2018/08/10
2018/7/31 Lofoten Reinesvaet (The Reine Slab) "Sea Breeze" (355m, 8P, N5) ノルウェー ロフォーテン クライミング
本日も朝から快晴、天気予報も上々です!
遠くに見える鉄塔のあたりがHenningsværの街
今日も暑くなりそう。これまで最高気温は連日28度に達しています。
トポには7月でも平均最高気温14度くらいとあるのに、持ってきた防寒具類はまだ全く出番がありません。

土壌が薄いノルウェー。野トイレは海が推奨されています。ペコマはこのカップめんにハマってた。スイスチーズとサーモンのサンドイッチは絶品朝ごはん!
暑くて地元クライマーもさぞかし困っていることでしょうが、そこはさすがに上手く時間帯を選んで日陰を求め登っているよう。
Hollenderanで会ったクライマーたちは20時くらいに「これから行くんだ」って言ってました。
生活にも慣れてきたし、そろそろ我々も太陽との直接対決を避けていきたいところですね。

この日は6時半くらいに起きて朝ごはんを食べ、片道1時間半のドライブでロフォーテン諸島南端にありロフォーテン1の景勝地であるReineへ向かいました。

ReineのBest viewスポットで写真撮影の後、手前のSakrisøyのお土産やさんで試食をし、フィッシュバーガーを食べ、観光完了!ちなみに試食は左から、サーモン、くじら、ハリブー
さて、腹ごしらえも済んだところで、目標ルート3つめであるThe Reine SlabのSea Breezeを登ります!

車は取り付きのすぐそばに停められます。海沿いの道路は自転車の標識があったので「車は進入禁止なのかな?」と半信半疑でしたが、他にもバンバン車が入っていたので問題ないのだと思います。トポにもそう買いてあるし。
水500ccだけ持って12時くらいに登攀開始しました。
まだ日当たりがいいけれど、東向きなのでそろそろ陰ってくれそうです。
ちなみに昨日のForsideもそうですが、今回目標ルートに選んでいるのはどれもLofotenのトポでBest50に選ばれているルートです。

しかしこのルート、N5(デシマルだと5.8)ですが、下から見ると全然クラックが見えないし、見事につるっとしたスラブです。よくよくみたらトポには心臓に羽がはえてる謎のマークがついてます。

実際登ってみるとなかなかにクレイジーなルートでした(笑)。1P40〜45m中でとれるプロテクションは3つか4つくらい、しかも節理がほとんどない花崗岩・・・つまりどスラブです。

プロテクションがとれる、もといとった気になれるのは薄くて頼りないフレークばっかり。いや、これはとったことにならないでしょ・・ってレベルです。精神的安定剤としてもあやうい。
謎のマークの意味が説明文を読まなくてもわかってきました。

そういう性格のルートなものだから、トライする人も少ないのでしょう。ラインも判然としません。どこを見渡してもスラブ。Hollenderanのように導いてくれるクラックがありません。ちょっとでもルートを外れると岩がもろく、コケコケしはじめるのでどランナウトしている状況ではルーファイも慎重にならざるを得ない。ちょっと登ってはしばし立ち止まって左右を見渡し、悩んでしまいます。
スケールの大きさゆえの海外ランナウト事情にはだいぶ慣れたと思っていましたが・・・
よくこんなスラブをボルトなしで登ろうと思ったよね、って感心しちゃいました(途中、残置ハーケンにもお世話になりました)。

途中から日も陰り、久しぶりに涼しく快適なクライミングでした。
登攀終了は17時過ぎ。
終了点のバンドからずっと左へ踏み跡をトラバースしていくと、草付きの中の木の根元に残置があって下降できます。

ここから真下ではなく、かなり右下(Climber's Right)のほうのスラブにアイボルトみたいなラペルステーションがあって、そこから何回か岩伝いに降りました。トポの情報となんとなく違う気がしたけど、たぶん合ってたと思います。最後は踏み跡を少し下って、車を停めたところにジャストミートで降りられました。
スパイシーで海風が気持ちいいルートでした!
でもあんまりオススメはしません!(^-^;)

今夜の夕飯はちょっと早めに21時半スタート。
シーフードサラダにカレーパスタ、おつまみはお土産屋さんで買った高級タラとばですよー!
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