2016/05/26
身長とかリーチのこと。
すごく今更な感じもするけど、身長やリーチのお話です。
これは先日の秋葉原での部活の写真です。
肉好きで肉ばっかり食べている私ですが、横には成長するものの縦にはいっこうに伸びませんね。
とはいっても、ここ数年は安定して155.2cmが出るようになりました。クライミング始めて最初の何年かまでは154.5cmだったのにです。リーチも最近調べてみたら、154.5cmから155cmになってました。
ストレッチや整体のおかげも多少あるとは思いますが、たぶん肉を沢山食べて幸せな日々を過ごさせてもらっているからだと思います。
ところで、クライマー界の巷でよく聞くフレーズとして対照的なふたつがあります。
「リーチがないから出来ない」というものと「リーチのせいにしない」というもの。
穿った見方をすると、どちらも「リーチがない中頑張っている」ということのアピールのように聞こえます。
リーチがない、は別に免罪符じゃないと思います。
世の多くのスポーツにおいてリーチがないことは不利だと思います。
体操とかフィギュアスケートとかは小さい方が良かったりもするのかな?でも圧倒的にリーチがないほうが不利というスポーツが多い気がします。小さいのに結果を出している人は、小さいなりの努力試行錯誤を積み重ねて目標を勝ち取った猛者だと思います。
でも、クライミングは面白いです。大きい方が有利な場面の方が多いですが、課題によっては小さい方が確実に有利になる場面があるんです。狭い課題とかそうだし、細かいのを持つ課題、あとクラックなんかもサイズによって大きくグレード感が変わってきます。
だから、数あるスポーツのなかでもクライミングに出会えたということはまさにチビにとって喜ぶべき幸運なことだと思うんです。
「リーチのせいにしない」って言葉論に戻りますが、同じクライミング能力を持ってて同じホールドに届かないのは、どうしたってリーチのせいなんだから、リーチのせいにしていいと思います。ただの表現の問題ですが、「私のリーチでは違う戦略が必要」と、そういうことではないでしょうか。
たとえムーブがより難しくなるために完登が困難になったとしても、それは不幸なことではないです。
登れなくて悔しいという発想のある人こそが強くなり、クライミングを継続するわけなので、悔しくて仕方ないのは当然なのですが、リーチを呪う必要はないはずです。
でかいことのなんたるか、小さいことのなんたるかが見えてくると面白くなります。
ついこの間も、ワイドクラックなんかでその違いを再認識し、萌えました。
最近よく耳にするフレーズのもうひとつは、「小さい人は強い人が多い」です。
ハイ、これはもしかしたらそうなのかも知れません。
小さい人は同じグレーディングの課題を登るにも、手数が増えたり、ホールドじゃないところを保持したり、足切ったり、スラブの何も無いところに数歩刻んだり、色々やって登ります。
強くないと話にならないんです。
だからある程度のレベルでクライミングを続けている小さい人はやはり上手くて強いということになるんじゃないでしょうか。
持論として、チビは
・身体が柔らかくて(可動域が大きくて)、
・細かいのを保持れて、
・飛べて、
・ピンピンでも動け
ないと使い物になりません。
勿論それだけじゃないけど小さいやつの武器はそういうところかなと思います。
あ、そうそう。
身長160cm台の男性とかが「リーチがなくて登れない」っていうやつ、あれヤバイです。
私は正直げんなりして、その人に対するそれ以上の興味が失せますが、中には激おこプンプン丸になる人も居ます(笑)。
世の中には規格外に小さくても頑張って登ってる女子とかいるので、言いたくなる気持ちはよく分かるんですが、あんまり大きな声では言わないほうが女子にモテるかなと思います。

ヨセミテビッグウォールまであと10日となりました。
3年前の苦い敗退以来、2度目の挑戦です。
昨日はスピードアセントの大御所ハンスさんのお話も聞きました。
「今シーズンヨセミテ行く人?レイズユアハンズ!」
で、はりきって手挙げたのに、二階に居る人はアウトオブ眼中だったようで全く相手にされず、一階に座ってた男性だけ注目されてDVD貰えてました。
いいなあ。一階に座ればよかった。
というわけで、
Actually, my heart has completely been over the sea.
文法合ってますか。
小さいことの不利。
なのか、ただ弱いだけなのか分からないけどやはり馬力はないです。
あと不利といえば、広いチムニーなんかも怖さ倍増だと思います。
でも、体重が軽いという利点があります。
つまり静荷重は小さいし、墜落時の衝撃荷重もいくらか小さいと思います。
ということで、荷揚げ荷物の重い前半はぺコマやまっちゃんがリード、荷物が軽くなり、かつマイクロナッツでのエイドパートが出てくる最終日は私がリードみたいな感じの戦略です。
一番の目標は、笑顔の絶えないクライミングをすることです。
ヨセミテである程度楽しめる程度にはメンタルもフィジカルも成長したと思うので・・・
確かめてきます!(ง •̀_•́)ง