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試験三昧の1ヶ月。

あまりに暑すぎる今年の夏。
標高700mほどの我が家は朝晩は涼しくなりますが、それでも「例年にない暑さ」と地元の方々は口を揃えます。


4_IMG_4238.jpg人生初花火。

我が家の坊(呼び方が定まりませんでしたが「ぼん」に決まりました)は、毎晩数百ミリリットルはあろうかという滝汗をかいて、おねしょ防止シーツを大活躍させています。



標高の高いところで久しぶりに無雪期アルパイン行きたいね!ということで、両親に来てもらって坊をお願いし、夫婦で室堂へ行こうかと計画していたら、台風7号が日程をぴったり合わせてきたので、急遽東へ退避、巻機山で沢登りなどしていました。


巻機山米子沢。数年前にスキー滑降しましたが、無雪期はお初です。

9_IMG_4038.jpg今回は敢えてお散歩スタイルで入渓。


7_IMG_8520.jpg水はそれほど冷たくなく、Tシャツ1枚でも問題なし。


8_IMG_8526.jpgなるべく巻かずに直登を試みる。ここはワイドハンドとフィストで超えました。


6_IMG_8530.jpgこの滝はフリクションムーヴで結構難しかった。


5_IMG_4091.jpgソバナが綺麗に咲いてます。


4_IMG_4092.jpg大高巻きは1箇所だけで、そこは遡行図とは違う左岸を巻きました。あとはほぼ沢筋を直登できました。


3_IMG_8533.jpg次々と出てくる大小さまざまな滝登りが楽しい。


2_IMG_8538.jpg大股開き!


6_IMG_8540.jpgハイライトとなるフィナーレは、数百メートル続くナメ!


5_IMG_8544.jpg「ナメてんじゃねーぞ!」と悪態をつきながら、天国のナメをゆきます。


1_IMG_8547.jpgしかも登るにつれ傾斜がゆるくなるという天国設計。最後の藪漕ぎも最小限!


0_IMG_4115.jpg蓋を開けてみれば台風は予報よりだいぶ西に逸れましたが、米子沢おさんぽ楽しかったです。


しかし遊んでばかりもいられません。
8月20日には通訳案内士試験の一次試験が、その翌週には登山ガイドステージIIの検定2つ(計4日間)が待ち構えている、忙しい半月でした。


3_IMG_4316.jpgあずさで上京し、通訳案内士試験へ。坊は人生初あずさでした。



通訳案内士試験のほうは、昨年不合格だった「日本歴史」の1科目のみ受験しました。自己採点では93点ほどと思われ、たぶん合格したと思います。ということで、次なる難関である二次口述試験の対策を本格的に開始しました。


2_IMG_2634.jpg久しぶりにメラメラガールズで集まってクライミング!初日は湿気りすぎの瑞牆、翌日はカラッカラの七賢の岩場でした。


1_IMG_2680.jpg夏だから花火もしたよ!



また、登山ガイドの検定試験のための下調べや勉強なども並行してやっていました。ペコマと一緒にロープワークの練習も数回やりました。4日間連続の検定はとっても濃密で疲れましたが、勉強になることだらけで充実しました。また、嬉しいことに人脈も全国レベルで広がりました。年代もバックグラウンドも多種多様な方々が集まっていて面白かったです。


0_IMG_4590.jpgマツムシソウが可愛すぎた。



登山ガイドの資格は、周囲の山岳医の先輩方などから「とっておいた方がいいよ」ともう何年も前からおススメされてきました。同じくおススメされていたスポーツドクターは取得したものの、登山ガイド取得にかかるお金や時間を考えると、実際にガイドの仕事をするビジョンが湧いてこなかったこれまでは、あまり積極的に取ろうという気にはなりませんでした。


でも、「とっておいた方がいい」程度のモチベーションで受験を開始しなくて正解だったと今は思います。今は、ガイドとしてお客さんを楽しませる仕事にとても興味があるので、お金や時間をかけて取得を目指すことに意義を感じますし、これまでもDiMM(国際山岳医)やその他講習、ツアーなどで関わりのあった尊敬するガイドさんたちの世界により近づいていけることにも魅力を感じています。


さて、そんなわけで忙しい8月後半でしたが、これからしばらくは試験や検定の類はいったんお休み。通訳案内士試験の二次口述試験は12月だし、あと3つ残っている登山ガイドの検定や講習は全て2月以降です。


次なる一大イベントは、10月のヨセミテ遠征です!今回も家族みんなで行きます。とりえあず航空券だけとりました。もう8月も残りわずかなので、出国の日はあっという間にやってくるでしょう。かな〜り鈍ってしまった身体を再度、作り直していきたいと思います。


ということで9月もテンション鰻登りです!

1歳3ヶ月の子供と一緒に北岳に登った。

「我が子と山登りしてテン泊したい!」

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ということで、家族3人での北岳登山を計画しました。
ペコマと話し合った結果、テントの予約が必要ない肩の小屋に1泊するプランに決まりました。


1歳3ヶ月になる我が家のおチビさんが標高3000mを経験するのは、もちろんこれが初めてです。
高所環境が子供に及ぼす影響が大人と比べてどう違うのかについては、十分な見解が得られていません。
一応、以下のようなUIAA MedComから2008年に出された提言集があります。


国際山岳連合医療部会(UIAA MedCom)公認基準
(その9)高所における子供達



これによると、高所による影響は、大人と子供とで大きな違いはないだろう、と解釈出来ます。でも、もし高山病になった場合、大人なら不調を自分で気付けるし、対処できるし、他の人にも伝えることが出来ますが、とくに小さい子供ではそこがうまくいかない可能性があり、その場合治療が遅れる危険性があるので注意が必要です。
ちなみに今回、2日間を通して、おチビさんの「発語前の乳幼児対象のレイク・ルイーズ症状スコア」は0点(症状なし)でした。


また、高山病以外では、寒さや紫外線の問題があります。小さい子は大人より全身の体温を奪われやすく、末梢も冷えやすいことを念頭において対処すべきです。また、標高が高いところでは地表へ届く紫外線量が増えるので、帽子などの日除けをしっかり使い、日焼け止めをこまめに塗り直したほうが良いでしょう。


ということで、うきうきワクワクで出発しました!


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芦安はうちから40分ほど。始発のバスにどうにか間に合いました。


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バスは3台出て、そのうち我々が乗ったバスはラッキーなことに貸切でした。


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今回は、ペコマに背負子でおチビさんを背負ってもらい、テント泊装備を詰めこんだザックを私が担ぐことにしました。


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知人から譲っていただいたドイターの「キッドコンフォートII」は20Lくらいしか荷物が入らないので、おむつ8枚、おしりふき、着替え、おチビのおやつ、ベビーフード、おチビの防寒具とレインウエア、500ccテルモス、おチビのストローマグ、ペコマの1Lナルゲンでほぼぱんぱんです。その他3人分のテン泊装備は全て残りのザック1つに詰め込み。水は、肩の小屋までの分を想定して1人1.5Lくらい持参しました。


初日のみ、友人の若者Hくんが北岳はじめてとのことで、日帰りで来て一緒に登りました。入りきらなかった水入り1.5Lナルゲンと行動食を少し持ってもらえたので助かりました。


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お花の最盛期は過ぎていたけれど、まだまだとっても綺麗でした。さすが花の名山北岳!

0_AFA76C68-84E8-4C96-A596-CF1B6A8BC977.jpg左上から、キタダケトリカブト、タカネナデシコ、コバノコゴメグサ、ヤマルリトラノオ、ハクサンフウロ、チシマギキョウ、オンダテ、シロバナタカネビランジ(勉強中)


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御池小屋でパトロールを終えた先生方にご挨拶できました。


灼熱ではなかったものの風があまりなく、やはり汗だくになりました。
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バットレス第4尾根が見えます。Hくんのお友達が登っていた様子。


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肩の小屋までもうちょっと!


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11時過ぎ頃肩の小屋に到着!着くや否や、よさげなサイトに荷物を転がしてとりあえずビールで乾杯。日帰りのHくんはノンアルです。
Hくんは帰りのバスもあるので先に登頂して帰って行きました。またね〜!


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我々は歩荷してきた黄金の御殿を建て、おチビにお昼をあげてからゆっくり出発しました。


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夜叉神からバスに乗り込んできたドイツの方が何故かすももをくれたのでありがたくいただきます。脱水の身体に甘酸っぱい水分が染み渡る!


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山頂はかなりガスってたけど、団体さんでいっぱいで賑やかでした。おチビはとりあえず大好きな岩登りをはじめます。


4_IMG_3727.jpg山頂カフェで2回目の乾杯!



コーヒーを飲みながら山頂写真撮影の混雑が緩和するのを待ち、他の登山者にお願いして撮ってもらいました。
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すると、通りがかりの10名ほどの団体さんがおチビに大声援!おチビが下を向くと「こっちこっち〜!」とみんなでお手伝いしてくれました。ありがたや。


そう、彼は少し「にこ」っと笑うだけで「えらいわね〜」と褒められ、背負子の上で寝ているだけでも「えらいわね〜」と褒められます。居眠りしていて褒められることなんて、大人になったらまずないことですね・・。


無事記念撮影も終えたところで雨が降ってきたので下山です。さ、降りて宴会の続き!


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ちなみに水場はテンバから往復30分で、このときはほぼ枯れてました。気の遠くなるような時間のかかる水汲みでした。でもせっかく行ったから粘って7リットル分汲みました。肩の小屋で買うと1リットル200円なので1400円分です。


0_IMG_3759.jpgういたお金で生ビール!冷えてて美味い!(雷鳥のイラストつき)


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肩の小屋前の広場で小屋泊の方やお隣のテントのおじさんとくつろいでいると、さっきまでガスガスだったのに明るい陽が差してきて、雲がダイナミックに動き始めました。


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まず山頂がくっきりと姿を見せました。


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鳳凰三山方面も、雲があるおかげで奥行きのあるダイナミックな景観になってます。


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そしてついに甲斐駒ヶ岳も姿を現しました!でもこれはほんの一瞬でした。


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日が落ちて寒くなるまで、飲んだりおしゃべりしたり写真を撮ったりしながらゆったりと過ごしました。子供と3人で過ごす贅沢な時間。まさに至福のひとときでした。


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夕飯を食べて消灯したら、おチビはわりとすぐ寝てくれました。アメリカで40日も生活したテントにはすっかり慣れっこのようです。お気に入りの毛布を持参したら、嬉しそうに戯れてました。


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3人用エアライズのDXフライ仕様。前室が大きくて、小さい子連れキャンプには重宝します。重量的にもポール1本と布地が少し増えるだけなのでそれほど負担になりません。


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夜中は風雨が激しくなりました。幸い、出発する朝5時頃には、強風は残っていましたが雨は止み、朝焼けが燃えてました。

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「風強すぎ!」と怒ってます。


今回はホシガラスにもイワヒバリにもサル(!)にも会えましたが、天気が悪かったのに雷鳥には会えなかったのが少し残念でした。


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お父さん、おチビ、楽しい2日間をありがとう!
もっともっと一緒に色んなところへ行きたくなっちゃいますね。

夫と事業を立ち上げました。

暑い夏を乗り切るため、7月は涼をもとめ彷徨っていましたが、北杜市もなかなかに、どこへ行っても暑いです。


2_IMG_3364.jpg7月からは、山岳医療パトロール(山パト)活動が、今年も尾白渓谷と観音平編笠山で始まりました!


7_FD8B206B-E407-451B-812F-7CFB623D1857.jpg7月最初の週末は、山パト参加者の応援がてら、坊を連れて尾白渓谷へ、そして日向山に登りました。


1_IMG_2581.jpg「はらぺこあおむし」リンクコーデで登頂しましたが綿混のTシャツはびっしょびしょ。でもその汗冷えがちょうどいいくらい暑い日でした。


9_IMG_2600.jpg念願の山頂砂遊び。家族連れも多く、小学生のおねえさんたちに可愛がってもらってご満悦でした。


8_IMG_7650.jpg夫婦で太刀岡山左岩稜タイムアタック。後半部分は簡単だけどフリーソロだとちょっとこわいです。


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3_IMG_3017.jpgたまには友人と連れ立って岩登り。弁天岩は真夏日でも涼しく快適!


1_IMG_7789.jpgお庭で肉を焼きながらビール。

1_IMG_3449.jpg坊はせっせと炭仕事。


9_IMG_3094.jpg猛暑日も小川山はそれなりに登れるからスゴイ。さすがの標高1500m。狐岩は涼しかった。



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明野も連日むっとする暑さですが、それでも朝夕はいくぶんマシなので助かってます。



そして7月といえば、「東北の高校生の富士登山」!今年も山岳医として参加してきました。

今年は26名の高校生が福島と宮城から参加され、全員が順調に登頂しました。お天気も最高でした。


4_IMG_3323.jpg今年も医療班看護師のやいちゃんと、田部井淳子基金の進也さん、その他多数のスタッフのみなさんと楽しくお仕事させていただきました。


5_IMG_3326.jpg軽い高山病症状を呈した高校生もいましたが、呼吸の指導をしたらとても上手に出来ていました。


8_IMG_3303.jpg今年も応援登山隊のみなさんが山頂で高校生たちのゴールを祝福します!



6_IMG_3318.jpgあまりに順調に全員が登頂できたので、剣ヶ峰を往復してさらに時間があまり、スタッフの集合写真を撮る時間がありました。例年にないこと!今年もなすびさん駆けつけてくれました☆(下山後山小屋からリモートでテレビ出演してました笑)


3_IMG_3333.jpg下山後数時間で記事を完成させ、今年もその手腕が光ってた朝日新聞のケンちゃん。自撮りも上手かった!



Time flies.

ということで、またしても飛ぶように過ぎていった7月・・。
何かと忙しく、自分のことは「昨日何してたっけ」と思い出せないこともままあります(笑)が、やはり子供の成長だけはとりのがすことなく全てキャッチし記憶に留めたい親バカです。
気づけば子供も1歳3ヶ月になりました。


7_IMG_3306.jpgココはもう彼の定位置。yogiboでくつろぐのはまだ早い気がするんですけど・・



この数週間で、息子が目覚ましい進化を遂げています。
7月の第3週の時点では、まだ数歩あるくかあるかないか位でヨロヨロしていたのに、その翌週には両手にモノをもってスタスタと歩きはじめ、今や走り出すんじゃないかという勢いです。


0_IMG_3451.jpg「ほっぺ」と「耳」はドヤ顔でやってくれます。


6_IMG_2772.jpgこの世にあるボタンというボタンを押し尽くします。


4_IMG_2917.jpg半年年下のかわい子ちゃんと、すでにロマンスがはじまってます。



喃語も相変わらずの洪水状態ですが、そのなかで、最近我々が話す言葉に近いもの(日本語のようなもの?)も聞かれるようになりました。

大好きなバナナを「ばーーーば!」と言ってせがんだり、
大好きな犬を見かけると指を差して「わんわんわんわんわんわん」が止まりません。
ぬいぐるみとは会話をしているし、絵本をめくりながら何やら一生懸命お話しています。

毎日が空耳アワーで笑いが絶えません。
0_IMG_3023.jpgちなみにこのコツメはこの後全てのヒゲを抜かれてしまいました(合掌)。


そんなこんなで、片時も我が子から目が離せない親バカです。


台風の動向が心配ですが、明日から一泊二日、親子3人で北岳に行ってきます。
はじめての息子との山中テント泊がとっても楽しみです!


ところで、山岳医として本格的に活動を開始しようと模索してきましたが、このたび夫とともに「山岳医療サポート事務所」という名の山岳医事務所を立ち上げました。


まだ内容は薄いですが、事務所ホームページも開設しました。
https://mountainmedicalsupport.com


山岳医療サポート事務所は、こんな感じで運営していく方針です。

理念:
山岳医療に関する知識と技術を用いて登山者の安全と健康を守るとともに、山岳医療の礎を築くことで、日本の山岳医療環境の発展に寄与する

想定している主な活動:

・登山者を医療面でサポートすることでより安全により確実に頂上へ導く
・山岳医療パトロール活動を通じて地域の山岳医療環境を改善する
・山岳診療所設立を進める
・各種ツアー登山に山岳医として帯同する
・活動中に出会う事象について分析し学会発表や論文報告を行う
・各種講習会や勉強会等を実施する


我々の能力の範囲で出来ることで、かつある程度の需要があると思われることをプロとして請け負ってやっていきたいと考えています。


さて。次なる一大イベント(?)は、8月20日、通訳案内士試験の一次試験です。
私は日本歴史の試験を受けます。ペコマは外国語(英語)の試験のみなので、近くの喫茶店とかで坊をみながら、交代で受験しようと思ってます。
そして、6月の登山ガイドの筆記試験には無事合格できたので、8月後半には実技検定を2つ受験予定です。





8月も張り切って行きましょう!

プロフィール

chippe

Author:chippe


肉好きchippeのブログへようこそ!
2006年10月 山歩きを始める。
2007年9月 クライミングを始める。
山岳同人「青鬼」所属。
「メラメラガールズ」所属。
国際認定山岳医。
「カリマーインターナショナル」アンバサダークライマー。
現在は無職、旅人。
旦那さんはpecoma。

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