2020/01/15
年末年始 城ヶ崎シーサイド合宿!
伊豆・城ヶ崎から帰って来ました。
シーサイドのサンセット。
途中何度か東京に戻っていたのでぶっ通しではないものの、年をまたいで正味3週間近くを城ヶ崎シーサイドエリアで過ごしました。
私とペコマとそれぞれひたすらひとつのルートに打ち込んでいました。

ペコマの完登も近い?
城ヶ崎シーサイドエリアは、私にとって思い出深い岩場です。はじめての5.12もはじめての5.13もここで登りました。
一番多くの時間を過ごしている岩場はもちろん小川山・瑞牆ですが、スポートエリアでいったら、ここシーサイドに通った日数が一番多いです。

特徴的な安山岩の岩場。
2017年12月の頭に"虎の穴"を登ったあと、ペコマは当然「つぎは"スプラッシュ"かな!」ってなるわけですが、チビの私は同じ発想にはなりません(笑)。
「つぎは"シンデレラ"かなー」と、何となく思いながらそのシーズンを終え、2年ぶりにまたこの岩場に戻ってきました。

スプラッシュは海に突き出たかっこいいボルダリールート。満ち潮だとビレイヤーはタイヘン。
年明けからの2週間は、はじめは四国ボルダー&小豆島&大堂ツアーを予定していました。でも、年末に行き、一度ルートに取り組み始めると、中断してしまうのが勿体無く感じはじめ、「やっぱりやり始めたからにはちゃんと通おう」と二人の意見が一致。
結局全ての日程を城ヶ崎で過ごすことにしました。
四国ツアーは前々から計画していて、なかなか実行に至っていませんが、とても行きたい場所のひとつです。
でも今回は、登りより「旅」がメインになりそうな四国ツアーよりも、城ヶ崎での「合宿」を選びました。

今日も元気に懸垂下降!
外岩で登るという感じではなく、トレーニングという感覚で、雨の日以外は来る日も来る日も懸垂下降。(シーサイドエリアに行くには懸垂下降が必要です)

真夏のように暑い日もあるシーサイド。強い日差し対策には、日焼け止めクリームに"飲む日焼け止め"も併用。
基本、誰よりも早く岩場に降り立ち、誰よりも遅く岩場を出る。岩の状態が悪くて登れなくても、1日中岩場で過ごすという日々を送っていました。今思えば、実に贅沢な時間の使い方でした。

年始や休日はかなりの混み合いを見せていました。
アルパインに費やす時間が長かった昨年ですが、岩登り自体は去年の秋頃からぼちぼち再開はしていました。でも、海外と日本の行ったり来たりでは効果的なトレーニングなど出来ず、生活リズムも乱れっぱなしで、体質もかなり変わりましたし、(フリー)クライミングも明らかに下手になったと実感していました。

Sさんに撮っていただいた1枚。今回、ほとんどペコマと二人だったので登っている写真があまりないのです。
楽しいはずの岩登りが辛い・・。昔の自分になかなかたどり着けない・・。5.12前半くらいまでなら対応できるものの、限界を押し上げるようなクライミングは到底出来ない状態が長く続きました。豆腐メンタルは絶えず浮き沈み、"虎の穴"を登った時より6kgも増量した身体を絞り切ることも出来ず、気づけば"そのまんま"の状態でついに年末を迎え目標ルートと対峙・・。

朝日があたる直前と、日が沈んだ直後にSFT(Super Friction Time)がおとずれます。
正直、"シンデレラボーイ"が目標ルートだったのかすらよく分からないようなモチベーションでスタートしました。"虎の穴"はムーヴもダイナミックで見た目もかっこいいハングルートなので、クライミングをはじめた当初からの憧れでした。その分、登れた時の感動もひとしおでした。一方、ルートの長さが際立つもののあまり派手さの無い(?)"シンデレラボーイ"は、間違いなく素晴らしいルートではあるものの、それほど強い思いは無かったというのも事実です。
でも、ペコマの目標が"スプラッシュ"なのは明らかなので、一緒にシーサイドエリアに通い始めました。

たまには懸垂下降せず、ボルダーで刺激を入れたりもしました。

ジャクソンボルダー。このマット2枚は車中泊時のベッドです。

馬の魂3級。限定の1級が登れない・・・

富戸の春は下地が悪くてちょっと怖い。
また、雨の日は東京に帰ったり、東京には帰らず伊東の街ブラをしたりして、レストも満喫しました。

伊東ブラ。

伊東で朝カフェ。濃厚ソフトクリームが有名なお店。

伊豆高原旅の駅。足湯にカピバラさんが居ました。

八幡野の人気ベーカリーカフェ"ル・フィヤージュ"で念願のイートインランチも頂きました!美味しかったなぁ〜
日々の定宿は大半が「道の駅 伊東マリンタウン」での車中泊でした。ここは車中泊のメッカのようで、とくに年末年始は車中泊の車で満車状態でした。日本ではあまり見ないような巨大キャンピングカーも大集結していましたね。

寝心地は良いんだけど、なぜか毎晩悪夢を見るのよね〜
5:00から22:00までやっているお風呂(ちょっと高いけど)もあるし、海鮮の美味しい食事処もいくつもあります。歩いていける範囲にコンビニもあるから便利でした。

海鮮がとにかく美味しくて幸せ!

たまにちょっと贅沢。
これまで、とくに仕事を辞めるまでは、今より時間に限りがありました。その上冬はやることいっぱい。ウィンタークライミングか、フリークライミングか、最近ではスキーという選択肢も増えて、短期で集中してそれぞれをこなす必要がありました。

友達と合流した時などは宿も利用しました。写真はマックスバリュのお刺身ですが、伊東マリンタウンに泊まっている時利用していたおしゃれスーパー"あおき"伊東店や、MEGAドンキ伊東店のお刺身もとても美味しくてオススメです。
それに、そもそも1つのルートにトライしまくって登るみたいな、"Red Pointer"的スタイルはあまり好きではありませんでした。数日かけて登れないなら実力不足ということで、ジムとかで鍛え直してからまた来ればいいし、同じルートばかり打ち込む代わりにいろんなルートを登った方が経験値も上がると考えていました。
現に、城ヶ崎合宿をやめて予定通り四国に行っていれば、大きな成果やストイックさこそないものの、また新しい世界が開けたことでしょう。
そういう意味では、今回の合宿は今までとはちょっと違う時間の使い方だったなと思います。
今年の冬が雪も氷も少ないおかげで岩に集中しやすい環境だった、というのもあるかも知れません(笑)。
目標は、今シーズン中にシンデレラボーイを登ること。そのために、ほかのことは一切しないで、ひたすら毎日、懸垂下降。

ヌンチャクのシーズン残置も初(笑)。そのためにスポーツヌンチャクも新調しました。現在サザン〜シンデレラトラバース部分までの残置は私のですがご自由にお使いください!(笑)
この岩場で登ることそのものをトレーニングと割り切って、少しずつシンデレラのムーヴを解析していきました。
シンデレラボーイは、サザンクロスとチリコンカーンという2大人気ルートの核心部を、カチカチトラバースで繋いで登る長大なルートです。指の強さと傾斜への慣れも含めた持久力が問われるいいルートだと思うので、これを完登することでまた次へ進むための何かを得られるだろうと思っています。

指が痛くなったり、たまに飽きてきたら、シーサイドにはトラッドルートもたくさんあるので気分転換に登ります。
基本毎日懸垂下降なので、5連登、6連登と疲労は蓄積する一方で、フレッシュな状態で登れる日も無いような感じになっていきました。

それでも合宿のさいごには、シンデレラの最高到達点を更新することが出来ました。他のクライマーとの交流でフリーのモチベーションも上がっています。

岩登りにひたむきな人たちが集まる素敵な新年会にも参加させてもらいました!
春には二子山だ!瑞牆だ!と、ペコマとふたりでテンション鰻な今日この頃です。
これからまだ数日、シーサイドへ行ける日があるので、今シーズン中の完登を目指してピーキングして、頑張ります!
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