2019/08/19
2019/8/6 アルパマヨ 登山準備と出発〜2019 ペルー旅行記その3〜06/08/19 Preparación y partida por escalada Nevado Alpamayo.
出発前夜、買い出しした荷物を含め、装備をチェックする。
テルモス1L、カトラリー、身体拭き、薬類(ダイアモックス含む)、テーピング、ダクトテープ、リペアシート、プロトレック、ライター2こ、細挽き、日焼け止め、保湿剤、目薬、グローブ2つ、オーバーグローブ、ソーラーパネル、モバイルバッテリー(20000mAhと5000mAh)、コード類、グラサン、雪袋などゴミ袋、コンプレッション(着替え、モンベルダウンハガー女性用#2、ペラペラのインナーダウンパンツ、象足)、双眼鏡、カタディン浄水器、エアマット、90cm位に切ったサーマレスト、バツーラ、行動食9000kcal分約2kg(ワラスで購入)、α米とリフィルヌードル10日分計20食、粉スープ、ミルクティーの粉、ポカリの粉、テントマット(ワラスで購入)、inReach mini(小型イリジウム衛星端末)、ビレイジャケット(Rabの薄めのやつ)、ヤッケ上下、ノミック、アックス流れどめ、8ozガス缶×4(ワラスで購入)、ヘッデン、予備ヘッデン、カメラ、カメラ予備電池、予備SDカード、トレペ、ナルゲン2L水容器、ゴアライト1〜2人用+フライ+ポール、ハーネス、PAS、120cmスリング×2、環付き×1、ATCガイド+環付き、マイトラ+環付き、60cmAQD×3、オズQD×1、6mm150cm細引き×8、スクリュー×5(21cm、18cm×2、13cm×2)、アバラコフフック、アラミドコード+環付き、スノーバー×2、60mダブルロープ×1、60m6mm細引き×1(懸垂ロープ回収&荷揚げ用)、工具、アイゼン(スティンガー)、ビーコン、リップ、単四4本(エネジャイザー)、地図とコンパス、十得ナイフ、MSRリアクター、SpO2モニター、歯ブラシ、自撮り棒、スマホ、パスポート、金

アタックザックはkarrimor ultimate35、これもultimate60に入れて一つにまとめる。

真面目に計算すると、総重量は32kgくらいになっていたと思う。普段からこんな重荷に慣れている訳ではないので、歩けるのかすごく不安になる。
今回、ひとりで山に入るにあたり、天気予報の入手はキモ。ということで、今年アラスカで出会ったシャモニ在住のガイド夫妻が使っていたのと同じ、GarminのinReach Miniを導入した。

端末自体はとても小さく、99gと軽い。専用アプリをDLしてスマホとペアリングして使う。端末のみでもプリセットメッセージを送ったり、GEOSという組織へのSOS信号を発信することができる。

ペコマに天気予報サイトを見てもらって、定時交信で教えてもらう。SMSもEメールも送れる。
さらに、イリジウム衛星ネットワークとの契約はオンラインでワンクリック、ほんの数分で完了。1ヶ月単位での契約可能。
遠征と遠征の間に準備期間が2週間くらいしかない私にとってこれはとても便利だった。
ソフトバンクの衛星電話は契約にも受信チップ取り寄せにもかなりの時間がかかるのだ(去年の遠征で経験済み、1か月は見ておいたほうがいい)。
しかも、このアプリ付属のオフライン地図がかなり良くて重宝した。
そして、今回一番心配だったのが高度順化だ。
7月に2回富士山へ行ったのみで、ペルー入国後も順化行動は特にしていない。

SpO2モニターとAZA(アセタゾラミド/ダイアモックス®︎)を持参した。入山後からは125mg 朝晩の予防内服もはじめた。
というわけで、アルパマヨを目指しながら順化しなければならないので、はじめに考えていたスケジュールは以下のような感じだった。※()内は睡眠高度
8/6 入山〜llamacorral(3800m)
8/7 llamacorral 〜Alpamayo Base Camp(4300m)
8/8 BC〜Morain Camp(4950m)
8/9 MC〜High Camp〜MC(4950m) 荷揚げと順化行動
8/10 上に同じ(4950m)
8/11 MC〜HC(5500m)
8/12 順化登山でQuitaraju(6040m)登頂〜HC(5500m)
8/13 HCにて休養(5500m)
8/14 Alpamayo summit day〜HC(5500m)
8/15 HC〜llamacorral (3800m)
8/16 llamacorral 〜下山
8/17-18予備日
かつ、天気待ちが出来るよう、HCには6泊できる装備を揚げようと考えていた。そんなこと出来っこないっていうのは初日に思い知るんだけど。
また、不測の事態があれば食い延ばしをすることにし、食料は10泊分のみとした。
今のところ、さすが乾期。予報は毎日晴れ晴れ晴れだ!アタック予定日の14あたりも全く問題なさそうだった。

Mountain Forcast。ペコマにはこのサイトの情報を教えてもらった。

Windgru。こちらも天気が荒れる予兆は出ていない。
8/6は朝4時半起床。colectivoの始発が5時とのことで、それに乗れるよう準備。まだ外は真っ暗だけど、宿から徒歩1分なので楽だった。

このおっちゃんは私のザックをひょいと持ち上げた。強かった。
colectivoは瞬く間にぎゅう詰めになった。登山者は一人も乗っていない。地元の人の足なのだ。

私が乗ったのは始発の場所だったから座れたけど、このあと立ち乗りも含め満載になった。
街中が近づくとhump(コブ)があり、速度を落とすものの、後輪の真上に乗っていた私の並びは衝撃で20cmくらい浮いたりしていた。
まずはこのバスでCarazまで行く。そこでcolectivoを乗り換えてCashapampaへ向かう。この乗り換えがうまく行くのか心配だったが、カサデギアスで乗り場の大体の位置を教えてもらっていた。

途中、Yunguyの街が近づくと、ペルーアンデスの盟主Huascaránがどでかく見えてきた。さすがの迫力だ!
Carazには7時頃到着。Huaraz-Carazで”Siete soles”(7ソレス)だった。停留所にバスが停まって下車すると、入り口付近でモトタクシーのおっさんたちが”Parón? Cashapampa?”って叫んでる。

トゥクトゥクみたいな乗り物。
パロン、はArtesonraju方面。観光名所のパロン湖のこと。私は”Cashapampa Cashapampa!”と主張。
“¿Cuánto es?”(いくら?)と聞くと3ソレスだという。するとモトタクシーのおじさん、素早く私の荷物を載せて走り出した。
え、もしかしてこのモトタクシーでさらに1時間半、Cashapampaまで行っちゃうの!?と驚いたが、そうではなかった。Cashapampa行きcolectivoが出る停留所まで連れて行ってくれたのだった。
短距離にしては結構とられた(笑)。ま、100円だけど。
colectivoはだいたいの出発時間は決まっているが、乗客が十分集まらないと出発しない。7時過ぎにはバスに乗り込んだが、バスが出たのは7時半ころだった。

ブエノスディアス!
バスはダートの崖っぷちをどんどん登っていく。途中、山間にある村々に寄って、野菜とか届けたりもしてた。急に民家の前に停まってそこん家の人を降ろしたり、道端の人を乗せたりしながら、それでも9時前にはCashapampaに着いた。

え?ここ?
大人気のトレッキングルートであるサンタクルストレイルの出発点がこのCashapampaだ。立派な登山口があるものとばかり思っていた。ただの道ばたなのでポカンとする。でも看板はちゃんとある。

その方向へ進んでみると、なにやらロバがいっぱい繋がれていた。
そうか・・。これがロバか!

更に歩くと、売店のある可愛らしい広場に出た。つまりココがCashapampa登山口だ!

でかい荷物を見て、さっそくそこにいたおじさんがロバ(buro)要るか?と聞いてきた。

この人たちはトレッカーらしい。ロバの手配をしてた。
でも、調べたところによれば、buroは2頭からしか受け付けてくれないとか、buroドライバーのための食事、テントなどもコチラで用意しなければならないとあった。そんなのは不可能だし、ややこしい。
ということで、ロバなしで歩き始めた。
さあ、ついに入山!

と早速自撮りしたけど、こんな風に笑っていられるのも最初のうちだけだった・・・。
〜つづく〜
コメント