2021/09/26
2021/9/19-20 境川 大畠谷

シルバーウィーク前半戦はMy行ってみたい沢リストの1つ、オバタキタンでした。
遡行図は渓谷登攀のものを参考に、Web上の記事などもみて情報収集して行きました。

台風一過で朝方はまだ雨が残っていましたが、遡行開始した7時頃からは徐々に晴れ間が。

陽の光を受けると、台風の影響を一切感じさせない透き通った水に白い花崗岩が輝きを増し、気分を高揚させます。

ほどなくして25m大滝見物。オブザベの結果、我々のいまの実力では手強い相手に思われたので、大人しく手前から左岸を巻きました。
結構な大高巻きになっちゃいます。灌木の残置スリングで25mくらいの懸垂1回で沢床へ。

そこからしばらく歩いて左にいくつか枝沢を分けると、沢はゴルジュ地形に!

ゴルジュ地形だけど明るい渓相です。

7mCS滝はこれまたかなりの強敵と睨み、大人しく左岸を小巻き。さいご数歩のちょい悪なネギトラバースを超えるとハーケンの残置へ。15mくらいの懸垂1回で沢床です。

小巻きですが谷底は深いです。
沢床に戻って沢が右へ屈曲したあとに出てくる2つの滝は、この遡行中一番楽しかった場所です。


はじめの5mは滝の裏を右から左へ通り抜けて登り、次の6m滝は水流の左フェースをしびれるウスカチ垂壁登りでした。

でもここは殆どのPtが右から登っているようです。かなりのスピードで先を行っていた先行Ptさんたちも右壁を登ったと仰ってました。
ゴルジュ地形が一旦終わったあとの5mCS滝は、頑張れば登れそうにも見えましたが右岸ルンゼ状を巻き。しかしちょい巻きのつもりが少し上がりすぎてしまい、7mくらいの懸垂で沢床に戻りました。
ここら辺で時間はまだお昼くらい。もうそろそろ本日の行程が終わりそうな気がしますが、ゆっくり行動食をとってまた進みます。
2段40m滝は左の枝沢から巻きますが、地形に導かれるように巻き上がっていくとちょうどよく滝上に出られます。ここで沢にクライムダウン出来るのですが、私たちはここから見えたCS滝が難しそうに見えたのでさらに巻き、ちょっと時間を食ってしまいました。先行Ptさんに聞いたら、この滝も簡単に登れたとのことで、ここで降りておくべきでした。

この追加巻きのせいで、変なところで灌木にスリングを残置しての懸垂になってしまいました。ゴミを投棄してスミマセン。。
沢に戻ってからは小滝を3つほど登って終了。

二俣手前の最後の5mCS滝はCSの左側をワイド登り。結構悪かったです。私は先に荷上げしてもらい空身でトライするも、最後はペコマの足を掴んで抜けました(笑)。
そうして13時半ころ二俣テンバに到着!


左俣大滝がすごい迫力で絶壁を落ちてます。


↑コチラは最近げっとした折り畳み式火吹き棒。今回コレをどうしても使いたかった。
薪が少なく、先行Ptさんの焚き火と合流させてもらいました。初対面ながら、沢キャンプ然とした四方山話に花を咲かせて夜がふけるのを待ちます。

焚き火シェア&楽しい時間をありがとうございました!!
翌日は4時半起床、5時半行動開始。
右俣ゴルジュを「スゲーー」って見学したら右の壁を登り始めます。


先行Ptさんが後から追いついてきて、すぐにフリーソロで通り過ぎて行きました(笑)。我々は一応ロープを出して登りますが、中間支点はゼロでした。


↑左上の"ポコ"の右肩目指して登ります。

ハーケンが効くところも所々ありますが、基本的には打ち込むとリスが広がって岩が剥がれちゃう感じ。時間もかかるし、サクサク進んでしまうのが吉です。結局、最初ピッチを切ったところでハーケン1枚、次に切ったところでカム1個、その次は灌木でアンカーを作れました。計4ピッチくらいでブッシュ帯の上へ抜けました。
ここからしばらく藪を漕いで、懸垂下降無しで沢床へ。右俣の遡行を続けます。
いくつか小滝登りがあります。最後のヌメヌメ滝は途中から右岸を小巻きしました。
水が枯れると、最後のツメ、藪漕ぎ小一時間で11時前くらいに稜線に出ました。
稜線に出てからは、うっすら道はあるけどほぼ藪漕ぎな約1時間の歩き(途中超ヌメヌメ木道が地味に怖い)で大笠山山頂との分岐まで。

大笠山山頂は割愛し、何もない登山道の分岐地点で記念撮影をし、持ってきた下山服とトレランシューズに完全換装して降りました。登山道はなかなかに険しく、上級者向け登山道という感じでした。稜線に抜けてから計4時間ほどでPにつきました。

桂湖が綺麗です。湖畔には綺麗なオートキャンプ場があってキャンプ客で賑わってました。
今年は7月に青鬼の仲間とホラガイへ行って以来、このオバタキタンが2回目の沢でした。かといってそれほど山や外岩に行っていたわけでもありません。天気が悪かったのもあるとは思いますが、8月から9月前半は色々なイベントごともあってバタバタと過ぎてました。
気づけば私もまた一つ歳を重ね、期待も不安も織り交ぜて色々と思うことが増えました。withコロナの不透明な未来ですが、引き続き1日1日を大切に生きて、ワクワクする目標に向かってさらに邁進していきたいと思う今日この頃です。
<行程>
9/19 7:00 入渓ー8:00 25m大滝ー12:30 2段40m滝ー 13:30 二俣
9/20 5:30行動開始ー7:40 登攀終了ー11:20 大笠山山頂との分岐ー14:45 駐車場
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