2013/02/12
WCMに初参加!
この3連休はWinter Climbers Meetingに初参加。錚々たるメンツの中で必死に登って明神の冬壁を満喫してきました。
学ぶことが多すぎでした。
冬壁をやるようになってやっとアルパインのスタートラインに立った、という実感が強い。
山に入っていないとやれないのが冬壁だと思う。
すばやく確実なプロテクション技術、現場での瞬時の判断力、寒さや悪天候に対する強さなどなどあらゆる能力が備わっていてはじめてフリー能力が活かせる場、と思う。
更に、ただの雪やらただの草付きやら、凍った草付きやら雪の乗った岩やら氷やら、ありとあらゆるものが出てきてその都度対応していくのでとても創造性の高いクライミングだと思う。
経験こそが強さに繋がる、ただのフリークライマーには太刀打ちできない世界。
すべてのクライミングの集合体、最終形態という感じがする。
つまり何が言いたいかというと、私がやりたかったのはコレだ!という思いがひしひしとしている。
やればやるほどにハマっていくのが判る。
ああ、もっともっと強くなりたいなあ。
2日目はまさかの稜線ビバーク。
強い風雪のなか厳しいクライミングをこなして(私は結局オールフォローだったけど)最終ピッチの核心部で日没に。8時半くらいにやっと稜線に詰め上がるも悪天候で下降点が判らず、午前1時過ぎくらいまで歩き続けたところで道を間違っているかも知れないと判明。更に、3人パーティの1人が低体温症で動けなくなり、少しでも立ち止まるとガタガタ震えがくる寒さの中、稜線の岩の下に足で半雪洞を掘ってツェルト被ってビバークした。
翌日さらに冬型が強まって天候が悪くなるのも知っていたし、8時半くらいには全員の行動食も飲み物も底をついてしまっていたので厳しいビバークだった。
シェルターも不完全なので風雪が舞い込んできて積もってしまう。行動不能に陥った1人は眠りこんでしまっているので払ってあげないと埋まってしまうといった状況だった。
しかし前日の夜から悪天候の中S字ルンゼを猛烈な速さで登ってきてくれたトップクライマー達が翌朝8時半くらい(?)に私たちを見つけ出してくれ、無事降りることができた。
なんとか指も守れた。
沢山の人にご心配とご迷惑をおかけして、本当にすみませんでした。そして深く感謝感謝です。
自分は歩けるかと思っていたけど、いざ歩いてみるとふらふらだったのでタイトロープのお世話になった。帰りの運転も全然ダメで、ペコマと交代しても次のPAまでつなぐのが精一杯というヨレっぷり。
次に参加するWCMまでにもっと強くなって、冬壁に自分のラインをひけるようになろう。
参加して本当に良かった。
一言で言うと、めちゃめちゃ楽しかった!
参加者の皆さん、お世話になりました!
強くなってやるぞ~。おらっちがんば!
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