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2020/8/14〜16 利根川本谷 〜青鬼トネホンぶらり遡行記前編〜

今年の夏休みは以前から興味のあった利根川源流の沢旅!
同人青鬼のメンツを誘ってみたところ愉快な仲間たち数名が手を挙げてくれ、総勢5名の賑やかな旅となりました。

IMG_9202.jpgトネホン名物ひとまたぎ!



ここのところ天候が不安定だったので、日程を本決めしたのも直前でした。入渓4日前くらいに「民宿やぐら」さんに電話し、無事に渡船予約を完了。


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今回のメンバーは同人青鬼随一のヘン●イ"GT"と、GTの後輩"つかさたん"、それに我らちっぺこ&先週一緒に丹波川を遡行したW.Ikedaくんです。入渓前日の夕方、下山予定地の三国ダム十字峡に集合して車1台をデポし、道の駅みなかみ水紀行館へ移動して入山前祝い!

今回が沢登り初のつかさたんとは初対面かと思っていたけど、実は数年前に関西で彼がジムスタッフだったころ、そこへ登りに行った時に会話したことがあったという、”この世界結局ものすごく狭い説”オチでした。

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入渓日の8/14は、朝3時半に起きてゴソゴソ準備。民宿やぐらさんとの約束の時間は5時です。


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民宿やぐらは矢木沢ダムのすぐ側にある温泉宿です。玄関に51cmのイワナの剥製が飾ってありました。5時半くらいに民宿を出てゲートへ。ボート代はひとり5000円でした。矢木沢ダムゲート前にはボートを牽引する釣り人の車が長い列を作っていました。


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6時にゲートがあいて、いよいよダムへ!


IMG_9197.jpg美しく広大な矢木沢ダム。総貯水容量ランキングでは本邦第20位、黒部ダムより大きいダム湖です。

登山届を出し、受付完了。いざ乗船です!


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湖畔を歩いたらバックウォーターまで2日ほどもかかるんだとか。今回は文明の力により20分くらいで到着しました。


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流木が堆積していた手前で下船。水長沢出合の数100メートル下流と思われます。ダムの水量が多かったおかげで比較的奥まで入れました。ここから右岸の踏み跡を辿り、河原歩き少しですぐ水長沢に出合いました。


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1時間かからず水位計も通過し、ぴちゃぴちゃ河原歩き。明らかに水量が少ない様子で、しょっぱなからゆるふわの気配が漂います。


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この日最初のお楽しみポイント、"シッケイガマワシ"!カモシカも巻いて通るゴルジュとのことですが難なく通過です。ゆるふわの気配がぷんぷんします。


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トネホンといえば、そう、釣りです!私は今シーズンまだ釣れていないし(涙)、渓流釣りやテンカラの本を読み直し気合い入れて来ました。魚いない説のある先週の笛吹川東沢にも竿を持って行ってキャスティング練しました。今回はテンカラ大先輩GTも居るので2人で竿を出しながら進みます。しかしアタリなし!どこに行ったイワナちゃん!


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積極的に水に入り、へつりも多用して水流沿いを楽しく進みます。


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お昼ころには、本日2つめのお楽しみポイントであるヒトマタギに到着!日本三大河川の一つとして数えられるあの利根川をまたいじゃったぜ!足長でしょ!ってドヤ顔するための名所です。


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みな思い思いにヒトマタギを楽しみます。


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ゆるふわとはいえ、ここまで泳ぎへつりヤツメボルダーなど沢登りの要素満載で進んできていますが、つかさたんは少し遅れながらも危なげなく突破出来ています。さすがヘ●タイの後輩です。そして楽しくてテンションうなぎ登りなご様子で、ヒトマタギでジョジョ立ちまでしちゃいます。


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快晴に光る清流。水と戯れる鬼たち。楽しすぎて鰻!


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でも、釣れない。。私が釣れないのはまあ分かるとしても、テンカラパイセンGTも釣れない!いかにもいそうな場所にも活性なし!orz
魚影もGT曰くハヤばっかりだそう。利根川のイワナ絶滅説まで流れる。我々の2日前、8/12にも1パーティ入渓したそうですが、それも関係あるのでしょーか・・・。


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そして一匹も釣れないまま14時ころ、予定していた滝ヶ倉沢出合上のビバークポイントに到着。なんだこの最高な河原は!


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釣れてないけど、ビバーク地に着いたらまずはビールを冷蔵庫で冷やす!今回は3泊予定でビール5本と梅酒500cを歩荷しました。


ビールを冷やしたあと、上流へ釣りに行きましたが、結局この日はボウズに終わってしまいました。明日の核心となるオイックイ入り口のスノーブリッジが恐ろしげに溶け出しているのを見たところで竿を仕舞いました。さあ、宴会開始です!

IMG_9233.jpg青鬼でカンパーイ⭐︎


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食当GTが持参した玉ねぎでサッと2品。美味い!天才か!


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焚き火缶で炊いたゴハンも美味でした!天才認定⭐︎イワナちゃん祭りは諸事情により延期となったので、今夜のタンパク源は高野豆腐です。抜かりナシ!


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そして今日はペコマの誕生日!4年前の上ノ廊下ではイワナ寿司ケーキでしたが、今回は持参したロウソクをスパムの塊に刺してお祝いしました。


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入渓初日の夜はまだまだ続きます。テンバ目の前のジャグジーと焚き火による温冷交代浴で次第に整っていく面々。


8/15、入渓二日目です。朝6時すぎに行動開始し、ついに本遡行の核心となるであろうオイックイに突入しました。

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はじめのスノーブリッジは下をササっと通過。例年の9月くらいの痩せ具合でしょうか。やはり昨年の寡雪が効いているのだと思われます。


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まずひとつ無事通過してホッとしていたら、ゴルジュの側壁に"小便小僧"風の噴水口がありました。水は鉄の味がしました(笑)。


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どんどんゴルジュ感が高まり、足のつかないトロ場を泳ぎとヤツメで進んで行きます。すると心なしか水が冷たくなってきて、明らかに濁ってきました。んー?なんかあったかな?


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さらに濁りを増す沢水。雪渓が崩壊したかな?と警戒していると、雪渓のかけらも少しずつ流れてきました。やっぱりそうかー。


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とりあえず落ち着いてゴルジュを進みます。すると2つめのスノーブリッジが見えてきました。


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ここも通れそうだったので下を通過。


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手前のスノーブリッジを通過すると、その先で雪渓が崩れているのが見えました。


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さきほどの濁りはここの小さな崩壊が原因だったようです。足早に通過すると、この上で水流は透明になりました。ホッと一息です。しかしあと1時間?30分?出発が早かったらちょうど通過中に崩れていたかも知れないと思うとゾッとしますね。


ゴルジュ帯を抜け、定吉沢を通過。釣りのチャンスは魚止滝までなので、ここからはじっくりと釣り上がることにしました。


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すると途中の瀬でまずGTがゲット!型の良い尺近いイワナちゃんです!やったー!


これを見て、私も続けとばかりに少し上流へ先行し、瀬の縁あたりにキャスト。毛鉤は少し沈めていました。すると、あれ?ヒット!?はじめアタリに気付かず、気付いた時にはもうイワナちゃんが暴れ始めていました。必死に抜こうとするけど上手く抜けず、なんとか浅瀬に誘導して引き揚げました。タモ持ってたのにザックの中だったし・・


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キラキラと輝くイワナちゃん・・なんて美しい✨なんてかわいい・・・!萌えの塊とはこのことです!


しかしよく見ると毛鉤がお腹に刺さっているのです(・・;)。アタリがわかりずらかったのはそのせいか・・?咥え損ねてなぜかお腹に刺さったのか、格闘中に口から外れて運良くお腹に引っかかったか、よくわからないけど結果オーライ!!


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お山の恵みに感謝しつつの歓喜の1枚!


トネホンぶらり旅はまだまだ続きます。続きは後編で!

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プロフィール

chippe

Author:chippe


肉好きchippeのブログへようこそ!
2006年10月 山歩きを始める。
2007年9月 クライミングを始める。
山岳同人「青鬼」所属。
「メラメラガールズ」所属。
国際認定山岳医。
「カリマーインターナショナル」アンバサダークライマー。
現在は無職、旅人。
旦那さんはpecoma。

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