一旦決めた目標を途中であれこれ理由をつけてやめることは、脳に「諦めていいんだ」というよくない刷り込みをする危険性があるそうです。
とにかくはじめに決めた目標に向かって出来る事をやることにしました。
そう。出来る事は出来るし、出来ない事は出来ないんだから、難しく考える必要は何もなかったんです。

結果、厳しい戦いではありましたが本戦への切符を手にすることが出来ました。
それに、やっぱり純粋に楽しかったです。
でも前の週に飲み会4連チャンでジムにあまり行けなかったこともあり、セッションスタートから30分くらいは頭と身体がちぐはぐで、必要以上に力も使ってしまいました。
感触としては、去年の本戦のときのコンディションならあと3課題は完登できていたと思いました。
本戦までに調整すれば全く戦えないグレード感ではない。そう感じました。
本戦は3月。
ベースキャンプ2号店の近くに来週引っ越すので、今度こそちゃんとトレーニングしようと思います。
今年はそれで自分がどこまでいけるのかを見てみたい。そう思います。
さて。今週末から週末は山に入ります。
来年からはドライやアイスのコンペにも積極的に出たいので、これからトレーニングもはじめます。
だからおねがい。もうちょっと、寒くなってねニッポン!!
※動画は一緒に行ったTKB撮影・編集の秀逸ダイジェストです☆