2012/06/24
4年ぶり湯川!
あ、湯川三大クラックOS予定の人は見ない方がいいかも・・・?土曜日は湯川でクライミング。
翌日曜日は仙台病院当直なので17時にはあがって駅で降ろしてもらい、新幹線で帰宅した。
大学の後輩にロープワークを教えるイベントがあるためpecomaは関東に残り別れた。
身体は相当疲れていた。
新幹線でひとり焼き肉弁当とプレモル。
しかし、そのビールの味はあまり美味しく感じられなかった。
湯川は何気にまだ3度目だ。
2008年4月にI田さんから初めてクラックを教わったのがここ。そして同年9月にもう一度来てそれ以来なので、実に4年ぶりの湯川だった。
2人の今回の目標は湯川三大クラック!
pecomaは4年前に「バンパイア(5.10c)」をOSしているので、今回はまず「サイコキネシス(5.10c)」からトライ。
渾身の登りで見事OSした。

サイコキネシスとpecoma
ロワーダウンしてくると、
「パンパン過ぎて今日はもう何もできないかも」と。
それくらい気合いのこもったトライだったのだろう。
私はまず4年前来た時登れなかった「コークスクリュー(5.9)」でアップしてから「登りやすい」と噂の「バンパイア(5.10c)」にトライ。
4年前のpecomaのOSトライの時ビレイをしていたので正確にはFLトライだが、殆どOSに近いトライだったと思う。
噂通り凹角で登りやすく、難なくFL。
「次はサイコキネシス!」と息巻いていた。

サイコキネシスの下部。下部が核心。甘いフィンガーだが、ジャムにこだわらずレイバックでさっさと抜けた方がいい。
しかし実際にはかなり苦労してしまった。
1便目のFLトライではムーヴを起こせないまま耐えすぎてスリップフォール。
その後少しハングドックするも腕が終わっており、カムエイドで降りて休憩。
2便目のトライでTOするもほぼ各駅停車。
ここで時間切れ。
RPトライは次回に持ち越しとなった。

サイコキネシストライ中のpecoma
確かにクレイジージャムよりは難しい気がしたけど、それでもムーヴ自体がそれほど困難なわけではなかった。
FLトライでメンタルが崩れ、そのままガタガタといってしまった感じ。
やっぱりパワーを使う上カムセットがやりにくくなるレイバックにかなり苦手意識があるよう。これは直さないと。フィンガージャムもよくきまるところはきまったけど、かなりの部分はレイバックで何とかなる。言っても5.10cだからね。。
バンパイアは簡単だったからさくさくと次のムーヴに進めた。メンタルも非常に良かった。
カム2セットで少々球切れを心配しつつのクライミングだったけど、レストポイントも明確だったしプロテクションは常に安定した場所でとれた。
いいスタンスに乗れたから腕のパンプもほとんど感じなかった。メンタルが崩される要素が何も無かった。
逆にいえば、自力で良いメンタルを保てたのではなく、単に簡単でメンタルコントロールの必要が無かっただけだ。

サイコキネシストライ中のchippe
でもサイコキネシスは実際結構悪かったし、経験の浅いフィンガー、甘いジャム、右壁にスタンスがなく体勢が不安定、安定した状態でのカムセットが厳しい、など、メンタルを崩される要素が満載だった。
しかし岩は固くクラックもほぼずっとパラレルでプロテクションはばち効き。
なのにムーヴを起こせない。
カムが足もとになった状態でにっちもさっちもいかなくなったら・・・とつい考えてしまう。
そうなったらフォールすればいいだけなのに。頭では分かっていても体が動かず、腕ばかりパンプしていく。

右からサイコキネシス、コークスクリュー。左のカンテには5.11dのボルトルート。
実際、pecomaはOSトライを終えて降りてきたときすべての力を使いきっていた。
とても上手に終始安定して登りきったわけでは全然ない。
思い切ったレイバックやガスで耐えながらのパワー全開のカムセットなど不安定なムーヴを駆使して気合いで登りきったのだ。
そのくらいの気合いがないとOSは難しいのに、私にはそれが足りず、更に崩されたメンタルのせいで2便目のトライもいい登りは出来なかった。
渾身のいいトライが出来たpecomaの昨日のビールは美味しかったことだろう。
限りある時間を最大限有効に使うには、1便1便をもっと大切にしなければならない。
自分に甘いから、全力が出し切れない。今後の改善点。
また反省点を再認識できてよかった。
さあ今週末はホラ貝ゴルジュだ!
その次の週からはヨセミテへ向けてクラックトレに入る予定。
おらっちがんば!★
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