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2019/08/15-16 Quilcayhuanca -Cojup trek 〜2019 ペルー旅行記その10〜

8/15 朝6時半にHuarazの宿を出ます。
colectivoに乗って目指すはPitecという名の登山口です。


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乗り場はiPeru(観光案内所)のおばさんに教えてもらいましたが、その情報を元に見てみると、Google Mapにもちゃんと乗り場の表示がありました(Llupa/Pitec/Churup行き)。

バスの始発はおそらく7時半ころ。トレッカー風の西洋人たちでいっぱいになったところでバスは出発しました。


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Pitecには45分ほどで到着しました。Huarazからアプローチが近いのも良いですね。
バスを降りるとNPの係員がいて、名前やパスポートナンバーを記入するよう言われます。ここで入園料の支払いもします。


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私はHuarazで購入済の1ヶ月有効チケットを提示すればOKでした。


殆どのひとがChurup湖へと向かうトレイルを登っていきました。コチラは日帰りで行けます。


これから歩くQuilcayhuanca-Cojup trekは、標高3850mのここPitecを出発し、標高5050mの峠を挟んで隣合う2つの谷を巡ります。キャンプサイトはトレイル沿いにいくつもあって、2〜3日で歩くのが一般的なようです。


私はなるべくゆっくりして2泊ぐらいするつもりで35Lザックに準備しました。
はじめはしばらく車道を歩いていきます。


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道沿いに藁?葺きの民家と羊たちが見下ろせました。


数キロ歩くと舗装道が終わり、ゲートが現れます。ここからがNPの敷地内となるようです。ゲートは閉められていましたが、おじさんがいて塀の登り口を教えてくれました。


塀を乗り越えたその先には、清流と大平原が広がっていました!

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とにかく水が綺麗です。
馬や牛もいます。豊かです。


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しばらく歩いていると、後ろからトレッカー2人組が追い付いてきました。エクアドル人女性とスペイン人男性のペアです。

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「こんにちは!どこまで?」
「えっとキルカ・・イウァン・・か?こふっ・・ぷ?」(まだちゃんと覚えてない)
「ああ、私たちも同じよ!2日?」
「分からない。3日かな?」
「そうなの!私たちは2 daysよ!」


彼らは2週間くらいでペルーに来ていて、他にサンタクルストレイルも踏破したとのことでした。


このほか、反対側から歩いてくる人と一度すれ違った以外は人にもロバにも全く出会わないという、とても静かでいいトレイルでした。


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点在する気持ちのいいキャンプサイトでゆっくり休憩しながら進みます。


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「500m先キャンプサイト」の看板がしっかり建てられていたので、たぶん指定地以外は張らないほうがいいのだと思われます。


初日は標高を4870mまで上げ、ふたつの小さな池のあるキャンプサイトに張りました。


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ここが今夜のお宿!


この一つ手前のサイトは水量豊富な沢沿いでしたが、ここは沢筋から外れて久しく、池から水を得るしかありません。手前側の池の方が水が澄んでいたので、そちらから水をとりました。やはり海外のトレッキング、浄水器は必携です。


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カレーヌードル!!至福のとき。


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究極のプライベート空間。


夕飯を終えてテントの中でゴロゴロしていると、なにやら「カポカポ」という音が聞こえてきました。重量感のあるその音たちはゆっくりと移動していて、テントのかなり近くまで来ている様子です。そーっと外をのぞいてみると・・!


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なるほど、きみたち来たのね!


今いるテンバはもうこのルートの半分まで来ているので、私も1泊で明日下ることになりそうです。
翌朝は今まで通りの感じで起きて、またカレーヌードルを食べて出発しました。


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おっはよー!


余った食料の消費もしたいのでお昼ご飯用にα米も作り、ポタージュごま塩ご飯にしました。


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お先にー。またねー!


今日は標高5050mの峠までまず200m強の登りです。トレイルが少しずつわかりにくくなってきていて、ケルンを遠望しながらゆっくりと進みました。


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峠はガレ歩き。


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峠を越えると、はるか下にcojup谷が見えてきました。

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ここで少し休憩してケルンを辿り始めますが、すぐに明瞭な道が分からなくなってしまいます。この傾斜ならどこでも下れそうではあるものの、きっとどこかに踏み跡があるハズです。
しかし道は非常にわかりにくかったです。ほとんどを適当に下って、なんとなく谷に下りました。

渡渉点もとくにケルンがあるわけでなく、渡れそうなところを飛び石しました。

Cojup谷側のトレイルは上から見えていて、沢の対岸の斜面沿いにかなりしっかりとした道があるはずでした。とにかくその道に上がってしまいさえすればあとは迷うところはナシです。
適当に歩けそうなところを上がって、その道に出ました。


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やはりかなり道幅のある未舗装の車道でした。あとはこれをひたすら下るだけでしょう。


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またのどかな景色が続く。


歩き始めてから1時間半ほどして、ゴーーという音が近付いてきました。振り返るとやはり車が二台、コチラに向かってきています。白いRV車とトレーラー。このトレイルの奥には建物があったので、そこから来たものと思われます。


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するとそのうちの1台、白いRVの後部座席の窓から、見たことのある女性が顔をのぞかせました。今朝テンバで別れたあのエクアドル女性でした!

長い髪をなびかせて
「あなたも乗ってくー?」
とか言ってます。え、どういうこと?あなたの車なの?


そうこうしているうちに車は走り去って行きました。どういうアレなんでしょう・・。車を予めいれていたんでしょうか。トレッキング慣れしてそうだったし、エクアドルからなら自家用車でも来られそうですね。

つまり彼らのQuilcayhuanca-Cojupは峠越えして終了ってことなのね・・・


彼らを見送って少し歩くとお腹も空いてきました。11時半を回っています。ここらでお弁当の時間としましょう。

何もかもがマイペース。気ままなお散歩。自由です!


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最後はやっぱりアブの応酬。


Cojup谷を下っていくと、最終的にまたNPのゲートを通過します。ここにもおじさんがいて、「日本人?ひとり?いいね」と笑っていました。

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ゲートを出たあとは二股を左へ進み、colectivoに拾ってもらえる場所まで舗装道を歩いていきます。でもPitecの登山口まで戻る必要はありません。途中でPitecへと向かう道にぶつかるので、その交差点で待っていれば、いずれcolectivoがそこを通ります。最終は14時か15時くらいと聞いていました。ギリ間に合いそうです。


その交差点には13時過ぎころ着きました。残り少なくなった水を飲みながら、炎天下で待ちぼうけです。

本当に通るのかちょっと心配になってきたころ、colectivoはやってきました。ちょうど14時くらいでした。


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手を挙げて車を止め乗車、無事Huarazへと帰りました。


高峰登山前の順化にもよく使われるというこのトレイル。雄大な景色を静かに楽しむことが出来ます。Huarazで時間が余ったら、是非歩いてみてください!

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プロフィール

chippe

Author:chippe


肉好きchippeのブログへようこそ!
2006年10月 山歩きを始める。
2007年9月 クライミングを始める。
山岳同人「青鬼」所属。
「メラメラガールズ」所属。
国際認定山岳医。
「カリマーインターナショナル」アンバサダークライマー。
現在は無職、旅人。
旦那さんはpecoma。

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