2008/05/10
ニセ旅行者
この週末、母とソウルに行く予定だったがやめた。韓国でソウルを中心として鳥インフルエンザが大流行しているというからだ。
私は大学の寮に住んでおり、埼玉の所沢に居る。
実家は東京で、大田区。神奈川との県境のところで羽田空港までは3駅ほどだ。
羽田空港はいままで国内線しかなかったが、現在はなぜか名前が東京国際空港となっている。
んで、国際線としては韓国に行く便だけが出ている。
今回の旅行も羽田発、金浦(ソウル)着の予定だった。実家からだと羽田空港は近くて便利なのだ。
羽田発の韓国行きは成田発のものより航空券もツアー料金も高い。でも成田だと実家から2時間近くかかる上、スカイライナーなどの交通費も考えると断然羽田だ。
そんなわけで予定がなくなった今週末だが、実家に帰ることにした。わたしは実家に帰る時、小さいスーツケース(キャリーバッグ?)を引いて帰る。とくに荷物がなくて空でも持っていく。その理由は実家からビールを持って帰るため。
ビール以外にも、いろいろお土産を持って帰るので帰りは空のスーツケースがいっぱいになる。
今日もいつもどおり、空のスーツケースをがらがらさせて実家へと向かった。品川で京急線というのに乗り換えるのだが、「快特」というやつに乗ると少々やっかいだ。
昔はこの「快特」という電車は羽田空港方面へ行く便にはなかった。「普通」「急行」「特急」しかなくて、このどれもが蒲田駅から先羽田空港までは各駅にとまるので、その途中にあるうちの最寄駅にもちゃんととまる。だからどれに乗っても家に帰れた。
しかしここ10年で事態は一変し、羽田から国際線も出るようになって人の出入りが多くなると「快特」なるものがあらわれた。こいつは蒲田駅を出ると次の停車駅が終点羽田空港なので、うちの最寄駅をすっとばしていくという意味不明な電車。百害あって一利なしだ。
現にこいつの登場により、他の「特急」「急行」「普通」の本数が減ってしまったので、1本の電車を逃すことにより20分以上待たなければならないなんてことも起きるようになった。地元住民にとっては甚だ迷惑でしかないのが「快特」なのだ。
今日は品川についてみたら、次に来る電車が羽田空港行の「快特」で、その30分あとくらいに「急行」がくると表示されていた。蒲田駅で降りれば、違うところからくる普通電車の羽田空港行と接続できる可能性もあるので、とりあえず「快特」に乗って蒲田駅で乗り換えることにする。
スーツケースをがらがらさせながら「快特」に乗り込んだ。
イスに座って「全図解レスキューテクニック」の本の続きのページを繰る。
読みふける。
気がつくと、
蒲田駅に居てドアが閉まり、まさに発車せんとするところだった!!
あーあ・・。タイミング的に遅すぎた。なすすべもなく、私は羽田空港まで連れて行かれた。
うちの最寄駅をすさまじいスピードで通過していく「快特」。
あっという間に終点羽田空港駅に到着した。
大人しく下車して反対方面の電車に乗り換えることにする私。
電光掲示板をみると、次に発車するのは5分後くらいの「快特」。
・・またお前かよ!!!
「特急」は10分後だ。
そして私と同じようにスーツケースをがらがらさせながら
空港ターミナルへと向かう乗客たち。
韓国行きはキャンセルになったのに、なぜ私は羽田空港に居るのか・・。
蒲田駅で「しまった!」と思った時は表情でもかなりリアクションしていたと思うが、それを見た人でも、私が蒲田駅で降りて途中駅にとまる電車に乗りたかったのだとは解釈しなかっただろう。
スーツケースを持って羽田空港行に乗っていて、目的地が羽田空港じゃない人は相当珍しいだろうから。
「全図解レスキューテクニック」を読みふけりながら、10分後の「特急」で無事実家に帰りました。
コメント
ずいぶんと遠くまで行かれたんですね><
ちなみに私のよく使っていた線は山手線なので、寝過ごすと元の駅に戻ってきます・・・
2008/05/11 08:31 by クレア URL 編集
帰りは、ちょっとした小旅行のような気分を味わったものです(*^-^*)
2008/05/10 14:27 by ダディ URL 編集