2019/07/16
2019/7/6 Glen Etive/ Etive Slabs/ "Spartan Slab" (VS), 210m, 6p
前夜Glasgowで1泊し、早朝に出発してGlencoeを目指します。
グラスゴーから車で2時間。A82の看板を追ってひたすら北上するだけなので簡単
Glencoe(グレンコー)は嘆きの谷という意味だそうで、過去に悲しい村民虐殺の歴史があるのだとか。
景観の美しい谷としても人気が高く、村のビジターセンターなどで歴史的展示をみることも出来ます。

晴れることが少ないグレンコー谷。晴れても雲がかかってもそれぞれに美しい景色が楽しめる。
私たちは村には寄らずにその手前のクライミングエリアGlen Etiveへ。

A82からEtive川沿いの道へ入り南西へ進みます。この川沿いの道は多くのキャンパーが自由なかんじでpull overに駐車して好きなところでキャンプを楽しむキャンプ天国でした。今回キャンプ装備を持って来なかったのは少し損した気分。行き止まりに車をとめて歩きます。

岩場が見えてきた。アレ?びっしょびしょ?気のせい?とりあえず取り付きまで行ってみよう。

Etive Slabsのエリアには、壁の真ん中に快適なベースがあります。今回登るラインはここら辺からスタートです。

前日は1日けっこうな雨でした。そのせいなのか、いつもなのか、壁はひどく濡れています。憂鬱だねー!

イギリスっぽい、緑と青の景色を満喫しながらクライミング!

イギリスグレードのVS(Very Severe)は、Eグレードの一番下であるE1のさらに下のHVS(Hard Very Severe)のさらに下。って言っても知らない人にはピンとすらきませんね。

これがBritish Trad Gradeの比較表。VSは5.7-5.9くらいを含んでいて、難しいほど安全性は高い(safeより)、簡単なほどヤバい(boldより)、っていう風に読み取ります。

つまり最高で5.9くらいの濡れたスラブでした。2ピッチ目は緊張しました。

3ピッチ目の出だしは面白い形状。エッジは切れてるのになかなか上がれません。

ルートは大きく右上して行きます。ここら辺からクラックもちゃんと発達してきて精神的にラクになる。

4P目も楽しい。壁の弱点を絶妙につき、かつプロテクションがとれるところだけをたどって進んでいく。ルーファイも面白い。

クライマーズライトを見下ろす。ここにも何本もルートはあるのだけどあまりに全面濡れている。そして我々以外にクライマーは一人もいない。天気いいし、休日なのに。

見上げた先にあるあの棚状を登れば終了。もう1本継続したかったけど、時間かかっちゃった。

登りきったらDescent Passに出て終了、とある。でも、なんかめっちゃ急だね。"Pass"じゃないね。

PassじゃなくてScramblingでした。おりた頃には16時を過ぎていました。翌日は丸1日行程が予想されるCuillin Hillsトラバースなので、これにて撤収。車に戻り、さらに2時間ほど北へ走ってSkye島に到着しました。

道すがら買い出しして、20時くらいには村に到着。Skye島の入り口にある"Kyleakin"という村です。

橋を渡って入島。海岸線のかんじはノルウェーに似ていて、ここもフィヨルドなのだろうと思わせる。

バックパッカー宿にチェックインしてダッシュでパブレストランへ。

パブは食事も食べられるけど時間が遅くなるとドリンクのみになることが多い。また、一般的なパブでの食事の仕方はカウンターにて注文し先払い。テーブル番号を言ったり、「あそこに座ってる」と伝えたりします。

今夜はSkye島の地エールを。明日朝早いので1杯にしておこう。

こちらはイギリスの伝統料理、ビーフステーキパイ。名前から想像するのとはちょっと違って、ビーフシチューの入ったパイです。明日はCuillin Traverse!
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