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コンペ終了!

The North Face Cap 本戦はWomen Division 1で17位という結果でした。
2日目の準決勝にも残れたし、実力は出し切れたので充実しました。


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次元が違う人も含め強強さんたちと同じステージでセッションできるのもコンペの醍醐味!


最近、ジムでも外でもムーヴの幅が広がって、1年前よりも安定感が増してきました。
ひとつひとつのムーヴのやり方が自分の中で確立して、なぜ出来るのか、なぜ出来ないのかが分かるようになってきたのが大きいです。ジムでも外でも、どんな課題も万遍なく対応できる力をこれからも鍛えていきたいです。


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さて、次なる目標ですが、6月にヨセミテへ行くことになりました。
一昨年敗退したNoseのリベンジです。
先シーズンはクラック、とくに花崗岩でかなり自信をつけることが出来ました。
はやくあの花崗岩の大海原でそれを爆発させてくてたまらない!


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・・でも、ビッグウォールで一番大切なのは馬力、スタミナ。
ユマールと荷揚げ、がんばります。ひ弱なチビはただのチビ。目指すはチビゴリラ!!


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強いちびっこ、あわわと。


ということでついに乾いた岩シーズン突入ですね。
テンション鰻〜〜!

春が来た。

2015-2016冬がおわり、暦上も気候的にも春がやってきた。

そんなわけで、The North Face Cap本戦まであと1週間となった。

この国内最大規模の草コンペに私はここ数年毎年参加している。
フリー能力の向上とモチベーション維持のためというのが自分なりの理由付けだったが、ついに女性の一番上のクラスとなり、考えることも色々あって、そんなのは戯言だということにここ最近気付いた。

私はこの秋冬で自分のやりたいことを再確認した。
その上で、これ以上ボルダーコンペに出続ける意味は無いと、やっと思うことが出来た。

まず一つに、「アルパインクライマー」「オールラウンダー」そんな細かい表現はどうでもいいということ。
「全然山に入ってなくてこれじゃただのフリークライマーだ」
そんなこと、言う必要すら無いということ。
自分が何者になるのかを目指すところにすると、何かと理由付けや言い訳が多くなるように感じる。
やっぱり「自分がしたいことは何か」「どんなことをやることで一番達成感を得られるのか」
その価値観に基づいて生きればいいだけなのだ。


私が今やっていることはすべて何か一つのことに繋がっている、などという裏付けを欲しがるのもそもそも馬鹿馬鹿しい。
全部好きでやっているだけに過ぎないのだから。
私はスポートもトラッドもアルパインも、コンペも岩も雪も氷も、ただ好きだからやっている。
そして一番達成感が得られるのはどんな時かと言えば、山にかっこいいラインをひけたとき。
それでいいじゃないか。


そう考えたら、ボルダーコンペは自ずとこれから先の自分の人生の限られた時間から削除された。


別にコンペに出なければフリー能力が落ちるわけじゃない。
そんなことは重要じゃなかったんだ。
ボルダーは純粋に好きなのだから、これからだって向上したいと思い続けて登り続けるはずだ。
現に、ここ最近はひとつの壁をなんとなく破れた気がする。
今まで出来なかった、苦手だったムーブの克服。
それはパワー系やバランス系のムーブではなく、より運動神経を必要とするような瞬発系のムーブ。
そのひとつのきっかけとして、先シーズンから本格的にはじめたスキーの影響があったように思う。
クライミングには無いスピード感の中で様々な身体の使い方をするスキーを学び、クロストレーニング的にいい効果をもたらしている実感がある。
すごくいいことだと思う。


ボルダーコンペに出ることから、これまで沢山の学びを得られた。それは充分身になっていると思うし、経験できてよかったと思っている。
今後はその経験も活かしつつ、引き続きフリーも頑張り、コンペに出ないことによって得られる時間や労力その他をもっと他の何かに費やそうと思う。



この秋冬はそうした気付きもあり、クラック、特に花崗岩への自信という収穫と、自分のスキー能力も飛躍的にアップした実感という収穫もあって実り多いシーズンだった。山での登攀はほとんど出来ていないけれど、必ず来期に繋げられると思う。



だからTNFCapは今回で最後にする。
あと1週間はマジメに調整して、最後のお祭りを精一杯楽しみたい。





The North Face Cap 予選

ここ最近、自分の腕試しとして毎年恒例となってきたThe North Face Capへの参加。
今年も静岡のClimbing Jamで行われた予選会に参加してきました。





今年はもともと出場するかどうかをもの凄く迷っていました。
というのは、前年度に女子3クラスの中の真ん中のクラス(WD2)で入賞し、クラスが自動昇格してしまったからです。
今年からはWD1でしか出場出来ません。
選手層を考えると、実力的にいきなりWD2から挑戦するヒトも居るでしょう。
WD2までは社会人クライマーも多いと思います。
でもWD1はちょっと別格です。
ワールドカップクライマーをはじめとして、ジムスタッフ、国体選手、元ユースの選手、前年度にWD2で優秀な成績を収めた選手など、ボルダリングという分野でかなり本気度の高い人ばかりが集まっている筈です。


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正直、今の私くらいのグレード感になってくると急成長もなく、たった1年でそこまでのレベルに飛躍するには他のことを犠牲にして相当本腰を入れてかかる必要があると思いました。
それに加え、職場異動に伴って入間のベースキャンプには実質ほぼ通えなくなってました。ホームが定まらず、去年と比べても体系的なトレーニングが出来ていない実感。
更に、12月1週目といえば暦の上でも厳冬期スタート。待ちに待った冬シーズン到来で山に入りたくなる時期でもあります。
更に更に1月の3週目には専門医試験も控え、毎朝早起きして過去問をやってるので慢性的寝不足状態。。


一応エントリーしたけどいつでも棄権しようという位の気持ちだったし、いくらでもやめる理由はありました。
だって自分はフリークライマーとして大成したいわけじゃない。(たとえしたくても出来ない)
WD1で戦える力を手に入れることが、果たしてどれだけアルパインのためになるのか?
出場するだけで意味がある、とは思えない。勝つ為にトレーニングしてこそ意味があるのだが、勝てる様になるのだろうか。そもそもそこまでボルダー力をつきつめる必要があるのだろうか。
私は一体、何者になりたいのか。そこを見失ってはいけない。
でも、出場をやめることは、単なる逃げ?


正直、出場の前の週まで自問自答の毎日でした。自分が本当にやりたいことは何なのか、見つめ直すいい機会にもなりました。聞けば同じ日にアイスツリーでドライコンペがあるという。私はそっちに出場すべくトレーニングするべきだったのではないか??


でも、本番が迫ってくると心は決まりました。
はじめから駄目と決めつける必要はない。はじめから去年までとは違う、なんて思わなくて良い。
今回は今回で楽しんで、今まで通り調整して自分の持てる力をぶつけてみればいいじゃないか。
それで駄目なら来年からは考えればいい。
スポーツ理論だけでなく、一旦決めた目標を途中であれこれ理由をつけてやめることは、脳に「諦めていいんだ」というよくない刷り込みをする危険性があるそうです。
とにかくはじめに決めた目標に向かって出来る事をやることにしました。
そう。出来る事は出来るし、出来ない事は出来ないんだから、難しく考える必要は何もなかったんです。


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結果、厳しい戦いではありましたが本戦への切符を手にすることが出来ました。
それに、やっぱり純粋に楽しかったです。
でも前の週に飲み会4連チャンでジムにあまり行けなかったこともあり、セッションスタートから30分くらいは頭と身体がちぐはぐで、必要以上に力も使ってしまいました。
感触としては、去年の本戦のときのコンディションならあと3課題は完登できていたと思いました。
本戦までに調整すれば全く戦えないグレード感ではない。そう感じました。


本戦は3月。
ベースキャンプ2号店の近くに来週引っ越すので、今度こそちゃんとトレーニングしようと思います。
今年はそれで自分がどこまでいけるのかを見てみたい。そう思います。


さて。今週末から週末は山に入ります。
来年からはドライやアイスのコンペにも積極的に出たいので、これからトレーニングもはじめます。
だからおねがい。もうちょっと、寒くなってねニッポン!!


※動画は一緒に行ったTKB撮影・編集の秀逸ダイジェストです☆

The North Face Cup 終了!

毎年開催されている全国規模の草コンペ、TNFカップ。
ひょんなことから年末の予選会に出ることになり、今日本戦に出場しました。
クラス分けは女子の3クラスの真ん中、Division2。
結果は、準決勝2位の順位を決勝でひとつ落とし、3位でした。
心の中は悔しさというよりやりきった感でいっぱい。
緊張もしなかったし、楽しく登れて実力は出し切りました。
悔いが残るといえば決勝でオブザベをミスりました。かなりの凡ミスで、深く反省。
でもどちらにせよ優勝は出来なかった。
2位も3位も私にとっては同じです。


ただ予選の内容はすごく満足です。
垂壁ジリジリ系あり、ランジあり、かぶりのばしばし系ありと色んな課題がありましたが、特に苦手を感じることなく満遍なくこなせました。これからもどんどん苦手を潰していきたい。


アルパインとはかけ離れた世界に感じますが、年に一度くらいはこれからもこうした大きいコンペに出たいです。
コンペは言い訳無用の勝負の世界。といっても、やってることはクライミング。人と競っているように見えて実はただ壁を登ってるだけです。
ひとしきり努力をしたら後は課題との時間を楽しめば良いだけだから、それほど山や外岩と違うわけではないと、私は思ってます。
それにコンペのためにありとあらゆる努力をする過程で、すごく沢山自分との対話をします。
山の中で厳しい壁を登っている時も自分との対話がはじまることがあるけど、コンペ本番に向けた対話は数週間、長くて数ヶ月という単位で続きます。
その中で見えてくるもの、得られるものはとても大きいです。
フィジカルだけでなくメンタルも磨かれます。
それは必ず山でも活きてくると実感してます。


少なくとも、今回のWomen Division 1・2合わせて本戦に進んだ人の中にアルパインクライマーは居ないでしょう(笑)。私は異色のアルパインクライマーとして、これからもコンペに出ます。そして毎年少しずつでもいいから必ず成長します。


私にとって一番大切なことは、こうして得たフィジカルを山の中で活かせるメンタルです。
今まではそこがものすごく弱かった。
でも、今季はその点でも自分の中にステップアップを感じています。
山やビッグウォールでこのフィジカルを発揮できるようになってきている気がします。
30歳になって、何だか一段と人生が楽しくなっている感じです。


それにしても、またしてもコンペ決勝で若手に負けちゃいました。
前は幼き日の田嶋あいかちゃんに負けたし(笑)。
だけど私だって心の中はいつまでもガキんちょ。
もっともっと強くなってやるぞ!


あ〜。
なんだか気が抜けました。
あんなに楽しみにしていた焼肉、喉を通らないかも。
きっと口ではなんだかんだ言っても、悔しいんだろうな。
決勝に進んでしまったので来年からは一番上のクラスで出ることになります。
もう決勝という魅惑の舞台に立つチャンスはないかも知れない。
その最後かも知れない大会を優勝で飾れなかったことに悔いがないといえば嘘になります。
だけど戦いはここから。
来年からは日本中の女子の中で自分が何番なのか、知っていくことになります。
今回も予選課題の半分はDivision1と被っていますが、結果を見る限り決勝進出も狙えなくは無さそう。
これからも最強のアルパインクライマー目指して邁進です!

プロフィール

chippe

Author:chippe


肉好きchippeのブログへようこそ!
2006年10月 山歩きを始める。
2007年9月 クライミングを始める。
山岳同人「青鬼」所属。
「メラメラガールズ」所属。
国際認定山岳医。
「カリマーインターナショナル」アンバサダークライマー。
現在は無職、旅人。
旦那さんはpecoma。

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