2012/12/29
冬休み前半戦!
今冬は驚きの15連休!だけど今シーズンの目標はアイスクライミング技術の向上なので、縦走系の長い山行はやらず、アイス数本立てにすることにした。
23、24日は丹渓山荘をベースに戸台川流域でアイスクライミング。
天気予報を見て、岳沢入りの時期を伺う。
好天が期待できる27日に稜線を突破する予定で、26日入山を決定。
戸台では2日しか登れなかったが、結氷が甘かったのでちょうど良かった。しかも、岳沢を終えたらまた丹渓山荘に下山してくるので、帰ってきてからやりのこした滝を登ることも可能だ。
25日は松本まで降りて「信州健康ランド」というかなり充実した施設でまったり。
その日の夜に杉島ゲートまで移動して、車中泊。
2010年7月に崩落があったらしく、今車は塩沢出合のさらに4kmくらい手前までしか入れなくなっている。
26日4時頃から歩き始めて、迷ったりしながらなんとか6時間後に岳沢越え。
山の西側は殆ど新雪がなかったが、乗越した途端に深い新雪のラッセルがはじまった。
何故か迷ったりしながら岳沢に入り、F3を終えたところで夕焼けに。
スピード勝負と思い軽量化にも気を使ったつもりだったが、迷ったりなんだりで結構ロスが多かった。
F3上になんとかビバーク出来そうな場所を見つけ、幕営。
本当はこの日F8上まで行っておきたかったので、明日の行程が気がかりだ。
翌日は暗いうちからF4を開始することに決定!

斜面を切り崩してやっとテント一つ分のスペースを確保!
27日は5時から登攀開始。
スピード勝負なのでpecomaのリードとなった。
チリ雪崩が激しく、私もフォロー中に1発でかいのが直撃した(笑)。
F5~F7はフリーソロ。

F8、通称”ソーメン流し”はガイドブックに110mとあるけど、ロープスケールでも80~90mくらいしかなかったと思う。最後の10m以外は傾斜が寝ていて登りやすいが、それ以外を1Pでつなげて登るとふくらはぎが悲鳴をあげた。

F9をリードし、あとは沢を左上へ詰めていけば大仙丈岳から伸びる枝尾根に上がれるのだが、地形図上の位置を把握しきれていなかったため、ちょうど運悪く(運良く?)岩稜帯にぶちあたってしまい、アイゼンでの乾いた岩登りも楽しんでしまった(笑)。
稜線に出てからは常に吹き飛ばされそうな強風に煽られ続け、夕闇も迫っていたため仙丈ヶ岳山頂で上裸になるという大目的を諦めてしまったorz
小仙丈との稜線上、「仙丈ヶ岳8合目」の道標あたりからヘッデン行動開始。
強風に飛ばされたりしながらなんとか樹林帯に逃げ込み、その後は北沢峠から八丁坂を経由して丹渓山荘まで到達した。21時ちょっと前だったが他に人もいなかったので、デポっていたキムチ鍋の食材で乾杯した。
28日は朝ゆっくり起きて下山がてら上ニゴリ沢で登ろうと目論むも、またもアプローチを間違えて違う沢を詰め、間違いに気づいてからでは遅く、仕方なくそこらへんにあった小さい滝でお茶を濁す。
16:00に「戸台」にタクシーを呼んでいたのだが、よくよく張り紙など見てみると、戸台登山口の駐車場と「戸台」バス停とは似ても似つかない場所にあり、タクシーは登山口から更に7kmくらい先にある戸台バス停に来るということが判明orz
次第に強くなってきた吹雪の中、延々と林道を歩き続け、16時はとうに過ぎてしまって予約していたタクシーも帰ってしまったようだったが、軽トラとすれ違ってなんとか電話を貸してもらえ、違うタクシーにありつけた。
1日目は13時間、2日目は16時間行動。
迷ったりラッセルしたり、技術不足のため登攀スピードが遅かったり、バテて歩く速さも遅かったり、色々反省点が多い山行だった。でもその分得るものは大きく、足りないものをこれから3月までに登りこんで獲得しようと、具体的な課題が見えた気がする。
俄然氷が楽しくなってきたっ!
岳沢山行の詳細レポは本日中を目標に尾根のむこうにうpします!
是非見てくださ~い!!(^-^)
コメント