2018/07/19
夏山まっさかり〜塔ノ岳、谷川馬蹄形、黒戸尾根ラン
7月に入り、カレンダーは山関連の予定でいっぱい。第1週→甲斐駒ケ岳山岳医療パトロール(2年目)のための荷揚げ山行で黒戸尾根
第2週→認定山岳医講習会のスタッフ(4年目くらい)
第4週→東北の高校生の富士登山にて医療班スタッフ(2年目)
そろそろ岩登りばっかりじゃなくて体力も戻していかないとなりません。
かつ、5〜6月は北米で成果を出すクライミングしかしていなかったので、トレーニングはおろそかになっていました。
きっと弱くなってるはず(´・ω・`)
その分この夏はがっつりジムトレして、秋のハイシーズンに備えるぞ!と意気込んでいました。が・・・
7月6日にジムでパキりましたorz
左環指(薬指)の基節部(第二関節より根元側)が『ぱきっ!』といったので、「ああ、これがパキるってやつか!」と妙に納得してしまいました。

課題そのものは難しくなかったし、力も抜けたいいトライだったのに、なぜかホールドを握り込んでダイナミックムーヴに移る瞬間、『ぱきっ!』って・・・
※シェーマはNeumann DA. Kinesiology of the Musculoskeletal System.St.Louis: Mosby, 2002.から拝借
画像診断はしてもらっていませんが、自己診断では A2 pulleyの単独損傷かな・・(部分損傷か完全断裂かまでは不明)と思ってます。
現在、受傷2週間。
pulleyを補強するテーピングがっちがちで軽いジムクライミングを開始していますが、やはり薬指に力がかかると腱が浮く感じで力が入れにくいのと、少し痛みもあり。無理せず少しずつリハビリかなあ、ということで、今は主に指以外のトレーニングに勤しんでます。
そんなわけで、体力トレのために平日山へ行き始めました。
走ろうかな→暑すぎてムリ→高くて涼しいところに行きたい→山に行きたい→サンデー毎日だからいけるじゃん!!
という発想です。
これ山の近くに住んでたら当たり前だけどね。。
7月10日は丹沢、塔ノ岳へ行きました。電車とバスで行ったので、大倉バス停出走は7時半。
太陽はすでに空高く昇り、まさに酷暑ランでした。

登山者で賑わう山頂
登りは"バカ尾根"と名高い大倉尾根。
蒸し暑さMAXで、発汗しても調節が追いつかずに体温がどんどん上がっていく怖さを実感しました。
1Lの貴重な水を、飲むよりも頭から浴び続け、なんとか登頂すると同時に水も尽きる。
標高差150m(登山地図によると往復30分)の水場まで往復し、それにより脱水を悪化させながらも1L給水。
その後表尾根を回るコースで三ノ塔を経由し下山しました。
翌日は脱水でダウン。暑さ慣れも大事だということを痛感しました。

SNSでやけに好評だったヒドイかお写真(笑)

Geographicaは便利な無料アプリ。BCスキーに引き続きラン記録にも愛用
<日付>2018年7月10日 7:35〜12:21
<コース>大倉バス停〜大倉尾根〜塔ノ岳〜新大日〜三ノ塔〜三ノ塔尾根〜大倉バス停
<タイム記録>※()内はコースタイムとの比率
コースタイム:7:15
自己タイム:大倉尾根1:58(0.56)+山頂休憩&給水0:38+塔ノ岳〜バス停2:10(0.58)=4:46(0.66)

一ノ倉岳、谷川岳はまだ遥か遠い
1日レストして、翌7月12日は、兼ねてから走ってみたかった谷川連峰の馬蹄形縦走(反時計回り)へ!
午後から天気崩れるかもとの予報だったので、朝2時起床でドライブ、4時半ころ土合橋Pを出発しました。
今回はロングコースなので、水は途中給水前提で合計1.5L(うち1Lはスポドリ系)、ツエルトと防寒具(あと自撮り棒)も持ちました。

ガスガス
さて。私が一番の核心と思っていた白毛門までの登りは、早朝なのもあって気温もまずまずで、タイムは1:25。登高速度700m/hでした。
トップランナーは1000m/hとか聞きますが強すぎですよね・・。いちおう800m/hを目標にしていたのですが達成ならずでした。

ニッコウキスゲ満開を独り占め!
その後朝日岳までは涼しくて快適だったのですが、標高1950mから一気に1450mまで下がってしまうため、ヤブも濃くなるし太陽も昇って暑いしで、また水との戦いになりました。

白崩避難小屋周辺は急にメルヘンな雰囲気に

1.5Lのうち500ccは真水、500ccはクエン酸ドリンクで残り500ccはコレ。飲みやすくて美味しい!

ぜえぜえ・・・。なにこの「ざわわ」感・・
下調べが甘かったのですが、途中給水できる場所はどれもコース上から少し離れており、わざわざ行くのはちょっと面倒。
天気が崩れ始める前にオキトマを抜けてしまいたいというのもあって、ずるずると給水せず走り続けてしまいました。
9時頃、蓬ヒュッテにて大休止。順調だしこのまま降りることにします。

代々木八幡の大人気パン屋さん「365日」のパンで贅沢なひととき♪
茂倉岳まで標高差400m、最後の核心部です。ここへきて太陽がやる気を見せ、激しく脱水に。足が止まります。残りわずかとなった水を少しずつ口に含みながら、なんとか1時間半で登頂しました。

必殺自撮り棒!
暑さにバテていたけど、カロリーを補給したらまた元気が湧いてきた。標高上がるとやっぱり涼しいし!でも東側の稜線と比べると心なしか湿度が高く、肌にまとわりつく空気が違う気がしました。
残り水はこの時点で500ccをきっていましたが・・結局往復25分の水場へはいかず、「あとは下るだけっしょ!(最悪小屋もあるし!)」とそのまま前進しました。
すると、やはり予報通り、ガスが濃くなっていき、いつしか雨が降り始めました。でも雷が鳴る感じではなかったので、とりあえず急ぎ足で稜線を通過!
雨のせいで滑りやすくスピードは出せなかったものの、涼しくなった分快適でした。

天神尾根から田尻尾根で下山。泥道と化した田尻尾根で、もうすぐゴール!というほんの少し手前でついに足を滑らせ、尻もちをついて泥まみれにorz でも沢と合流したところで着衣のまま全身沢浴び!どろどろだった靴も綺麗になって、気持ちよくゴールできました。

Geographica記録
<日付>2018年7月12日 4:17〜13:05
<コース>土合橋P〜白毛門〜朝日岳〜清水峠〜七ツ小屋山〜蓬ヒュッテ〜茂倉岳〜一ノ倉岳〜谷川岳〜天神尾根〜田尻尾根〜谷川岳ベースプラザ
<タイム記録>※()内はコースタイムとの比率
コースタイム:17:15
自己タイム:8:46 (0.51)

海の日の3連休は毎年、認定山岳医講習のスタッフで立山です。
登山研修所で2泊3日、熱気に満ちた講習生と触れ合い、頼もしく愉快なガイドさんたちと交流し、山岳医・看護師の仲間と激しく肝臓を鍛え合いました。
そうして迎えた今週、肝臓のレストのため1日お休みして、昨日は黒戸尾根に挑戦しました!

八合目も灼熱!
普通の登山やAフランケへのアプローチなどで何度か訪れていた黒戸尾根ですが、昨年からはじまった「日本登山医学会認定甲斐駒ケ岳山岳医療パトロール」によりさらに馴染み深い場所となりました。
今月の頭にも荷揚げ山行で入っているし、長い道のりの詳細が頭に入りつつあります。
そんな黒戸尾根ですが、本気出して走りきったことはまだありません。今回は力試しということで、ちゃんとトレランとして走ってみることにしました。
また2時起床でドライブし、走り始めは4時半。日の出の少し前でしたがすでに蒸し暑く、途中給水無し設定で水は合計2L持ちました。
ツエルトも自撮り棒も置いていき、とにかく全力で走ってみました!

自撮りでなく登山者の方に撮ってもらってポーズ!
終始快晴で自身の甲斐駒史上一位(?)のぴーかんでした。山頂からの展望も最高!
平日ながら登山者も多く、途中で「山岳医の方ですよね」と声もかけていただいて嬉しかったです。
バテましたが、自分なりに追い込みました。だからこれが今の実力だと思います。

中央アルプスの稜線、槍穂の稜線もくっきり
登りが3時間37分、下りが2時間18分。ちなみにペコマの本気走りは、昨シーズン、七丈小屋からの下山が1時間10分だったそうで、それを抜いてやろうとひそかに頑張っていましたが、今回七丈からは1時間43分かかりました。ま、こちらは山頂往復してるしね!(笑)

目標6時間半でしたが6時間切れたのは嬉しい
<日付>2018年7月18日 4:28〜10:23
<コース>尾白渓谷駐車場〜黒戸尾根〜甲斐駒ケ岳ピストン
<タイム記録>※()内はコースタイムとの比率
コースタイム:14:40
自己タイム:5:55(0.40)

パンがぱんぱん、なんか久しぶり
暑くて指が痛くても、楽しいことは色々ありますね。
今週末はお天気も良さそうなので旦那さんと白根三山を走ってきます!
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