2017/03/05
2017年3月4〜5日 錫杖岳 前衛壁 クライミング
冬錫杖は今シーズンがはじめて!前衛壁、先週は状態良しときいていたので楽しみにやってきました。

壁がよく見える、錫杖沢出合少し手前の小高いところにテントを張って、初日は3ルンゼへ。

すごすぎる晴天。暑いなあ・・。壁に太陽が燦々と降り注いでます。9時過ぎころ、ちっぺリードで登攀開始!

正にちっぺこにぴったりのゆるふわ日和で雪も氷もグッサグサ!どんどん気温が上がり、ルンゼの中は融雪落氷がひっきりなし。
同時登攀も交えながら、たぶんトポで1、2Pとされているところをちっぺ、3、4Pをぺこま、5、6、7Pをちっぺリードでつるべで登りました。最後のチョックストーンハングは右側から越えましたが、スカスカ氷で足ブラになったりしてしびれました。

でも何よりも感動したのは、コルについたときのこの景色!槍穂連峰が青空にくっきり。鳥肌が立ちました。登山の楽しみはやっぱこれだよねー!

時間は12時すぎくらい。続くグラスホッパーは北東向きだからかこの高い気温の中でも安心感のある凍りっぷりでした。ひっそり佇んでる感が味があっていいですね。ちっぺがはじめの1Pを、ペコマが最後の1段を登って上部雪田へ。

15時前くらいに登攀終了。グラスホッパーのラインを谷まで降りて、ちょっと気になってた氷を偵察したりしながら北アルプスの雄大な景色の中をてくてく帰りました。

翌日は1ルンゼ。3ルンゼより更に日当りがいいので早起きして暗いうちから登攀開始しました。

でも昨日一日でかなりやられちゃったのでしょう。1P目から氷はスカスカでブランクセクションはしびれるドラツーでした。リードのペコマは珍しく相当吠えまくりながら、「落ちるよ!」って何度も言いつつ何とか落ちずに登りきりました。
フォローで登りましたが面白かったです。ただ、氷のセクションはもはや時間の問題って感じでした。

陽が登ると同時に気温は急上昇。激しい落雪が凶器の様に降ってきます。上部氷柱も強い日差しをうけてどんどん溶けてます。急に崩落でもしたら最悪なので1P目で降りました。

降りてから、まだ朝8時とかだったのですぐ隣の左方カンテに行ってみました。

3月はじめでここまでとは思わなかったです。他パーティもみなさん舌を巻いておられました。

最後に見た前衛壁は1日前の朝見たのと比べてかなり黒くなっていた気がしました。
冬錫杖に来たつもりだったけど、もう春だー!
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