2018/06/25
2018/6/8〜13 アメリカ-カナダ国境超え 〜 Canadian Rocky クライミング

Canmoreの岩場にて。Fuel (5.12c) とCoolなHa Ling Peak。
<陸路でカナディアンロッキーへ>
Smith Rockに3週間滞在の後は、陸路でカナディアンロッキーへ向かいました。
転戦先としてSquamishも検討していましたが、6月に入ってからの天気予報は絶望的。
ほかにSkahaの岩場(片麻岩のゲレンデ)に寄るという選択肢もありましたが、「ショートルートよりアルパインがしたい!」という私のわがままを聞いてもらい、残り日数も少なくなってきたので直接Canmoreへ向かうことになりました。
私もこれまで二度Squamishに行っていて、一度は日程のほとんどが雨という悲惨さでした。Skahaの天候は比較的安定しているっぽいので転戦(Squamishから車で約5時間半)先として定番みたいです。

さて、走行距離1200kmの長いドライブのはじまりです!
<無理せず1泊、念願の焚き火>
Hwyをひた走って約7時間。得意のFree Wifiで検索したところ、カナダとの国境近くに焚き火のできるサイトを見つけました。
近くのWalmartで薪とソーセージとスモアセット、酒を買い込んで向かいます。
アメリカのキャンプ場はどこも設備が充実していて安い。
長期滞在者にはありがたい限りですね。
ここ、Springy Pointのキャンプサイトは1サイト1泊$20でCampfire OK、トイレとお湯の出る炊事シンクありで、綺麗なシャワー(有料)もありました。

久しぶりの焚き火はやっぱり最高!3時半くらいまで飲んで語って、翌朝はひどい二日酔いから残り6時間のドライブ再開となりました・・
キャンプ場の詳しい情報はコチラ
<ついに国境超え!>
Hwy95の北上を続けると、国境はおもむろに現れました。
四方を海に囲まれた日本に住んでいると陸続きで外国があるというのが新鮮ですが、待望の国境はなんともあっさりしています。

ゲートでパスポートを渡し、お姉さんと数分間の会話を楽しんだらアメリカに入国できました。
それ以外何も起こりません。パスポートにスタンプすら押してくれません。
非常にあっけない国境超えでした。蚊に刺されただけ(いまだにかゆい)。
<Canmoreでの1週間>
アルパインをやりに来たけれど、6月のカナディアンロッキーの天候は不安定。
暖かい日もあれば、気温10度前後で風が強く、体感温度はもっと下がるようなさむ〜い日も少なくありません。
街から車で10分ほどのゲレンデで吹雪いた日もありました。
天気予報と相談し、アルパインを1本と、ショートルートのゲレンデでのクライミングを数日、雨の日は街の観光などもしました。

Canmoreの街から間近にそびえ立つHa Ling Peak。21P, 5.10dのスポートルートがあるが、北面なので真夏でも涼しいらしい。
今回は天候の関係で断念。

Switching Gearは中古品も取り扱うギアショップ。この時はMSRの新品スノーシューが30%offになってた。
<トポについて>
ショートルートのトポや、山のトレッキング、アルパインのトポまで、なんと図書館にあり、無料で閲覧できます!

棚に無くリストに載っている本は受付で出してもらえる。
私たちはCanmoreの街にある総合施設Elevation Placeの図書館で必要な情報を調べて行きました。
ネットの情報も利用しました。
<天気予報について>
・Spot Wx
北米の山の天気予報はこの無料サイトがオススメ。気温や雲、風速などの詳しい予報を地点ピンポイントで出している見やすいサイトです。
<Mt. Yamnuska - Dreambed 8P 5.11b>

現地ガイドの方々にも相談し、アルパインはこのルートを選びました。
Kananaskisにある標高2000mほどの岩山で、地上から約300mの垂直の石灰岩壁がどーんとそそり立っています。

上:1P目、下:2P目。取り付きが分かりにくく、間違えそうになった。
カナディアンロッキー(とくにアルパインルート)の石灰岩の特徴は、「ガビガビ」、「脆い」。
これはDreambedも例外ではなかったですが、tradとboltのMIXで多彩な内容の楽しいルートでした。

上:ルート終了点。行動食を狙うリス。下左:6P目。下右:3P目。
60mシングルに、いちおうbail用のロープも持参して登りました。寒さにビビって防寒具も多めだったのでフォローは荷物重かった。
登攀時間5時間、チームOS(私は1、3、5、6、8Pリード)でした。
じゃんけんでつるべで行くパーティは気をつけてください。奇数Pと偶数Pで余りに内容に差があるので・・(笑)。

ルート終了点から東のピークへ。2人(?)で記念撮影!
<石灰岩のゲレンデ、Grassi Lake>

岩場に大量の石を落としてくるヤギがいるのでメット推奨
Canmore市街から車で約15分という素晴らしい立地に、初心者向け垂壁〜かぶった5.12後半まで90ものルートを擁する石灰岩の一大ゲレンデがあります。ローカルクライマーは仕事終わりにジム感覚で通っちゃうという、なんとも贅沢な環境。
広さは目測、二子山弓状の倍近くはありそうです。
今回の滞在ではここで触り始めたルートをやりに三度訪れました。

でかい!広い!のに近い!
<グルメレポ>
2017年のお正月にアイスクライミングで訪れた際も美味しいお店の紹介をしましたが、今回新しく行ったお店を追加でご紹介します★
1.Bella Crusta

おいしいフォカッチャのお店。好きな具材を5つ選べてCA$6〜10くらい。
2.Crazyweed

ちょっといい感じのカジュアルレストラン。地元の人もよく訪れる人気店だそう。前菜もお肉もお酒もピザも全てが美味しかった!イチオシ!
3.Spice Hut
2年前のお正月にも訪れているカレー屋さんを再訪。安くて美味しいです。

4.Gaucho
こちらも2年前に二度訪問しており、今回三度目(笑)。サラダ、シチューなど種類豊富なバイキングがついたシュラスコのお店。安定の美味さでした!

5.RAMEN ARASHI(Banff)

パートナーの知り合いの日本人の方々に連れて行ってもらったバンフのらーめん屋さん。大人気店ですごい混みようだった。美味しい坦々麺でした★
<Wifi SPOT>
バム生活なのでやはりWifiは大事です。
1.Elevation Place
クライミングジム、プール、シャワー、カフェ、図書館と快適な電源スペースを有する総合施設。
ここで朝ごはんを食べたりトポ閲覧したりWifiしたりしてました。
2.Visitor Information Center
案内所の建物は22時には閉まってしまいますが、外にピクニックテーブルと水場があるので炊事は可能です。
日中は屋外でもWifiサクサクですが、22時を過ぎると利用できなくなるみたいでした。
<宿泊>
・Wapiti Campground

焚き火!
Canmoreの街ではキャンプするならここ1択です。
でも1サイト1泊CA$27もする上、サイトもあまり居心地はよくなくて、炊事は上記のVisitor Centerでやったりしてました。
シャワーも微妙だったので利用しませんでした。
アメリカのキャンプ場と比べるとクオリティは、、、、という感じです。でも焚き火はできました。
Banffのほうには安いキャンプ場も沢山あるみたいです。
<今回の旅のパートナー>

青鬼「まっちゃん」ことSt.Eiji。空港まで送ってもらいました。
今回、1ヶ月生活を共にしたSt.Eijiくんは現在Canmoreでワーホリ中。とくにCanmoreへ移動してからは、彼にとっては完全に日常に戻ってしまったわけですが、アラスカに行けなくなったにも関わらずとってもよくしてくれお世話になりました。
おかげで楽しい1ヶ月でした。いいカメラで素敵な写真もいっぱい撮ってくれました。
さて。不思議な不思議な2ヶ月の旅はこれにていったん終了。
今後も楽しみな計画が次々と決まりつつある今日この頃ですが、引き続き放浪生活を満喫します!
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