2020/11/06
岩と怪我、正しい身体の使い方。
ぱりっぱりの花崗岩が最高に気持ちいい季節到来!!
ですが・・・
10月中旬、今季最後の沢山行を終え、身も心も岩モードうなぎになってきた矢先に、呆気なく怪我をしてしまいました。
それもいつものようにジムトレを再開して意気込みすぎて痛めた、とかではなく、瑞牆末端壁でプチ滑落するという、なんとも情けない怪我です。

"鷲"のビレイをするために木のハシゴを降りていたとき、その中程から吹っ飛んで、2mくらい下の登山道の岩肌に落下しました。

一瞬の出来事に身体は言うことをきかず棒。ひどい眠気が襲ってきてしばし横になっていた直後のことで、心なしか頭がぼーっとしていたのは覚えていますが、何でこんなことになってしまったのか・・未だ腑に落ちない点も。兎にも角にも、右半身が下になる体勢で、まともな受け身もとれないままどすん。一緒に登っていた友人たちに大変心配をかけました。
衝撃はほぼ右肩で受け止めたような形になり、なんらかの靭帯はやっちゃったようです。
さらにムチウチと、右ハムストリングスの軽い筋断裂のような症状もあらわれました。強打した左スネはただの打撲で済みましたが、皮神経が激しくやられたのか1週間以上感覚が戻りませんでした。
さすがに丸2日は完全レストし、その後信頼する接骨院へ施術を受けに行ったりもして徐々に回復。3日後くらいからはトップロープからはじめて少しずつクライミングを再開しました。

2週間経った現在、やっとキャンパ棒にぶら下がれるくらいには回復しましたが、まだまだ限界グレードのトライは厳しそうです。



ロープ抜いて掃除道具を上げ、懸垂しながらゴシゴシ。しかし物凄く手強い苔でした。手作業じゃ限界あるか・・。すごく綺麗なクラックだからちょっともったいない。


怪我後9日目。誘われて行った太刀岡では、カリスマ触るのは我慢してとなりのGo on the Boltをトライ。




大きい怪我をしていてもおかしくない状況だったと思うので、本当にラッキーでした。
その日は友人たちに荷物を持ってもらったり、手を差し伸べてもらったり(照)、ギアを回収してもらったりと大変助けてもらって、そのおかげで怪我も悪化させずに済んだと思います。本当に感謝の限りです。
と同時に、何であんなふうに落ちたのか・・とやはり思ってしまいます。どんな日常の中にも、油断と隣り合わせで危険が潜んでいる。慣れとか油断こそが大きい事故に繋がるとは認識していたものの、落ちそうになった一瞬の記憶は何となくぼやけていて不可解です。
事故は、再発防止のため原因を考えることも大事です。連登の疲れ(急な眠気は異様だった)、寝ていたところから起きた事による起立性低血圧や迷走神経反射のようなモノ・・。その二日後にかなりイレギュラーに生理がきてビックリしたのですが、それも何らかの体調不良(ホルモンバランスの乱れ)があったことを暗示してる??
とか、色々と考えている次第です。。


私はこれまでもクライミングで肩を痛めることがたまにありましたが、正しい動かし方をできていないことが原因です。
今回はクライミングで痛めた訳ではないので、どんな動きが痛いのか自分でも分からないのが不安を強くしていました。
でも黄海接骨院の神様こと黄海先生に正しい肩の動かし方を教えてもらい、トレーニングし、セルフケアも教えてもらって、正しい動かし方が身についてきました。すると、やはり痛くない!
昨日のジムではやっと恐怖心なくアングラの4級を触れるようになったし、いい感じです。
頭で考えながらゆっくりと動けば出来るのですが、瞬発的な動きではなかなかに難しい。水泳の日本代表選手レベルでも、意識しないと元に戻っていると、黄海さん仰ってました。間違った動きでも怪我していなければ痛くないし、登れちゃうので、面倒くさくなって考えなくなってしまうから、いつまで経っても身につかないんですね。
キャンパは左手を1段高くした段違いでぶら下がったりして右肩労りつつリハビリしてます。
これを機に左腕を鍛え、肩の正しい動かし方も身体に叩き込んで、完全回復したら一皮剥けていたいなと思います。




出だしからちょっと躓いてしまった今シーズンですが、残りの秋晴れパリパリDaysも満喫します!テンション鰻!(^^)
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