2019/08/22
2019/08/11 アルパマヨ 登山記録 〜 2019 ペルー旅行記その8 〜 11/08/2019 ¡Vamos a bajar!
4時半起床。さあ、降りましょう。
用を足しに表へ出ると、南西壁の上の方にヘッドライトが光っていた。
体調は問題なし。起きて炊事などしてから測定すると、SpO2は80台前半だった。
ま、もうどうでもいいや。
ゆっくり支度して7時に下山を開始した。

今日どこまで行けるか分からないが、BCまでは荷物1つで、BCからは前後ザックで降りることにする。

アディオース!アルパマヨ!

アディオ〜スみなさん!
まずは懸垂3回。


細引きは絡みやすいのでその都度丁寧にスタフバッグへ仕舞う。
最後の屈曲したピッチでロープがひけなくなり、2度ほどプチ登り返し。
懸垂が終わる頃には9時を回っていた。
フレッシュな身体で、ひとり静かに作業が出来たので良かった。

バーを1本食べて、ここからは歩き。雪はまだ硬く歩きやすい。クレバスも問題なく通過した。

また新たなパーティが登ってくる。上から見下ろすとルートを横切るクレバスが見通せる。
例年Cordillera BlancaもHuayhuashも8月中は問題なく登れることが多く、9月に入っても登れるそうだ。本格的な雨季が始まるのは10月からという人もいた。
MCには10時半頃等到着。私が張っていて荷物をデポしたサイトには立派なテントがたっていた。

危険地帯は通過。あとは頑張るだけか!
近づいてみると、現地ガイドとスタッフのテントで、ガイドだけは英語が話せた。どうもお客さんが具合悪くなってしまったらしく、予備日がもう無いから、明日はHCまで行けたとしても山を見るだけで降りるしかないという。
やはり6日の行程だそうだ。弾丸だなあ。
高いお金を払って高山病で登れなかったら悲しいだろう。ガイド登山も大変だ。
私の装備を見ると皆、「ソロなの?登ったの?」と聞いてくる。説明が面倒だから、山を知ってそうな人にはちゃんと答え、ただ興味本位っぽい人には「登ったよ」とだけ答えた。
MCのデポをまとめると、外付けを駆使しなければパッキング出来なくなった。
MCからBCまでの600mの下りは砂砂のザレ道。ザックの重みで後ろ体重なのでよく滑る。スピードも出せず、ブレーキを利かせて降り続けたから疲れた。たぶんこれが原因となって、下山後はひどい筋肉痛が待っていた。
13時少し前にBCに到着。荷物を放り出してデポを取りに行った。袋は無事だった。ここまできたら湯を沸かしてリフィルヌードルを食べると、それだけを楽しみに歩いてきた(笑)。

この掘っ建て小屋でビールを売っているというが本当だろうか?
パッキングも2つ体制にするのでいったん全ての荷物を広げる。デポの中身を整理していると、あれ?何かがおかしいな、と気付く。ゴミ袋にしていたジップロックの口があいている。空気を抜いて閉めた記憶がある。
そして、なくなっているものがあることに気づいた。そういえばお気に入りの折りたたみのカップは?あれ、エアマットは??
アルパマヨBase Campにはトレッキングの人も含め不特定多数がやってくる。
やはり盗られて本当に困るものは置いて行かず正解だった(ソーラーパネルとか、MCまであげていなかったら盗られていたかも)。
どん兵衛を美味しく頂いてからパッキングを済ませると14時過ぎくらいだった。今日ここに泊まるのはまだもったいない。もうちょっと降りよう。
前後ザックで軽快に下り、サンタクルストレイルとの合流点には15時半着。

クマかと思ってドキッとした。そこ、道ね。
カタディン浄水器を取り出して清流を頂く。かーっ美味い!というかやっと自撮り棒登場!orz

アンデスの天然水!サイコー!
その後砂浜でアブの大群に襲われながら、どうせ歩くだけだからllamacorral(初日のキャンプ地)を目指してみるかー、と思い始める。サンタクルストレイルはオアシスをずっと歩く感じなので、寝ようと思えばどこでも寝られる安心設計。
そんなこんなで17時頃、大きな湖であるJatuncochaの横を通り過ぎた。なにやらテントが沢山あって、白人たちが楽しそうにしている。おーおー、いいねえ。楽しそうだねぇ。
そしてllamacorralにつくのは19時半くらいかな?
なんて思いつつ通り過ぎようとしていたら、ペルー人のおじさんがこちらに手を振っていた。

私も振り返した。
知り合い?違った(笑)。
彼は英語が話せた。ガイドだ。
「どこまで行くの?」
「えーっと、ジャマコラール?」
「もう暗くなるよ!」
「そだね」
「ココこんなに気持ちがいいのに!ココに泊まればいいのに」
「そだねー」
「絶対それがいいよ。よければお茶やスープもあるよ?」
「泊まります!ココに決めた!!」

というわけで、今度はトレッキングガイドのおっちゃんから施しを受けることになったのでした(笑)。

急いでテントを張り、キッチンテントへ向かうと、コックさんがにゅうめんみたいなものの入ったスープと甘いお茶、ワンタンの皮を揚げたやつ(tequeño)を恵んでくれました。ありがたやー!

無銭飲食が板についてきた!?

ソパ!あったまる〜

これは何?ってきいたら、「わんたん」って言われてビックリした(笑)。

水を取りに行ったらさっきのおじさん食器洗ってた。
何故こんなにもみな親切なのだろう。チップとか渡すべきだったのかしら・・。文化がわからない。。

サンタクルストレイルは常に足元注意!テント張る場所も注意!

コッチはただのおばけ松ぼっくり。
今夜これで終わったじゃん!めっちゃラッキー!と思いながらテントで歯を磨いていると、さきほどのおじさんがまた声をかけてくれました。
「スープ美味しかった?いまから焚火やるからジョインしなよ!」
マジスカー!

サンタクルストレイルはどこでも焚火が出来るわけではないようで、このサイトだから出来たそうだ。トレッキングツアーの他のお客さんたちに混じって焚火の周りに腰かけた。するとまたスープが出てきた。それで終わりかと思いきや、なんとロモサルタード(牛肉と玉ねぎトマトなどを炒めたMust Tryのペルー料理)まで出てきた!なんて豪華なの!

タンパク質だーい!
お客さんたちはカナダ人とフランス人のごちゃ混ぜだったようだが、盛り上がってくるとフランス語が飛び交い始めた。いよいよわけが分からなくなってきたところで、先に寝た(笑)。
ここまできたら明日は街に降りたい。
colectivoの最終がたぶん14時くらい。ここを何時に出ればいいかな?
でも早起きは頑張りたくなかった。バスに間に合わなくても登山口ビバークすればいっか。
もうここから先はどうにでもなる。
ひさびさに寒さに震えない一夜を過ごした。
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