2017/03/13
2017 3/11 荒川出合 3ルンゼ 夢のブライダルベール アーリースプリング
かの有名な"ブラベ"がよく凍ってるという情報を得て登りに行きました。
開運隧道から荒川出合まで9kmの林道歩き。トレランシューズで行きました。
先週ついにThe North Faceのアイシクルビブが見るも無残な壊れ方をしたところに、タイミングよく認定山岳医ユニフォームとして団体購入したPeak Performanceのヤッケが届いたので、早速この週末にデビューです。
足が全開に開くので暑くても大丈夫!たぶんアイゼン履いたままでも着脱可能。あと、トイレは背面サスペンダーを外すタイプでこちらも使用感GOODでした。
何より素晴らしいのは、ペコマとのペアルックからやっと卒業できたことだね!

荒川出合から先は正にシーズン初めの除雪の真っ最中で、はたらくくるまの脇をすいませんって感じで通りながらアプローチ。出合から3ルンゼまでが思いのほか近くて通り過ぎてしまい、3ルンゼより上流にテントを設営しました。
登攀準備して"ブラべ"へ。おー!凍ってるねー!
シーズン初めから比べたら格段に慣れてきた今。かの有名な"ブラべ"も威圧感ゼロ。1年前にはこんなのリードするなんて想像もつかなかったのにな。行けるところが広がるって本当に素敵!
・・っていうか、今年のブラべが成長しすぎなんでしょう。核心の2P目も全面氷結してて寝てるし、なんか簡単そうです。グレードはよくわからないけどVIとかないでしょう。
こうなったらポーラーサーカスとか、でかくて長いのを登るつもりでスピードアタックだね!目指すはユージさんのNoseスピード記録超え!(むこう1000mでこっち100mだけどね!)

とか思ってたら2P目を賭けたじゃんけんに負けてしまった。。
やっぱりじゃんけんは気持ちだ。
ということで1P目をちっぺリードでスタート!

ペコマのストップウォッチで計測とかしてみる。結構頑張ったのに、それでもリード30分近くかかってしまった。
氷は硬くて表面が割れたりするけど安心感バツグン!

高度感最高!北向きだから日当たりを気にせずお気楽で登れます。この薄暗い感じ、露出感、なんかカナダで登ったルイーズフォールに似てる!

そして2P目。ペコマリードです。流石は「アイスは簡単」「動きが単調で面白味を見出せない」と豪語するだけあって(笑)、楽そうにサクサク進んで行きます。

フォローで登る。シャンデリア状とはいえ、つらら同士がよく結合していてサクサク登れる。でも楽しい。やっぱりじゃんけんは勝っておくべきだった。いついかなる時もじゃんけんには勝たなければ駄目だ!

ペコマは某氏の記録を読んで「ビレイは灌木」と信じ、某氏の真似をして「残弾1になるまで叩き込んだ」そうだが、「えー、灌木まで行けないし!」ってなったそうな。
見ると確かにトラバースは悪そう。最後の数メートルは傾斜が寝て易しいし、この悪いトラバースをする位ならスクリュー残してランナウトするよね、って感じだ。
「念のため1個残しといてよかったよ〜。だからこのビレイ点ね、すごく微妙だよ!」と楽しそうに語るのだった。

ラストのピッチはちっぺリードで、フォロー合わせ14時半くらいにトップアウト。登攀開始が約10時半だったから4時間かかっている。この10倍はあるNoseの記録に遠く及びませんでした!!

懸垂はブラべとアーリースプリングの間の灌木帯を降りて、70m2回で地上まで。いっぱい木を折ったりして奮闘的な下降でした。新しいヤッケが早くも真っ黒!(涙)

この時、時間は15時半。まだ暗くなるまで2時間半ある!ということで、ヘッデン二人で1個なのにアーリースプリングに取付きました。後で知ったけど、上を登っているのも青鬼の二人でした。
結氷稀というアーリースプリングですが、この日はとても安心感のある厚い氷でただただ快適なクライミング。でも夕闇迫ってるのと2Pで登ったのとでふくらはぎ激パンプ、息も絶え絶えトップアウト。

懸垂はさっきと同じラインで降りましたが途中で完全に陽が落ちました。ヘッデンは1人1つ持った方が良いよね!
ということで充実の1日でした!
明日はついに本命にトライ!
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