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岩と怪我、正しい身体の使い方。

ぱりっぱりの花崗岩が最高に気持ちいい季節到来!!


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ですが・・・


10月中旬、今季最後の沢山行を終え、身も心も岩モードうなぎになってきた矢先に、呆気なく怪我をしてしまいました。


それもいつものようにジムトレを再開して意気込みすぎて痛めた、とかではなく、瑞牆末端壁でプチ滑落するという、なんとも情けない怪我です。
7_IMG_1833.jpg末端壁の一番左にあってよく見通せないけれど、35mの美しいクラック、"鷲"。


"鷲"のビレイをするために木のハシゴを降りていたとき、その中程から吹っ飛んで、2mくらい下の登山道の岩肌に落下しました。

6_IMG_1835.jpgコレ。これまでも幾度となく降りてる。


一瞬の出来事に身体は言うことをきかず棒。ひどい眠気が襲ってきてしばし横になっていた直後のことで、心なしか頭がぼーっとしていたのは覚えていますが、何でこんなことになってしまったのか・・未だ腑に落ちない点も。兎にも角にも、右半身が下になる体勢で、まともな受け身もとれないままどすん。一緒に登っていた友人たちに大変心配をかけました。


衝撃はほぼ右肩で受け止めたような形になり、なんらかの靭帯はやっちゃったようです。
さらにムチウチと、右ハムストリングスの軽い筋断裂のような症状もあらわれました。強打した左スネはただの打撲で済みましたが、皮神経が激しくやられたのか1週間以上感覚が戻りませんでした。


さすがに丸2日は完全レストし、その後信頼する接骨院へ施術を受けに行ったりもして徐々に回復。3日後くらいからはトップロープからはじめて少しずつクライミングを再開しました。
8_IMG_1801.jpg神の在わすところ、黄海接骨院。指を痛めてしばらく通っていましたが、今回2年ぶりくらいでお世話になりました。でやっぱり神でした。


2週間経った現在、やっとキャンパ棒にぶら下がれるくらいには回復しましたが、まだまだ限界グレードのトライは厳しそうです。
怪我後3日、紅葉真っ盛りの二子山で開拓のお手伝い。トップロープで試登したり。


怪我後6日、鷲を完登。1週間前からずっと晴れが続いたので流石にコンディションはかなり良くなってました。それでも濡れたけど(笑)。




ロープ抜いて掃除道具を上げ、懸垂しながらゴシゴシ。しかし物凄く手強い苔でした。手作業じゃ限界あるか・・。すごく綺麗なクラックだからちょっともったいない。


この日はテーピングの緑になる度もかなりマシでした。出だしのガバが欠けて以後の再登で、現在グレードは5.11cと言われているそうですが、私もそのくらいに感じました。下部核心、上部の5.10くらいのクラック、どちらも春うらら1P目より難し目です。



怪我後9日目。誘われて行った太刀岡では、カリスマ触るのは我慢してとなりのGo on the Boltをトライ。


出だしのムーブが肩ヤバ系で、肩ヤバ!ってなったけど、アイシングとラドン温泉で復活!


翌日はNDD。オーバーグレード気味の頃から数年おきに数トライずつ、ダラダラとやりっぱなしになっちゃっているルートです。



でもNDDやっぱりとっても面白い!この日はワンテンでした。流石に今シーズン中に完登したいな。



紅葉が綺麗で本当に気持ちのいい季節!湿度が低く、汁手の私にとっては正に「待ちに待った」貴重な1ヶ月です。


大きい怪我をしていてもおかしくない状況だったと思うので、本当にラッキーでした。
その日は友人たちに荷物を持ってもらったり、手を差し伸べてもらったり(照)、ギアを回収してもらったりと大変助けてもらって、そのおかげで怪我も悪化させずに済んだと思います。本当に感謝の限りです。


と同時に、何であんなふうに落ちたのか・・とやはり思ってしまいます。どんな日常の中にも、油断と隣り合わせで危険が潜んでいる。慣れとか油断こそが大きい事故に繋がるとは認識していたものの、落ちそうになった一瞬の記憶は何となくぼやけていて不可解です。
事故は、再発防止のため原因を考えることも大事です。連登の疲れ(急な眠気は異様だった)、寝ていたところから起きた事による起立性低血圧や迷走神経反射のようなモノ・・。その二日後にかなりイレギュラーに生理がきてビックリしたのですが、それも何らかの体調不良(ホルモンバランスの乱れ)があったことを暗示してる??


とか、色々と考えている次第です。。


強強な友人たち、頼もしい!!



おそらくこの時期しか見られない朱色に染まる末端壁。ほんの数分の出来事でしたが心が洗われました。


私はこれまでもクライミングで肩を痛めることがたまにありましたが、正しい動かし方をできていないことが原因です。


今回はクライミングで痛めた訳ではないので、どんな動きが痛いのか自分でも分からないのが不安を強くしていました。


でも黄海接骨院の神様こと黄海先生に正しい肩の動かし方を教えてもらい、トレーニングし、セルフケアも教えてもらって、正しい動かし方が身についてきました。すると、やはり痛くない!
昨日のジムではやっと恐怖心なくアングラの4級を触れるようになったし、いい感じです。


頭で考えながらゆっくりと動けば出来るのですが、瞬発的な動きではなかなかに難しい。水泳の日本代表選手レベルでも、意識しないと元に戻っていると、黄海さん仰ってました。間違った動きでも怪我していなければ痛くないし、登れちゃうので、面倒くさくなって考えなくなってしまうから、いつまで経っても身につかないんですね。


キャンパは左手を1段高くした段違いでぶら下がったりして右肩労りつつリハビリしてます。


これを機に左腕を鍛え、肩の正しい動かし方も身体に叩き込んで、完全回復したら一皮剥けていたいなと思います。


一生に一度のOSトライのため、何年も温め続けている憧れのルート。先週、久しぶりに見上げてモチベーション高めてきました。やっぱりかっこいいなー!






登って食べて、寝て起きてまた登る。これぞ至福!


出だしからちょっと躓いてしまった今シーズンですが、残りの秋晴れパリパリDaysも満喫します!テンション鰻!(^^)

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プロフィール

chippe

Author:chippe


肉好きchippeのブログへようこそ!
2006年10月 山歩きを始める。
2007年9月 クライミングを始める。
山岳同人「青鬼」所属。
「メラメラガールズ」所属。
国際認定山岳医。
「カリマーインターナショナル」アンバサダークライマー。
現在は無職、旅人。
旦那さんはpecoma。

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