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2019/08/22〜25 リマ発着 3泊4日 世界遺産マチュピチュの旅 (笑) 〜2019ペルー旅行記その13〜

世界中から観光客が集まる大人気スポットに突撃してきました!

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ワイナピチュ(うしろのカッコイイ山)と遺跡をバックにおなじみの構図。なんかうれしい!


言わずと知れた"マチュピチュ"は、1911年、映画「インディー・ジョーンズ」のモデルにもなったアメリカ人探検家であるハイラム・ビンガムにより発見されたインカ帝国時代の巨大な遺跡です。

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ザ・観光地!でした。それでも日本人には会わなかったな・・


今回は、約1週間前にインターネット等で情報を集め、必要な予約をとりました。
乾季の5-9月がハイシーズンですが、遺跡を見学するだけなら1週間前でも間に合いました。

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マチュピチュの公式HP。たとえば1週間後の日付を参照すると・・。数字は残りの受付可能人数。遺跡もワイナピチュもマチュピチュ山も1日の制限人数が決まっている。とくにワイナピチュに登りたければ3ヶ月前には予約しないと間に合わないそう。私が調べたときはすでにマチュピチュ山もいっぱいで登れませんでした。残念!


マチュピチュはリマの東400kmのところにあり、行くのは実は少しタイヘンです。

 ①リマ→クスコへ移動(飛行機/1時間)
 ②クスコ→(オリャンタイタンボ→)マチュピチュ村へ移動(車+列車/約3時間半)
 ③マチュピチュ村→遺跡(シャトルバス/30分or徒歩/2時間)

うまくスケジューリングすればリマから1泊2日も可能ですが、かなり忙しくなると思います。


私は以下のようなタイムスケジュールになりました。列車(Peru Rail)は1時間前までに受付しなければならないとのことだったので、行きのcolectivo移動がスムーズにいくかどうかが核心でした。でも実際は、この日体調を崩していたので、クスコ空港からオリャンタイタンボ駅まで直接タクシーで行きました。


8/22
7:55 リマ空港→9:15 クスコ空港(アビアンカ航空)
10:00 クスコ空港→10:10 クスコ市街オリャンタイタンボ行きcolectivo乗り場(タクシー)
10:30 colectivo乗り場→12:00オリャンタイタンボ駅(colectivo)
13:27 オリャンタイタンボ駅→15:00マチュピチュ駅(Peru Rail)
 <マチュピチュ村に宿泊>
8/23
AM マチュピチュ遺跡見学
 <マチュピチュ村に宿泊>
8/24
10:55 マチュピチュ駅→12:30 オリャンタイタンボ駅(Peru Rail)
12:40オリャンタイタンボ駅-14:20 クスコ市街(colectivo)
 <クスコに宿泊>
8/25
8:35 クスコ空港→10:05 リマ空港(アビアンカ航空)


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アビアンカ航空かLATAM航空を利用しましょう。ペルビアン航空はかなり評判が悪いです(笑)。ちなみに8/22は前夜からの下痢と発熱で完全ダウン。1時間の飛行機でたっぷり寝汗をかき、クスコ空港からは直接タクシーでオリャンタイタンボに向かいました。キツかった(笑)。


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オリャンタイタンボのペルーレイル受付。英語OK。


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ペルーレイルのチケット。駅構内で使えるwifiパスワードをもらえる。


現地ツアーを利用すれば楽そうでしたが、1週間前では予約のとれないものがほとんどでした。また、ツアーの最低料金(2泊3日のもの)が$720(79,000円ほど)だったのに対し、今回かかった費用は全部で54,716円でした。内訳は以下の通りです。


・リマ-クスコ間往復航空券 ¥18,670
・行き:クスコ空港-オリャンタイタンボ(タクシー)¥3,580
・オリャンタイタンボ駅-マチュピチュ駅間Peru Rail(Vista Dome)往復乗車券 $124=¥13,142
・マチュピチュ村-遺跡間往復シャトルバス運賃 $24=¥2,544
・8/22-24 マチュピチュ村2泊(ホテル) ¥8,000
・マチュピチュ入場料 ¥5,200
・マチュピチュガイド料 ¥1,650
・帰り:オリャンタイタンボ-クスコ間colectivo運賃 ¥330
・8/24-25 クスコ1泊(ドミトリー) ¥1,600


マチュピチュへ行くにあたって、登山用のギアはじめ要らないものは全てリマのホテルに預けて身軽で行きました。
(列車に荷物制限があります)

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マチュピチュへ行く列車はインカレイルとペルーレイルの2択。今回はペルーレイルをチョイス。


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オリャンタイタンボ駅から出発する列車は2両編成で、運転席の横に2人掛けの席がある。私は1人だったから行きも帰りもそこでした。


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先頭!


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Vista Domeは上中下とある真ん中のクラスの列車。天窓がついていて眺めは抜群。


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車内サービスあり。ペルーを代表するスーパーフードのひとつ、チチャのジュース!(チチャモラーダ)


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でも行きは定期的におそってくる吐き気のせいで固形物は喉を通りませんでした(笑)。


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なんとかマチュピチュ村に到着!駅を出ると大きな迷路みたいな民芸品市場があります。は、はやくホテルへ・・!


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翌朝は4時半起床。で、ホテルのあさごはんビュッフェ。


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私のチケットはAM7時入場のものだったので、まだ暗いうちから並びます。すでに長蛇の列が!


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バスを降りるとすごい人!ほんまもんの観光地に来たって実感します。ちなみに遺跡の入り口に有料トイレがあって1回s/2。遺跡内にトイレはありません。


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遺跡内に持ち込める荷物にも制限が。ちなみに、ペットボトルも持ち込み禁止で水筒持参必須という前情報がありましたが、ほとんどの人がペットボトルの水を持ち込んでいました。


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いよいよ遺跡へ!


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遺跡内は公認ガイド同行が義務付けられています。ガイドは遺跡入り口にたくさんいて声をかけてくるので、調達は容易でした。相場はs/30〜50。今回は3人家族と一緒にまわることになり、1人s/50でした。


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マチュピチュ山やワイナピチュに登れば遺跡全体を俯瞰できます。ワイナピチュのほうが圧倒的に人気だけど、「マチュピチュ山からの眺めのほうがおすすめ」とガイドさんが言ってました。


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絶壁に作られた段々畑、アンデネス。


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リャマはこの遺跡内に16頭ほどが暮らしているそうです。

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遺跡の保護のため、時間制限があって入れないエリアもありました。太陽の神殿は上から見学だけ。


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3つの窓の家。


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ワイナピチュはピラミダルでかっこいいので登りたくなりました。登っている人が見えました。


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遺跡の見学は午前中で終了。午後はマチュピチュ村に戻って散策します。ちょっと元気になってきました。


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この日もこの村に1泊し、翌朝のペルーレイルで戻ります。


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しかし、少し歩いただけでこの村全体の観光地価格設定にびっくり。相場がワラスの3倍です!


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値段感覚がすっかりワラス仕様になっているので心が折れかけました。やめときゃいいのに夕飯にクイの丸焼き。案の定、すぐに胃がもたれて半分以上お持ち帰り・・・


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で、翌朝のホテルのあさごはん。もうすっかり回復しました!


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帰りもペルーレイルのVista Dome。マチュピチュ発の便ではダンスショーやアルパカ製品のファッションショーもありました。となりに27歳メキシコ人プロゴルファーがきて楽しくおしゃべりしました。ケーキも食べたよ!


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オリャンタイタンボ駅を出ると、入り口でタクシードライバーが待ち構えていました。「タクシー?」「タクシー?」と詰め寄られるので「ノーノー、コレクティーボ・・」ってつぶやいたら「コレクティーボ?バモス!!(レッツゴーの意)」って即べつのおっさんに拉致られて乗車(笑)。クスコまでs/10でした。ちなみにオリャンタイタンボも大きな遺跡を擁する観光地です。今回は素通りだったけど。


マチュピチュ村に2泊したことにより、余裕をもって観光が出来ました。最終日クスコのレポートは次の記事にて!

2019/08/18-19 Huarazまとめその2〜 Willkahuaín 遺跡と標高3000mに沸く温泉Termales Monterrey 〜2019 ペルー旅行記その12

今回のペルー旅行は、自分の中で"3つのテーマ"を決めていました。
1つめはアルパマヨの登頂。2つめは観光。そして3つめはスペイン語の勉強です。
登山がスムーズにいって時間が余ったらマチュピチュかな、と何となく考えていて、アルパマヨから戻った翌日、実際にマチュピチュの計画を立てました。
それをもとに、Limaへ戻る日を8/20と決め、また行きと同じOltursaのバスを予約しました。


トレッキングは3日かかるかと思いきや2日で終了。
Huarazで丸2日時間が出来たので観光することにしました。


8月後半から天気が崩れるという前情報は幸か不幸か見事に外れ、天気予報も向こう一週間快晴です。最高の観光日和ですね(笑)。


キルカイウァンカコフップをオススメしてくれたWilderは、これからお客さんを連れてワスカランに登るとか言ってます。ワスカランは標高6370m、Cordillera Blanca (ブランカ山群)の盟主にして、"ブランカ山群のK2"とも呼ばれているかっこいい山です。急に連絡がとれなくなった友人と、はじめ一緒に登ろうと話していたのがワスカラン。


でもここへはまた来るから、羨ましくなんかないんだぞ(笑)。


Huarazから日帰りで行ける観光スポットとして、今回選んだのは遺跡と温泉です。どちらもお馴染みcolectivoで気軽に半日コースです。残り半日はプラサデアルマスかCalifornia cafeでノンビリ過ごすというパーフェクトプラン。


1. Willkahuaín遺跡(ウィルカワイン遺跡)

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市内からcolectivoで片道40分。colectivoは9:00-16:00の運行で片道s/1〜2です。
地球の歩き方に「徒歩で約2時間半」と書いてあるのを発見し、「7.5kmか。標高差300mあるし、いいトレーニングになるじゃん」と思って、行きは走ってみることにしました。これが結果的に最悪でした。


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朝ごはんスタンドで買ったチーズサンド片手に意気揚々と出発!


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ぐんぐん標高が上がり、ワラスの街が見渡せる。


治安は悪くないワラス。怖い人は居ませんでした。しかしちょっと中心地を離れると、途端に野良犬が凶暴化しました。走っている私を見つけるや否や、激しく吠え立てて追いかけてきます。びっくりしてさらに速度をあげて逃げると逆効果で、全速力で追いかけてきます。もう、飛びつかれて噛みつかれるんじゃないかと生きた心地がしませんでした。


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いい感じの坂道でしたが・・


バイクとかバスとかが走ってくるとやはりめっちゃ吠えるし、あまり地元の人は吠えられていない。程なくして、走るのが良くないんだということに気づきました。それ以降は、野良犬を見つけたら歩く速度も落とし、目を合わさず、身を縮めて通り過ぎるようにしました。


そんなわけで2時間近くかけて命からがら遺跡に到着しました。


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入場料s/5。綺麗に整備された遺跡でした。

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西暦700ー1100年、ワリ文化と呼ばれる時代の霊廟。なんと中に入ることができました。迷路みたいで面白かった。

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なかなか見ごたえアリ。


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看板にはスペイン語と英語。真ん中はインカの公用語Quechua語ですね!


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展示をゆっくり見て、1時間半くらい居ました。帰りは犬が怖いからcolectivoに乗りました。


2. Baños Termales Monterrey (モンテレイ温泉)
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市内からcolectivoで片道約20分、s/1。運行は7:00-16:30。標高3000mに沸く鉄分の多い温泉です。

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温泉プールと、個室の浴槽で浸かれる温泉があり、それぞれ入場料s/5です。

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個室はコンクリート打ちっ放しの小さな部屋で、浴槽にお湯を溜めて入るものだそうで、20分という制限時間(?)があるそうです。
よくわからなかったので、とりあえずプール代だけ払って入ってみることにしました。


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更衣室。


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水着は市内でs/50で買いましたが、温泉の外にも水着を売る露店が出てました。

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プールは大きいのと小さいのがあり、大きい方は深いところで180cm、ぬるめで泳げます。小さい方は座れる深さで、長く浸かっていられない位熱いお湯でした。これなら個室で温泉に浸かる必要は無いなと思い、プールだけにしました。


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平日でしたが、10時を過ぎるとどんどん人が増えました。みんな楽しそう!


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効能効果。リウマチ、ストレス、風邪、筋肉痛、不安?、疲労、気管支(?)、こむら返り?


鉄分豊富だからか膝とかシワに赤い色素が溜まります(笑)。


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プールのわきには温かいお湯の出るシャワーがあって感激しました。泊まっている宿のシャワーが冷水なので、ここぞとばかり全身を流してサッパリしました。


どちらもリーズナブルだし、面白いスポットでした。おススメです!

Huaraz まとめその1 〜2019 ペルー旅行記その11〜

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プラサデアルマスはみんなの憩いの場。私もヒマな時はここで日向ぼっこ。


"南米のシャモニ"とは誰が言ったかワラスシティ。
登山の前後、計1週間ほどをこの愉快な街で過ごしました。


今回は、ワラスまとめその1。Huarazの街での暮らしについて紹介します。


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プラサデアルマスにいるアルパカおばさん。


1.治安
観光地であり登山基地であり、大都市ではないワラスは、リマやクスコと比べれば治安は良い方だと思います。街の雰囲気は"田舎町"という感じで、しつこい呼び込みや"日本人と見れば声を掛けてくる度"も低いです。もちろん深夜早朝の不要な外出や人通りの少ない路地の通行はしていません。
治安とは別ですが、中心地を離れると野犬がヤバいです。対して都市部にいる野良犬はみな大人しくて可哀想になるくらい弱々しいです。

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夜が更けても人通りは多い。


2.交通手段
登山口や少し離れた観光スポットなど、歩いて行けない場所へはcolectivoが便利です。colectivoはハイエース〜マイクロバスくらいの大きさの乗合バスで、主に地元民の足です。行き先によってcolectivoの乗り場(バス停ではなく主にただの道端)は違うので後述の観光案内所で聞けばOK。(他の記事も参照)

行く場所によりますがs/1〜s/20(32円〜640円)という値段感覚で移動できます。(スペイン語オンリー)
市内を移動するだけであれば徒歩で十分な規模です。ちなみにタクシーは一度も利用していません。(タクシーアプリUberはサービス圏外です。)

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トゥクトゥクも全然必要ないレベル。


3.観光案内所 iPeru

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公共機関なのか?ちゃんとした施設で、いわゆるビジネスアワーだけ開いている感じです。他の街でも見かけました。英語を話せるスタッフが何でも即答で答えてくれます(笑)。何度もお世話になりました。


4.登山情報
・Casa de Guias
Plaza de Armas(プラサデアルマスと読む。どの都市にも同じ名前の広場があり、その都市の中心地となる)の北に、Guinebra(ヒネブラ)公園というクライマーのモニュメントがたっている広場があります。この一帯は登山、トレッキング、クライミング関連施設が集中しています。登山用品もこの一帯で調達できます(英語はできたりできなかったり)。

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そこにあるのがカサデギアス、登山学校です。登山者やクライマーの入山管理、情報提供などを行なっています。登山される方は入山前に必ずお立ち寄りを。英語OK。
(アルパマヨの記事に詳しく書いたので割愛)


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登山用品の売店やツアー会社が立ち並ぶエリア。8ozガスカートリッジs/23など。


・California cafe
プラサデアルマスの少し南にあるカフェです。オーナーがカリフォルニア出身なんだとか。wifiサクサクのお洒落カフェで、古い登山雑誌やマップなどを自由に見られます。ここにも登山情報、パートナー募集用の掲示板があります。英語OK。

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オシャレでくつろげる店内。朝8時からやってる。


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登山、クライミング問わずパートナーを探している人多数。そうと知っていればもっとワラスで時間を取ったのに・・。岩場も色々あるみたいなので行ってみたかったですね。


・その他旅行会社のデスク
このヒネブラ公園一帯を中心として、街の至る所にツアー会社のオフィスがあります。話を聞くだけでもOK。もちろんツアーに参加するのもアリでしょう。Laguna69やParon湖などなど、人気のトレッキングルートは山ほどあります。前日くらいまでに申し込めばOKという割と気軽な感じのようでした。
だいたい英語OK。


5.買い物
・Novaplaza 、Market Trujillo
最も一般的な"スーパー"がこの2つです。私は主に前者を利用していました。食品日用品ほぼオールジャンルあり。このほかにも個人商店が点在していますがスーパーと値段は同じです。

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リマでは水650mのペットボトル1本s/2だがこの街ではs/1。


・Mercado Central(メルカドセントラル)

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いわゆるマーケットです。沖縄の牧志公設市場みたいな巨大な屋内施設があり、肉、魚、野菜、果物、服や靴、その他日用品なんでもあります。巨大な豚を肩に担いで狭い通路を歩く人、解体ショー(ショーじゃないんだけど)してるひと、沢山の鶏をぶら下げたお店、屋台スタイルの食堂、野良犬と、歩くだけで楽しいところです。
安いですよ!

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私は今回全然自炊しなかった(ペルー料理が食べたかったので)のですが、ここで買った食材で料理とかも楽しいのではないでしょうか。

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お買い物ってか観光としても行くべき。


6.食事
屋台なら1食50円〜200円、食堂ならだいたい1食250円でおなかいっぱいです(s/1=32円)。観光客メインのカフェやレストランも沢山あります。それでもちゃんとしたディナーにお酒まで飲んで3000円台でした(マチュピチュやリマ、クスコじゃそうはいかない)。
それでは私が食べたものの一部をご紹介!

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路上でおねえさんが「タマーレース!」と叫んでいるまわりに人が集まっており、みんななにやら美味しそうな黄色いモノを食べている。


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私も買って食べてみると、トウモロコシを固めたモノっぽい感じがした。中に鶏肉やオリーブが入っていた。調べてみるとtamalがトウモロコシって意味なので合ってるかも?1皿s/1.5。


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食堂のアンティクーチョ(牛ハツの串焼き)s/8。通常イモとセットで供される。屋台のは半分くらいの値段で、串の先にイモが刺さったものが供される(笑)。どちらも肉は柔らかくジューシーでとても美味しい。必食ペルー料理だが、西洋人には「心臓なんて!」と引かれる。


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屋台料理は格安なうえ一人にはちょうどいい量なので気軽に食べられる。上はチチャロン(豚角煮揚げ)の屋台。
下はセビーチェ(生魚のピリ辛ライムマリネ)の屋台。ここは山岳地域Sierraなので、魚介はリマとか沿岸部で食べるのが良いに決まってる。でもあまりにたくさん屋台や店があるので我慢できなくなって食べた。もちろん美味しい。1皿s/5。


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こちらはある日のお昼ご飯、量も質もより本格的な屋台セビーチェs/6。食堂で食べられるのとほぼ同じクオリティ。

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力一杯ライムを絞るおばさん。絶対にお腹を壊したくない人はやめておいた方が良いのかもしれない。でもお魚は新鮮でとても美味しかった。ちなみに私は数日後、リマに戻ってから急に体調を崩したが、なにが原因だったかは未だ不明(思い当たることがありすぎて)。


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ヒネブラ公園にあるPashtaというオシャレなサンドイッチ屋さんにて、チチャロンサンド。ここのは特別ジューシーでボリューミーでがっついてしまったけど、その後がっつりもたれた(笑)。


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こちらはペルーに来たら必ず飲むべしピスコサワー。ピスコというブドウの蒸留酒にライムジュースとメレンゲを加えた人気カクテル。お店は、プラサデアルマスの向かいにあるBistro de los Andesという人気店。2回ほど行きました。ちなみに、一度ココで飲食すれば、その後はいつでもプラサデアルマスで日向ぼっこしながらWifiが出来る(笑)。


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こちらも老舗の人気店Creperie Patrick. 主人はフランス人だそう。で、こちらはクイ料理。クイとはペルーの家畜として飼われているモルモット。現地では高級食材としてお祝いの時などに食べられているんだとか。高タンパク低脂肪でヘルシー食材としても人気が高い。でもジューシーで美味しかったです。


ちなみに普通の女性は1品でも食べ切れないと思います。定食なんかだと自動的にセットで出てくるのでそれはもうスゴイ量です。私はお昼に食べたものが夕方までもたれて結局夕食を食べ逃す(で朝はめっちゃ空腹)、というあやまちを何度も繰り返していました(笑)。
食べ切れないときは大抵持ち帰りが可能!"パラジェバール、ポルファボール"と念仏のように唱えましょう。ちなみにスペイン語はカタカナ発音でオーケーです!


7.宿泊
宿はドミトリーからホテルまで様々あります。
設備と価格帯を見るにつけ、全体的にリマのワンランク下、といった感じでしょうか。
たとえば・・

リマ:1泊$70くらいのホテル=日本:東横イン>>ワラス:1泊US$50くらいのホテル>=リマ:1泊$19くらいのドミトリー>ワラス:1泊$13くらいのホステル(シャワーお湯出ない)

こんな雰囲気でした。
最近バイトでよくビジネスホテルに泊まりますが、日本のビジネスホテルの質の高さは改めてすごいです。


と、なんだかまとまりのない文章になってしまいましたがワラスは居心地の良い街です。
次の記事では、ワラスから日帰り可能なオススメの観光スポットをご紹介します!

2019/08/15-16 Quilcayhuanca -Cojup trek 〜2019 ペルー旅行記その10〜

8/15 朝6時半にHuarazの宿を出ます。
colectivoに乗って目指すはPitecという名の登山口です。


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乗り場はiPeru(観光案内所)のおばさんに教えてもらいましたが、その情報を元に見てみると、Google Mapにもちゃんと乗り場の表示がありました(Llupa/Pitec/Churup行き)。

バスの始発はおそらく7時半ころ。トレッカー風の西洋人たちでいっぱいになったところでバスは出発しました。


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Pitecには45分ほどで到着しました。Huarazからアプローチが近いのも良いですね。
バスを降りるとNPの係員がいて、名前やパスポートナンバーを記入するよう言われます。ここで入園料の支払いもします。


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私はHuarazで購入済の1ヶ月有効チケットを提示すればOKでした。


殆どのひとがChurup湖へと向かうトレイルを登っていきました。コチラは日帰りで行けます。


これから歩くQuilcayhuanca-Cojup trekは、標高3850mのここPitecを出発し、標高5050mの峠を挟んで隣合う2つの谷を巡ります。キャンプサイトはトレイル沿いにいくつもあって、2〜3日で歩くのが一般的なようです。


私はなるべくゆっくりして2泊ぐらいするつもりで35Lザックに準備しました。
はじめはしばらく車道を歩いていきます。


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道沿いに藁?葺きの民家と羊たちが見下ろせました。


数キロ歩くと舗装道が終わり、ゲートが現れます。ここからがNPの敷地内となるようです。ゲートは閉められていましたが、おじさんがいて塀の登り口を教えてくれました。


塀を乗り越えたその先には、清流と大平原が広がっていました!

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とにかく水が綺麗です。
馬や牛もいます。豊かです。


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しばらく歩いていると、後ろからトレッカー2人組が追い付いてきました。エクアドル人女性とスペイン人男性のペアです。

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「こんにちは!どこまで?」
「えっとキルカ・・イウァン・・か?こふっ・・ぷ?」(まだちゃんと覚えてない)
「ああ、私たちも同じよ!2日?」
「分からない。3日かな?」
「そうなの!私たちは2 daysよ!」


彼らは2週間くらいでペルーに来ていて、他にサンタクルストレイルも踏破したとのことでした。


このほか、反対側から歩いてくる人と一度すれ違った以外は人にもロバにも全く出会わないという、とても静かでいいトレイルでした。


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点在する気持ちのいいキャンプサイトでゆっくり休憩しながら進みます。


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「500m先キャンプサイト」の看板がしっかり建てられていたので、たぶん指定地以外は張らないほうがいいのだと思われます。


初日は標高を4870mまで上げ、ふたつの小さな池のあるキャンプサイトに張りました。


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ここが今夜のお宿!


この一つ手前のサイトは水量豊富な沢沿いでしたが、ここは沢筋から外れて久しく、池から水を得るしかありません。手前側の池の方が水が澄んでいたので、そちらから水をとりました。やはり海外のトレッキング、浄水器は必携です。


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カレーヌードル!!至福のとき。


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究極のプライベート空間。


夕飯を終えてテントの中でゴロゴロしていると、なにやら「カポカポ」という音が聞こえてきました。重量感のあるその音たちはゆっくりと移動していて、テントのかなり近くまで来ている様子です。そーっと外をのぞいてみると・・!


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なるほど、きみたち来たのね!


今いるテンバはもうこのルートの半分まで来ているので、私も1泊で明日下ることになりそうです。
翌朝は今まで通りの感じで起きて、またカレーヌードルを食べて出発しました。


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おっはよー!


余った食料の消費もしたいのでお昼ご飯用にα米も作り、ポタージュごま塩ご飯にしました。


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お先にー。またねー!


今日は標高5050mの峠までまず200m強の登りです。トレイルが少しずつわかりにくくなってきていて、ケルンを遠望しながらゆっくりと進みました。


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峠はガレ歩き。


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峠を越えると、はるか下にcojup谷が見えてきました。

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ここで少し休憩してケルンを辿り始めますが、すぐに明瞭な道が分からなくなってしまいます。この傾斜ならどこでも下れそうではあるものの、きっとどこかに踏み跡があるハズです。
しかし道は非常にわかりにくかったです。ほとんどを適当に下って、なんとなく谷に下りました。

渡渉点もとくにケルンがあるわけでなく、渡れそうなところを飛び石しました。

Cojup谷側のトレイルは上から見えていて、沢の対岸の斜面沿いにかなりしっかりとした道があるはずでした。とにかくその道に上がってしまいさえすればあとは迷うところはナシです。
適当に歩けそうなところを上がって、その道に出ました。


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やはりかなり道幅のある未舗装の車道でした。あとはこれをひたすら下るだけでしょう。


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またのどかな景色が続く。


歩き始めてから1時間半ほどして、ゴーーという音が近付いてきました。振り返るとやはり車が二台、コチラに向かってきています。白いRV車とトレーラー。このトレイルの奥には建物があったので、そこから来たものと思われます。


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するとそのうちの1台、白いRVの後部座席の窓から、見たことのある女性が顔をのぞかせました。今朝テンバで別れたあのエクアドル女性でした!

長い髪をなびかせて
「あなたも乗ってくー?」
とか言ってます。え、どういうこと?あなたの車なの?


そうこうしているうちに車は走り去って行きました。どういうアレなんでしょう・・。車を予めいれていたんでしょうか。トレッキング慣れしてそうだったし、エクアドルからなら自家用車でも来られそうですね。

つまり彼らのQuilcayhuanca-Cojupは峠越えして終了ってことなのね・・・


彼らを見送って少し歩くとお腹も空いてきました。11時半を回っています。ここらでお弁当の時間としましょう。

何もかもがマイペース。気ままなお散歩。自由です!


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最後はやっぱりアブの応酬。


Cojup谷を下っていくと、最終的にまたNPのゲートを通過します。ここにもおじさんがいて、「日本人?ひとり?いいね」と笑っていました。

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ゲートを出たあとは二股を左へ進み、colectivoに拾ってもらえる場所まで舗装道を歩いていきます。でもPitecの登山口まで戻る必要はありません。途中でPitecへと向かう道にぶつかるので、その交差点で待っていれば、いずれcolectivoがそこを通ります。最終は14時か15時くらいと聞いていました。ギリ間に合いそうです。


その交差点には13時過ぎころ着きました。残り少なくなった水を飲みながら、炎天下で待ちぼうけです。

本当に通るのかちょっと心配になってきたころ、colectivoはやってきました。ちょうど14時くらいでした。


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手を挙げて車を止め乗車、無事Huarazへと帰りました。


高峰登山前の順化にもよく使われるというこのトレイル。雄大な景色を静かに楽しむことが出来ます。Huarazで時間が余ったら、是非歩いてみてください!

2019/08/12 アルパマヨ 登山記録 〜 下山とCarazでの日々〜 2019 ペルー旅行記その9 〜 12/08/2019 El descanso en Caraz.

ロバと馬の鳴き声に包まれて眠ったかと思ったら、ロバと馬の鳴き声で目が覚めた。
時刻は朝4時。まだ眠いけどもう起きて準備しよう。


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これ病みつきになってません?


起き上がってみると、足全体が猛烈な筋肉痛だ。こんなことはこの7日間で一度もなかった。昨日の下山がよほどこたえたらしい。更には足の裏まで筋肉痛になっている。
荷物の重さ的に、このトレランシューズでは無理があるなと途中から気付いていた。とくにガレ場など、靴底がしなってしまい歩きにくい場面は多々あった。


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標高3900mには順化した様子(笑)。


朝ごはんはミルクティーのみで5時半に歩き始めた。
荷物は相変わらず重いとはいえ、もう急ぐ必要はない。行きにほぼ景色を見ず通り過ぎてしまったサンタクルストレイルを出来るだけ楽しみながら歩いた。


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オアシスがずっと続く。岩に生えたコケも南米風味。


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どこまでもオアシス。


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仔馬を隠そうとする親馬(笑)。



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野生なのか家畜なのかはもうどうでもいいね!


途中で犬がついてきた。


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同じく野生なのか飼われているのかは謎。


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勝手についてくるのでいつぞやのビーグル犬を思い出し、"六郎"と名付けて仲間にしてやった(笑)。


トレッカーで賑わう懐かしのllamacorralには9時到着。ポーターっぽい人たちに”¡Hola!” 、“¡Hola!”とアピるものの、誰一人として"ロバ使うかい?"とは言ってくれない(笑)。


事前にとある友人から、どうやら"現地ではスペイン語すら通じないかも"と聞いていたので、それって「"Quechua"語のことかー!」(インカ時代の公用語で、今もSierra(山岳地域)の人々が使っている言語)と思い、挨拶くらいは調べていた。
しかし今回の登山中、スペイン語は必要でもケチュア語に遭遇する場面は一度もなかったので助かった。


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このくらいの時間帯になるともう谷は灼熱!街が見えてきてホッとする。


無事12時半くらいには登山口Cashapampaに到着した。さすがに下りは早かった。行きに無人で素通りしたNPのキオスクにはこの日ちゃんとおじさんがいた。Huarazで買ったチケットを見せた。


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“¿Puedo tomar fotos?” (写真撮っていい?)と聞くとみんな快くオーケーしてくれる。


一応聞いてみたらやはりcolectivoの最終は14時だそうだ。


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お疲れ様ー!最後の気力を振り絞って取り出した自撮り棒!!


売店がある広場へ行くと、ちょうどcolectivoが停まっていた。そして昨日おもてなししてくれたトレッキングガイドのおじさんも何故か居た(笑)。


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彼は「彼女、めっちゃでっかい荷物背負って、もう暗くなるのにまだ歩いて行こうとするし、夕食に誘ったらテント2分でたてるんだもん、ビックリしたよ!」と盛り盛りでみんなを笑わせていた。


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アルパマヨのイラストが可愛い。このイケスには何故か魚がいっぱい!


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ニューヨーカーやらオーストラリア人やらの世界中を旅する人々の"るつぼ"に混じってcolectivo乗車。こうしてアルパマヨ登山は終了した。

みんな人生楽しんでて最高だね!


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お世話になりました!¡Hasta luego!


14時過ぎくらいにCarazの街に着いた。Huarazの70km北にあり、Corderrilla Blanca登山の玄関口。行きは colectivoの乗り継ぎでモトタクシーに連れ去られたため、その地をほぼ踏むことなくして通り過ぎた街だ。


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街の中心地"プラサデアルマス"を通り過ぎ・・


「冷たくないシャワーを浴びたい」一心から、ホステルやドミトリーでなくホテルを求めて歩いていたところ、呼び込みのおっさんに声をかけられた。「ハイハイ怪しい怪しい」とあしらいながら歩いていたら、彼が案内するのは一度泊まろうとして調べたこともあった"Patrick’s Adventure"というホステルだった。荷物も重かったし、セキュリティもしっかりしてそうだったので「ならここでいっか」と決めてしまった。

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構って欲しくて寄ってくる中型犬と敵意むき出しで吠え立ててくる小型犬がいた。宿は4回建くらいで眺めも最高!


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可愛らしい宿。シャワーは30分くらい粘っていたらお湯になった。感激!
マイカップを失ったので今や大事な唯一の食器となったα米の袋を洗って乾かす。


wifiもサクサクで、英語が通じない以外はとても快適な宿だった。

これからとりあえず2泊ここで休養して、その間に次なるプランを練る。
10泊+予備日のつもりで食料燃料と日程を組んでいたのが計7日で終わってしまったため、装備的にも日数的にもまだ最長3泊4日くらいで何かする余裕があるからだ。

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めちゃ余った。とくに行動食・・


同時にCarazの観光も。日用品はMercado(メルカド)と呼ばれるマーケットで調達。

水650ml、s/1(1ソル=33円)。水道水は飲めないので毎晩2本ずつくらい購入。
ほかにも1回使い切りのシャンプーリンス試供品セットが20円くらい(日本だとたいてい100円)で売っていたり。

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「値切る」をやりたかったのと、シューズが砂過ぎてサンダルが欲しかったのとでお買い物チャレンジ!

ビーサン言い値s/15→s/12になった。けど正直もっと値切れたと思う・・。


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ペルー 上陸後初のアルコール!ビールも飲んだー!


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メルカドで調達したある日の朝ごはん。巨大なパン(スペイン語でもpan)s/1、謎のメロンのような果物60センティモス(20円!)、チチャロン(豚の皮のカリカリ、バリ硬もといハリガネ。これもチチャロン)s/2.5。


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Helado(アイス)!ペルー人はアイス好き??なのかアイス屋さんHeladeríaは沢山ある。聞いたことのないフレーバーが沢山あって楽しい。


のんびりしていていい街だけど、やっぱりHuarazの方が居心地がいいな。


本当は、もう一度白い峰に登りたかった。しかし色々調べていたら、Piscoという技術的にさほど難しくない山でさえ"Alpine clubカード"がなければガイドレスは無理などと書いてある。入山口近くでとめられると。(※後日確認したところ「その必要はなし。ガイドレスで登山可能」とWilder談)


それならトレッカーの"振り"をしていけばどうか?アタックザックにアックス含め装備を全て外付けなしでパッキングしてみる。明らかに怪しいけど何とか収まるな(笑)。

とかやってみたり・・。


もう諦めて大人しくトレッキングかな・・。

と、インフォメーションに行ってみるけれど、Caraz発の2大人気トレイルは通常日帰り。
キャンプしたいな。かといってそのために時間を持て余すのもつまらないし。


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“Pony’s Expedition”。宿泊所兼ツアー施行、旅行者情報提供所。英語通じるけどあんまり感じ良くなかった・・。


むしろHuarazに戻っちゃった方が選択肢あるのかなあ・・。


行き詰まってWilderに聞いてみた。するとHuaraz発の、3日くらいの行程のおススメルートがあるという!

その名も、

“Quilcayhuanca-Cojup circuit”!

な、長い!
スペイン語読みすると・・キルカイウァンカ-コフップ??

ググってみたらツアーの情報がいろいろ出てきた。
なるほど、峠をこえて2つの沢をめぐるround tripのようだ。たしかに楽しそう!


8/15に出発することとし、8/14にCarazからHuarazへ戻ることにした。


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定食屋さんのランチは、どこも大抵、値段の決まった”menú”と呼ばれるスープとメインと飲み物のセット1択のみ。


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メインは日替わりで数種類から選べる。しかし紙のメニューの用意がないことが多く、口頭で聞かれるためスペイン語初心者にはハイレベルだ(笑)。当然知っている単語しか聞こえてこないが、それだと毎度同じものしか食べられないので、ドキドキしながら聞いたことのないメニューを選ぶ(笑)。
店の前にはブラックボードが出ていることが多いので、事前にそれを見て決めておくのが正解ムーブだ。


Carazの宿を出る前夜、突如として英語を話すおばさんが現れた。明日チェックアウトなので何時に出るか確認しに来たらしい。Huarazに戻ると言うと、そのおばさん、麗しのArtesonrajuの麓にあり大人気の湖であるParon湖のことを指して、“ぱろん!ぱろん!行かないの?もったいない!行ったことある?絶対行くべき!え、行ったの?行ってないでしょ?絶対行くべき!"とものすごい勢いで推してきた。パロン推しなんですねww


本当に行かなくていいか心配になってくる剣幕だったけど、どうせ観光地だし。Jatuncochaも充分綺麗だったし。ま、またArtesonraju登りに来るからその時でいいや。


8/14、朝。アルパマヨの疲労もすっかり癒えて気分爽快!もうすっかり慣れっこのcolectivoに乗りHuarazへ向け出発した。久しぶりのHuarazの街への帰還と、また次なるトレッキングとに心躍らせながら・・。


〜アルパマヨ登山記録2019完結!〜

2019/08/11 アルパマヨ 登山記録 〜 2019 ペルー旅行記その8 〜 11/08/2019 ¡Vamos a bajar!

4時半起床。
さあ、降りましょう。
用を足しに表へ出ると、南西壁の上の方にヘッドライトが光っていた。
体調は問題なし。起きて炊事などしてから測定すると、SpO2は80台前半だった。
ま、もうどうでもいいや。
ゆっくり支度して7時に下山を開始した。

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今日どこまで行けるか分からないが、BCまでは荷物1つで、BCからは前後ザックで降りることにする。


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アディオース!アルパマヨ!


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アディオ〜スみなさん!


まずは懸垂3回。

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細引きは絡みやすいのでその都度丁寧にスタフバッグへ仕舞う。


最後の屈曲したピッチでロープがひけなくなり、2度ほどプチ登り返し。

懸垂が終わる頃には9時を回っていた。
フレッシュな身体で、ひとり静かに作業が出来たので良かった。

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バーを1本食べて、ここからは歩き。雪はまだ硬く歩きやすい。クレバスも問題なく通過した。


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また新たなパーティが登ってくる。上から見下ろすとルートを横切るクレバスが見通せる。

例年Cordillera BlancaもHuayhuashも8月中は問題なく登れることが多く、9月に入っても登れるそうだ。本格的な雨季が始まるのは10月からという人もいた。


MCには10時半頃等到着。私が張っていて荷物をデポしたサイトには立派なテントがたっていた。

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危険地帯は通過。あとは頑張るだけか!


近づいてみると、現地ガイドとスタッフのテントで、ガイドだけは英語が話せた。どうもお客さんが具合悪くなってしまったらしく、予備日がもう無いから、明日はHCまで行けたとしても山を見るだけで降りるしかないという。


やはり6日の行程だそうだ。弾丸だなあ。
高いお金を払って高山病で登れなかったら悲しいだろう。ガイド登山も大変だ。


私の装備を見ると皆、「ソロなの?登ったの?」と聞いてくる。説明が面倒だから、山を知ってそうな人にはちゃんと答え、ただ興味本位っぽい人には「登ったよ」とだけ答えた。


MCのデポをまとめると、外付けを駆使しなければパッキング出来なくなった。

MCからBCまでの600mの下りは砂砂のザレ道。ザックの重みで後ろ体重なのでよく滑る。スピードも出せず、ブレーキを利かせて降り続けたから疲れた。たぶんこれが原因となって、下山後はひどい筋肉痛が待っていた。


13時少し前にBCに到着。荷物を放り出してデポを取りに行った。袋は無事だった。ここまできたら湯を沸かしてリフィルヌードルを食べると、それだけを楽しみに歩いてきた(笑)。


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この掘っ建て小屋でビールを売っているというが本当だろうか?


パッキングも2つ体制にするのでいったん全ての荷物を広げる。デポの中身を整理していると、あれ?何かがおかしいな、と気付く。ゴミ袋にしていたジップロックの口があいている。空気を抜いて閉めた記憶がある。
そして、なくなっているものがあることに気づいた。そういえばお気に入りの折りたたみのカップは?あれ、エアマットは??


アルパマヨBase Campにはトレッキングの人も含め不特定多数がやってくる。
やはり盗られて本当に困るものは置いて行かず正解だった(ソーラーパネルとか、MCまであげていなかったら盗られていたかも)。


どん兵衛を美味しく頂いてからパッキングを済ませると14時過ぎくらいだった。今日ここに泊まるのはまだもったいない。もうちょっと降りよう。


前後ザックで軽快に下り、サンタクルストレイルとの合流点には15時半着。

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クマかと思ってドキッとした。そこ、道ね。


カタディン浄水器を取り出して清流を頂く。かーっ美味い!というかやっと自撮り棒登場!orz

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アンデスの天然水!サイコー!


その後砂浜でアブの大群に襲われながら、どうせ歩くだけだからllamacorral(初日のキャンプ地)を目指してみるかー、と思い始める。サンタクルストレイルはオアシスをずっと歩く感じなので、寝ようと思えばどこでも寝られる安心設計。


そんなこんなで17時頃、大きな湖であるJatuncochaの横を通り過ぎた。なにやらテントが沢山あって、白人たちが楽しそうにしている。おーおー、いいねえ。楽しそうだねぇ。
そしてllamacorralにつくのは19時半くらいかな?
なんて思いつつ通り過ぎようとしていたら、ペルー人のおじさんがこちらに手を振っていた。


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私も振り返した。
知り合い?違った(笑)。
彼は英語が話せた。ガイドだ。

「どこまで行くの?」
「えーっと、ジャマコラール?」
「もう暗くなるよ!」
「そだね」
「ココこんなに気持ちがいいのに!ココに泊まればいいのに」
「そだねー」
「絶対それがいいよ。よければお茶やスープもあるよ?」
「泊まります!ココに決めた!!」

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というわけで、今度はトレッキングガイドのおっちゃんから施しを受けることになったのでした(笑)。


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急いでテントを張り、キッチンテントへ向かうと、コックさんがにゅうめんみたいなものの入ったスープと甘いお茶、ワンタンの皮を揚げたやつ(tequeño)を恵んでくれました。ありがたやー!

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無銭飲食が板についてきた!?


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ソパ!あったまる〜


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これは何?ってきいたら、「わんたん」って言われてビックリした(笑)。


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水を取りに行ったらさっきのおじさん食器洗ってた。


何故こんなにもみな親切なのだろう。チップとか渡すべきだったのかしら・・。文化がわからない。。


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サンタクルストレイルは常に足元注意!テント張る場所も注意!


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コッチはただのおばけ松ぼっくり。


今夜これで終わったじゃん!めっちゃラッキー!と思いながらテントで歯を磨いていると、さきほどのおじさんがまた声をかけてくれました。


「スープ美味しかった?いまから焚火やるからジョインしなよ!」

マジスカー!


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サンタクルストレイルはどこでも焚火が出来るわけではないようで、このサイトだから出来たそうだ。トレッキングツアーの他のお客さんたちに混じって焚火の周りに腰かけた。するとまたスープが出てきた。それで終わりかと思いきや、なんとロモサルタード(牛肉と玉ねぎトマトなどを炒めたMust Tryのペルー料理)まで出てきた!なんて豪華なの!


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タンパク質だーい!


お客さんたちはカナダ人とフランス人のごちゃ混ぜだったようだが、盛り上がってくるとフランス語が飛び交い始めた。いよいよわけが分からなくなってきたところで、先に寝た(笑)。


ここまできたら明日は街に降りたい。
colectivoの最終がたぶん14時くらい。ここを何時に出ればいいかな?
でも早起きは頑張りたくなかった。バスに間に合わなくても登山口ビバークすればいっか。
もうここから先はどうにでもなる。
ひさびさに寒さに震えない一夜を過ごした。


2019/08/10 アルパマヨ 登山記録 〜Summit Day 〜2019 ペルー旅行記その7 〜 10/08/2019 Cumbre del Alpamayo 5947m

Summit Day

23:45に目覚ましをかけていたけれど、寒くて寝ていられなかった。23:30には起き出した。
夜間もAZAのせいかトイレに行きすぎだった。そのおかげか否か、高度障害は出ていない。たぶん多少無理のある今回の行程を考えれば、それだけで充分過ぎる位だ。

スープご飯とミルクティーの朝食を済ませてペコマから天気情報を聞き(快晴ほぼ無風!)、1:17頃歩き始めた。

背中のザックには細引き60mと60mダブルロープ1本、スクリュー5本、テルモス1L。ここまでの残置の感じからスノーバーは1本に減らした。でも懸垂回収でトラブったりすると嫌だから、捨て縄は持ってきた8本、全部持った。バーは5本、1000kcal。

それ以外のギアは全て腰についてるし、アイゼンもつけちゃってるし、これまでと比べるとだいぶ軽く感じる。昨日の疲労もそれほど残っていない様だ。
寒くてビレイジャケットは脱げないけれど、動き続けていればなんとかなりそうだ。

で結局、自撮り棒はテントに残置・・(笑)。

BCは下から見れば、巨大アイスフォールの上にちょこんと広がっている平らな雪原だ。昨日、ルート取り付きへと下る降り口は確認してあった。

Wilderたちはもう出た様子。となりのパーティはテントの外に集合しているがまだ準備中と見える。

アプローチで遠くから見ていたデブリ帯を通過したとき、デブリの巨大さにたじろいだ。右上の斜面が崩れてここまで流れてきた跡だ。暗いからより恐ろしく見えるのだろう。足早に通過した。怖い怖い。

取り付きに近づくにつれ、Wilder/Yさんペアとの距離も縮まり、後続も迫ってきた。最後は固く締まった急な雪壁の登り。やはり息がきれてペースが落ちた。

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取り付きには3、4人が立てるほどのスペースがあったが、そこにWilder、Yさん、私の順番で滑り込んだ。後続はその下の雪壁に支点を作って待つことになった。

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後続のガイドはかなり煽ってくる感がある。先頭の2人が出たあとに出るのがいいか。それともロープを出さないなら、Yさんが出る前に出てしまったほうが良いのか?


様子を見つつ、Wilderのリード開始後少しして、登り始めることにした。
やはり遠くから見たベルクシュルントのところは壁と離れていた。取り付く先の壁は部分的にしっかりした氷壁。アックスをきめたらそちらへ軽く飛び移る形になる。アックスはバチ効き。でも足元は奈落の底。スクリューをきめて、ワンポイント死なない程度の確保を試みた。


その間にYさんがフォローを開始した。待たせてしまっている。やはりYさんの後の方が良かったか・・。

核心と思われるそのパートを抜けると、はるか遠く暗闇へと続く雪壁があらわれた。ひたすらダブルアックス。途中、残置スノーバーでYさんをビレイ中のWilderの横を通り過ぎた。しばし休憩したかったけどスペースもないし、そのまま通過する。


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“¿Cómo estás? だったか、”How are you?”だったか忘れたけど、Wilderが声をかけてくる。"Very good.”とかなんとか朝の挨拶を交わして通り過ぎた。


息が上がらないペースで登っているが、ふくらはぎの乳酸感が強い。やはりSpO2は低いのだろう。だが、昨日までの感覚からすれば、硬雪にスノーバーを打ち込んで支点を作るだけでも一苦労。このままたぶん60m上にはあるであろう残置まで行ってしまった方が楽なのは明らかだ。


と、ほどなくして猛烈な勢いでWilderが上がってきた。くそー、さすが速いな、と悔し紛れに関心する。
まあ現地ガイドと速さを競い合っても仕方ない。そこにありがたくスノーバーの残置があったのでしばしレストすることにする。


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すると「そこで止まって」と彼が言っている。「ああ、大丈夫。ちょっと休みたかったからここで止まる」と言うと、私を追い越しざまに、珍しく息切れした途切れ途切れの感じで彼は言った。


「Chiaki-san、Yさんの、後ろから来なさい。それで、あなたの、安全のために、ロープを繋ぎなさい」


その刹那、記憶の中の複数の場面や思考が一気に去来した。
その場では相槌をうつ位しか出来ない一瞬のうちに、彼はまたザクザクと登って行ってしまった。


ロープ繋げって言ったかな。


ソロで登るなっていう、あのことかな?


でもつい今しがた楽しげに挨拶を交わしたときの彼とは雰囲気が明らかに変わっていた。


現地ガイドと揉めるのは一番良くない。日本人の印象も私のせいで悪くなったら不本意だ。何より、私はその時点ですでにWilderという人の人柄を信頼していた。


下からフォローを開始したYさんが上がってきた。とりあえずここでYさんが行き過ぎるのを待とう。オーダー的にもその方が良さそうだ。かなり間を詰めてくる後続のガイドが気になるが、まあお客さん自体はそれほど早くないようだしいいだろう・・。


Yさんの通過と同時に私も登り出す。


次の支点でビレイしていたWilderと合流。すると彼は言った。


「そのロープをください、彼と繋ぐから。4mくらいあれば安全。」


やっぱり、聞き違いではなかったのか・・・


私は反論しなかった。即OKと答えた。今では、その判断は正しかったと思える。


そこから先は怒涛のクライミングだった。
ひたすらダブルアックス。分かっちゃいたけど、モノポイントアイゼンのふくらはぎはパンプ。でも彼らとペースを合わせるしかない。足を引っ張ってはいけない。


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ちなみに、バツーラと合わせるとキックしてるうちに外れることが判明した恐ろしいスティンガー。シャモニで新調したダートはアラスカであっという間に行方不明となってしまったため、今回また引っ張り出してくることになった。メーカーに問い合わせたところ、ナットで留めるなどして対処するしかない様だったが、DIYが苦手だし重くなるしで放置していたのだ。今回、解決策として、プレートのところをダクトテープでガチガチに巻いて使ってみた。
これがとても調子が良かった。


もちろん、何やってんだろ、私、なんて考えも浮かんだ。はぁはぁしながら。"誰もいないときに登る"・・。どうしても単独で完登したかったなら、こんな混戦状況で登ろうとすること自体間違いだったのだろうか?でも、その"ルール"さえなければ、遅いパーティがいて順番待ちをくらったり、そうでなければ追い越しをしたりしてもらったり、そういうのは良くある話だ。
こと、このような人気ルートなら。


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ガンガン登るWilder。


とにもかくにも高度はグングン上がった。しかしビレイの時間があるのもあって、いくら頑張って登っても身体の震えが止まらない。おそらくこの激しいシバリングが最も私の体力を奪う原因となった。


後続のガイドとは度々ビレイ点で一緒になった。
"君たち名前は?"なんて聞かれたりしたが、独りで登っていたかと思いきや急にWilderたちと登り始めたこの奇妙な状況を、彼はどう思っているのだろう?


山頂まであと3、4ピッチを残したところで、やっと夜が明けてきた。


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昇ったねー!と沸き立つ。


やったー、太陽カモン!て思ったけど、私はただのこの時までずっと勘違いをしていた。


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キタラフ北壁に日が当たっている・・・。


って、当たり前じゃん!ここは南半球!!


しかもこの壁は南西向きだから午前中はほぼ日陰ですorz
当たり前じゃん・・そもそも8月なのにいま冬だし、ここ(笑)。
やっぱり酸素薄くてボケてる?(違うか)


頂上稜線上に出たのは8時頃だった。ここから15mくらい、スノーマッシュルームを登って終了。

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下から見てよくわからなかった最上部は、右から東側を回り込んで登るラインになっていた。ここら辺は年によって雪の形が変わるから、ラインも微妙に変わるらしい。
ちゃんと状態を見て登らないと、この最後のひと登りで壁が崩れて死んでいる人もいる。


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空飛ぶYさん!


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空飛ぶYさんその2!


08:30、頂上に立った。


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5947m。


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稜線上、ここより高いところはない。


快晴。雲海と見渡す限りの青空。天気のことはよくわからないが、朝の雲海は大気が安定している証拠と聞く。とにかく凄い眺めなのは間違いない!


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でも正直なところ、この時の私の心の中には濃い靄が立ち込めていた。入山前から始まり、入山後の日々を振り返る。そして今日、そして今。
この登山の意味はなんだろう。


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Wilderにもだが、Yさんにも申し訳ない。いやむしろいきなり巻き込まれたYさんこそが被害者だ。


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BCから見えていたのは東壁側。Arhuaycochaがよく見える。


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麗しのArtesonrajuさまも間近。


とにもかくにも下山を開始。下降も結局ロープを借りた。Wilderは降りるとロープは引かず「◯×△〜!」ってなにかコールするだけだった。Yさんによれば、日本語で「どうぞ〜!」と言っているらしかった(笑)。

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何ピッチもの懸垂下降。


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アバラコフやらスノーバー。60mおきと言わずそこかしこにある。


取り付きまで降りてきた。すでにモナカになっているところもあって降りずらかった。Wilderはそこら辺分かりきっているようで降りやすいところをサクサク下ってた。


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まだ登っているパーティもいる。おそらく彼らはガイドレスのフランス人たちで、この日登頂できず、翌日再チャレンジのためHCに留まったパーティだ。


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これはいわゆる空元気というやつ(笑)。ほんとはヘトヘト。


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下降終了後ほどなくして壁はガスに包まれた。


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BCへの登り返しは一苦労だった。登攀中も下降中もずっとシバリングが止まらなかったせいか疲労でぐったりしていた。いやな寒気もした。ロープをつないでからは、持ってきた1Lのお湯を飲むタイミングもなく、脱水気味でもあった。ゆっくりゆっくり、一歩一歩を進めた。疲労困憊の体でBCに帰着した。


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それでまた、お茶をいただいた(笑)。
Wilder、Yさん、ありがとう!!


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彼らはこの日下ると言っていて、スタッフがテキパキと下山準備を開始していた。私は当然無理だ。今、すでに12時。暗くなるまでは6時間。少なくとも今から数時間は休憩しないと動き出せないし、荷物も昨日までの倍になる。


このような高所に意味もなく留まるのはあまり良くないとはいえ、今日下ったら事故るな、と思った。


後続のガイドパーティも下山してきた。この日登れたパーティはもれなく今日中に降り始めるようだった。


ガイドレスのフレンチパーティだけが、ここに残ると言った。独りぼっちにならずに済んで少し嬉しかった。ちなみに彼らはキッチンスタッフを雇っている。いい匂いがすでに漂ってきていた。


昼食を済ませたYさんたちは下山していった。私は異様な疲労感で、灼熱のテントのなかに転がっていた。呼吸以外はなにも頑張らずに。
呼吸だけは頑張らないとだめだった。モニター上は、ひどい時でSpO2:60台前半まで低下した。ここで気を抜いて明日ひどい高山病になっても困る。下降ははじめ懸垂もあるし、クレバスの通過もあるから気は抜けない。


数時間、ミルクティーを飲んだり、寝たり起きたりを繰り返して、15時半を過ぎると体調も少し回復してきた。


そこでやっと、今日1日を振り返ることができた。


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北壁側は見ていないけど、南西壁は充分過ぎるくらい美しいよ!


下山後、お茶をもらいながら、私はWilderに聞いた。


「ところで・・ひとつ聞きたいんだけど、なぜあの時、ロープを結べと言ったの?」

すると彼は少し表情を曇らせて答えた。

「後ろのパーティのガイド、彼が言ってきた。"彼女は何をやっている?ソロだぞ。降ろすべきだ"と。私はガイドとしての立場がある。ああするしかなかった」


私は、する必要のない質問をしてしまったかな、と一瞬思った。でも想像の中で自分の良いように解釈するだけでは、きっと何年たっても納得できない登頂となってしまっただろう。


私は答えた。


「なるほど、分かった。よくわかりました。本当にありがとう」


この言葉しかないはずだ。


彼はYさんを安全に山頂に立たせるというとても大事な仕事中だった。このビジネスにおいて正念場だった。それなのに、得体の知れない小娘を、大事なクライアントと繋いでくれ、登らせてくれたのだ。「だから言っただろ。降りてくれ」って一言言えばそれで済んだはずなのに。


まだぼーっとする頭で、その時のことを反芻した。ほんの少しでも「リードさせて」とか言おうと思った瞬間もあった自分を恥じた。そして、アルパマヨの美しい姿を数枚しかまだ写真に収めていないことに気づき、テントを出た。もっと写真を撮らなきゃ、もっとこの壁をよく見なきゃ。


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本当に美しいよ!


ほどなくして、また新たなパーティが2つほど、HCに上がってきてまたサイトが賑やかになった。


呼吸だけを頑張りながら、それ以外はなんにもしないでただただ壁を眺めていた。


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やっと水を作る気力だけ沸いた(笑)。


その後もテントの中で悶々としていた。
食料はなかなか食べられないせいでまだ残っている。燃料もたぶんもつ。天気も、ここから多少崩れる情報はあるが、明日の午後から風が強まる程度のことだ。もう1泊粘ることは出来なくはない。つまり、明日再チャレンジも不可能ではない。
私はこれでこの登山を終わりにして降りて良いのだろうか?


ぼーっとする頭で考えた。悶々とした。
でも、明日また0時に起きてアタック、行けるのか、自分。ペコマにも心配をかけるだろう。否、それよりやれるのかどうかだ。冷静に考えて、やれるのか、自分。どうなんだ。


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それにしてもあそこまで寒かったのはなぜか?順化不良?カロリー不足?気温に比して薄着しすぎだったとは思わないんだけどなぁ・・


私はたぶん無理があるという結論に、はじめから傾いていた。心も体も弱かった。
事故るだろう。5割くらいの確率で。

降りよう、明日。


粉スープを使って白飯を食べやすくする作戦を、残りのスープを使い果たして実行した。食べられる。それだけでホッとする。食べてくれないと身体は回復しない。


19時くらいまでは頑張って起きていたけど、耐えられなくなって寝た。明日も早起きして、ゆっくりかつ安全に下降しよう。

2019/08/09 アルパマヨ 登山記録 〜HCまでの長い1日〜 ペルー旅行記その6 〜 09/08/2019 El día muy largo a Campo Alto Alpamayo

8/9、4時半起床。ペコマとの定時交信開始。これから先の天気は快晴、風も弱く全く問題ない。


6時過ぎにはテントを出て撤収を開始した。
すると、下から「ちっぺさ〜〜ん!」と。私を呼ぶ声がする。

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なんとすぐ下のサイトに張っていた2張りはYさんたちだったのだ。全然気づかなかった(笑)。
「モレーンに泊まったんですねー!」
「またあとでー!」
と言葉を交わす。


はじめはガレ場歩き。昨日荷揚げの帰りに、ある程度歩きやすい道を探してケルンを積んでいた。それでも氷河の取り付きの手前はどうしても浮き石だらけのところを通過する羽目になった。


昨日より軽い荷物で軽快に10時前、デポ地を通過。

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雪に埋まってロストしたりするはずもない安心のデポ(笑)だ。


デポを通り過ぎ、急登を超えるとついに壁が現れた。近づいてみれば何のことはない、弱点となる"通り道"がちゃんとある。ここでハーネスをつけ、ギアの準備をはじめた。

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するとすぐ、WilderとYさんたちが追いついて来た。

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Yさん撮影!

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雪壁を少し登ると、氷壁の下に2畳ほどの快適なテラスがあった。

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HCから下山してくる人たちが懸垂をしていて、まだ少し待たなければ登れなさそうだ。時間が勿体無いので、私は荷物をここに置き、空身でデポの回収に向かった。

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コチラもYさん撮影!


デポを拾って戻ってくると、降りてくる人はもう居なくなっていたものの、後続が2、3パーティ迫って来ていた。

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今日の核心に備えて腹ごしらえ。食べきれなかった朝ごはんの残りの・・ゆかりご飯(泣)。


まず、軽い方の荷物を担いでフリーソロ。スノーバーの残置にロープをFIXして懸垂下降し、もう一つの荷物を持って再度登る。息が上がる。他パーティと混戦の形となった。


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ここから上は、60mほどの雪壁をよじ登る。まずは1つ目を担いで登る。標高5300mを超え、非常に息が上がって辛い。

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登り切るとここにも懸垂支点があったので、下りは懸垂で降りる。1P目の終了点にちょうど降りられるような設計になっていて有難い。

2つ目を担いでまた登る。息が切れて全然スピードが上がらない。


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ラストのパートは、1P目より簡単そうだが、出だしのベルクシュルントが切れている。トレースはあって踏み固められていて、きっと絶対崩れないんだろうという1足分ごとの足場はあるが、すぐ下、すぐ左を見ればぽっかりと大きな空間が口を開けて待っている。


まあ、時間が差し迫っているわけでもないし、念のため始めだけ確保しよう。


スノーバーで支点を作り、登り始めた。この間にまたポーター風のペアが追いついて来て先へ行った。70-80度くらいの傾斜の雪壁がほぼ60m分くらい続いた。そしてついに、人の声が聞こえ、傾斜が緩くなる箇所が見えてきた。着いた・・!


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アルパマヨ南西壁。写真で見たのと同じ、でもその何十倍も美しい。しかしすでに身体は異様なまでの疲労にぐったりしている。


と、Yさんが「お疲れ様でーす!」と声をかけてくれた。「何か手伝えることあったら言ってください!」と、有難い言葉だ。

この最後のピッチは真っ直ぐだし、比較的傾斜もあるので、2つ目の荷物は細引きでホーリングしてみることにした。さっそく、マイトラにセットして引っ張ると、ところどころ引っかかったりしつつも順調に上がってきてくれる。

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しかし、このホーリングも大変に息が切れた。3回くらい、その場にひっくり返ってしばし呼吸を整えた。どうせ下の支点を回収にもう一度降りなければならないのだ。担いで登り返しとどっちが楽だったのだろう。と思ってしまうほど疲れた。


流石に、最後の登り返しは空身だったから楽だった。


そうして全ての作業が終わりHCに到達するころにはもう15時を回っていた。


Yさんが「整地しときました!」と、嬉しい言葉!
正直、そのまま20分くらい座り込んで休憩しないと、荷物を担いでサイトを探すことすら出来ない状態だった。ひとまず空身で整地してくれたという場所に移動したら、Yさんが荷物を運んできてくれた。そのたった数メートルが、今は本当に有り難いのだ(笑)。


今朝合わせてきた高度計は5546mを表示している。

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ハイシーズンでなくてもこの賑わい!


標高5500mともなれば、高所衰退がはじまって然るべき高度だ。今日という日がこんなにもハードな1日になるとは正直予想していなかった。やはり順化が不十分なことも影響してくるのだろう。


非常に緩慢な動作で、テントの設営に取り掛かった。Yさんたちパーティのお隣さんだ。Yさんのほうがせっせと作業をしてくれていて申し訳ない。


テントがたったら、シェフがお茶を振舞ってくれた。飲み水はもう尽きていた。これからは今までのテンバと違い、雪を溶かしての水作りからはじめなければ水を飲むことは出来ない。そんな状況にあって「お茶をくれる」ということは、とても大きな意味のあることなのだ。この1杯、2杯のお茶(しかも砂糖入り)がどれほど身に染みたか分からない。

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その後テルモスにお湯までくれて、本当に至れり尽せりだった。


16時半ころになってやっと少し落ち着いた。さっそく、カメラと双眼鏡を持って壁のよく見える場所まで移動した。

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流石ともいえる、非の打ち所のない容姿。でも、"世界一美しい"と称されたのは北壁側らしいけどね。


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French Directルート取り付き、ベルクシュルントこえのところ。こんなの超えるのか。ここが核心になりそう。


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あとはひたすら、アイスフルートと呼ばれるヒダとヒダの間を直上していく。ずっと同じ傾斜が続いている。分かってはいたがこれが400m。ふくらはぎどパンプ系だ。


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上部はわりと岩が出ているようす。


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最上部がよく分からない。たぶんルートはここからは見えない角度になっていると思われる。

トップアウトして終わりではなく、最後に山頂を形成しているマッシュルームの塊に登るという作業がある。遠景の写真では、どれも山頂の左に抜けるようなラインが示してあった。しかし、ここからではどんな感じになるのかよく分からない。行ってみて、だな。


さて。明日は何時に出るか。セオリー通りなら1時ころ出発だ。
Wilderも深夜に起きて1時かそこらに出ると言う。
フレンチパーティにも話を聞いてみた。やはり彼らもそのくらいで考えているようだ。


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コチラはキタラフ。アルパマヨと比べるのは間違いだが、それにしても特にこれといった特徴もなく、見栄えしない。
否、充分美しいのだけれども。
HCはこのキタラフとアルパマヨの間のコルにある。はじめは順化のためこれに登ろうと思っていた。


結局、フレンチパーティが2人と3人の2パーティあり、YさんWilderペアがいて、私がいて、他にももう1パーティ、現地ガイドと外国人のパーティがいて。明日のアタック隊はそれなりの人数になりそうだった。


出発をみんなより遅らせることはしたくない。ルート上部には巨大マッシュルームがいくつもそそり立っているし、取り付きへ向かうトレースのど真ん中に巨大なデブリ帯もある。それにそもそもソロだから時間がかかる。しかし、だからと言って、1時間や2時間前倒しにするのも辛い。この疲労度合いで、回復出来るかも不安だ。



結局、同じような時間帯に出発するしかないだろう。
そう結論づけて、23時45分と0時に目覚ましをセットした。この時間に起きて出られる時間に出ればいいや。


行動食は、やはり今日の分の1/3くらいしか消費できていなかった。
夜ご飯。今夜はとっておいた、チキン何ちゃら系の味のあるα米だ。お湯を多めにしてスープみたいにして流し込んだ。行動食の残りも食べて、今日の分の1/2くらいまでは胃に詰め込んだ。最後にミルクティーも飲むつもりだったけどもうそれ以上胃に入れられなかった。胃腸機能が確実に落ちている・・高度障害と言っていいだろう。


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気を抜くとすぐ70台にまで落ち込む。


夕食後にAZAを250mg内服。ちなみに、私は緑内障の診断を受けている(AZAが必要になるほど重症ではないが)ので、コレを飲むことは悪いことではないはずだ(笑)。


ただ、利尿作用のせいで脱水にならないよう気をつけなければならない。それに明日は壁の中で長い1日。トイレが近くなると地獄だから、朝は飲むのをやめよう。


寒くてリアクターをがんがん焚いて、それでも深夜は少し震えながら浅い眠りを貪った。


明日はどんな1日になるのかな・・・。

2019/08/07〜08 アルパマヨ 登山記録〜Base camp からMorain Campへ〜2019 ペルー旅行記その5〜 07/08/2019-08/08/2019 hasta Campo Morrena Alpamayo

8/7、4時半起床。

起きたらinReach Miniの電源を入れ、空気孔から手だけを出してテントの外に取り付ける。

シュラフは#2、防寒具も薄い化繊のビレイジャケットのみだ。予報では山頂ですら-10度いっていないのでこれでも余裕と思っていたが、やはり深夜から明け方にかけては、この標高でも熟睡は出来ない寒気に包まれた。

面倒くさくてフライを張っていないから、より標高が上がってもまだ切り札がある、と自分に言い聞かせる。しかない。


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今回、α米や水戻しパスタの半分の値段だったので、朝食用にリフィルヌードルを購入した。山の中ですら、カップ麺なんて十何年ぶりだろう?という位、普段カップ麺というものを食べない。
今朝はどん兵衛にした。ものすごく美味しくて感動した(笑)。クセになるかも。


それほど急いだわけでもないが、テント撤収して6時には歩き始められた。

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朝6時はまだ暗い。


今日は最初から前後ザック作戦。そのせいか、良いペースで歩けた。

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しかし、ふとした瞬間に足を取られ転んだ。ほぼ真っ平らだが、不揃いの石畳で固められた道に差し掛かった時だ。少しでもバランスを崩した途端、自分の身体と違うところに重心がある身にはもう成すすべがなかった。

慣性のままに、というか、前のめりに倒れて、そのまま頭が下になるところまで行った(笑)。スネとおでこを打った。どちらも軽症で済んだ。

これが崖っぷちの道だったら・・即アウトだ。
それ以後、考え事はせず、足元に意識して歩くよう心掛けた。


それにしても、昨日とは比べ物にならないくらい良いペース。昨夜は「明日大丈夫かな?」と心配になるような疲労感だったのに、今朝起きたらすっかり元気になっていた。


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周りの景色を楽しむ余裕はないが、余りにピラミダルなArtesonrajuの姿だけはついつい見惚れてしまう。


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Jatuncocha湖はLlamacorralから約2時間ほどのところにある直径1kmほどの美しい湖。水がとにかく綺麗で、魚もいっぱい居るらしい。このほとりにも気持ちのいいテンバがあるが、主に泊まるのはトレッカーで、アルパマヨ登山の人でここを利用する人は少ない。


そうは言っても、30分〜1時間おきには大きい岩を見つけて休憩する。途中、砂浜みたいな大平原をずっと歩くようなところがあり、めぼしい休憩用の岩もないので辛かった。"ライフセーバーのトレーニング道"と名付けて、「はやく終わらないかな〜」とぼやいていた。


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ロバ強し。動きを見ているとけっこう賢そう。ある程度自主的に動くし、他のトレッカーの邪魔にならないよう立ち止まったりもする。


Llamacorralから8kmほどでサンタクルストレイルを外れ、アルパマヨへ向かう谷へと入っていく。
明らかにトレッキング風の家族連れなども結構コチラへ来ていて「アレ?」と思ったが、BCまではトレッカーも多数訪れるようだ。


ここからは標高差350mほどの登りになる。でもかなり細かく九十九折っているせいで道自体の傾斜はそれほどでもない。まだまだ前後ザックで余裕だ。


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アルパマヨBCには14時過ぎに到着した。BCは沢山のテントで賑わっていて、とてもオフシーズンとは思えなかった。

そういえば、結局Yさんたちに会わなかったなあ・・。
"絶対どこかで追い付かれるから。アスタマニャーナ!(また明日!)"と言って昨夜別れたのだ。
まさかYさんがお腹を壊してダウンしていたとは、この時知る由もなかった(笑)。


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シューズにたまった砂。サンタクルストレイルの砂加減はかなりのモノ。富士山の砂走りを駆け下りた後よりも凄いことになる。足も真っ黒。


まだまだ余裕があるので、今日中に荷揚げしようと思い立つ。
テントを張り、休憩して、揚げる荷物(主にギア)をパッキングした。17時下山開始と決め、15時20分頃にテンバを出た。

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昨日のうちに、今後のプランは練り直してあった。
もっと荷物を減らさないと登れないのは明らかだ。


まず、HCの滞在日数を減らす。天気はきっと大丈夫だし、天気待ちなどしない。キタラフも行かない。で、HC滞在は2泊と決める。そうして、食料燃料だけでなく、その他の装備ももっと切り詰め、BCとMCとにそれぞれデポする。


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標高が上がると、BCの背後に水をたたえる巨大なArhuaycocha湖が見える。大きさはJatuncocha湖とほぼ同じくらい。氷河の侵食で出来た湖だ。ちなみに”cocha”はケチュア語で”湖”。


MCからHCへのキャンプアップが1日で済めば理想で、無理でも2日以内に収めたい。ということで、MCに揚げる荷物は4泊分のみでいい。ガス缶も4つもあるけど、BCに1個置いていくことにした。


この日はMCにはたどり着かなかったものの、標高4800mくらいまで荷揚げすることが出来た。
荷物が軽いとこんなにも違うものか。

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休憩中に測定。


道中、ギアを担いで降りてくる人とすれ違い、下山の人だなと思って話しかけた。有難いことに英語が通じた。彼らは無事登頂したようだ。French Directの状態を聞くと"Good good!"と言うので嬉しくなる。また、Morain Campで水が取れるのか定かでなかったので聞いてみたら、「とれるよ。氷河が溶け出したストリームがある」という。それなら安心だ。

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雪に埋まってロストしたりするはずもない安心感のあるデポ(笑)。


17時半過ぎにはテンバに戻り、α米のご飯。
今回、味のあるご飯は2食分だけで、あとは全部白飯。ゆかりとごま塩を持ってきたが予想以上に味気なかった。やっぱりいつもみたく牛飯とか、ビビンパのやつとか、買えばよかったなあと後悔する。
でも・・明日の朝ごはんはリフィルヌードルだ!
そうやって自分を励ます。シーフードヌードルか、カレーヌードルか、どん兵衛のたぬきと狐も選べる。
よし。早く明日の朝が来るよう、早く寝よう。


8/8も4時半起床。

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で、シーフードヌードル〜!
72gで400kcalというのも嬉しい。

今日MCに上がれるのは確実なので、それを踏まえてBCに置いていく荷物を仕分けした。けっこうな量になった。
デポ袋的なものは何も用意しておらず、日本の100均のポリ袋でデポしていくというのが何とも心許なかった。ただ、BCには大きな掘っ建て小屋みたいなモノがあって、デポ荷物置き場みたいになっていたので安心した。


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一応、盗られて本当に困るようなものは置いていかないようにした。


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荷物が軽い。順調に高度を稼いでデポ荷物を通り過ぎ、9時くらいにMCに着いた。まず、いいサイトを確保する。水場の近くがいいな、と思って水場を探した。耳を澄まして場所を探る。しかし・・・水音は全く聞こえてこない。


困ったな・・と思いながら、適当なところにテントを張ってデポを回収しに行った。

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絶景なり!


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やはりArtesonrajuが目につく。面白そうなmixルートもあるのでパートナーを見つけてまた来たい。


11時頃、デポを持ってMCに戻って来た。これからまたHCまでの荷揚げに行きたい。でも、水を確保するのが先決だ。仕方なく、ものすごくしょぼい雪渓の生き残りみたいなやつを採集することにして、スコップ代わりのスノーバーとアックスを持って窪んだところへ降りた。

するとその途端、左のほうからハッキリと分かる水音が急に聞こえてきた。


あーっ!ある!あるぞー!


嬉しかった(笑)。

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あった(笑)。


音のする方へ行ってみると、本当に小さくて濁ったストリームがあった。でも水量は豊富。そして私にはカタディン浄水器があるから何も怖くない(笑)。


水を3Lほど確保して、デポ荷物をパッキングし、11時45分に荷揚げを開始した。


モレーン帯のガレ場を詰め上がる。ケルンを辿っていくが、あまりいい道が分からない。

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そしてついに、氷河の取り付きへ!バツーラに換装してアイゼンを装着。やっと雪山登山の開始だ!


この時間になると雪は多少腐ってくるが、それでも踏み固められたトレースは歩きやすい程よい固さ。雪ダンゴも全然つかないし、いい傾斜でグングン高度を稼げる。ガレよりもライフセーバーのトレーニング道よりもはるかに歩きやすくて疲れない。


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SpO2も、起きて行動している分にはとくに下がらないようだった。


それでも標高5200mを超えた辺りから明らかに息が切れた。途中、雪庇の突き出たナイフリッジや幅1mほどのクレバスの通過があり緊張する場面もあった。


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行きはアックスを効かせてまたぐ。帰りはジャンプ!


標高5300mを少し過ぎたくらいで、設定していた下山開始時刻になったので終了とした。この少し上からロープを出すことになるのだろう。

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ここからだとまだラインが全然見えてこない。一体どこを登るというの?


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フレンドリーなフレンチパーティも荷揚げのため上がって来た。彼らは私より50mくらい上、壁の直下まで行っていた。


MCには16時半頃に戻って来られた。ゆっくり身体の手入れなどして、ココにデポする荷物を仕分けした。ガス缶をさらに1個減らし、ソーラーパネルも置いていってモバイルバッテリーだけにする。明日は冬装備でスタートするので、ここまで着てきた衣類やトレランシューズもデポ。
明日の荷物はかなり軽そうだった。

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MCには私のほか、4張りくらいしかテントがなかった。
荷揚げの往復中にもすれ違わなかったし、Yさんたちはどこに行ったのかな・・。
寒い夜に備え、フライを張った。


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今夜も白飯にゆかりとごま塩。なかなか食が進まなくて、最後はお湯を追加して流し込んだ。
行動食も1日800kcalくらいと、いつもの山行の時より少な目に設定して用意しているのに、なかなか1日分を食べ切ることができない。なるべくお茶などと一緒に、夜に残りを消費するよう心掛けた。
テント内でモニターをつけると、SpO2:75%くらいまで下がっている。
意識的に深呼吸し、早く寝過ぎない方がいいな、と思う。


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いつも無意識に行なっている呼吸という作業は、意識的に行うとすごく疲れる。一般に食事中はSpO2が下がると言われるが、単に換気量が減るシチュエーションでもれなく下がる。更に、寒くて、ほぼテント内を締め切った状態で火を焚いているのも良くないんだと思う。通気孔から直接外気を吸ってごまかす。


こりゃ睡眠中は結構下がりそうだね・・。


明日、HCに上がれるだろう。そんな確信が持てた。
アルパマヨ南西壁との対面まであと少し!

2019 8/6〜8/7 アルパマヨ登山記録 〜登山開始。奮闘の歩荷〜2019 ペルー旅行記その4〜La chica solita y cansada en Alpamayo

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Instagramをやっていると、"クライマー"とか、"ひとり旅"とか様々なタグをつけます。
基本的に、登録数の一番多いものを選んでつけていますが、日本語(や英語)だと"クライマー女子"とか、"女ひとり旅"とか、"女"という単語をくっつけるパターンも非常に多いです。
でもなんだか、"女"をつけるのって、強調しているようで、少々野暮ったい感じがあるなと思っていました。
スペイン語も勿論、ヨーロッパ系言語は名詞に性別があったりそれにより形容詞が語尾変化したりします。
今回の旅でも、”¿Solo?”(ソロなの?)と聞かれることもあったし、”¿Solita?”(独りぼっち?)と聞かれることもありました。後者の方は、この一言で”独りぼっちの女性”ってことが表現できている訳です。

そして最近、"旅人、旅行者"という意味の”viajera”という単語を知りました。これもこの一語で女性であることが分かります(男性ならviajeroになります)。

今後の生活スタイルがどうあれ、心は常に”ビアヘーラ”で居たいな。と、今回の旅は、そんな自分の気持ちを再認識する旅にもなりました。

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8/6、9時。Cashapampaを出発し、歩き始めます。
朝方は冷え込むものの、この時間帯になると既に強い日差しでかなりの暑さになっています。


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1時間も経たないうちに30kgを超える荷物は貧弱な肩に食い込み、力んでいる僧帽筋やら広背筋やら?首肩周りの筋肉は疲労を訴え始めます。

ロバを雇っている人たちは、アルパマヨの人しかり、トレッキングの人しかり、めっちゃ小さなザックで軽快に通り過ぎていきます。ロバの大群とも多数すれ違い、そのたびに脇へ避けます。


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ロバはこの重荷で走ってるからね。強すぎる。


わずか30分おきのザックを降ろしての休憩(大きい岩が必要)と、さらに短いスパンでの荷重を抜くだけの小休憩。慣れない重荷なのでザック麻痺も心配です。

ま、マイペースで行けばいいや。

と自分に言い聞かせながら歩いていましたが、お昼頃、GPSを見て現在地に驚愕しました。


えっ。まだ1/3〜!!?

本日の行程は10km。見積もりは5時間でした。
しかし、3時間半歩いてまだ1/3しか来ていない。ということは・・・
今夜の目的地であるllamacorralまで、単純計算でさらに7時間くらいかかることになります!!なんてこった!


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とにかく暑い・・!


遅すぎか・・・

とペースを上げてみるものの、蓄積した疲労でやはりすぐ休憩してしまう。
SpO2は低くないのにレート(心拍数)が上がっているという始末です。


背中のザックが重過ぎるのです。パッキングを工夫しようにも、容量ギリギリだから為すすべがない。右へ左へ後ろへ、好き勝手に私を引っ張る荷物。歩き始めて数時間後から、私はこのザックを"輩"と呼んでヤカラ扱いしていました。文句を言ったり(笑)。

道中なんども、buro使いの人が通りすがりに”buro使う?”と聞いてきたり、ザックを担ぎ直そうとしていると"手貸そうか?"と心配される。

はじめの登りを終え、あとはダラダラと沢沿いを歩くだけです。

えーい!!拉致があかん!!!

と、ザックを放り投げました。


1つにまとめるから逆にキツイのかもしれない。そう思い、パッキングしていたものを全部ぶちまけ、底からアタックザックを取り出して、荷物を2つに分ける作戦に出ました。この道なら前後ザックでも普通に進めます。


前に重くて嵩張らないものを担ぎ、足の動きを妨げない程度の大きさに留める。これだけで背中の荷物が軽くなり、だいぶ楽になりました。


そして、次にburoの人が声掛けてきたらお願いしよう、って思いながら歩きました。
でも"次"はとうとう訪れませんでした(笑)。



このあと、すれ違ったガイドパーティ。なんとお客さんは日本人です。しかもアルパマヨに登るという。

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あとで分かったのですが、この方も御多分に洩れず知り合いの知り合いでした(笑)。さらに同業者だったり、職場が今の私の住所と近かったりと、驚くことがたくさんでした。


Wilderと言う名の現地ガイドさんは"あと45分だよ!"と教えてくれました。一時は、到着21時すぎるかと思いましたが、何とか暗くなる前にテンバに着けそうです。よかった!

すでに疲労困憊だけど!


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というわけで、16時に最初のキャンプ地となるllamacorralに到着しました。


行動時間7時間。見積もりの1.4倍の時間がかかったことになります。まあ、見積もりはロバを使っている人のサイトを参考に出した時間だから、無理もないか・・。


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働いたロバたち自由に休憩中。馬たちはケンカしてた。


水をとり、さっさとα米の夕食を終えて、明日も早く出なきゃ・・と寝ようとしていたら、先程すれ違った日本人Yさんがテントまで来てくれました。なんでも、ガイドのWilderが私を夕食に誘ってくれていると言うのです!


喜び勇んで18時半、快適なキッチンテントにお邪魔しました。

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サンキュー、シェフ!


スープにはじまり、アジみたいな魚のグリルや、お茶、デザートまで!!
超豪華ペルー料理を頂きました。本当に美味しかった!


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¡Muy rico! あと、タンパク質とれて最高に嬉しい。


そして、食事をしながらYさんとWilderと、色々な話をしました。


スペイン語勉強中だけど難しいとか、Wilderは日本語勉強中だとか。山はどのくらいやってるのかとか。Yさんは同人青鬼の某王子つながりだったので、某王子の噂話をしたり。そんな他愛ない会話の中で、Wilderはこんなことを言いました。


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いっただっきま〜〜す!


「アルパマヨで、ソロクライマーが墜落する事故があり、その下にいたクライマーの首元にアイゼンが当たって怪我をするという一件があって以来、アルパマヨのソロクライミングは禁止されている。だからひとりで登るなら、誰もいないときに登りなさい」



これまで様々なサイトを調べてきて、アルパマヨの事故といえば2003年7月に起きたFerrariルート上部の雪庇崩壊による8名の死亡事故くらいしか知りませんでした。ソロクライマーが落ちたって、そりゃ確かにフリーソロは危ない(し、ソロクライマーがフリーソロになりがちなのも分かる)けど、本質的にソロクライミングってまたフリーソロとは別モノだし。そのクライマーがダメだっただけでソロのせいではない気が・・。それにアンザイレンしてたってどうせどランナウトなんだから、同じような事故は起こりうるじゃん・・。

とか色々と思うところはありつつも、どうやらそれが現在のルールのようです。
(あとで聞きましたが、本来であればカサデギアスの人がその事を教えてくれて然るべきだったようですね)


それに、"誰もいないときに登る"って・・。
そんなこと可能なのだろうか?


でも彼は言います。
6、7月がハイシーズンだけど幸い8月はクライマーが少ない。現に今このキャンプにも我々と、フレンチパーティが1組居るだけだ、と。

なぜ6、7月が人気なのか聞くと、やっぱり天候のせいらしいです。ただ、8月も十分過ぎるくらい毎日晴れています。例年こんな感じだそうで、8月後半あたりから崩れはじめ、9月からは雨季に入ります。とりあえず今年はいまのところ全く問題ないね、と言うことでした。


聞くと、彼らは全6日の行程だそう。明日BCまで、明後日一気にHCまで上がって、明々後日登頂というから驚きました。ポーターもキッチンスタッフもいて、かつ順化が出来ていればそれが可能なのか。と。


私はその倍くらいの時間をかけて登ることになるでしょう。この分だと明日BCへ着けるかすら怪しいです。更にそこから先は、1日ではキャンプアップ出来ないでしょう。荷を2回か3回に分けて揚げる必要があるし、順化の問題もあります。
ま、マイペースでいこう。彼らとは今夜でお別れかな。
そんな風に思っていました。


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とても甘くて不思議な食感がクセになるフルーツを使ったおデザ。フルーツの名前は忘れた・・


お腹いっぱいになり、テントに戻って寝ました。明日は4時半起床で出発だ!

2019/8/6 アルパマヨ 登山準備と出発〜2019 ペルー旅行記その3〜06/08/19 Preparación y partida por escalada Nevado Alpamayo.

出発前夜、買い出しした荷物を含め、装備をチェックする。


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テルモス1L、カトラリー、身体拭き、薬類(ダイアモックス含む)、テーピング、ダクトテープ、リペアシート、プロトレック、ライター2こ、細挽き、日焼け止め、保湿剤、目薬、グローブ2つ、オーバーグローブ、ソーラーパネル、モバイルバッテリー(20000mAhと5000mAh)、コード類、グラサン、雪袋などゴミ袋、コンプレッション(着替え、モンベルダウンハガー女性用#2、ペラペラのインナーダウンパンツ、象足)、双眼鏡、カタディン浄水器、エアマット、90cm位に切ったサーマレスト、バツーラ、行動食9000kcal分約2kg(ワラスで購入)、α米とリフィルヌードル10日分計20食、粉スープ、ミルクティーの粉、ポカリの粉、テントマット(ワラスで購入)、inReach mini(小型イリジウム衛星端末)、ビレイジャケット(Rabの薄めのやつ)、ヤッケ上下、ノミック、アックス流れどめ、8ozガス缶×4(ワラスで購入)、ヘッデン、予備ヘッデン、カメラ、カメラ予備電池、予備SDカード、トレペ、ナルゲン2L水容器、ゴアライト1〜2人用+フライ+ポール、ハーネス、PAS、120cmスリング×2、環付き×1、ATCガイド+環付き、マイトラ+環付き、60cmAQD×3、オズQD×1、6mm150cm細引き×8、スクリュー×5(21cm、18cm×2、13cm×2)、アバラコフフック、アラミドコード+環付き、スノーバー×2、60mダブルロープ×1、60m6mm細引き×1(懸垂ロープ回収&荷揚げ用)、工具、アイゼン(スティンガー)、ビーコン、リップ、単四4本(エネジャイザー)、地図とコンパス、十得ナイフ、MSRリアクター、SpO2モニター、歯ブラシ、自撮り棒、スマホ、パスポート、金


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アタックザックはkarrimor ultimate35、これもultimate60に入れて一つにまとめる。


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真面目に計算すると、総重量は32kgくらいになっていたと思う。普段からこんな重荷に慣れている訳ではないので、歩けるのかすごく不安になる。


今回、ひとりで山に入るにあたり、天気予報の入手はキモ。ということで、今年アラスカで出会ったシャモニ在住のガイド夫妻が使っていたのと同じ、GarminのinReach Miniを導入した。


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端末自体はとても小さく、99gと軽い。専用アプリをDLしてスマホとペアリングして使う。端末のみでもプリセットメッセージを送ったり、GEOSという組織へのSOS信号を発信することができる。


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ペコマに天気予報サイトを見てもらって、定時交信で教えてもらう。SMSもEメールも送れる。

さらに、イリジウム衛星ネットワークとの契約はオンラインでワンクリック、ほんの数分で完了。1ヶ月単位での契約可能。
遠征と遠征の間に準備期間が2週間くらいしかない私にとってこれはとても便利だった。
ソフトバンクの衛星電話は契約にも受信チップ取り寄せにもかなりの時間がかかるのだ(去年の遠征で経験済み、1か月は見ておいたほうがいい)。


しかも、このアプリ付属のオフライン地図がかなり良くて重宝した。


そして、今回一番心配だったのが高度順化だ。
7月に2回富士山へ行ったのみで、ペルー入国後も順化行動は特にしていない。


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SpO2モニターとAZA(アセタゾラミド/ダイアモックス®︎)を持参した。入山後からは125mg 朝晩の予防内服もはじめた。


というわけで、アルパマヨを目指しながら順化しなければならないので、はじめに考えていたスケジュールは以下のような感じだった。※()内は睡眠高度


8/6 入山〜llamacorral(3800m)
8/7 llamacorral 〜Alpamayo Base Camp(4300m)
8/8 BC〜Morain Camp(4950m)
8/9 MC〜High Camp〜MC(4950m) 荷揚げと順化行動
8/10 上に同じ(4950m)
8/11 MC〜HC(5500m)
8/12 順化登山でQuitaraju(6040m)登頂〜HC(5500m)
8/13 HCにて休養(5500m)
8/14 Alpamayo summit day〜HC(5500m)
8/15 HC〜llamacorral (3800m)
8/16 llamacorral 〜下山
8/17-18予備日


かつ、天気待ちが出来るよう、HCには6泊できる装備を揚げようと考えていた。そんなこと出来っこないっていうのは初日に思い知るんだけど。


また、不測の事態があれば食い延ばしをすることにし、食料は10泊分のみとした。


今のところ、さすが乾期。予報は毎日晴れ晴れ晴れだ!アタック予定日の14あたりも全く問題なさそうだった。


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Mountain Forcast。ペコマにはこのサイトの情報を教えてもらった。


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Windgru。こちらも天気が荒れる予兆は出ていない。


8/6は朝4時半起床。colectivoの始発が5時とのことで、それに乗れるよう準備。まだ外は真っ暗だけど、宿から徒歩1分なので楽だった。

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このおっちゃんは私のザックをひょいと持ち上げた。強かった。


colectivoは瞬く間にぎゅう詰めになった。登山者は一人も乗っていない。地元の人の足なのだ。


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私が乗ったのは始発の場所だったから座れたけど、このあと立ち乗りも含め満載になった。
街中が近づくとhump(コブ)があり、速度を落とすものの、後輪の真上に乗っていた私の並びは衝撃で20cmくらい浮いたりしていた。


まずはこのバスでCarazまで行く。そこでcolectivoを乗り換えてCashapampaへ向かう。この乗り換えがうまく行くのか心配だったが、カサデギアスで乗り場の大体の位置を教えてもらっていた。


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途中、Yunguyの街が近づくと、ペルーアンデスの盟主Huascaránがどでかく見えてきた。さすがの迫力だ!


Carazには7時頃到着。Huaraz-Carazで”Siete soles”(7ソレス)だった。停留所にバスが停まって下車すると、入り口付近でモトタクシーのおっさんたちが”Parón? Cashapampa?”って叫んでる。


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トゥクトゥクみたいな乗り物。


パロン、はArtesonraju方面。観光名所のパロン湖のこと。私は”Cashapampa Cashapampa!”と主張。
“¿Cuánto es?”(いくら?)と聞くと3ソレスだという。するとモトタクシーのおじさん、素早く私の荷物を載せて走り出した。


え、もしかしてこのモトタクシーでさらに1時間半、Cashapampaまで行っちゃうの!?と驚いたが、そうではなかった。Cashapampa行きcolectivoが出る停留所まで連れて行ってくれたのだった。
短距離にしては結構とられた(笑)。ま、100円だけど。


colectivoはだいたいの出発時間は決まっているが、乗客が十分集まらないと出発しない。7時過ぎにはバスに乗り込んだが、バスが出たのは7時半ころだった。


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ブエノスディアス!


バスはダートの崖っぷちをどんどん登っていく。途中、山間にある村々に寄って、野菜とか届けたりもしてた。急に民家の前に停まってそこん家の人を降ろしたり、道端の人を乗せたりしながら、それでも9時前にはCashapampaに着いた。


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え?ここ?


大人気のトレッキングルートであるサンタクルストレイルの出発点がこのCashapampaだ。立派な登山口があるものとばかり思っていた。ただの道ばたなのでポカンとする。でも看板はちゃんとある。


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その方向へ進んでみると、なにやらロバがいっぱい繋がれていた。


そうか・・。これがロバか!

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更に歩くと、売店のある可愛らしい広場に出た。つまりココがCashapampa登山口だ!


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でかい荷物を見て、さっそくそこにいたおじさんがロバ(buro)要るか?と聞いてきた。


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この人たちはトレッカーらしい。ロバの手配をしてた。


でも、調べたところによれば、buroは2頭からしか受け付けてくれないとか、buroドライバーのための食事、テントなどもコチラで用意しなければならないとあった。そんなのは不可能だし、ややこしい。
ということで、ロバなしで歩き始めた。

さあ、ついに入山!


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と早速自撮りしたけど、こんな風に笑っていられるのも最初のうちだけだった・・・。


〜つづく〜

Huaraz, “Chamonix” de América del sur 〜2019 ペルー旅行記その2

"ワラス"ー南米のシャモニへ

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"プラサデアルマス"はどの街にも必ずある憩いの広場で、そこがその街の中心地と考えて良い。


リマに着いた翌日8/3の12時、予定通りOltrusa の長距離バスはワラスに向けて出発しました。


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がっつり倒れるフカフカシート!バスで8時間半の長旅というのに尻込みしていましたがこれなら何時間でもいけます!


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ランチも出ました。


車窓からは見たこともない荒野と、たまに現れるバラックの集落。山を切り崩したままの状態で側壁がそそり立っており、いつでも大きな落石や土砂崩れを起こしそうなワイルドな舗装道をひた走る。


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あんなところにも人が住んでいる!


飲み物に睡眠薬でも入っていたか?(笑)と思うほどの異様な眠気で、結局9時間ほどのバスの旅の間ほとんど寝ていました。


21時くらいにワラスの街に到着!標高約3100m。
やっぱり酸素が薄いです。息上がる。


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真っ暗い街を歩くのをなるべく避けたかったので、宿はOltrusaの停留所から一番近いところにとりました。
細い路地の奥でちょっと心配したけど、(すでに何日も過ごしてみて感じていますが、)ワラスは観光地だけあって治安は悪くないです。

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7月に2回富士山剣ヶ峰へ行っただけというお粗末な順化状態。モニターでチェック。


これが結果的にはラッキーでした。調べて回った結果、アルパマヨの登山口となる”Cashapampa”(カシャパンパ)行きの乗合バス(colectivo)の出発地点もこの宿のすぐ近くだったのです。


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朝食サービス。これと目玉焼き。


プライベートルームにバストイレ共有で1泊1300円くらいです。英語できるスタッフが1人います。
街の中心地”Plaza de armas”からも700mくらいで程よい距離感です。
そのおかげか夜は比較的静か。ただ、シャワーは水または冷水です。
ワラスにはもっと安い、300〜500円くらいで泊まれるドミトリー(ハイシーズンは競争率高し)や、同じ位の価格帯でより設備の整った(もといあったかいシャワーの出る)バックパッカー向け宿が他にも沢山あるようです。
私はここに何泊もしましたが、すごくおススメ!ってわけではありません。
気に入りましたけど。(キンキンシャワー修行とか)


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コンセントはA(日本と同じ)かCかSE。電圧は日本と違えど、今時の電化製品なら大抵は変圧器なしでOKでしょう。
コンセントがスカスカなことも多いのでダクトテープあると便利👍


さて。これからワラスで丸2日、情報収集と買い出しをします。
調べること、やることリストは以下の通り。

・カシャパンパへの行き方
・山へ行っている間荷物を預かってくれる施設はないか
・ガイドレスで登っていいのか?(あえては聞かないけど)
・8ozガスカートリッジ×4買う
・800kcal/日×10日分の行動食を買う

ということで、日月の二日間で色々な施設を回りました。


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当然ペルー料理も食べます。ペルー独特のチーズソース、"ワンカイーナソース"のかかったイモ料理、"パパアラワンカイーナ"!


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鶏肉のイエローペッパーソース煮(辛くはない)、"アヒデガジーナ"!まだ上陸直後なのでビビって観光客向けのとこで食べてるのね。


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Novaplaza。たぶん一番大手チェーンの"いわゆる"スーパー。(スーパーという名前でも個人商店みたいな店が多い)


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行動食、水、ライターを購入。


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カサデギアス。登山学校。


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登山情報が入手できるほか、パートナー探しもできる?


後に仲良くなったガイドのWilderに聞いたところ、ココはワスカラン国立公園(Parque nacional huascaran、以下NP)で登山する上で重要な場所。名前、登山日程やルートなどを書くノートがあるそうです。私が行った時はそういった情報、何もなかったけど・・。下山報告もした方が良いそうです。
英語OK。


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クライマーと鳥のモニュメントがある、カサデギアスのある広場。

このあたりか、メイン通り(Av. Mariscal Toribio de Luzuriaga)沿いの売店などに登山用品、ガスカートリッジなどを売ってます。登山用品レンタル店も多数。観光客向けなので、店によっては英語OKなところも。


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iPeru。観光客向けの観光案内所。英語OK。どこに行くのでも、ここで聞けば正しい情報が手に入る。(しかもおばちゃん、全部暗記してる)


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ワスカランNPの事務所。観光業者が立ち並ぶエリアをふらついていたところ、偶然親切な"レオ青年"が声を掛けてくれて、この事務所の存在を教えてくれた。Google mapにも載っていないし、教えてもらわなければ分かりっこなかった。(ちなみにキオスクはNP入り口にもあるが、ココで払って行くほうがオススメと言われた)

Wilder曰く、ココは入園料と自然保護を司る場所で、登山者の安全を管理してるのはカサデギアスだそうです。


スペイン語媒体しかないため、ワスカラン国立公園内における登山、トレッキングのルール、情報等を入手するのは、アラスカなどと比べると日本人にとってハードルが高いと思われます。
カサデギアスで全ての情報が手に入ると思って良いようです。(私は「ソロで登る」と言って話を聞きに言ったのに、とても重要な情報を教えてもらいそびれましたが・・)
さらに、NP内の一部の山にガイドレスで登る場合、魔法のカード"Alpine club"の会員証を持っていないとダメ、と書いているサイトもありました。私もはじめ、アルパマヨはどうもガイドレスで登る場合この魔法のカードが必要という情報をどこかで見つけて、魔法のカードをゲットしようと試みましたが、直前すぎて諦めました。(なんか申請用紙に登山歴などを書き、推薦者の名前とかを書く欄がありました)
でもこの点についても質問したところ、Wilderは「そんな必要はない」と言い切っています。


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NP チケットは30日有効で150soles(5000円弱)。期間中何度でも出入り出来る。


ということで、上記の全てを無事コンプリート出来、なんだか登山を始められそうな自信が湧いてきました。
ちなみに荷物は泊まっている宿で預かってくれることが多いそう。私の場合も、Dream house B&Bがタダで預かってくれました。ということで安心してお土産物とかも買えました。

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野良犬わんわん。


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スポンジケーキをマジパンで包んだものすごい見た目のホールケーキ屋さん多数。店内はめちゃ狭い(笑)。ホールでs/15〜20(450〜600円くらい)だから驚き!下山後かぶりついてみたい・・と思いつつ出来てない。


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宿の朝食はとらず、ご主人がカリフォルニア出身というおばちゃんのお店、"カリフォルニアカフェ"でdesayuno したり。


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ココがなかなかどうしてワラス1の(?)優秀wifi スポット。クライミングや登山や、その他様々な趣味の本が置いてあり楽しい。


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アメリカーノ1杯240円。価格は観光客向け。


正直、日本にいる間は情報が曖昧すぎて、登山口にたどり着けるのかすら分からず、「まあとりあえず行ってみよう。行ってみて登山が出来なければ・・・まあ何とか楽しもう!」位の気持ちだったもので。。


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前日にcolectivo乗り場もチェック。朝5時と真っ暗な中の出発予定なので、宿から徒歩1分というのはラッキーだった!


出発は予定通り、8/6に決定しました!


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楽しみ過ぎる!!


〜つづく〜

¡Estoy disfrutando Perú! 〜2019 ペルー旅行記その1

ペルー楽しんでます!😃🇵🇪

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登山もしました。そのレポートはまた後日!


8/1に日本を発ち、8/2からペルーに来ています。
早いものでもう半月以上が過ぎました。


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¡Vamos de viaje! いざ出発!


8/1に上陸するはずでしたが、マイアミ空港での乗り継ぎに失敗し1泊足止めを食らいました。
でもアメリカン航空はちゃんと対応してくれましたよ。


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ホテルバウチャーとミールバウチャー$12分。

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マイアミのホテル!普通に泊まったら1泊$96もする良いホテルでした(笑)。


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でも翌日の航空券はよく見たら”standby-based”という、席が確保されていない券だったorz 予定の便に乗れずハラハラしていたが、その次の2時間後の便には乗ることが出来た。バンザイ!


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リマ行きの便にて、早速スペイン語で飲み物を聞かれる。私の記念すべき初!実践スペイン語は「リンゴジュースください」となった(笑)。4年前のエクアドルでは部屋にトイレットペーパーが無くてpaperって何度言っても通じずビックリしていた。それが、今となっては思う。『ハァ。あの時は”Papel, por favor.”(パペル、ポルファボール)すら言えなかったんだよなぁ・・』と。


8/2の夜遅くにLima(リマ)国際空港に到着。宿に予め頼んでおいた送迎のおっちゃんが、わたしの名前の看板を持って待っていてくれました。


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22時半過ぎに到着。


到着直後から早速、スペイン語シャワーです。
おっちゃんはものすごくフレンドリーで、翻訳ソフトを駆使して喋り続けてました。7番まであるペルー国歌も聞かされました(笑)。

宿はペルーの首都リマ中心地の南、海沿いの高級住宅街であるミラフローレス地区にとりました。ここら辺は治安が良いらしい。


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ミラフローレス ゲストハウス。シャワートイレ共同で1泊$23でした。英語OKでした。


本来なら1日早くリマに着いているはずだったので、丸1日買い物とか準備の時間があるはずでした。でも明日の12時には長距離バスでHuaraz(ワラス)へ出発します。最低限の用事を明日の早朝に済ませなければなりません。

ということで翌朝は7時に起きて街を散策。日の出も日の入りもだいたい6:30です。
まだペルー入国初日、治安などもよくわからないので暗い時間帯の外出は控えます。


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desayunoはスペイン語で"朝食"。朝カフェみたいなのが7時半からあいてました。適当に入って早速”Chicharrón”を頂きました。リマ在住日本人のサイトを見て予め食べたいペルー料理をリストアップしていたのですが、そのうちのひとつです。


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特製タレにつけて揚げた豚肉をフランスパンみたいなパンでサンド。ペルーの定番朝飯チチャロンサンド!


ゆっくり朝ごはんしてるうちに8時半くらいになったので、散策を再開。すぐ”Casa de cambio”(換金所)が目に入ったので行ってみました。


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その日のレートをネット環境で調べておこう。また、相手は電卓で計算して見せてくれるけど、電卓のメモリー機能とかいうのを使って誤魔化されることもあるとか。自分でもその場で計算しよう。


ペルーでは日本円は換金出来ません。日本でUS$に換金して持っていきます。”Casa de cambio”が一番レートが良いそうです。このときは1$=3.2solesで、破れたお札のみ1$=3solesに。ペルーは偽札が多く出回っているので、破れているお札や汚れているお札は嫌われるそうです。


次にやっておきたいのはSIMカードの購入でした。事前に調べていたのは”Claro”という大手キャリアでしたが、お店が何時に開くのかGoogle mapにも情報がありません。前日、"プリペイドSIMを買いたいんだけど"というと、宿のにいちゃんが"Claroよりコッチがおススメ"と言って”Entel”のお店を地図にマークしてくれました。


そこへ行ってみると、なんと9時半から開くらしい!長距離バスはなんでも1時間前にはターミナルに居た方がいいらしく、時間が無いので助かります。Claroは10時オープンだったみたい。


お店の人は親切で、混んでいたけどパパッと対応して貰えました。もちろん、スペイン語です(汗)。
でもカタコトで"プレパゴシム"って言えばOK(笑)。
3GB/1か月で29soles(1000円)でした。
(ちなみに空港の預け荷物受け取りの所にもClaroの出張販売がありますが激高です)

アクティベーション作業も数分でしてもらえた(実際使えるようになったのは数時間後)ので、バスの時間に問題なく用事コンプリート!出来ました☆

このほかにもMovistarやbitelといったキャリアがあります。


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リマ観光の時間は旅の後半にたっぷりあるのでひとまずお預け。


今回利用した長距離バス(ómnibus)会社は”Oltrusa”です。これも事前にネット予約していました。宿からバス乗り場までは距離があるのでタクります。流しのタクシーはあんまり使わない方が良いので、リマ市内でおススメは”Uber”というアプリです。

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これ本当に便利!コレもリマ在住日本人のサイトで知りましたし、宿の人も教えてくれました。
呼んですぐタクシー到着。目的地も支払いも全てアプリで入力済みなので、ただ乗って降りるだけです。


さあ、ついに長距離バスに乗って、登山の玄関口となるワラスの街へ旅立ちます!
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プロフィール

chippe

Author:chippe


肉好きchippeのブログへようこそ!
2006年10月 山歩きを始める。
2007年9月 クライミングを始める。
山岳同人「青鬼」所属。
「メラメラガールズ」所属。
国際認定山岳医。
「カリマーインターナショナル」アンバサダークライマー。
現在は無職、旅人。
旦那さんはpecoma。

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