2006/10/13



土曜日。荷物をまとめてバスへ。上高地を目指します。上高地バスターミナルについたら、そこからこの日の目的地、涸沢を目指して歩きます。
北アルプスだし3連休だけに登山客いっぱい!!
上高地から徳沢を経て新村橋まではなだらかな遊歩道が続きます。林道のお散歩を楽しむ感じで^^天気いいけど日差しは強くないのでとっても歩きやすい気候でした。登山客が多すぎるのだけが難点かな・・?途中寄った明神橋(明神池は有料なので行きませんでした)の上からもう山肌に紅葉が!!更にすすんでいって新村橋のところで分岐です。横尾のほうを回るコースへは行かず、急だけど見晴らしのいいパノラマコースへと道を乗り換えます。
新村橋から先はとにかくいかにも「山!」って感じの急な上り坂が続きました。のぼりなので膝への負担は余り無いですが、流石に体力的に疲れました(´ω`;)あせびっしょりになりながらまず屏風のコルを目指します。コルっていうのは山用語で、谷みたいになってるとこのことです。しばらく歩くと右手に屏風の壁が見えてきます。斜面にひろがった紅葉!綺麗でしたよー(*´Д`*)
さて。更に進むと屏風のコルに到着します。このちょっと前から小雨がぱらつきだしていたんですが、屏風の頭のふもと、左側に屏風のコルをのぞむポイントについた途端異変が!!
ふ、吹雪!?
なんとコルの中は吹雪でした (゚o゚;)ものすごい音を立てて吹き荒れてます。超寒い(((((((;´д`)))))))ガタガタ
とりあえずレインスーツを着込んで軍手もかえて休憩。I田君は私の分の食料も持ってきてて、荷物が重くて死にそうになってたので、せっせと缶詰の食料を減らしてましたw
少し休憩したら、屏風に登ってみることにしました。
少し登ったあたりで下を見ると、吹雪の中に見事な紅葉と沢山のテントが並ぶ涸沢が一望できました!絶景!!(>∀<)だけどものすごく寒い・・・・(´ー`;)手は痛みすら感じなくなっていたし、顔にはあられが激しく打ち付けてましたw
男子ふたりはそのあとも頭目指して登りはじめたんですが、私は途中まで登ったところで気づいて立ち止まりました。
登ったはいいけど、こんな急なの、おりれるのか・・?
ふたりがどんどん上へ行ってしまったので、私はそこで登るのをやめてあられに苛められながら待ってました。そしたらI田君が降りてきて、「どうする?」ときくのでもう降りる旨をつげ、後ろ向きになって3点保持でゆっくりゆっくり下り始めました・・。
R武君は頭を目指すというので、I田君と二人で先に降りることにしました。ともすると吹き飛ばされそうになるくらいの強風が吹くこともあり、このまま手を離したらラクかな・・とかいう駄目な考えが頭をよぎったりもしましたw
やっとのことでふもとに降り、レインスーツを出すためにばらしてしまった荷物をまとめはじめました。ほんとは私たち二人が一足先に涸沢に向けて出発し、テントサイトをふたつとっておく予定だったんですが、降りる速度が余りにも遅かったのと荷物をまとめるのに時間がかかったせいでR武君のほうが先に出発しました。
さて。涸沢までラストスパートです。そして実はこの最後の道が最難関でした・・!吹雪吹き荒れるコルの脇を激しく登ったり激しく下ったりしながら涸沢を目指します。地図の予定では1時間10分かかるコースです。屏風出発時点で時刻は13時半過ぎ。順当に行けば15時過ぎには涸沢につける予定でしたが、それがそううまくはいきませんでした・・・
雨のせいで足場は非常に悪く、しかも健常者ならぴょん、ってジャンプするかとたたた、って駆け下りるような下りばっかり。私は、「・・どうやって降りたらいいんだ・・?」と悩んだ挙句また後ろ向きになって3点保持でおりました。こうなってくるとストックが邪魔になってきます・・。急ながけになっていて道幅が狭くロープをはってある場所も多数。何よりこのコースを非常な悪路にしていたのはこの吹雪だったんですが・・・。救助ヘリが何度もすぐ近くを通り過ぎました。この雪は多くの登山客にとって予想しなかった事態でした。
時間が非情に過ぎていきました。何組もの登山客に抜かれ、少しずつ空は暗くなり始め、涸沢は見えているのにいつまで経っても着かない・・。体は冷え切ってました。そしてI田君は荷物の重さに死んでましたorz
それでも何とか歩き続け、遂に涸沢にたどり着きました!時間は16時過ぎ><17時に近かったかもしれません。あの悪路を暗くなる前にぎりぎり抜けることが出来て本当に良かったです・・。何はともあれ、R武君と合流できました。そのままテントサイトに行って、手が動かなくなっては暖めしながらテントを建てました。
長くなったので次へ続く。。
写真:(左から)明神橋から、新村橋、屏風