2017/01/04
Moonlight - 2017 正月 カナディアンロッキー アイスクライミング 記録
※カナディアンロッキーツアーのレポートです。文中のグレーディングなどはカナディアンロッキーのトポ"ICE LINES"を参考にしています。※初日の肩ならしを終えて、翌日はCanmoreから南東へ約75km行ったところにあるEvan-Thomas Creekへ。ここの看板ルートである100mの滝、Moonlight(WI4,100m,3P)に挑戦する。

カナディアンロッキーは山だらけ。2000m級の山々が屹立するなかをアプローチするのは歩いているだけで心地よい。

Evan-Thomas Creekのparking lotに駐車して、よく歩かれたTrailをゆく。途中、「Trail doesn't be maintained from here」などと書かれた看板のところから夏道を右にそれて川幅の広いEvan Thomas Creekの中を歩いて行く。途中にはひどい落書きも。どこの国の厨もやること一緒!

目的のMoonlightの600mほど手前にChantilly Falls(WI2,100m)を見つけた。回廊のような氷。とりあえず通り過ぎる。

少し手前からMoohlightらしき滝が見え始め、「ぶったってない!?」と色めきだつ。踏み跡をたどって取り付きに到達!露出感満点!いいねー!

私たちが到着したのは8時半頃だったが、すぐあとに白人パーティが2パーティ追いついて来た。もうほんの少し遅かったら順番待ちだった。危なかった。。
お決まりのリードじゃんけんはpecomaが勝利!1P目はchippeがリードする。WI3だが40mと長い。

昨日のGrotto FallsもWI3だったはずだが、こちらは明らかに立っている。常識的な間隔でスクリューをとっていると、「足りなくなるんじゃない?」と野次が飛ぶ。そうか、もっとランナウトしなきゃ駄目なのね・・。長いは素晴らしい。

確かに長かった。落ちる気はしないが落ちられる傾斜。緊張しながら左頭上に見えるハング下、終了点を目指す。無事到達したときの達成感は心地よかった。

ハング下のボルトアンカー。ここに限らず、非常に高い位置にあって背伸びして手を目一杯伸ばしても届くか届かないかのギリギリのところ。

核心部をリードするpecoma。2P目がんばるぜ!のショット。高度感が素晴らしい!

核心ピッチはWI4-5,30m。垂直部分は15mくらい。穴ぼこだらけで簡単目に感じた。pecomaはさくっと攻略!

ちょっと物足りなかったぜ!のショット。でもマルチは気持ちがいい。2P目の終了点は大きなレッジになっている。

3P目はchippeリード。WI3-4,30m。この頃、2パーティ目が登りはじめていた。

露出感、高度感がマルチの醍醐味のひとつ。Moonlightはその点でも気持ちがいい!

70mシングル1本で行ったので、帰りは残置Vスレッド頼みでラペリング。はじめは怖くてバックアップをとってみたりしたがどれも頑丈だった。使われれば使われる程安定するVスレッド。ここでは、人気ルートでみんなで同じものを使うのが一般的なようだ。

2パーティ目の人とすれ違う。残置Vスレッドのお陰でラインかぶりすることなく3回で降りられた。70mロープで快適な設計だった気がする。60mロープだったら自作とか必要だったかも。

降りたあと、帰りがけ、手前にあったChantilly Fallsも登っておいた。

スクリュービレイになるが懸垂は木で可能。やはり70mロープだと安心。

楽しかったね!
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