2011/06/28
前回のBCコンペから始めた、コンペ前のカーボローディング。
今回も面白半分で試してみます。
カーボローディングは中距離以上を走る選手にはもはや常識となっている試合前のグリコーゲン貯蔵方法ですが、クライミングのような持久系と瞬発系の中間のスポーツにも応用できるのかは謎。
前回は瞬発系要素が強いと思われるボルダーコンペで試しました。予選課題を登り続けるエネルギー減になれば、と思い。
今回はリードなので、ある程度持久系要素が強いと思われるので、前回よりも効果的なんじゃないでしょうか。
グリコーゲンは貯蔵エネルギー源の中でも一番早くエネルギーになってくれ、更に脂肪と違って燃焼する時乳酸を生成しないというとってもナイスな奴です。
このグリコーゲンは肝臓と筋肉内に貯蔵されますが、その貯蔵量には限度があります。脂肪のようにたくさん体にため込むことは出来ず、キャパがいっぱいになると、余分な糖類は脂肪に変えられてしまいます。
以前主流だったカーボローディングは、この体内のグリコーゲンを一旦枯渇させることにより生体の防衛反応を起こし、通常よりも多くのグリコーゲンを貯蔵できる状態を一時的に作るというものでした。最大で170%くらい貯蔵量を増やせるらしいです。
やり方としては、試合1週間前から炭水化物を禁とし、場合によっては激しくトレーニングして体内の貯蔵グリコーゲンも使いきるなどした後、試合2,3日前から大量の炭水化物を摂る、といった感じでした。
でもこのやり方は体に負担が大きいし、そもそもトレーナーなどついていない素人がやるのは危険なので、最近はもっとマイルドな方法が主にとられているようです。
それが、1週間前からのトレーニング量減(貯蔵グリコーゲンの消費を抑える)+高炭水化物食とする(グリコーゲンを貯める)ことにより通常より少し多めのグリコーゲンを貯蔵する、といった方法です。
でも、筋肉内グリコーゲンの貯蔵量が増えると、同時に水分の貯蔵量も増えます。筋肉が大きくなり、その分体重も増えます。この原理を利用してボディービルダー等は試合当日に筋肉をボリュームアップさせるのですが、体重が重くなるとクライミングには不利(体重別の競技でも、カーボローディングによる体重増加には気をつけているそう)。
マラソン選手も、クライミング選手ほどは試合当日の体重増加を気にしないんじゃないかと思うんです。つまりこのままの方法だとクライミング選手には若干合わない気がする。
私はこの体重増加が嫌なので、ちょっとアレンジを加えたカーボローディングを試そうと思います。
といってもごく単純なのですが、カーボローディングによって増えるだろう分を見越して、1週間前から少しキツめに減量するだけ。
キツめに減量する分、生体の防衛反応もちょっと現れてグリコーゲン貯蔵能が上がると思うので、従来やられてた過激なカーボローディングの甘いVer.くらいになるのかな?と勝手に思っています。
減量についてですが、私の体感としてはやっぱり体重とクライミングパフォーマンスは明らかに反比例してると思いました。
以前は「筋肉もあることだから、BMI:19くらいが限度だろう。流石に18をきるのは無理だろうし、やったら体壊すだろう」って信じてました。
でも実際BMI:18以下になっても全くそんなことはありませんでした。アキヨちゃんがBMI:18無いのもうなずけます。
そういうわけで、今日、明日くらいまでは我慢の時です。ちょっと辛いけどその分プロテイン摂って耐えます。
そして明後日からは食うぞ!米、パン、麺!待ってろ私の大好きな炭水化物!!!
補足:あ、でもちなみに脂質は試合前は摂らないのがベスト。だからこってりラーメンとかは良くないです。。