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採血

第3内科3週目も終わりに近づき、病棟と学生との関係性はよりその希薄化を強める一方・・・・。


・・・ってか、誰か行ってる人居るのかな?(´-`;)


そんな状況で、昨日の夜X線写真勉強会の後また針の刺し合いをやっていたら、通りがかった先生から「研修医が、朝学生が採血の手伝いに来てくれないって泣いてたよ」と言われたので今朝久々に行くことにしました。

研修医の先生が、「とりやすそうな人がいいよね~・・」と言いながら選んでくれた一人目の患者さんはサカイさん(仮名)。個室に入っていくと、いきなりじっと見据えられました。

「なんだ・・?」
「採血にうかがいました^^」
「・・・・・・・・学生じゃないか」

そんな感じですごまれたあと、

「俺は採るの難しいぞ、自信が無いならやめとけよ、俺は怖いからな!」

と脅され、腕を見てみると確かにちょっと血管が見えにくい。


あれー・・?採り易い人選んでくれたんじゃ無かったのカナー?
(^-^;)


と思いつつ、ちょっと見せて下さい、見てから駄目そうなら先生にお願いしますんで、と腕を出してもらおうとしたけど、なんかひっこめて出さない。「俺は難しいぞ、ホラ、こんなに失敗されてるし、出来ないならやめとけよ、お前ここの階の患者どんなヤツでもやったことあるのか、学生なんだろ、出来ないならやめろよ俺はこわいぞ」って仕切りに言ってるし、おもむろにTシャツを持ち上げるんですね・・。



・・・・・・やーさん?(^-^;)



たぶん見えたんじゃなくて見せたんだろうね。ウン。見事な桜吹雪が左上腕から背中のほうへと広がっていました。やーさんかー。失敗したら殺されるかなー。。

とか思いつつ、それでもねばってみました。
駆血帯を巻いてみると、細いながらも採れそうな血管を発見。ちょっと硬そうな上逃げそうですが、そこはテンションかけてカバーできそうです。

結局サカイさんは刺させてくれました。
「学生なんだろ?」の問いに「はい、5年生です」と答えたことと、私の苗字が良かったおかげで許可がおりたそうです。
2人目のお姉さんが、私と同じ苗字の人のところに嫁いでいかれたそう・・(^-^;)
あと、学生って名札に書いてあるんだけど、1年生か2年生とか思われたのかもしれません。5年生なら・・って、腕を出してくれました。

そうなると、今度はちょっと良心的になってきて、はじめ余りに嫌がってたので「もしあれなら、先生にお願いしますが・・・」と言うと、「でも、自信あるんだろ?一回刺してダメならやめればいいから、やってみろ」みたいな感じになってきて、桜咲き誇る左腕をこちらに差し伸べて下さいました。

いやあ、一回で成功してよかったです(^-^;)

針が入って血液がいきおいよく出てくると、「もう入ったんだからな、焦らないでいいからな」と、ご自身と私と両方に対する励ましのような言葉を下さいました。正直、怖かったんでしょう。
無事終わると、「痛くなかったぞ、いや、ありがとう、本当にありがとう、ありがとう」と何故か何度もお礼を言われました。こちらも必死にありがとうございますと連呼しながら退室しました。


ちなみにこの方、HCV(+)。なのに敢えて選んだということは、よほど(血管的にも、性格的にも)採りやすい方なんだろうと思っていたので、はじめ患者さんを間違えたかと焦りましたよ(^-^;)


二人目の女性の方もスムーズにいきました。


私思うんですが、男性のほうが全体的に怖がりなんじゃないかと。私自身の浅い経験からだけですが、先生方の話を聞いていても思います。男性のほうが痛がりの方や、学生を怖がる方が多い気がする。むしろ女性はおおらかに見守っていて下さいます。
1年生のときはじめて手術室に入ったときも、ぶったおれたのは男子だけでした。女は強し。

肉と山と雨。週末です。

でも今日は体育祭。
体育祭なんだけど、部屋で明日からの山の準備をしています。
今週末は南八ヶ岳プチ縦走の予定。
この間買った新しいザック初使用です☆50~70ℓの大きいサイズのザックで、色が紫っぽいピンク色という超かわいいヤツ(*´ω`*)
お気に入りの装備担いで山に行くってのもまたワクワクする要素のひとつですネ。
近いうちに軽量の1人用テント欲しいです。より自由な人生のために。

私が出る競技は女騎馬戦だけです。わたしの馬になってくれる下級生の子が挨拶に来たので、さすがにそれには参加しようと思います。
そろそろ1,2年生による応援団披露(某A医大体育祭一番のみどころ)がはじまるので、昼食のお弁当を貰いに行くがてら見に行こうかと思います。部活の後輩が団長とかやってるし、面白そう。

山のHP、全然進んでません><
来週あたりから少し時間が出来るんじゃないかと思うので、ぼちぼち進めていこうと思ってます。応援してください。

それでは、おいしい幕の内弁当を貰いに行ってきます。

第三内科

先週末は筑波山に登ってきました★
バイクでぶんぶんちょっと寝坊して5時過ぎに出て、9時頃登りはじめて山頂付近で食事しました♪
今回は具材をあらかじめ調理して持って行ったので料理もスムーズにいきました。献立は豚汁とスタミナにらたま★ミ。豚汁は、煮れば良い豚汁の具みたいのが売ってたのでソレを買って、あとは豚肉とネギを切ったものを炒めて持っていきました。あとミソをジップロックに入れて。スタミナにらたまは、にらと玉ねぎとにんにくを刻んだものを炒めてジップロックに入れたものと、生卵ふたつを持って行きました。
筑波山は百名山最低峰ですが、山頂はとっても眺めがいいし山道は見所いっぱいという楽しい山でした。しかも意外と急坂が多く、ふもとに下りた頃には膝ががくがく言ってました。
少し花が咲き始めているのもキレイでした。

そして今週月曜から、形成を終えて第3内科を回り始めました。第3内科は呼吸・血液・内分泌の分野があるのですが、班員が2人ずつに分かれてそれぞれのとこに居ます。わたしはいま呼吸です。雑用満載なんですが、研修医がよく面倒見てくれるので楽しいです。ただ、3内全体としては超長いカンファ、意味を感じない抄読会など、眠くてダルいdutyが沢山。
わたしは今一緒に呼吸をまわっているp君と、日々静脈や動脈を刺し合って精進中です★

右腕には血腫☆無数の針刺し跡^-^なんか医学生ってカンジ?笑

GW 登山 そして 形成外科

GW終わりましたー。
東北の百名山を登って来ました。
岩木山、八甲田山、岩手山、八幡平、早池峰山、蔵王山、月山、会津駒ケ岳の8つを7日間で登破。
予定していた鳥海山と朝日岳は、冬期の道路規制のため日帰り登山が出来ず、諦めました。
GWの目標は雪山を経験すること。
入門には良い山行でした。全体を通して、成功だったんじゃないかと思います。
これから日本の3000m峰、百名山を週末や長期休暇でどんどん登って行こうと思っています。その記録をつけ保存する良い手段としてHPを作ろうかな、と思っています。詳細な山行記録をつけて自分達の反省のため、また登山しようかなと思っている人の参考になるようなHPにしたいなと思っています。出来たら紹介しますので、是非是非遊びに来てネ☆


さてさて。
GWの話はこれくらいにして、またBSLがはじまりました。
救急が終わって、次は形成外科。今まで形成の実習は、救急を回っている間(今までは2週間)の水曜日の午後のみだったんですけど(つまり二日間のみ)、今年のうちらの期から丸1週間やります。そしてうちの班がトップバッターです。

1日目は練習キットを使って縫合の練習、2日目は外来を見学した後回診を回りました。色んな科に患者さんが入院しているのであちこちまわります。

そして、今日はオペに入りました。
知っている人は知っていると思うけど、私は口唇裂で生まれてきました。片側唇裂で口蓋裂はなく、顎裂がありました。0歳、1歳、3歳、12歳、13歳と5回の手術を経験し、矯正もしました。その際にお世話になったのが鬼塚先生という昭和医大の名誉教授です。3歳以降の4回の手術をこの先生にしてもらいました。この先生と口唇裂が無かったら、私の人生は180度違っていたと思います。

鬼塚先生は日本ではじめて口唇口蓋裂センターを創設された方で、この道の権威です。数え切れないほどの患者さんがこの先生のお世話になったのではないでしょうか。海外からもこの先生のところへ研修生が来るほどのスゴ腕の持ち主なのですが、患者さんとその家族に対する心遣いも素晴らしい方なんです。

形成外科の医局に専門書が置いてあるのですが、鬼塚先生が書かれた本もいくつかあって、手にとってみました。あとがきなど読んでみて、どうされているのかなあ~と思ったりしました。今はもうかなりの御歳のハズ。昭和医大を辞められて、五反田あたりの系列病院に行かれた頃まではお世話になっていたのですが、それ以降はお会いしてません。医学書の定番シリーズで「標準○○学」ってやつがあるんですが、標準形成外科学の現在の最新版の監修も鬼塚先生がされてました。やっぱスゴイ人なんだなぁ、、と改めて思ったりしてます@ω@;

そして今日入ったオペは正に口唇裂のオペだったんです。
聞くところによると、口唇口蓋裂センターのある昭和医大などは年間多数の症例をこなしているとのことですが、うちの大学で唇裂の症例は年間3件ほど。つまりわたしは、たった一週間の実習期間の中で運よく、その年間3件しかない症例のうちの1件に出くわしたわけです。今までの、水曜の午後のみの実習スケジュールではオペに入ることすらままならなかったでしょう。そう考えると、偶然が生んだ絶好の機会でした。

そんなこんなで、唇裂がもとで医者を目指して早20年(?)、わたしは生まれてはじめて、口唇裂の手術を見学しました。


しかも特等席で。


形成には教授というポストが無く、ボスは助教授クラスの人なのですが、そのボス曰く「うちはクリニカルクラークシップ、学生も医者と同じに扱うから!」とのことで、イスまで与えられ執刀医となんら変わらない至近距離でオペの一部始終を見学できました。朝8時半入室で終わったのは2時ちょっと前。途中、「食事行って来ていいよ」って言われたのに「最後まで見たいです」とか言ったりしたのはこれが最初で最後かも知れませんね(笑。

わたしは片側だったのですが、今日のオペの子は両側唇裂に顎裂、蓋裂もある患者さんでした。今日は口唇と鼻腔底の形成術のみ行い、蓋裂のオペはしませんでした。

ちなみに顎裂のオペはもうちょっと経ってからするんですね。私も腸骨から軟骨とってきて上顎に移植するという手術は12歳のときにやりました。

今日はボスが専修医の先生に丁寧に指導解説しつつ専修医が執刀するというオペだったので、学生のわたしにも何やってるのか判り易かったです。かなり複雑で難しい手術だったので、解説が無かったら何が何だか判らなかったと思います。
形成はデザインがとくに重要で、青い色素を使って切開線など細かく描いていきます。唇裂はとくに難しいらしい。色んな方法が考えられているけど、どれも一長一短で確立された方法は無いとのこと。個人差が大きくて、ある程度切り進めてから再度デザインを練ったりする。あー、鬼塚先生のオペを見てみたかった、と思いました。もう執刀されるような御歳では無いだろうからなぁ・・。でも近いうちに、一目でいいから会いたい。出来れば医師免許取った後に。鬼塚先生、お世話になりました、先生にあこがれて、わたし医者になりました、って、会ってそう言いたい。


そしてうちの形成の医局の雰囲気は良い感じです。スマートなかんじがします。へんなしきたりとか確執とか無いかんじだし、考え方が古い人も居なさそう。症例が無いため美容系には弱そうですが、これから美容系にも力入れてくという専らの噂だし、形成に行きたいという気持ちはまた強くなった気がします。とりあえず今日唇裂のオペを見学できたことは本当にラッキーでした。ちょっとご縁を感じました☆


さてさて。久しぶりのHP作り、がんばろっかな!

プロフィール

chippe

Author:chippe


肉好きchippeのブログへようこそ!
2006年10月 山歩きを始める。
2007年9月 クライミングを始める。
山岳同人「青鬼」所属。
「メラメラガールズ」所属。
国際認定山岳医。
「カリマーインターナショナル」アンバサダークライマー。
現在は無職、旅人。
旦那さんはpecoma。

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