2018/02/22
攀船記に初トライ!
2018年も早いものでもう2月!1月は城ヶ崎でクラック、2月に入ってからは数回スキーに行きましたが、2月も後半になり、やっと一足遅い冬山シーズンイン、ダブルアックスを握りはじめました。

ラッセルで岩屋から前衛壁基部まで2時間もかかった模様。体力つけます・・・!
先週末は錫杖岳前衛壁で今シーズン初Winter Climbing。
土曜日は大雪で入山のみにて停滞。日曜日は大量に積もったぱっふぱふの新雪を

パートナーは1P目でかなりシブいミックスをオンサイト攻略!私は傾斜の強い壁にべったりはりついた雪と格闘。ルーファイもプロテクションも悩ましくてとてもいい経験になりました。

雪がすごくて地形も不明瞭。主に私のリードで時間がかかってしまいタイムアップに。。
時間切れで途中敗退しましたが、ミックスあり雪稜ありの内容のつまったクライミングが出来ました。パートナー(もといハイパーメディアクリエイター)ありがとう。
そして数日レストののちシーズン2発目は、貴重な平日パートナーSくんと憧れの攀船記へ!

国道から荒船山艫岩遠望。ここからだと昇天のルンゼもよく見える。
今シーズンは1月の終わりに今シーズン初登が出ている攀船記。
土曜日に昇天の氷柱へ行ったSくんが攀船記の写真を送ってくれたのですが、心なしか氷が薄くなっている・・
でも前々から計画していたし、とりあえず行ってみようということで前夜発。
夜明けとともに登攀開始するため、5時過ぎにはアプローチ開始しました。

明るくなって壁を見上げると・・氷はまっしろ。スカスカで岩から浮いてる。あれー?めっちゃ痩せた?
しかもなんか二筋になっている。
うーん。でもせっかくなので登ってみよう!
さて。
「どうします?」「Sくん・・行ってもいいよ?」「いやいや、ちっぺさんこそどうぞ」
こんな感じで、核心のM6- とM6+がどっちも出てくる奇数ピッチのリードを譲り合う。
いつもみたいに「ありがとう!じゃあ行かせてもらうね!」と威勢のいい発言ができない(笑)。
結局「かみさまのいうとおり」ということで、いつも通りじゃんけんに。
「あ、勝っちゃった」「あ。負けちゃった・・・」
結果、じゃんけんに勝ったSくんが奇数ピッチのリード担当となりました。
正直、負けたら負けたでちょっと残念な感じがしたけど、それでも「やっぱり行かせて!」とは言い出せないびびりでした^^;

普段からとても寒い荒船山艫岩。この日も朝は風が出て寒かった。でもパートナーのパタゴニア・エンカプシルダウンビレイパーカー(もとい"こたつ")の威力はすごかった。
1P目は草付きながら、立っていてバランシー。しかし草付き、全然凍ってない。打ち込むと「ばふっ」と音をたてて土が舞い、草と岩が剥がれ、アックスがすっぽ抜けます。氷の痩せ方もそうだけど、なんだかかなり乾燥している気がしました。気温は十分低いのに、凍るための水分がない感じ。落石ひゅんひゅん落ちてきましたが、エンカプシルダウンの威力がすごすぎて、こぶし大の石でも痛くありませんでした(笑)。
昇天の氷柱も、最終ピッチはほとんど氷がなかったんだとか。
今期は冷え込みが厳しく、標高の低い場所のアイスがかなり発達している印象ですが、気象条件だけでなくその土地によっても様々なのですね。氷は面白いです。
パートナーは慎重に登り進み、しっかり1P目を完登。
フォロー中に指が凍り、ビレイ点についたら来ました、アレ。
Willさま曰くの"screaming barfies"のすごいやつがきました。
しばし悶絶してから、2P目へ。

2P目はバンドをトラバースしてちょっと岩登りし、そこから草やベルグラのついたスラブをクライムダウン。
ついに第一核心の3P目が見えましたよ!
私のカメラが修理中でパートナーの写真が1枚もないですが・・

パートナーは強強さん。あれこれ言ってましたが、慎重に1手1手進めて行き、危なげなく1撃されました。
途中アックス2本とも肩にかけてグローブで何かを保持ってたけどね・・一体なにをもってたんだ!

結構立った壁でフッキングトラバース、からの、フッキングたちこみフッキングたちこみ。
ゲレンデ的とはいえ、山の壁でマルチで、こんなに楽しいクライミングができるなんて!
もう何度も登られているからか、ある程度フックできるホールドはありました。絶賛崩壊し続けていますが。
スタンスもガリガリされていて、ムーヴは比較的読みやすかったですがムーヴ中にそれが欠けたりもしてました。
きっとあまり登られていなかった頃と比べれば簡単になっているのでしょう。

最終ピンのあたりが一番悪くて何度か足や手が抜けたりしましたが、なんとかフォローもノーテンにて抜けられました。
あーーたのしかった!
まあボルトだからこそ楽しめるんだよね・・。これがプアプロだったら正直やりたくない^^;

3P目終了点につき、あらためて4P目を見上げると、氷はやっぱりスカスカ。
岩から浮いてるし、やはり乾燥でやせちゃったような見た目になってます。もともと1つだった氷柱が痩せて二筋になってしまった様子です。叩いたらとれそうだし、そもそもビレイ点は作れないので、登るとしたら5P目まで連結する必要があるでしょう。
それ以前にやはり危険なので、私たちの力量ではキツいと判断。
かなーり後ろ髪を引かれながら昼過ぎに下降開始しました。
3P目終了点の汚いスリングを1つ廃棄し、新しいロープスリングに替えときました。また来るもんね!

下山中、壁が見えるところでまた振り返る。
あー、上のハング越えもやりたかったなあ!

駐車場で"きよしや"に電話したら、ちょうどお店のお昼休みに入ってしまったとのこと(;;)
道の駅しもにたで下仁田ネギと神津牧場バターを買って帰りました。
リベンジするぜっ!(攀船記もきよしやも)
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