2017/01/17
Cascade Waterfall - 2017 正月 カナディアンロッキー アイスクライミング 記録
※カナディアンロッキーツアーのレポートです。文中のグレーディングなどはカナディアンロッキーのトポ"ICE LINES"を参考にしています。※2週間もあったはずのツアーも気づけば今日が登れる最終日。明日は日本に帰国です。
1/7はBanff方面への行き帰りのHwyから見えていた、ひときわ目をひく滝に登りに行くことにしました。
Cascade Waterfall (WI3,300m)です。

前夜のWeeping wallからの帰り道で暗い中を通ったとき、Cascade waterfallの左のガリーを下山するヘッドライトが見えていたし、人気ルートで渋滞しそうなのは想像がつきました。帰国の準備もしないとなので、今日はなるべく早く帰りたいところです。早起きして出発しました。Hwy 1からLake Minnewankaへ行く為のexitを出てすぐのところにparking lotがあります。すると、どこに停めるのか少し迷ってぐるりと一回りしている間に、他パーティが続々と到着。真っ暗な中ちゃちゃっと登攀準備を済ませて、あれよあれよとアプローチ開始して行きます。やばい、出遅れた!

私たちも急いで準備して急いで歩く!結局3人パーティの後、2番手で登攀開始となりました。まだ暗いです。

300mといっても、はじめの200mはナメ滝をひたすら同時登攀。しばらくして広い雪原に出ると、ついに車道からも見えていた100mの滝が姿を現します。

太陽が昇って滝を照らし出してゆく。今日もまたとない晴天です。

テンション鰻だね!

滝のふもとでぱしゃり。

1P目はchippeがリードでした。先行パーティが登るのを待ってスタートすると、太陽光に照らされた氷の表面はすでに溶け出しており、硬い氷ばっかりだったカナダではじめてとても登りやすい氷質になっていました。反射光が眩しい!

2P目が核心ピッチ。pecomaがリードします。先行パーティの中には、日本の雪が大好きで北海道や上越に通い詰めているボーダーも居ました。

天気最高!テン鰻!!

いったんトップアウトしてしばしのラッセルのあと、最後に30m程度の滝が出てきて終了です。

岩峰がかっこいい!連日沢山のパーティが登っているはずなのでトレースがあるかと思いましたが、下山のトレースがよく分からなかったので適当なところから左の尾根へ上がりました。雪崩を誘発しそうなひどいトラバースになってしまった。。

しばらく尾根を降りて行くと入り乱れたトレースにぶつかりました。みんな迷ってるんだね。そこから先はトレースを辿り、25mの懸垂地点に到着。ボルトアンカーがありました。

先行パーティを待ったのもあって、降りてくるころには15時近くになっていました。

毎日見ていたこの景色もしばし見納めですね。この山だらけの中をHwyを通したのがすごい。

最後にもう一度、Cascade Waterfallを振り返ります。まだ登ってるパーティと懸垂下降してる風のパーティが見えました。滝にはアンカーがあるから同ルート下降も出来るんだけど、そうすると最後の200mナメ滝をひたすらクライムダウンという地獄が待ってるんだよね・・

カナダは氷天国でした!またくるぞー!!!
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