2020/08/04
2020/8/1〜2 釜川右俣(途中敗退)〜濁流沢の中心で梅雨明けを叫ぶ〜
一見の価値アリ!と評される三ツ釜大滝を抱く、清津川水系釜川に行ってきました!
もともとこの土日は、大学時代の旧友たちとホラガイゴルジュできゃっきゃうふふ予定でした。
でも、「せっかくだから超天気のいいときに行こう!」ということで、悪天予報なら延期するつもりでいました。
そして案の定居座り続ける梅雨前線のせいで、金曜日の午前にホラガイ延期が決定しました。

しかし、そうはいっても豪雨予報とかではないし、普通にどっか遡行できる程度の感じではあります。
ということで、一度候補にあがったこともある釜川へ、1泊2日あるので右俣に行こうと決まりました。
早起きして車を走らせる土曜日の夜明け、高速から美しい朝日が見られて喜んでいたのに、関越トンネルを抜けるとそこは雪国・・じゃなくて大雨でした(あれ?)。
朝7時頃車止めゲートに到着。するとすでに4、5台の車が停まっています。なかには知り合いパーティも!

で、なんか小雨降ってるけど準備して8時過ぎに遡行開始しました。
左の道から沢床に降りると渡渉する取水堰堤があるのですが・・・

濁流でした!
水深20cmくらいしかない真っ平らなコンクリートの上をまさかの歩けない問題発生です!
仕方なくロープつけて濁流に飛び込んで渡渉しました!

その後もきったない焦げ茶色の濁流を渡渉したりへつったり巻いたりしますが、遅々として進みません!



やっと二俣についた!ガイド本ではここまで30分の行程となっているのに3時間以上かかってる。怖!
そしてなぜか雨脚が強くなってる!何で!怖!
で、はじめの滝は取り付けさえすれば普通に登れそうなんだけど、濁流が炸裂していて取りつける気がしないので左壁を巻きます。

今回持参したのは30mスタティックロープ。予想以上に巻きを余儀なくされましたが、そんなに谷が深く急峻なわけではないので、全行程なんとか30mで事足りました。

巻きまくり、なんども草付きと沢床を往復します。





ってな感じで14時くらいに長い瀞手前の河原まで着きました。
でも瀞の水流は早くて突破できそうもないし、増水には耐えられないだろうけどなんとなく寝られそうな場所も見つけたので、本日の遡行はこれにて終了!




天気は回復し、日が落ちると満天の星空となりました。水量も心なしか減ってきている気がします。明日の遡行が可能かどうかはそこにかかっているので「お願いします!」ってかんじです。

翌朝はだいぶ水の音が弱まった感じでした。長い瀞ちゃんから遡行開始です。


そして、ついに出たー!巨大スラブ帯!

アリ地獄みたい!

まさに自然の造形美!

そしてその再奥に、ついにその姿を現した釜川の盟主、三ツ釜大滝ー!!

右のリッジは寝てるけどボロい泥スラブでノープロだから緊張しました。探すとカチがあった。

フォローのペコマ。高度感あるねー!




美しい大釜。

魚が走ってた瀞。

きっと梅雨はあけたのでしょう。私たちが世界から切り離され水と戯れている間に。

で、清水沢出合の滝を巻いていたとき、まるまる太った(?)アオミズの大群とご対面しました!沢筋には細いのが少ししか生えていないのに、巻きに大量に良いのが生えてるんです。滑落しないよう気をつけながらたくさんいただきました!もちろん根っこは残しましたよ!

あとで知ったけど、葉っぱを落とす作業はその場でやっちゃうほうがいいようですね。

さいごの12m滝を超え、林道についたのは12時過ぎ。遡行開始から7時間くらい経過していますが、通常約5時間くらい(?)の行程のよう。やはり結構時間がかかっているので、本日はここで遡行終了として地獄の林道歩きに移行です。

はじめしばらくは藪漕ぎでしたがヤド沢に近づくにつれ道もよくなりました。林道歩きは4時間くらいでした。



家に着いたのは20時半くらいでしたが、なるべく新鮮なうちに味わいたかったのでミズを調理しました。久しぶりに食べましたがやはりめちゃウマでした。ペコマにも喜んでもらえてよかった!

やっと長梅雨があけて夏本番!
8月もわんさか沢登りしようそうしよう(^^)
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