2019/08/24
2019/08/12 アルパマヨ 登山記録 〜 下山とCarazでの日々〜 2019 ペルー旅行記その9 〜 12/08/2019 El descanso en Caraz.
ロバと馬の鳴き声に包まれて眠ったかと思ったら、ロバと馬の鳴き声で目が覚めた。時刻は朝4時。まだ眠いけどもう起きて準備しよう。

これ病みつきになってません?
起き上がってみると、足全体が猛烈な筋肉痛だ。こんなことはこの7日間で一度もなかった。昨日の下山がよほどこたえたらしい。更には足の裏まで筋肉痛になっている。
荷物の重さ的に、このトレランシューズでは無理があるなと途中から気付いていた。とくにガレ場など、靴底がしなってしまい歩きにくい場面は多々あった。

標高3900mには順化した様子(笑)。
朝ごはんはミルクティーのみで5時半に歩き始めた。
荷物は相変わらず重いとはいえ、もう急ぐ必要はない。行きにほぼ景色を見ず通り過ぎてしまったサンタクルストレイルを出来るだけ楽しみながら歩いた。

オアシスがずっと続く。岩に生えたコケも南米風味。

どこまでもオアシス。

仔馬を隠そうとする親馬(笑)。

野生なのか家畜なのかはもうどうでもいいね!
途中で犬がついてきた。

同じく野生なのか飼われているのかは謎。

勝手についてくるのでいつぞやのビーグル犬を思い出し、"六郎"と名付けて仲間にしてやった(笑)。
トレッカーで賑わう懐かしのllamacorralには9時到着。ポーターっぽい人たちに”¡Hola!” 、“¡Hola!”とアピるものの、誰一人として"ロバ使うかい?"とは言ってくれない(笑)。
事前にとある友人から、どうやら"現地ではスペイン語すら通じないかも"と聞いていたので、それって「"Quechua"語のことかー!」(インカ時代の公用語で、今もSierra(山岳地域)の人々が使っている言語)と思い、挨拶くらいは調べていた。
しかし今回の登山中、スペイン語は必要でもケチュア語に遭遇する場面は一度もなかったので助かった。

このくらいの時間帯になるともう谷は灼熱!街が見えてきてホッとする。
無事12時半くらいには登山口Cashapampaに到着した。さすがに下りは早かった。行きに無人で素通りしたNPのキオスクにはこの日ちゃんとおじさんがいた。Huarazで買ったチケットを見せた。

“¿Puedo tomar fotos?” (写真撮っていい?)と聞くとみんな快くオーケーしてくれる。
一応聞いてみたらやはりcolectivoの最終は14時だそうだ。

お疲れ様ー!最後の気力を振り絞って取り出した自撮り棒!!
売店がある広場へ行くと、ちょうどcolectivoが停まっていた。そして昨日おもてなししてくれたトレッキングガイドのおじさんも何故か居た(笑)。

彼は「彼女、めっちゃでっかい荷物背負って、もう暗くなるのにまだ歩いて行こうとするし、夕食に誘ったらテント2分でたてるんだもん、ビックリしたよ!」と盛り盛りでみんなを笑わせていた。

アルパマヨのイラストが可愛い。このイケスには何故か魚がいっぱい!

ニューヨーカーやらオーストラリア人やらの世界中を旅する人々の"るつぼ"に混じってcolectivo乗車。こうしてアルパマヨ登山は終了した。
みんな人生楽しんでて最高だね!

お世話になりました!¡Hasta luego!
14時過ぎくらいにCarazの街に着いた。Huarazの70km北にあり、Corderrilla Blanca登山の玄関口。行きは colectivoの乗り継ぎでモトタクシーに連れ去られたため、その地をほぼ踏むことなくして通り過ぎた街だ。

街の中心地"プラサデアルマス"を通り過ぎ・・
「冷たくないシャワーを浴びたい」一心から、ホステルやドミトリーでなくホテルを求めて歩いていたところ、呼び込みのおっさんに声をかけられた。「ハイハイ怪しい怪しい」とあしらいながら歩いていたら、彼が案内するのは一度泊まろうとして調べたこともあった"Patrick’s Adventure"というホステルだった。荷物も重かったし、セキュリティもしっかりしてそうだったので「ならここでいっか」と決めてしまった。

構って欲しくて寄ってくる中型犬と敵意むき出しで吠え立ててくる小型犬がいた。宿は4回建くらいで眺めも最高!

可愛らしい宿。シャワーは30分くらい粘っていたらお湯になった。感激!
マイカップを失ったので今や大事な唯一の食器となったα米の袋を洗って乾かす。
wifiもサクサクで、英語が通じない以外はとても快適な宿だった。
これからとりあえず2泊ここで休養して、その間に次なるプランを練る。
10泊+予備日のつもりで食料燃料と日程を組んでいたのが計7日で終わってしまったため、装備的にも日数的にもまだ最長3泊4日くらいで何かする余裕があるからだ。

めちゃ余った。とくに行動食・・
同時にCarazの観光も。日用品はMercado(メルカド)と呼ばれるマーケットで調達。
水650ml、s/1(1ソル=33円)。水道水は飲めないので毎晩2本ずつくらい購入。
ほかにも1回使い切りのシャンプーリンス試供品セットが20円くらい(日本だとたいてい100円)で売っていたり。

「値切る」をやりたかったのと、シューズが砂過ぎてサンダルが欲しかったのとでお買い物チャレンジ!
ビーサン言い値s/15→s/12になった。けど正直もっと値切れたと思う・・。

ペルー 上陸後初のアルコール!ビールも飲んだー!

メルカドで調達したある日の朝ごはん。巨大なパン(スペイン語でもpan)s/1、謎のメロンのような果物60センティモス(20円!)、チチャロン(豚の皮のカリカリ、バリ硬もといハリガネ。これもチチャロン)s/2.5。

Helado(アイス)!ペルー人はアイス好き??なのかアイス屋さんHeladeríaは沢山ある。聞いたことのないフレーバーが沢山あって楽しい。
のんびりしていていい街だけど、やっぱりHuarazの方が居心地がいいな。
本当は、もう一度白い峰に登りたかった。しかし色々調べていたら、Piscoという技術的にさほど難しくない山でさえ"Alpine clubカード"がなければガイドレスは無理などと書いてある。入山口近くでとめられると。(※後日確認したところ「その必要はなし。ガイドレスで登山可能」とWilder談)
それならトレッカーの"振り"をしていけばどうか?アタックザックにアックス含め装備を全て外付けなしでパッキングしてみる。明らかに怪しいけど何とか収まるな(笑)。
とかやってみたり・・。
もう諦めて大人しくトレッキングかな・・。
と、インフォメーションに行ってみるけれど、Caraz発の2大人気トレイルは通常日帰り。
キャンプしたいな。かといってそのために時間を持て余すのもつまらないし。

“Pony’s Expedition”。宿泊所兼ツアー施行、旅行者情報提供所。英語通じるけどあんまり感じ良くなかった・・。
むしろHuarazに戻っちゃった方が選択肢あるのかなあ・・。
行き詰まってWilderに聞いてみた。するとHuaraz発の、3日くらいの行程のおススメルートがあるという!
その名も、
“Quilcayhuanca-Cojup circuit”!
な、長い!
スペイン語読みすると・・キルカイウァンカ-コフップ??
ググってみたらツアーの情報がいろいろ出てきた。
なるほど、峠をこえて2つの沢をめぐるround tripのようだ。たしかに楽しそう!
8/15に出発することとし、8/14にCarazからHuarazへ戻ることにした。

定食屋さんのランチは、どこも大抵、値段の決まった”menú”と呼ばれるスープとメインと飲み物のセット1択のみ。

メインは日替わりで数種類から選べる。しかし紙のメニューの用意がないことが多く、口頭で聞かれるためスペイン語初心者にはハイレベルだ(笑)。当然知っている単語しか聞こえてこないが、それだと毎度同じものしか食べられないので、ドキドキしながら聞いたことのないメニューを選ぶ(笑)。
店の前にはブラックボードが出ていることが多いので、事前にそれを見て決めておくのが正解ムーブだ。
Carazの宿を出る前夜、突如として英語を話すおばさんが現れた。明日チェックアウトなので何時に出るか確認しに来たらしい。Huarazに戻ると言うと、そのおばさん、麗しのArtesonrajuの麓にあり大人気の湖であるParon湖のことを指して、“ぱろん!ぱろん!行かないの?もったいない!行ったことある?絶対行くべき!え、行ったの?行ってないでしょ?絶対行くべき!"とものすごい勢いで推してきた。パロン推しなんですねww
本当に行かなくていいか心配になってくる剣幕だったけど、どうせ観光地だし。Jatuncochaも充分綺麗だったし。ま、またArtesonraju登りに来るからその時でいいや。
8/14、朝。アルパマヨの疲労もすっかり癒えて気分爽快!もうすっかり慣れっこのcolectivoに乗りHuarazへ向け出発した。久しぶりのHuarazの街への帰還と、また次なるトレッキングとに心躍らせながら・・。
〜アルパマヨ登山記録2019完結!〜
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