2020/09/06
2020/09/05〜06 奥穂南稜 〜久しぶりの3000mでゆったり休日〜
この週末は、久々に乾いた岩と高所の絶景を満喫したくて穂高に行って来ました。もともと滝谷とかを予定していたのですが、今シーズンの群発地震の影響を思うと行くに行かれず、かつ高い所に泊まりたい欲も出てきて、1泊で奥穂高岳南稜という何だかゆるふわな週末になりました。
ま、たまにはいっか!
そしてたまには公共交通機関の旅を・・ということで、夜行バスで上高地へ。

朝5時半ころ上高地着!上高地はホントに久しぶり。これが私の登山人生の原風景です。

河童橋を渡って岳沢を登ります。途中岳沢小屋に立ち寄って給水。登山道を外れ、そのままガレた沢を詰めていきます。"トリコニー"と呼ばれる南稜の三つのコブがよく見えます。

雪渓が恐ろしげに口を開けてます。左岸のガレを詰めあがり、途中で軽アイゼンをつけて雪渓の上へ。アプローチシューズだったので軽アイゼンがないと歩きにくかったと思います。

途中で右岸へ渡り、ルンゼ取り付きへ。岳沢小屋から30分くらいでした。

久しぶりの乾いた岩気持ちいい!といいながら、快適なIII級程度の硬い岩を登っていきます。

結構傾斜があるのでグングン高度が上がり、景色もどんどん広がっていきます。最近谷底を這いまわって低山に登ってばかりだったのもあって気分爽快!これが見たかったんだ!

そのままルンゼを右上ぎみに詰めていくと、なんだか怪しい雰囲気が漂ってきて、、

案の定、こんなことになったりしながら、

敢えて踏み跡を外して、ハングして露出度満点のクライミング(私が登ったラインは5.8程度のワイド)をしたりしていると、

"モノリス"?と思われるピナクルが見えてきました。

ここら辺から藪は薄くなってきて、岩登り主体になります。

ポイントでIV級程度の難しさのところもありますが、お助け残置があったり。

南稜を見下ろす。背後に焼岳と乗鞍も。素晴らしい高度感!

岩だらけの素晴らしい山岳風景!

4〜5mの懸垂下降が必要というところは悪くてクライムダウン出来ないけど、その右のリッジを辿っていくとクライムダウンできるところがありました。

3つあるトリコニーはどれがどれかわからないままに通過。トリコニー地帯を過ぎると南稜上部はほぼ歩きで、酸素が薄くなってきたのを感じつつガシガシ登って心拍数を上げていきます。

ほどなくして吊り尾根が近づいてきて、我々の存在に気づいた登山者との「やっほー!」合戦(笑)。

で、登山道に合流。南稜取り付きから3時間20分ほどでした。

奥穂高岳の初登ラインから無事登頂!と思ったけど、ペコマは私の写真撮影だけして登頂するの忘れちゃった。残念!

山頂にザックを置いて、そのまま空身でジャンダルム往復。何気にまだ2度目のジャン頂上。気持ちが良すぎて、寝転がったらすぐ寝られました。しばらくまどろんで、そのままビバークする勢いでしたがペコマに促されて渋々起きました。

それにしても、一般道(じゃないって書いてあるけど)にしてはすごい道ですよね。西穂から縦走してきたパーティも沢山いました。

で、ずっと憧れていた穂高岳山荘に今日は泊まります!!

テントだったけど、このご時世なので事前予約しました。

水場がカワイイ!ハーケンの使い方がお洒落。

さぁ、待ちに待ったぷしゅの時間です。ちなみにビールは冷やせないし、買えるから歩荷しませんでした!ゆるふわだなぁ。

明るいうちから飲んだくれていると、雨雲が晴れて前穂に虹がかかりました。

ここには山が好きな人しかいないんだね。ってことに感じ入りながら、更に飲み続けました。飲みすぎたと思います。つい、幸せで。

翌朝。憧れのテンバからの朝焼けです。

奥穂も燃え始めました。

当初、前穂と明神の間あたりで寝て、明神経由で下山する予定でしたが、雷とか怖くて穂高岳山荘にしました。で、ここからまた奥穂に登って岳沢を降りるのは明らかに面倒なので、涸沢へ降りることにしました。前穂北尾根も燃えてます。

映画"涸沢で朝食を"のワンシーン。高所に弱いペコマが朝テンバで「気持ち悪い」って言ってたので、朝ごはんは少し高度を下げてから食べることにしました。食パン専門店の食パンを焼いて食べました。

上高地には11時前に到着。ペコマがお蕎麦を食べたいと言ったのでカフェに入りました。下山途中、小梨平付近で大きめの岩魚ちゃん見ました。

このプリンはすごく美味しかったけど高かったです。楽しい週末でした!
コメント