2012/02/20
札幌で食い倒れ
週末は札幌で認定山岳医講習だった。前日入りする必要があったのでお休みをもらい、せっかくなので金曜日の早い時間から北海道入りした。
いきなり大雪でどうなる事かと思ったけどちゃんと飛行機飛んでくれて、
札幌では3日間それなりにいい天気だったのでよかった。
金曜日は夕方の講演会までペコマと札幌うまいもん食い倒れ!
お昼頃に到着後、寿司食べて海鮮丼食べてジンギスカン食べてケーキ食べました。
夜は講演会後、懇親会の飲み会。
最後はコンビニデザートで締め。
その続きは2日間の講習が終わった後の帰りの空港で、金曜日に食べ損ねたスープカレーを食して終了!
2日間の講習は手稲のスキー場周辺で行われた。
今回も国際認定山岳医の国際副責任者John Ellerton先生や英国国際ガイドのMark Thomasさん、ご存知国際ガイドの角谷さんなど層々たる面子をお迎えしての内容の濃い講習だった。
思ったこと感じたことは沢山あったけど、こんな熱い思いのこもった講習を企画運営して下さった大城先生に感謝です。ものすごい時間と労力をとして開催されたものだということが伝わってきた。
そして毎度のことながら、何か成したい、もっと精進したいと思うのに何も出来ない自分の無力さ。
モチベーションだけがもやもやと膨れ上がって何もできない感じ。
もどかしくてたまらない。医療者としても山屋としても未熟でホントにもどかしい。
そして私たちなんて足元にも及ばないレベルのクライミングをしてる優秀なアルパインクライマー医学生はいっぱい後に控えている。これから先、認定山岳医はそういった若手がどんどん増えてきて、力のある若いクライマーがひっぱっていく組織に必ずなる。私たちももっともっと頑張らなきゃ。
私はまだ医者3年目で臨床医として未熟すぎて、臨床医として完成されている先生方に囲まれると自信をなくすこともある。でも今回John先生もおっしゃっていたし、大城先生も私に言って下さった。
山岳救助をやる人間は
第一に自分が山好きで山に登る人間であること
そして第二に、人の命を救いたいと願っていること
この二つが重要であると。
そして角谷ガイドも心配していた。
「認定山岳医に求められるクライミングレベルは?体力は?」と。
やっぱり重要なのはそこなのだ。
だから私はこれからも、平日は仕事を、仕事が終わったらジムや基礎体力づくりを、休日は山での活動に勤しんで体力・技術の向上に努め頑張っていくことにする。自分の今進んでいる道を信じる。
少なくともこの2年はそういう生活が出来るから、一生懸命頑張る。
でも今の時点ではシナリオトレーニングを見るにつけても、救命士さんの方が習熟していて傷病者の救命という点で全て優っている。今の私たちのレベルでは、山という資材の限られた場所で傷病者の対応にあたる人間が医者である必要はほとんどないと思う。
でも頑張るしかない。頑張って、いつか必ず欧米のように「登れる医者がいること」が山岳救急に大きな利益をもたらせるような人材、組織が日本にも出来る。自分がそうなれるように頑張る。頑張る以外ない。
ところで、今回Markさんが教えてくれた引き上げシステムの方法はすごく良かった。
前回の立山講習では1/3で全然ペコマを引き上げられなかったのに、今回はペコマが全力でふんばっているのを引き上げることが出来た。小型アッセンダーはタイブロックを持っていたが、今回の講習で様々な欠点が見えた。結論から言うとコング社のダックが一番よさそうだ。買って練習してダックの使用に習熟しよう。
前回の立山での講習と今回の講習とでクレバスレスキューを2度習ったが、正しい方法でやればコンテは効果的であることがわかった。前回の立山では思いっきり飛び降りたペコマをつぼ足でちゃんと止めることが出来た。そして効果的な方法でやれば引き上げることも可能だということも判った。
でも、私たちのレベルではまだしばらく氷河を歩きそうにない。
目下必要なのはやはり日本の急峻な岩稜などでの効果的なコンテの方法だ。
たぶんクレバスで推奨されるコンテの方法は日本の山にはあまり適応できないように思う。
次の講習の時とかに質問してみよう。
ああ、課題は山積み。
時間はたっぷりあるけど課題が多すぎて時間が足りない。
頑張らなきゃ時間はどんどん無為に過ぎていく。
おらっちがんば、おらっちがんば、おらっちもっともっともっとがんば!!だ!!!
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