2012/09/08
悪夢のような1週間(笑)を乗り越えてシャバに戻ってきた。
今日はペコマは午後から用事があるという。
私はひとりで朝から沢に行こうかとも思っていたが、悪夢のような1週間の疲れが思いのほか強かったので、今日は明日の大滝登攀に備え英気を養う日とすることにした。
まず10時からzi;Box。
そろそろ怪我から2カ月が過ぎて3mくらいの高さからの着地も問題なくなってきた。
今までは絶対に落ちない簡単な課題ばかりやっていたけど、今日はセッションに混ざって登った。
久しぶりの、筋肉を酷使するこの感じ。この心地良さ、懐かしい(笑)。
怪我のせいで大幅に運動量が減っているため今の体重はかなり重く、ベスト体重+3kgくらいある。
体脂肪率もどんどん増え今では15%にまでなっちゃったorz
それなのに登ったり懸垂したりキャンパしたりしても体が重くない。
怪我中も懲りずにジムに通いマシン筋トレも続けていたせいか、重い体に筋力が適応しているらしい。
これでやせたら羽が生えるかも?(笑)
ちょっと楽しみ。
そして9月になったので、今日実に2カ月ぶりに走った。
ランニング筋も退化してるだろうから無理は禁物。1km9分ペースでゆっくりゆっくり、2.5km。
とくに右ひざに問題はなかった。
日々、出来ることが増えていく。
その度に生きてることを実感する。
大袈裟かもしれないけどすごい充実感。
走れるようになりさえすれば体重を落とすのはごく簡単。
今年のTNFカップはやったるぞ~~~!
と、やっとみなぎってきた。
やっぱり五体満足ってスバラシイ。
ま、完全な五体満足まではまだあと1カ月はかかるだろうけど・・・(--;)
明日はいよいよ滑川大滝。
最高のラインをひけるといいな。
9月の3連休と10月の5連休の予定も大体決まった。
甲斐駒のヨセミテに挑戦する。
ヨセミテに行った後抜け殻みたいになってしまって、ああいうクライミングがしたい、日本にヨセミテはないのかって探していた。そして、そんな中本屋で偶然衝動買いしたスティーブ・ハウスの「垂壁のかなたへ」を読んで思いっきり火がついた。この本は今まで読んだ中で断トツにナンバーワン、垂直の記憶より面白かった。現代のトップクライマーのクライミングに衝撃を受けた。本に出てくるあらゆる言葉は、どれも色紙に書いて家じゅうに飾っておきたいくらい。それくらい衝撃を受けた。たぶんこの本は私にとっていわゆる「バイブル」ってやつになると思う。
そして、ペコマという最良のパートナーとのパートナーシップをより最強のものにして私たちにしかできない山をどんどんやっていきたい。そう思った。
そのためには単独行やソロクライミングも沢山やりたいし、せっかく参加させてもらった青鬼の人たちともいっぱい登って、彼らにあって自分にないものは全部盗んで、吸収して、もっともっと強くなりたい。そう思った。
クラックに関してはまだやっと5.11aを1本登れたくらい。そんなレベルでこのルートに登るのは無謀じゃないのか?いや、無謀じゃない。もっと修業を積んでからOSを狙ったほうがいいんじゃないか?一生に一度のOSの機会を無駄にしちゃったらもったいないんじゃないか?いや、もったいなくない。
今行くしかない。もう今やるっきゃない。そう思った。だから頑張る。
さすがにレッジトゥーレッジは厳しいにしても、今できる最高のクライミングがしたい。そしてただの強いフリークライマーにはひけないような魅力的で合理的なラインを甲斐駒というでっかいキャンパスにひき、継続という形でこれにつなげたい。
その結果が失敗でもいい。ものすごく成長できる山行になると思うし、してみせる。
スティーブ・ハウスも言ってる。
「自分の努力の結果を見て、仲間のクライマーたちが成功と見るか失敗と見るか、そんなことはどうでもいい。成功は勝ち取った途端、危なっかしいものとなる。なぜなら、成功には称賛や、思考停止、達成感が付き物だからだ。それに対し、失敗は貴重な果実である。過程という曲がりくねった蔓に実る果実である。」
この言葉は素晴らしい。成功のあとの称賛、思考停止、達成感。すごく経験がある。この時間は実にもったいないと後でいつも思う。そしてこの事さえ判っていれば、失敗を恐れずにどんどん挑戦できる。
それと、自分たちがやっていることは必ずしも称賛されることではないということ、これも常に忘れずにいたい。そうは言っても、私はまだ、最良のパートナーを失ったとしたらその後どうなるのか、そのシュミレーションが出来ていない。想像もつかない。そういう点では、私の重ねている山行はまだ不完全なものなのかも知れない。
なんだかシャバに出られたことがうれしくて酔っ払っちゃって良く分からない散文になってしまった。
とにかく明日の大滝がんばろう!
あ~~~~~~~楽しみだ!♪