2019/10/12
北アイルランド Belfastの旅。
アイルランド北端のUlster(アルスター)地方には9つの州があり、そのうち東側の6州はイギリス領です。北アイルランドの紛争の歴史(英国では"The Troubles"と呼んでいるらしい)は民族と宗教の違いに端を発し、その複雑さと根深さを完全に理解するのはかなり難しいです。

Belfast名物(?)Big Fish。
旦那さんのペコマが留学しているBelfast(ベルファスト)は、そんなアルスター地方最大の都市。アイルランド全土ではダブリンに次ぐ大都市だそうです。

留学先である"QUB"(クイーンズユニバーシティベルファスト)前で。
先月は、自分の誕生日である9月10日から丸3週間、このベルファストの街で暮らしていました。
今回の旅はクライミングや登山が目的ではなく、ペコマとのこの街での暮らしを満喫してきました。
出国日は記録的台風で欠航が相次ぐなか、運良く夜遅い便だったため無事出発!


エミレーツ航空のエアバス380はバブリーな内装でエコノミークラスでも快適。ご飯も美味しいしトイレの水道はセンサー式だし。一般人は立ち入れない(?)2階部分(シャワーやスパもあるとか!)がいつも気になる!
イギリスの入国審査は、日本のパスポートなら自動化ゲートを通れるので早くて快適!

ロスやサンフランシスコのような厳重さ、煩わしさはほぼありません!

ベルファストシティ空港(BHD)は小さくて使いやすい。空港から市街地まではバスで往復4ポンドです。

到着した日の夜は肉肉しいバースデー飲み!

日常のヒトコマ。ペコマを大学に送り出したあとはカフェで読書や英語の勉強。写真はお気に入りパティスリーカフェ"Patisserie Valerie"のクロワッサンサンドと、英語学習者御用達の"Duo 3.0"。1週ごとにペコマと罰ゲーム付きの暗記合戦をやってました(笑)。

ランチは大学構内のカフェで合流。葉っぱを食べる習慣のないイギリスでこのサラダバーは嬉しい!
大学が終わったらスポーツセンターに合流して着替え、走ったり筋トレしたり。

ビジターでも1ヶ月36ポンドのパスで利用できました。トレーニング後はここでシャワーも浴びて帰ります。
クライミングジムは歩いて3kmとちょっと遠いんだけど、週2くらいで行ってました。
もちろん、パブにも沢山いきました。

外で飲めるのも楽しい!
お部屋でTESCO(スーパー)の肉を焼いたり。ロモ・サルタードを作ったり。

BAOのテイクアウトしたり。(英国では"to go"ではなく"take away"という)

天気がいい日はもちろん登りに!

不思議な雲に見とれたり、ボーダーコリーの子犬と遊んだり。
またある日は、ペコマを大学へ送り出したあと街中をお散歩!

おしゃれスーパーを散策。"サワーズ"と"アボカ"。
ペコマが留学しているQueen's University Belfast周辺は大学生の街ってかんじです。

近くのスタバには大学生がたむろしている。
中国人も多い。中華料理のお店もたくさんあって、なかでもココは人気店。"HotPot(火鍋)"のお店!

肉、野菜、魚介、キムチなどなどバイキング形式で1人20ポンドは安い!一人用のIH内蔵テーブルで、ミニ火鍋と焼肉を同時に楽しめる。ヘルシーで美味しかった〜。
ちなみにイギリスの物価は日本と比べて高めで、スーパーに売っているものの価格は日本とほぼ同じくらいですが、外食すると約1.5倍くらいの感覚です。
またある日の朝はイギリス式に。

" クリームティ"(紅茶とスコーン+ジャム+クロテッドクリームのセット)をしてみたり。

そしてまた登りに!ここ、Fairheadの岩場はベルファストから車で1時間ちょいのシークリフです。

30〜60mほどの玄武岩の柱状節理が数キロに渡って聳え立つ、一大クライミングエリアです。各ルートには懸垂下降で取り付きます。

グレーディングはEグレードで、終了点含めボルトは一切なし。クラックやリスが閉じていようと関係ありません。でもほとんどの人が、ヤバいルートはTRで登るか、TRリハーサルをしてからトライするようです。
3度目になるベルファスト訪問もこれで最後かあ。ということで、記念撮影さんぽ。

ボタニクスガーデンで記念撮影!帽子はペルーのお土産。

人気のアジア料理店"Jumon"でらーめん。

ハーフマラソンにも出てみたり。

ちなみにマラソンの前日は北アイルランド最大のお祭り、"カルチャーナイト"でした。
たまには街歩きデートもね。

巨大路上チェスを楽しむ人々。
最後の週にはアイルランドの首都、ダブリンへ小旅行!

列車に揺られ2時間。
ダブリンは3月にも一度観光しましたが、今回はその時行けなかったトリニティカレッジに行きました。

トリニティカレッジは400年以上の歴史がある、アイルランド最古の国立大学。"世界で最も美しい本"と称される、1000年以上前に描かれたゴスペルの本"ケルズの書"や、映画「スターウォーズ」の"ジェダイ図書館"のモデルにもなり、長さ65m、約20万冊を蔵書する"Long Room"など、見どころ満載です!
で、見学が終わったなら繰り出します。いざ、パブの街ダブリンへ!
ダブリン観光なら必ず行くべし、"The Temple Bar"、からの、ハシゴ、ハシゴ・・・。

シーフードも美味しいダブリン。ギネスは生牡蠣と楽しむのが通だとか。

アイリッシュパブは昼から翌朝までずーっと営業していて、1日に何度もローカルミュージックをメインとした生演奏が楽しめます。
食後のコーヒー(アイリッシュコーヒーやベイリーズコーヒー)だって、締めのアイス(ベイリーズアイス)だってアルコール入り。
宿で仮眠も挟んで1日がかりの肝稽古でした!
帰国前の数日もベルファストでゆっくり。ペコマは月1のプレゼンも終えて完全自主休暇モード。

美味しい日本食屋見つけた!"Kamakura"さん。
岬まで電車で行って、家まで16kmほどの海沿いラン。

ハーフマラソンの疲れが残っていてけっこう辛かった(笑)

美味しいものを食べて、飲んで、笑って、走って登って、英語もやって。
旅人ながら、少しだけベルファストの住人気分も味わった3週間。

帰国のフライト直前、空港のカフェにてラストランチ。

遠い海の向こうにまたひとつ、心のホームタウンが増えました。
その土地の文化に触れ、人に触れ、それまで縁もゆかりも無かった土地が、身近な場所になる。
旅はやっぱりいいものです。
"Viajera"ちっぺの旅はまだまだ続きます。
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