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花崗岩トレーニング。

HP尾根の向こうの更新が長らく滞ってしまっています。

技術的な問題で、そろそろ何とかしなきゃとやっと動き出しました。もうすぐ活動再開の予定です。



Pecomaのブログも合わせて近況報告してますが、チンボラソ登山のあとはビッグウォールへ向けたトレーニングをしてました。


目標はヨセミテ The Noseのリベンジ。
しかし今年は仕事の都合で10月に休みをとれないことが判明!
急遽8月の終わりから9月頭にかけてスコーミッシュへ行く事にしました。
そういうわけで引き続き小川山、瑞牆で花崗岩修行を継続中です。

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先週末は瑞牆、小面岩の「一刀」へ。
パートナーのHIくんはこのルート2度目とのことで、5.11bの核心ピッチと最終ピッチの5.11aをリードさせてもらいました。今まで簡単なハンドしかやったことがなかったので「ハンドはガバ」と勘違いしてたけど、今回はじめて5.11のハンドというものを体感。
悪い、甘い、傾斜があって疲れる!
ハンドは奥が深いってことが分かりました。
出来るだけ悪いところはとばして良いところだけにジャムしたいけど、そこはスラブ同様、リーチがないヒトは悪いところもつないでいかないといけません。

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「一刀」3P目の5.11a


核心部は超えられたものの、そこでパワーを使いすぎて回復出来ず。核心ピッチはワンテン入ってしまいました。
思えば今まで登った5.11のクラックは全部フィンガー。
っていうか、フェイス。
やっぱりガチのクラック力を試されるルートはまだまだですね〜。

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小ヤスリと大ヤスリ!


3時間くらいで小面岩の頂上へ。
天気も最高で、これまた素晴らしい眺めでした!
ルート全体を通して露出感あるし、岩も安定してるしおすすめです。
次はもっと涼しくなってから、RPしにまた来たい!

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バベルの塔。岩はやや脆い。


午後は小面岩の裏面にまわってバベルの塔でひきつづきハンド!
私は5.11aの前傾壁ハンドに大苦戦。
まるでワイドやってるみたいな疲れ方。。
1ヶ月ぶりに花崗岩を触って、やっぱり来て良かったと思いました。
限られたスコーミッシュでの数日間を有効に過ごせるよう、花崗岩モード全開にしとかないとね。

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超分厚いきのこ!


翌日も瑞牆のどっかでのぼるかなぁと思っていたけどパートナーが所属する山登魂の面々が小川山で焚き火をするらしいとのこと。

「小川山で焚き火」

それ、言っ ちゃ った ?
もう、聞いてしまったので手遅れです!
信州峠を越えて小川山に移動!!!


「小川山で焚き火」からの「焚き火の横で野宿」からの「目が覚めると森の中」という鉄板コースで迎えた翌朝。
私もやり残した課題があり、パートナーもやりたい課題があるということで、ものすごーく久しぶりに砦岩前衛壁に行きました。

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クロックスのアクセサリーばりにがっちりくっついて離れなかったカミキリムシ。


なぜか猛烈に込み合っていて大人気の砦前衛壁で、今調べてみたら実に5年ぶりに「ばんざいジャム」トライ!「はさみ虫」は今回はじめて触りました。
結局、リードでばんざい、はさみ、ばんざい、はさみ、ばんざい、はさみと計6本出してばんさいは何とかRP(核心をずりずりずり落ちながら這い上がった)、ハサミは解決したものの繋げられず、でした。
核心部めちゃわるいよー。
でも、うん、もっと涼しくなったらだいぶ楽に出来る気がします。
それにパートナーはちゃんと落ちずに再登してたので、強ければ登れるってことです。



今週末も花崗岩!
まだ先週の傷が癒えてないけど今はねじ込み、挟まり、そして登りきるこの快感をもっと味わいたい!

米沢牛で締め括る2年




仙台に居た頃、職場の上司が教えてくれた米沢牛懐石料理のお宿。


前回行ったのは仙台から埼玉への異動の前、つまり2年前。


今回、また異動前にお休みを頂けたのでこの機会に!とリピートしてきた。





この宿の素晴らしさ如何はもはやここで語る必要もないくらい、数多のウェブサイトやらブログやらで紹介されている。

個人的に感慨深かったのは、2年前もサーブしてくれた若い女性スタッフが今年もかわらない笑顔で対応してくれたこと。
爽やかで若々しいその印象はそのままに、2年前よりも少しその笑顔に自信というか、深みのようなものを感じられた。

おそらく同じくらいの年代なのであろうその方が2年前、29を前にした私たちに「若いお客様はあまり多くないので嬉しいです」と語ってくれたのを思い出す。

あれからもう2年も経って、自分はもうすぐ31になろうとしているんだなあ。




私たちは良くも悪くも大人になった。
"悪くも"が表すところは焦りを伴う渇望や貪欲さが弱まったところだ。その点に関しては認めざるを得ないが、それは大人という歓喜に満ちた世界と表裏一体。





私は今、すごく楽しい。
30の大台に乗ってから、20台にはなかった人生の面白さを沢山知った(知ってしまった?)し、楽しみ方もだいぶ上手くなった。
20台の時より確実に楽しいと言えるし、未来への希望、ワクワクも増している。





余裕が出来た、と言えば聞こえは良いが、要は渇望、飢えの程度が焦りを伴うほどのものではなくなっただけ、ということかも知れない。
いつまでも乾きの癒えない人生こそがとんでもない大仕事を生み出すのかも知れない。しかしそんな人生は苦しそうだし、少なくとも私のやわな性根には耐えきれなさそうだ。





それに、常に何かに追い立てられるようもっと、もっとと求めていた自分には、どこかなにも為さずに老いることへの恐れがあったように思う。
しかし年を重ねることはむしろ楽しいことだと、知ることが出来た。
体力だってまだまだ向上できる。要はやる気と、やるかどうかだけだ。
山やクライミングに関しても、仕事に関しても、この余裕は、そもそも経験値や実力が上がったからこその余裕だ。そう思う。
強ければ強いほど登れるところが増えて、行ける場所が拡がって、楽しくなるのは当然のことだ。


だが、経験値のことを語るのは時期尚早、人生の大先輩から見たら「まだまだひよっこのくせに」と失笑されてしまうだろう。20台の子供時代と比較すればワクワク度が高い、という程度の話ということでお赦し頂きたい。



出来ることが増えるほどにやりたいことも増えていく。モチベーションはまさにうなぎ登りだ。


時の宿で時を忘れ、これまでの時の使い方に思いを馳せる。
次にすみれを訪れる時は二人、どんな素敵な大人になれていることだろう。ね。


プロフィール

chippe

Author:chippe


肉好きchippeのブログへようこそ!
2006年10月 山歩きを始める。
2007年9月 クライミングを始める。
山岳同人「青鬼」所属。
「メラメラガールズ」所属。
国際認定山岳医。
「カリマーインターナショナル」アンバサダークライマー。
現在は無職、旅人。
旦那さんはpecoma。

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