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奥多摩 御前岩 で登った。

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ROCK&SNOW No078に掲載された再発表エリア、奥多摩の御前岩(ごぜいわ)に行ってきました!

場所は白妙のちょっと手前。奥多摩クライミングセンターに駐車して手続きをします。

センターはとても綺麗。車数台停められる駐車スペースあり、きれいなトイレあり、そしてすでに岩場が見えてます!
あれはエレファントロック東面かな?

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階段を上ったところにクライミングセンターがあります。表に設置されている小さな投書箱のところでまず入山登録をします。小さな木のトビラをあけると用紙とボールペン、封筒が用意されています。用紙に必要事項を記入して、1人500円とともに封筒にいれて投函。
その後、ノートもおいてあるので日付と入山時間、名前を書きます。また、帰る前にもここへきて、ノートに下山時刻を記入します。

クライミングセンターの駐車場利用の場合は、階段あがったところにある自販機で「500円」と表示されたドリンクを買います。
ちなみに、ドリンクもちゃんと出てきます。
この駐車料金や、奥多摩クライミング委員会の方々の会費などによって、岩場やセンターが管理され、また地元の方々への還元がなされているそうです。有難いことです。

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手続きを終えてから、アプローチ開始!橋から踏み跡をあがっていくと5分もしないうちに岩が見えてきます!
ドラゴンロック。かぶってるー!

荷物を置いて一休みしていたら、「壁の下は落石があるので離れた方がいいよ」と教えていただきました。
この日はなるべく一日メットをかぶって過ごしました。


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はじめはエレファントロック東面で看板ルートをやりました。ロープスケール28mの長大な石灰岩の旅、「ハートブレイク」です。
久しぶりに長くて気持ちが良かった!!


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右端のカンテには超かっこいい「アスリーツボディ」!はー、これ、いつか絶対登りたい!!

ほかにもやりたいルートはありましたが、ひとまず岩場全体を見学してみることにしました。

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まずはエレファントロックの北面から。うわー!で、でかーい!!面白そうでめっちゃかっこいいラインがいくつも見えます。
は〜、こりゃ足繁く通うしかないねぇ。。。


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興奮気味のまま、更に奥へと進み、西面と南面を見学。
南面は他の壁と比べると全体に短めのラインが多いです。ここで何本か登ることにしました。


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お正月休みにはプラナンをひかえてるので、石灰岩の練習はしたいところ。
二子にも数回しか行ったことないし、実は花崗岩ばっかりで石灰岩クライミングってかなり経験値が少ないです。
そのせいか苦手意識もあったけど、むしろジムっぽい感じで普段のジムトレが活きてくる。
ホールドは"コルネ""ピンチ"ってイメージがあったけど、コルネに限らずとにかく形状多彩で面白い。そして壁全体も立体的でいろんなムーヴが次々と要求される。これははまりそうです。


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ちょっと肩慣らしを終えたところで、「お尚」7a+にMOSトライ。核心部でかなりパワーを使ってあやうかったですが、なんとか登れました。あー、楽しい!


この時期の奥多摩というと、そろそろガタガタ震えながらのクライミングを想像しますが、御前岩は東面も南面も日が当たっているととても暖かく快適でした。冬でも十分楽しく登れる岩場だと思います。

ただ注意点として、このエリアは中上級者向けです。
徳永さんは「外で5.11が安定してリードできるクライマー限定」と仰っていました。
岩が脆いということもあるし、実際初心者が簡単に登れるルートはひとつもありません。
まだこの1回しか行っていないし、自身が上の条件に当てはまるって自信をもっていえるかといったらあやしい。
でも今回感じたのは、それくらいの実力がないと決して楽しめる岩場ではありません。たとえTRでも楽しめないと思います。
どのルートも完成度が高くて、実力がないのにうんうん言いながらトライするのはもったいない感じです。ジムや他の岩場でしっかり経験をつんで、実力をつけてからきた方が絶対価値があります。
体感的には、「外で11台前半ならだいたいOSできるくらい」の実力と経験があったほうがいいと思います。

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岩場はアプローチ、休憩スペースなど、とても綺麗に整備されています。
私が行ったことのある海外の岩場といえば、ヨセミテは国立公園だし、イタリアのOrcoも国立公園内だったし、スコーミッシュのスポートエリアなんかもパークレンジャー的な人が管理していて、つまりどこも公的機関によって保たれているんだと思います。
日本ではそういう岩場ってほぼないですよね?
雑誌の記事やネットなどで情報を得るだけで、現場で生の"アクセス問題"を目の当たりにした経験はないし、実際どんな苦労や努力があるかなんて想像もつきません。でも、一般人のいわば有志がローカルで岩場を管理していくって、本当にものすごく大変なことなんだろうということ位は分かります。

だから私はいちクライマーとして、この岩場を再度登れるようにしてくれた方々に十分な敬意を払って、地元の人に敬意を払って、マナーを守って、そして一緒に岩場を守っていくお手伝いが少しでもできたらなと思います。


ここに書いた注意事項的なことは全てロクスノの記事にちゃんとまとまって示されていることですが、今回自分たちがちょっと理解不足だったり注意していただいた点もいくつかあったので、再度確認と反省の意味をこめて記事にまとめてみました。

(なにか間違っていることがあったら、おしえてください。奥多摩クライミング委員会のみなさま^^;)

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最後にドラゴンロックに戻って登りましたが、ここでも注意点が。
踏み跡はあるのですが、エレファントロック南面からドラゴンロックに直接行くことはできません。ロクスノの記事にもありますが、立ち入り禁止区域です。ドラゴンロックへ戻るには、また北西まわりで元来た道をピストンです。
この立ち入り禁止区域で落石を起こしたら大惨事になります。私たちは今回、誤って踏み入ってしまいました。
ということで、皆さんには釈迦に説法かも知れませんが、周知いたします。。



それにしても、魅力的すぎます、このエリア。
東京・埼玉のクライマーにとっては通いやすいし、よだれが止まらないですね。
次行ける日が待ち遠しい!

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プロフィール

chippe

Author:chippe


肉好きchippeのブログへようこそ!
2006年10月 山歩きを始める。
2007年9月 クライミングを始める。
山岳同人「青鬼」所属。
「メラメラガールズ」所属。
国際認定山岳医。
「カリマーインターナショナル」アンバサダークライマー。
現在は無職、旅人。
旦那さんはpecoma。

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