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散文〜風邪ニモマケズ〜ネパールとBrian Tracy、ダイアモックスにお引越し。

このたび、すっかり住み慣れた"こたけ"を離れ、ペコマ実家へお引っ越しすることになりました。


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旧自宅から徒歩5分の有名な焼肉屋さん。


3年前のBase Camp Tokyo開業と共に越したので、ほぼ3年住んだことになります。
大学卒業からこれまでの約10年は、職場の特性上いろんな土地へ移り暮らしてきました。でもどこも2年ずつくらいで、今回のこたけ暮らしは最長記録かも知れません。それだけ居心地が良くて居ついてしまったというのもあります。


転勤族ということもあり、なるべくものを増やさないよう、特に大型家具を買わないようにして生きているので、今回も引っ越し業者を使わずに移動できました。我が家で最大の家具は冷蔵庫です。エクストレイルにも載せられます。ペコ実家に住まわせてもらうことが決定して9月半ばから作業を開始し、ヨセミテ前も引っ越し、ヨセミテ中はペコマにお任せして、帰国後もまた引っ越し。ネパール前にラストスパートをかけたものの終わらず、ネパール後も毎日引っ越しやってました。合計作業時間は1ヶ月以上あったかも知れません。なかなか疲れました。


しかも、ヨセミテ前から患っていた気管支炎が帰国後やっと治ったと思ったら、今度はネパールの帰国日にまた喉が痛くなって今季2度目の風邪、からの扁桃炎で発熱・・・orz
いまだ症状は辛く、なぜ今年はこんなにもウイルスにやられっぱなしなのだ、と萎えています。

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ボダナートにて。巨大ストゥーパとタルチョの波。

あ、そうそう。そういうわけで話題が前後しましたが、11月第3週は5日間くらいでネパールに行っていました。

人生初、ネパール!でも登りに行ったわけではなく、そういう時間もほとんどとれませんでした。5日じゃそりゃそうだ。
今回は、ISMM、国際登山医学会の国際学会が開催されるということで、これもはじめての参加をしに飛んだというわけです。
発表とかしたわけではありませんが、今後の自身の専門として少しずつ野望を持ち始めている”凍傷”の分野をはじめ、最新情報をゲット出来たり、おいしいご飯をたくさん食べたり、シェルパとの出会いがあったり、楽しい旅行となりました。

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"サル寺"まで朝ラン。


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サルいっぱい。

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仏教の歌が大音量で流れている寺院周辺。エンドレス脳内再生のフラグがたつ。

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ロティ(米粉ドーナツ)、ダルバート(ネパールの定食、カレー以外食べ放題)、モモ(ぎょーざみたいなやつ)にツボルグ(現地ビール)!

でも現地人ですらマスクを着用しているほどの粉塵のなか、普通に生活して朝ランとかまでしてたら、きっと見事に喉がやられたのでしょう。ペコマともども帰国日に喉が痛くなり、そして今に至るわけですorz
免疫力が低下してるみたいなので乾布摩擦で鍛え直しですね!!



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夜は繰り出す!22時を過ぎても街は活気に満ちている。


今回はカトマンズの街の観光と、寺院をいくつか見たくらいで、ナガルコットからの展望もなかったので山は見えませんでした。(飛行機からは少し見ました。)貧しい人も大勢見てとれたけど治安はいいかんじで、怖そうな人はあまりいませんでした。神々が住む土地だからなのでしょうか?宗教のことは詳しくありませんが、キリスト教やイスラム教と違い仏教には宗教戦争がない?気がしますが、そういうことも国民性と関係あるのでしょうか。みんなニコニコして「足るを知っている」感じで、今まで行ったことある場所のなかでは一番怖かった南米のような殺伐とした雰囲気はありませんでした。聞けばやはりインドとも違い、ここは治安良さげなところみたいです。

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ナガルコットでは犬と遊びました。いや、そこらじゅうにいるけども。


ところで、気になっていたことについて、今回の学会の中で再確認することがありました。それは高山病予防薬として主流になっている「ダイアモックス」の話です。ダイアモックスは副作用が結構あるので、トレンドとしては「ダイアモックスにかわる良い高山病予防薬を!」って感じで比較研究がすすめられているようですが、まだそれほど良いのはないみたい。で、その副作用について、それと明言している資料(スライド)をはじめて?見ることができ、「やっぱりそうなのか!」と思ったのです。
それが、"炭酸飲料がつまらない味になる(Soda tastes flat)"というものです。


実は、仕事で山へ行った時に実験的に内服してみたことがあり、その夜に飲んだビールが腐ってるのかと思うような酷い味(つまらないとかいうレベルじゃなかった)で二口と飲めず残してしまったという実体験がありました。それ以来、そういう副作用があるのかと調べてはみたものの、はっきりと言及しているものは見つけられていませんでした(味覚異常とはありますが、それは他の薬剤でもみられることのあるよくある副作用のうちの1つ)。

でもこのスライドを見て確信を得、改めて検索してみると、緑内障のためにダイアモックスを常用している人の記事で「ビールが全く別の飲み物と感じられるくらいまずくなる」と書いてあるものを見つけました。
自分の周囲ではあまりそういう症状が聞こえてこなかったので、「本当にビールが腐っていたのかな」とか思ったこともあったのですが、きっとダイアモックスを飲むような登山のときは本気だからお酒飲まない人も多いでしょうし、気付かれにくいのかも知れませんね。


凍傷についても、マニアックな研究をしているスロヴェニア人の先生がいて、挨拶しにいったら色々と教えてくれました。
やっぱりCIVD(Cold-Induced Vasodilation)に関する研究が今アツいみたいです。現在わかっていることは、体質的に"凍傷になりにくい人"というのが存在するようです。そして予防が何よりの肝である凍傷。その先生も研究を進めており、「特定のトレーニングによって凍傷になりにくくすることはできるのか」という研究発表がもうすぐ出るとか出ないとか。楽しみですね。
ヨセミテから帰国した翌日に認定山岳医講習会で凍傷の講義をさせていただいたのですが、そのすぐ後だったのもあって、すごく興味深く聞けたし、いいネタ集めが出来ました(笑)。

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こちらは旧自宅から徒歩1分のネパール料理やさん。ラリグラス(赤いシャクナゲ)はネパールの国花。

ということで話は戻って、現在は新しい家で住み始めています。
引っ越しは億劫な作業ですが、ものをためこまず「身軽でいる」というのは良いことだと思っています。
やはり2年も暮らすとその土地を離れるのが寂しかったりするし、常連さんたちと仲良くなる頃に行きつけのジムも変わってしまうし、変わらない景色の中から飛び出していくということに残念な気持ちを抱くこともあります。
今回は移動距離約5kmなのでそれほどの感情はないですが(笑)、でも各地を転々とすることで、それだけ自分にとってのホームタウンが増えるのでとても楽しいです。生活をすると、ただのビジターでは知り得ない景色が色々と見えてきます。


大学生低学年の頃は、大学の特性上、半年に1度引っ越し(寮の部屋移動)をやらされました。すごく面倒でしたが、そのうち慣れました。今もその延長にいる感じです。どこかにどっしりと腰を据えるにはまだまだ早いようです。

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ペコ両親と4人で引っ越し祝い@新居近くの焼肉屋さん。


転々と移動する様から"転がる石"を連想し、その解釈が日と米で正反対という逸話を思い出し、そしてBrian Tracyの格言に行き着きました。

Move out of your comfort zone.

引っ越しとは次元の違う話だけれど、まあ似たようなことです。
何歳になっても、どんなおばあさんになっても、comfort zoneを脱却して新しい世界を見ようとする、そんな生き方を追求していきたいです。

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プロフィール

chippe

Author:chippe
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2006.10 山歩きをはじめる。
2007.9 クライミングをはじめる。
山岳同人「青鬼」所属。国際認定山岳医。
好きな食べ物:肉。
カリマージャパンアンバサダー。

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