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2021/9/19-20 境川 大畠谷 



シルバーウィーク前半戦はMy行ってみたい沢リストの1つ、オバタキタンでした。
遡行図は渓谷登攀のものを参考に、Web上の記事などもみて情報収集して行きました。


台風一過で朝方はまだ雨が残っていましたが、遡行開始した7時頃からは徐々に晴れ間が。




陽の光を受けると、台風の影響を一切感じさせない透き通った水に白い花崗岩が輝きを増し、気分を高揚させます。




ほどなくして25m大滝見物。オブザベの結果、我々のいまの実力では手強い相手に思われたので、大人しく手前から左岸を巻きました。
結構な大高巻きになっちゃいます。灌木の残置スリングで25mくらいの懸垂1回で沢床へ。




そこからしばらく歩いて左にいくつか枝沢を分けると、沢はゴルジュ地形に!




ゴルジュ地形だけど明るい渓相です。




7mCS滝はこれまたかなりの強敵と睨み、大人しく左岸を小巻き。さいご数歩のちょい悪なネギトラバースを超えるとハーケンの残置へ。15mくらいの懸垂1回で沢床です。




小巻きですが谷底は深いです。


沢床に戻って沢が右へ屈曲したあとに出てくる2つの滝は、この遡行中一番楽しかった場所です。




はじめの5mは滝の裏を右から左へ通り抜けて登り、次の6m滝は水流の左フェースをしびれるウスカチ垂壁登りでした。


でもここは殆どのPtが右から登っているようです。かなりのスピードで先を行っていた先行Ptさんたちも右壁を登ったと仰ってました。


ゴルジュ地形が一旦終わったあとの5mCS滝は、頑張れば登れそうにも見えましたが右岸ルンゼ状を巻き。しかしちょい巻きのつもりが少し上がりすぎてしまい、7mくらいの懸垂で沢床に戻りました。
ここら辺で時間はまだお昼くらい。もうそろそろ本日の行程が終わりそうな気がしますが、ゆっくり行動食をとってまた進みます。
2段40m滝は左の枝沢から巻きますが、地形に導かれるように巻き上がっていくとちょうどよく滝上に出られます。ここで沢にクライムダウン出来るのですが、私たちはここから見えたCS滝が難しそうに見えたのでさらに巻き、ちょっと時間を食ってしまいました。先行Ptさんに聞いたら、この滝も簡単に登れたとのことで、ここで降りておくべきでした。


この追加巻きのせいで、変なところで灌木にスリングを残置しての懸垂になってしまいました。ゴミを投棄してスミマセン。。
沢に戻ってからは小滝を3つほど登って終了。


二俣手前の最後の5mCS滝はCSの左側をワイド登り。結構悪かったです。私は先に荷上げしてもらい空身でトライするも、最後はペコマの足を掴んで抜けました(笑)。


そうして13時半ころ二俣テンバに到着!





左俣大滝がすごい迫力で絶壁を落ちてます。






↑コチラは最近げっとした折り畳み式火吹き棒。今回コレをどうしても使いたかった。


薪が少なく、先行Ptさんの焚き火と合流させてもらいました。初対面ながら、沢キャンプ然とした四方山話に花を咲かせて夜がふけるのを待ちます。






焚き火シェア&楽しい時間をありがとうございました!!


翌日は4時半起床、5時半行動開始。
右俣ゴルジュを「スゲーー」って見学したら右の壁を登り始めます。




先行Ptさんが後から追いついてきて、すぐにフリーソロで通り過ぎて行きました(笑)。我々は一応ロープを出して登りますが、中間支点はゼロでした。




↑左上の"ポコ"の右肩目指して登ります。


ハーケンが効くところも所々ありますが、基本的には打ち込むとリスが広がって岩が剥がれちゃう感じ。時間もかかるし、サクサク進んでしまうのが吉です。結局、最初ピッチを切ったところでハーケン1枚、次に切ったところでカム1個、その次は灌木でアンカーを作れました。計4ピッチくらいでブッシュ帯の上へ抜けました。


ここからしばらく藪を漕いで、懸垂下降無しで沢床へ。右俣の遡行を続けます。
いくつか小滝登りがあります。最後のヌメヌメ滝は途中から右岸を小巻きしました。


水が枯れると、最後のツメ、藪漕ぎ小一時間で11時前くらいに稜線に出ました。


稜線に出てからは、うっすら道はあるけどほぼ藪漕ぎな約1時間の歩き(途中超ヌメヌメ木道が地味に怖い)で大笠山山頂との分岐まで。




大笠山山頂は割愛し、何もない登山道の分岐地点で記念撮影をし、持ってきた下山服とトレランシューズに完全換装して降りました。登山道はなかなかに険しく、上級者向け登山道という感じでした。稜線に抜けてから計4時間ほどでPにつきました。


桂湖が綺麗です。湖畔には綺麗なオートキャンプ場があってキャンプ客で賑わってました。


今年は7月に青鬼の仲間とホラガイへ行って以来、このオバタキタンが2回目の沢でした。かといってそれほど山や外岩に行っていたわけでもありません。天気が悪かったのもあるとは思いますが、8月から9月前半は色々なイベントごともあってバタバタと過ぎてました。


気づけば私もまた一つ歳を重ね、期待も不安も織り交ぜて色々と思うことが増えました。withコロナの不透明な未来ですが、引き続き1日1日を大切に生きて、ワクワクする目標に向かってさらに邁進していきたいと思う今日この頃です。


<行程>
9/19 7:00 入渓ー8:00 25m大滝ー12:30 2段40m滝ー 13:30 二俣
9/20 5:30行動開始ー7:40 登攀終了ー11:20 大笠山山頂との分岐ー14:45 駐車場













ニセコアドベンチャーレースに参加。

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北海道はニセコで開催された「第2回ニセコアドベンチャーレース」に出場してきました!


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アドベンチャーレースというと、地図とコンパスでナビゲーションしながらフィールドに散りばめられたチェックポイントを男女混成チームで回る競技といったイメージがあります。
トレッキングやマウンテンバイク、キャニオニングやカヤック、時にはクライミングなども行いながら、他チームより早く目的地を目指すゲームというなんとなくの知識はあり、興味もありました。


いつもお世話になっているマウンテンワークスの代表Mさんから「こんな大会出てみない?」と3ヶ月前突然LINEでお誘いが。リンク先を見てみると、マウンテンバイク(レンタル有り)、パドリングあり(一式主催者側準備)となっています。



マウンテンバイクはもっておらず、チャリでダートを走ったことももちろんなく、パドリングも当然全く経験がない上に、オリエンテーリングも自信ない。更に、Mさんが一体どんなノリというかモチベーションで出るつもりなのかも完全に謎です(笑)。


「興味はありますが、全くやったことないし足引っ張るかもしれません」
とおそるおそる返すと、

「こんなこと誰もやったことないから大丈夫だよ」と即(よく分からない)返信が。


7_IMG_6578.jpg小樽の海鮮丼。



出場が決まったら集まってトレーニングとかするのかな?予定合うかな?と少々不安でしたが、
「ぶっつけだよ」とのことで更に困惑。


そのうち「遊びだから」「楽しめればいいの」というのが、言ってるだけじゃなくてホントにそういうノリっぽいということが判明してきてほっとしつつ、一応東京マラソンの練習も兼ねて、蒸し暑い荒川河川敷を長めに走って熱中症寸前になりながらの暑熱順化だけはしときました。
そしてそれ以外の準備は本当に無で現地入りしました。


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チーム「マウンテンワークス」のリーダーMさんはもちろん、NさんもNくんもみんながみんな「で、明日から何するんですか?」「さあ?」って感じのままレース当日を迎えます。
大会要綱はもちろんあるのですが内容が(たぶん敢えて)シンプルで、アドベンチャーレース未経験者にはちょっとピンとこないんです。


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レースのベースとなるオシャレVilla"The Orchars"の宿泊費はなんと出場費に込みです。ここにレース前日入りして受付。この日は受付だけで、あとは準備とか買い出ししながらVillaでのんびり。

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家づくりして建築物とかインテリアとか色々調べたから、オシャレVillaは見どころ満載でした。


5_IMG_6490.jpgNさん&Nくん。略してNさん&くん。


レース当日、朝8時半からレンタルバイクの貸し出し開始。適当に試乗して好きなのを決めます。マウンテンバイクは持ってないけど、TREKのクロスバイクにはかれこれ10年近く乗っているのでギアの感じとかは違和感なしでした。


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その後、ブリーフィングがはじまる11時までまたまったり。「基本ずっと自転車乗ってるのかね?」って話してたら、地図とともに配られた最初の指示書ではじめて「まず羊蹄山に登る」ということが判明しました!


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実はこの前日、Mさんのお知り合いの自家用飛行機で空から眺めていた羊蹄山・・。そこをまさか翌日に足で登ることになるとは、全く思ってもみませんでした。


でも、ひたすら平地を走り回ることになるのかと思っていたので我々山屋にとってはラッキーな展開です。


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The Orchardsから歩いて(チームによっては走って)登山口へ。そして山頂へ。


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途中、地形図上に指示された地点をポインティングするとか「お題」があります。


0_IMG_6649.jpgお花いっぱい咲いてました。

2_IMG_6530.jpg昨日空から見た山頂のお釜・・。



ものすごく晴れてて暑くて水が足りません。自販機やコンビニ利用はオッケー、ラーメン屋行くのも自由とのことでしたが、そもそもそんなものがありません。


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林道を外れ藪漕ぎしてポイントみっけ。


下山中にNさんが上水道の水脈を見つけてくれなかったら、午後3時以降、その後街に出られた深夜11時くらいまでずっと水無しだったと思うから、Nさんホントにファインプレーでした。

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くれなずむ広大な北の大地をとぼとぼ歩いて、(山でも平地でも我がチームは少しも走りませんでした笑)

4_IMG_6537.jpg羊蹄山のまわりをぐるり半周。ハッピードリンクショップは無し。



真っ暗闇のなか5kmくらいラフトボートで尻別川くだり。

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私もMさんもパドリング初心者なので勝手わからず。カヤックとか経験豊富な釣り師のNさん&くんが後ろから的確な指示を出してくれなければ、きっと何度も瀬で座礁したり橋脚に激突して落水したりしたんじゃないかな、って思います♪



川下りがおわり、地図で最短距離を見積もって歩きはじめると倶知安の街の端っこに出ました。車で何度も走っている道だけに、「こっからヒラフまであるくのかー!」ってなりました。そろそろ日付が変わります。


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日付が変わって数分後にやっとThe Orchardsに到着。ここでは30分の強制レストで、蝦夷シカカレーとかカズノコ入り大人ポテサラなどのオシャレビュッフェがありました♪私は空腹だったけど取りすぎないよう気をつけましたが、案の定取りすぎちゃってあとで「食べすぎた苦しい」ってなってる人若干2名くらいいました(笑)。


寒暖差があってかなり冷えたけど、テントサウナが温めてあって生き返りましたよ〜!


さて。ここで抜き打ち装備チェックを受けたら、新しい指示書をゲット。やっと借りたマウンテンバイクの出番がきたようです!
しかし、つぎなる関門であるCheckPoint(CP)13は朝4時がタイムリミットです。現在時刻はすでに0時半過ぎ。チャリとはいえ、あと3時間半でCP8〜12までを見つけつつ、ロードと林道あわせ15km以上も移動しなければならないのでほぼほぼ無理っぽい。この強制レストで寝る気満々だった私たちですが、少なくともそんな時間はないらしいということに気づきます。そして「絶対間に合わないけど行けるとこまで行こう!」と、なかばウンザリしながら後半戦を開始したのでした(笑)。


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そこから、強烈な眠気に襲われての道端での30分仮眠をのぞき、ほぼ15時間半ものあいだわりと全速力でチャリをこぎつづけました。こんなに長時間乗ったことはもちろんありません。


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しかしただ走っていればいいわけではなく、地形図にあらわれている林道なのに廃道なのかおもいっきり藪漕ぎのところや、細かい石でザレザレな林道の坂道ばかり。みんなけっこうなスピードでダートを下るのについてくのが必死でした。怖くてスピードが出せません。ハンドル操作ミスったらカーブでふっとびそうだったので全集中でした。上りのほうも、激坂はないかわりに、けっこうきつい坂が長く続く"持久系"が多くももが悲鳴をあげました。サドルでお尻も超痛くなった。
藪漕ぎ多かったから、若干2名ほどに計3匹のマダニちゃんがくっついてるのが後で発見されました。幸い熊には会いませんでした。(ひどい林道は必死すぎて写真ナシ)


ところで、CP13の関門に間に合わなくてもそこで失格ではなく、「完全完走」にはならないもののレースは続けられるということを、私たちはほどなくして知ることになります。「試合終了ですよ」の大会側からのお墨付きをもらえなくなった私たちは、そこで終わりだと思っていたからいったん気持ちが切れかけましたが、やめるにやめられず、ずるずると走り続けてどうにか1から20まで全てを回り切ったのでした(笑)。


8_IMG_4893.jpg喜びの最終CP!



そんなこんなで、27時間半で160kmを移動した長いレースもなんとか終了!15時半にゴールしました。総合順位はなんと4位!はじめてにしてはみんな頑張りました。


7_IMG_6648.jpgジオグラフィカのログ。レース中はもちろんGPS見てないですよ〜(スポーツマンシップにのっとり)



主催者側としては、完全完走(時間制限の関門も全クリして4人全員で20箇所コンプリート)が1組の設定で作ったコースだったそうですが・・いざレースが終わってみれば、完全完走は参加全21組中たった2組という過酷さです。


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それにしても、上位3チームと、アクシデントでリタイア者が出て順位を落としてしまったようですが、最後の方までダントツ1位で突っ走っていたチームなど、強者の方々の強さがはんぱなかったですね。そして、これだけ大規模で練られたコース設定や大会前後のイベント準備などなどをわずか20名余というスタッフで運営されていた主催者の方々、そのバイタリティとレースに対する愛は素晴らしいものがあると思いました。とても楽しい大会を有り難うございました!


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レース2日前には洞爺湖の義経岩でクライミングもでき、大充実の北海道遠征でした。
さあ、蒸し暑い長梅雨を乗り切りましょう!

鹿島槍ヶ岳北壁氷のリボン敗退。 2021/4/10-11

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2週間前主稜に行ってから、ずっと氷のリボンのことが頭にあった。
みるみる気温が上昇し、あたりが真っ白な雪煙と爆風に包まれる特大スノーシャワーが頻繁に落ちてくる下をトラバースしながら、通り過ぎる時どうにかこうにか「チラ見」した真っ白な氷。


その3日後にこの氷を登った人の記録も読んでしまった。「チラ見」したとき思った通りのスカスカ氷だったようだ。


しかし、もう少し待てばコイツ状態が良くなるのでは?と思えてならなかった。
その期待通りに、そこからの数日間は気温が上がったものの、最後の1週間は冬に逆戻りしたかのように冷え込んだ。
いったん溶けたつららが結合し、きっと登りやすくなっているに違いない。
完璧すぎる天気予報を追い続け、ずっとワクワクしっぱなしで迎えた2週間後だった。


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それなのに、リボン取り付きでのパートナーの降りたいという強い申し出に、何かがぷつんと切れてしまった。
当然かも知れない。パーティで登っているのだし、大きくてリスクもあるこの壁の登攀を無理やり続けるなんて危なっかしい。
それに彼は、1週間前地上でもすでに同じ気持ちを私に打ち明けてくれていた。
それはカモババにスクリューを買い足しに行こうとした矢先のことで、私はその時高田馬場の道端でだいぶゴネてしまった。


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2年もブランクがあるし、自分にはオーバーグレード過ぎて楽しめない。
もっとステップアップを積んでから行きたい。不安しかない。主稜だって一般的なスピードで登れなかったのに。





そんな風に正直な気持ちを伝えてくれていたパートナーに、気象条件が悪ければ絶対に無理はしないと約束して、半ば強引に行く決断をさせてしまった。
だから取り付きでの一悶着は、当然想像できる内容だった。


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天狗尾根第一核心はこのボルダリングと渡渉。

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シュルンドや雪庇、雪のブロックを超えて。

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サイコウのテン場に到着!


主稜から2週間たって、もう4月も半ば。急激に融雪が進んですっかり様変わりした天狗尾根を越え、今回はロケーション最高な天狗の鼻に1泊する。
冷え込むけど気候は穏やかという絶好の登山日和となった週末に、遠く東尾根には一ノ沢の頭にも二ノ沢の頭にもテントが張られ、天狗の鼻も賑わいをみせてちょっとしたテント村ができた。

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暮れなずむテント村。


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そして輝くモルゲンロート。


そうして迎えた翌朝。1時半に起きて、3時前にはテントをでた。
アンザイレンして1番乗りでトラバースを開始するが、フォローのペコマがなかなか来ない。取り付きにつく少し前に夜が明けた。
「全ての後続に抜かれた」と彼は言った。もういっぱいいっぱいだと。明らかに実力が足りていないと。そしてこの先フォローでも登れる自信はないと。


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主稜にとりつかんとする知り合いパーティ。


この時間からまたトラバースを戻って敗退するなら、なるべく早く通過したい。
だけど目の前のリボンは思った通り、透明でつやっとしていて、痩せてぶっ立ってはいるものの氷質はよさそうだ。
パートナーも、氷を目の前に意気揚々としている私にできればそんなことは打ち明けたくなかっただろう。
それでも意を決して言ってくれたのだ。事故るかも知れないし、正しい判断だったと思う。それなのに私は、曇り切ったパートナーの表情をあえて見ようともせず、のらりくらりと「登ってみない?」「大丈夫だよ、いけるよ」などとあしらって、リードの準備を続け、登り始めてしまった。


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氷質はやはり2週間前と比べよくなっていたのだと思う。スクリューはちゃんときいて落ちれる強度はあったと思う。氷は硬くてパンプがひどかったけど、じわりじわりとは登って行けた。だが、サクサクとは上がれなかった。
そして段になったところから、氷が一気にベルグラとなって岩が透けて見えている手前でレストをしているとき、はあはあしている自分の息の音を聴きながら、我に返ったのか。それともただ弱気の虫が顔を出しただけか、分からないけれど、「これ以上進んだらダメかも」と思えてきた。
いったんそう思い始めたら急に不安が押し寄せてきて、2週間あんなに楽しみにしていた気持ちはどこへやら、即効でアックステンションしてアバラコフを作り始めている自分がいた。あまりにもたくさんの思考や感情が渦巻いていて、そのとき本当はどんな気持ちだったのか自分でもよく分からない。


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下山のとき、申し訳なさそうにしているパートナーを見てものすごく申し訳ない気持ちになった。
山登りは本来楽しいもののはずだ。だからこそ2人して山登りにはまったのだ。
それなのに今回の山行はそうじゃなかった。
だからそもそもが成り立っていなかったんだと、やっと気づいて反省した。


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何はともあれ、美しい景色が見られたし、経験値はまた上がったから行ってよかったと思っている。
パーティとしてモチベーションが合致し、実力も上がったなら、またリベンジもありかな。
もっともっと成長しよう。いろいろと!(笑)

2021/3/24 鹿島槍ヶ岳北壁 主稜 ワンデイトライ

旦那さんのペコマと予定を合わせて、3月頭からコンディション待ちをしていた鹿島槍北壁に行ってきました!


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ルート終了点にて!新しいiPhone12 miniで撮影!


1年間イギリス留学をしていたこともあり、ペコマにとっては実に2年ぶりとなる冬期アルパイン。鹿島槍北壁は二人とも初めてだし、今シーズンの情報もないのでそれなりに気合いを入れて望む山行です。
天候や気温、積雪の推移を見つつ、八ヶ岳などでちょこちょこペコマのリハビリ山行もしながら入山タイミングを見計らっていました。
そして、ペコマのお休みもとれていたこの日にワンデイで行くことにしました。

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前夜、大谷原Pに22時前に到着してどうにか1時間半の仮眠。0時出発予定です。日の出が5時半くらいだから、本来ならもう1時間早く出たかったところですが、さすがに仮眠なしもキツすぎる。アプローチ急げばいいだけ!と思っていたものの、実際には渡渉に手間取ったりして天狗の鼻着は5時。北壁基部のトラバースを開始する頃にはもう美しい朝焼けが始まろうとしていました。

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いつもならただただ感動する快晴のモルゲンロート。しかしこのルートに限っては・・・


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全体の概念を確認できたのはまあよかった。


「このトラバース行くのは正気の沙汰じゃないね」とペコマ。2年ぶりということもあり、朝からずっと心配げなパートナーの様子は気掛かりでした。
たしかに恐ろしげなトラバース。でも降雪はここ数日なく、前日の強風が気になるところでしたが雪は大分落ち着いているはずと自分に言い聞かせ。ここで電波が入ったので、毎朝5時頃更新されるJANの雪崩予報も確認。アルパインエリア危険度Moderateでsize1のウインドスラブ崩壊possibleとのこと。その他の留意事項といえば、今日は気温が上がる予報なこと・・。5分程度逡巡して、決行としました。


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南面のキノコの発達具合が壮観。


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トラバース中、太陽が高くなるにつれて南面のガラガラ音が激しくなっていきます。カクネ里はデブリいっぱい。そして氷のリボン取り付き手前のスノーコルから先を見やると、ああ、日が当たっちゃった。しかもトラバースラインの真上に今や悠々と日光浴を楽しむ中くらいサイズのキノコさん。って見てたら、氷のリボンのルンゼから特大チリ雪崩!目の前で大迫力。そしてその先でも落雪に誘発された小さな表層雪崩と、次々不安を煽ってくれます。ここでまた逡巡し、しかし結局前進しました。
アルパインではスピード=安全ですから、こういう現場判断時のタイムロスの"ちりつも"は無視できません。焦りは禁物ですが、判断の早さはやはり重要ですね。


落雪の爆風に身を屈めながら、とにかく早く主稜線上に抜けることだけを考えリード開始。今回は、コンテの場面以外は基本的に全てリードさせてもらいました。核心部はチリ雪崩がひっきりなしで、待っていてもなかなか止んでくれないので、下を向いた状態のままアックスを降り続けました(笑)。

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はじめは60mいっぱい伸ばして、最後少しだけ登ってもらってなんとか前腕の半分くらいの太さの木でビレイ。

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ルートは右だけど左のルンゼからでっかいチリ雪崩が3発くらいきて爆風を浴びました。垂直に見えるところの基部まで30m。

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垂直部からはじまり60m伸ばす。フォローのペコマを見下ろす。天気は最高!

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ろくなアンカーが作れない。スノーバーは2本持参して正解だった。


出だし3mほどははほぼバーチカルで、その後70-80度くらいとなかなかに立ってる脆めの薄い雪氷。アイゼンアックスは効くけど、プロテクションはほぼとれない。というか、チリ雪崩が頻発過ぎてプロテクションをとろうという心の余裕が生じません(笑)。50mほど伸ばすと落ち口近くなり、チリ雪崩攻撃もだいぶ食らわなくなりました。ここで10cmスクリューが根本まで入り感動しましたが、60mいっぱいでプロテクションはこの1本のみ。。なかなかに登り応えあります!


このあとは数100m、雪壁をコンテでひたすら登る。長い。さすが鹿島槍パイセン、bigなguyです。


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稜線まであと標高差200m。絶景のベンチにて。

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トップアウト〜。いちおうポーズ。

全然スピード上がらず、やっとトップアウトする頃には15時半を回ってしまいました。遅!疲れたし眠いし、北峰山頂は4年前に東尾根から登ってるしいいや、ってことで下山開始。


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風もなく穏やかな山頂。絶景かな!二人じめ哉!


「水飲んでお菓子食べて、下山も全集中で行こう!」

って気合い入れたのに、、
天狗尾根と東尾根、間違わないようにって頭にもあったのに、、、

東尾根、4年前まさにココも登ってるのに!!

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降りちゃダメ〜!意気揚々と懸垂しちゃダメ〜〜!


見事に間違えてましたorz


なんか変だと気づいたのは、ぐしゃぐしゃのザラメ壁を長時間かけてクライムダウンした後。
天狗尾根には無いはずの三角ピークのある、遥か下方の尾根を目指している・・。尾根の方角もなんか変です。その場でGeographicaを確認したところ、やはり東尾根を降りている!ということに気がつきました。いやーん!


このまま東尾根を降りちゃうか?しかし天狗の鼻に水と食料の入ったデポザックがあり、手持ちの水はもうわずか。色々考え合わせ、またひとしき逡巡してから、ヘッドライトを点灯。標高差約200mの登り返しをはじめました(笑)。


19時半過ぎ、東尾根核心部の岩場をリード。なにやってるんだか・・・。残りわずかとなった行動食でなんとか血糖値を保ちつつ、美味しいザラメを頬張りつつ正しい下山路へ・・。


天狗尾根降り口は何にも難しいことはありませんでした。きちんと地図読みしなかったことを大反省。ここからも落ち着いて暗闇のルーファイです。地形図に表れない数10mのギャップがいくつもあり、潅木で2回の懸垂と、ダガーポジションでのクライムダウンを繰り返しながら下降しました。

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眠いしスピードもどんどん落ちながら、どうにかザックをデポしたトラバースの取り付きについたのが22時ころ?(記憶不確か)
デポの水をゴクゴクと飲んで潤し、また気の抜けない下山を開始しました。行動食多めに持ってきててよかった。。


しかし前夜の仮眠1時間半も効いてきて、歩きながら寝ている感じになってきました。ん?今どこ歩いてるんだろ。天狗の鼻には南側から尾根上に直行するようなかたちで突き上げた記憶があるのですが、今天狗の鼻からまっすぐに伸びる尾根をもうだいぶ下っています。ここどこ?まぶたが重すぎて目も開いているのか怪しい状態。夢か現実かよくわかりません。どうにかこうにか前を行くペコマを追いかけていますが・・どこを歩いているのかがさっぱり分からない・・・・


「これはやばい!」
と、ペコマに声をかけ、平らな場所ではないけれど、その場で10分寝ることにしました。潅木にセルフとって即気絶。からの10分後、目覚めると頭スッキリ!で、脳みそが機能しだして、やっぱりおかしいということに気がつきました。再度Geographicaを確認。なんと、地形図上で"天狗尾根"と表記のある北東方向へ伸びる尾根に来ちゃってます。しかもすでに150mほども下ってるorz 先に下り始めていたはるか下方のヘッドライトの主を呼び止め、この衝撃の事実を伝えました。もしやペコマも寝てたのか~(汗)。東尾根はまだしも、この間違いは気づくのが遅れていたら遭難レベルの悲惨さでした。危なかった。気を取り直してまたまた登り返します。


そんなこんなで、東尾根核心部でセカンドビレイ中に、「もしかしたら24時間オーバーしてワンデイ失敗かな」なんて思っていたのが、いつしか「コレ余裕で日付変わるな」という確信に変わり、そして日付が変わってもまだアラ沢にすらたどり着いておらず、最後には「これ夜が明けるな」になりました(笑)。


沢水すごくおいしかった。ここでまた生き返る。


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FF7の新羅カンパニーを彷彿とさせます。


だがでもしかし、まさか6時過ぎになるとは・・・!しっかり朝じゃん。

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そんなバナな・・・


途中からは、道路標識とか、手帳のシールとか、車とか、雪だるまとか、様々な幻覚が見えたり、ラジオ放送やラップの歌声なんかが聞こえたりしていました。それにしても幻覚ってはじめて見ましたが、あんなにも鮮明に見えるものなんですね。。


帰りの運転は過去最高レベルの危険度でした。2人ともコンビニをみつけるごとに交代。それでも事故寸前。片道270kmを10数ピッチのつるべで、それでも最後の数ピッチはやっとまともな距離を走れるほどに回復してきました。


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ああ、様々な反省の嵐です。
ただ、ミス連発のせいとはいえ、睡眠不足からの30時間行動といういい経験にはなりました。
っていうポジティブシンキンで締めくくりましょう。
リア充アピール(?)ばっかりなんてつまらない、恥を晒してこそのブログ!と思い、書きました(笑)。
氷のリボン、綺麗だったなぁ。


ところで、実に2ヶ月ぶりのブログとなってしまいました。
今年も年始から長い自粛期間に苦しめられた列島ですが、私はずっと自粛していたわけではありません。
仲間と山へ行ったり、スキーをしたりといったアウトドア活動は変わらず続けていました。

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ですが、そういった記録を見て元気や勇気をもらえる人も居れば、「自分は自粛して我慢しているのに」と嫌な思いをされる方もいると思います。私個人的には前者です。でも、様々な価値観や考え方があって当たり前です。
SNSなどでは継続して発信していましたが、上記のようなことも考えると、ブログ記事はしばらく書く気が起こりませんでした。

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私は医師免許を持っており、医療従事者です。ですがもう3年前に前職をやめてフリーとなりました。自分が本当にやりたいことを気兼ねなく追求する生き方をしよう、と決めたからです。だから、コロナウイルスが猛威を振るう世の中となってもそのスタンスは変わりません。もちろん「医療従事者ならコロナ診療に関わるべきだ」と感じる方もいらっしゃるでしょう。もっともなご意見です。
きっと前職を辞めていなかったら、専門科に関わらず、そうした診療に関わることになっていただろうとも予想しますから、私も一部にはそう思うところもあり、胸を張って「自分の生き方を貫く」と言い切れない部分もあります。
ですが、周囲の方々の意見は人生の参考にはなれど、指針とは違います。
無い脳みそをしぼり、私なりに色々と考えましたが、やはり私は前職を辞めたときに決めた生き方で今後も進んでいこうと思っています。



これからも、テンションうなぎで登っていきます。どうぞよろしくお願いいたします!(^^)

2020/10/15 谷川岳一ノ倉沢本谷〜4ルンゼ

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去年の寡雪の影響か、今年行った沢は軒並み雪渓少なめ!
一ノ倉沢本谷も今年は雪渓が消えるだろうと確信し、9月末ころから行くタイミングを見計らっていました。
すると、ここ最近レギュラーメンバーとなりつつあるWくんから「来週行きませんか?」の連絡が。
3人で予定を合わせて日程を先にFIXしたら、気温は下がるし雨も降るというあいにくの天気にあたってしまい・・・・。








14日夕方、集まって前夜発。ヤマテンさんの予報では「日中雨と霧、稜線では雪の可能性も」と。
寒さとの戦いに備え、3人ともウェットスーツやネオプレン上下といったがっつり「泳ぎ沢」装備で行くことにしました。更にレインウエアも持参して防寒対策万全です。


9月9日の豪雨で崩落した西黒沢橋は復旧しており、谷川岳ベースプラザ駐車場にも入ることは可能でしたが、ロープウェーは今も運休中です。でも通れなくなっていた田尻尾根・天神尾根は10/13の時点で利用可能となっていたようでした。しかしそれを知らなかった我々は西黒尾根下山をすることに。沢靴で降りるにはなかなか険しく長いので、下山シューズも持参することにしました。

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核心となるであろう"幻の大滝"は前夜にリードじゃんけん!私が見事勝利し(笑)、持って行くギアを選別しました。ハーケンは軟鉄ウェーブ、ナイフブレード長短など各種取り揃えて5枚。ナチュプロは#.2〜#.75サイズくらいまでのカムとトライカムを持参。タクティクスは、セカンドがFIXロープをユマールし、サードはビレイされて登る。リードが空身で登るなら、セカンドかサードがまとめて担いで荷揚げ無し。ロープはユマール時の利便性を考えて40mシングルを持って行くことにしました。フラットソールも持ちました。


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前泊し、朝4時半歩き始めで一ノ倉沢出合へ!


出合で準備しながら明るくなるのを待って入渓です。

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ヤバい!防寒に重要な沢グローブが両手とも右手だ!これは・・新手のスタンド攻撃か!?


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紅葉がはじまってるー!綺麗だー!太陽光がないのが残念すぎる!


10月も半ばとあってやはり今シーズン一の寒さ。しかも昨日より3度くらい気温が低く、予報通り霧雨が降っています。なるべく濡れないように進んで行きますが・・・


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えー!入渓してすぐ、まさかのシャワー!何ぃー!


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ひょんぐってるやつも、ひょんぐりの下を通過!何ぃー!


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この滝は釜を泳げば簡単に登れるけど、胸まで浸かっちゃう!ひえ〜。なんか左側壁にFIXが!って感じで、出だしはFIXをやたらと利用させてもらいます。


いや〜、すでに濡れすぎ!って、沢登りだから当たり前だけど。でもこれは後々冷えるぞ〜。


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ってFIXを使いまくってたら、テールリッジのほうへ続くFIXへと導かれてしまったので、ココで沢床へクライムダウン。本谷復帰です。


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ちょい悪なところでロープを出し、進んで行くと・・・その先にはものすごい光景が!!


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「なんじゃこのスラブは!」って騒ぎながらガシガシ進む。


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すると見えてきました!アレですね!


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通常は一年中雪の下に埋まっている幻の大滝!って、なんか他の記録写真と比べてかなり水流れてませんか?


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なんだか雨が強くなってきて、すでに震えがはじまりかけているのでレインウエアを着用。更に、セブンイレブンの「あんこの入った揚げ食パン」を頂く!118gで443kcalと優秀な行動食。下界では怖くて食べられない!これで震え熱生産の準備も万端です♪


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で、昨夜じゃんけんに勝ったので早速リードさせてもらう。すでに手がかじかんでいてガバがうまく持てず、足ブラハイステップになったりするのが若干怖かったです。ワイド登りも出てきたりしてバランシーでなかなかに面白いクライミングでした。


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大滝上から登りやすそうな左側を上がっていって、広大すぎるスラブの大海原をルーファイ。このまま右岸をいけばスラブの罠にハマりそう。流心を横切って左岸へ行けば快適そうです。しかし・・渡渉こわっ!(笑)ハーケンとカムでアンカーを作ってロープ出して渡りました。


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こっからスラブをひたすら登る!


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しっかりルーファイしていけばそれほど怖いところはナシ。とにかく登る!


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滝沢を左手に見ながら、登る登る!しっかし雨やまないなあ・・向こうの空は明るいのに!


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本谷バンドに到着し、4ルンゼに入っていきます。


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最初の滝は途中からロープを出してトラバース。思えば今回はよくロープを出した。なんか寒さで震え過ぎてか身体がうまく動かないんだよね。手もかじかんで持てないし。。


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どんどん雨が強くなり、霧も濃くなってきて風も出てくる。すると、「ぶおーん」というジェット機が近づいてくるような音。「飛行機かな?」って思った次の瞬間、聞いたこともないような轟音が!谷底でどんどん大きくなりながら反響し、かなり長いこととどろいていました。「何!?」「どゆこと!?」と一同に動揺が走ります(笑)。こんな季節にあれほどの大崩落が起きるというの?もし今もっと下流にいたら確実に巻き込まれていた気がする・・・・・怖っ!怖過ぎ!!!


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気を取り直して先を急ぎます。滝を巻いて泥ルンゼを登ってみたり、


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しなる残置ハーケン1本で懸垂してみたり。


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いちばん軽い人はバックアップを回収して最後に下降・・・キンチョーするわぁ。


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このあとも水浴びや水線突破系がつづいて


寒さによりごぷろ(Gopro)も昇天。急にうんともすんともいわなくなること、よくあるんです。弱いなあごぷろ。


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いつしか雨は止んだものの、気温は下がり、風も出て常時震え熱生産。ホールドは持てないし、ロボットみたいなカクカクした動きしか出来ない。pecomaはこの滝で流心を突破しようとしてあと一歩のところまでいったけど、低体温症の危険を感じて断念。ショルダーで左壁を上がってどうにか巻きました。


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で、そろそろ滝おなかいっぱいだよー。源頭の雰囲気になってくれていいよー、って思い始めたところでツメっぽくなりました。ツメははじめ岩登りで、そのうち笹登りからのネマガリタケ登り。怖い泥壁とかネギ登りとか無いし藪漕ぎも谷川にしてはかなり短かったですが、ネマガリタケがキンキンに冷え過ぎで手の感覚が完全になくなりました。今シーズン初"Barfies"きそうでした。


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そんなこんなでやたらとロープを出したのもあり、稜線に抜けるころには17時を過ぎてました。でも雪にならなくて良かったね!おつかれちゃ〜ん!


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この時間になってやっと晴れてきたみたいでした。おそいよー!


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どぴーかんで満点の星空のもと西黒尾根を下山。水上の夜景もやばかったです。駐車場着は20時半で、何気に16時間行動・・。楽しみにしていた湯テルメは当然閉まっちゃいましたが、乾いた服に着替えられただけでもすごい幸福感でした。セブンのホットラテが美味しかったー!


思いの外充実した一ノ倉沢本谷。全体を通してそれほど難しいところはなかったものの、寒さによって全ての難易度が上がった感じでした。悪さからいえば井戸小屋沢左俣のほうが断然悪かった(笑)。


これにて今シーズンの沢納めとなりそうです。来週からは残り少ない秋、乾いた岩を満喫ですね!







★遡行タイム★
4:30ベースプラザー5:30一ノ倉沢出合ー7:30幻の滝ー10:30本谷バンドー17:00稜線ー西黒尾根ー20:30ベースプラザ

プロフィール

chippe

Author:chippe


肉好きchippeのブログへようこそ!
2006年10月 山歩きを始める。
2007年9月 クライミングを始める。
山岳同人「青鬼」所属。
「メラメラガールズ」所属。
国際認定山岳医。
「カリマーインターナショナル」アンバサダークライマー。
現在は無職、旅人。
旦那さんはpecoma。

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