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2019/08/07〜08 アルパマヨ 登山記録〜Base camp からMorain Campへ〜ペルー旅行記その5〜 07/08/2019-08/08/2019 hasta Campo Morrena Alpamayo

8/7、4時半起床。

起きたらinReach Miniの電源を入れ、空気孔から手だけを出してテントの外に取り付ける。

シュラフは#2、防寒具も薄い化繊のビレイジャケットのみだ。予報では山頂ですら-10度いっていないのでこれでも余裕と思っていたが、やはり深夜から明け方にかけては、この標高でも熟睡は出来ない寒気に包まれた。

面倒くさくてフライを張っていないから、より標高が上がってもまだ切り札がある、と自分に言い聞かせる。しかない。


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今回、α米や水戻しパスタの半分の値段だったので、朝食用にリフィルヌードルを購入した。山の中ですら、カップ麺なんて十何年ぶりだろう?という位、普段カップ麺というものを食べない。
今朝はどん兵衛にした。ものすごく美味しくて感動した(笑)。クセになるかも。


それほど急いだわけでもないが、テント撤収して6時には歩き始められた。

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朝6時はまだ暗い。


今日は最初から前後ザック作戦。そのせいか、良いペースで歩けた。

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しかし、ふとした瞬間に足を取られ転んだ。ほぼ真っ平らだが、不揃いの石畳で固められた道に差し掛かった時だ。少しでもバランスを崩した途端、自分の身体と違うところに重心がある身にはもう成すすべがなかった。

慣性のままに、というか、前のめりに倒れて、そのまま頭が下になるところまで行った(笑)。スネとおでこを打った。どちらも軽症で済んだ。

これが崖っぷちの道だったら・・即アウトだ。
それ以後、考え事はせず、足元に意識して歩くよう心掛けた。


それにしても、昨日とは比べ物にならないくらい良いペース。昨夜は「明日大丈夫かな?」と心配になるような疲労感だったのに、今朝起きたらすっかり元気になっていた。


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周りの景色を楽しむ余裕はないが、余りにピラミダルなArtesonrajuの姿だけはついつい見惚れてしまう。


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Jatuncocha湖はLlamacorralから約2時間ほどのところにある直径1kmほどの美しい湖。水がとにかく綺麗で、魚もいっぱい居るらしい。このほとりにも気持ちのいいテンバがあるが、主に泊まるのはトレッカーで、アルパマヨ登山の人でここを利用する人は少ない。


そうは言っても、30分〜1時間おきには大きい岩を見つけて休憩する。途中、砂浜みたいな大平原をずっと歩くようなところがあり、めぼしい休憩用の岩もないので辛かった。"ライフセーバーのトレーニング道"と名付けて、「はやく終わらないかな〜」とぼやいていた。


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ロバ強し。動きを見ているとけっこう賢そう。ある程度自主的に動くし、他のトレッカーの邪魔にならないよう立ち止まったりもする。


Llamacorralから8kmほどでサンタクルストレイルを外れ、アルパマヨへ向かう谷へと入っていく。
明らかにトレッキング風の家族連れなども結構コチラへ来ていて「アレ?」と思ったが、BCまではトレッカーも多数訪れるようだ。


ここからは標高差350mほどの登りになる。でもかなり細かく九十九折っているせいで道自体の傾斜はそれほどでもない。まだまだ前後ザックで余裕だ。


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アルパマヨBCには14時過ぎに到着した。BCは沢山のテントで賑わっていて、とてもオフシーズンとは思えなかった。

そういえば、結局Yさんたちに会わなかったなあ・・。
"絶対どこかで追い付かれるから。アスタマニャーナ!(また明日!)"と言って昨夜別れたのだ。
まさかYさんがお腹を壊してダウンしていたとは、この時知る由もなかった(笑)。


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シューズにたまった砂。サンタクルストレイルの砂加減はかなりのモノ。富士山の砂走りを駆け下りた後よりも凄いことになる。足も真っ黒。


まだまだ余裕があるので、今日中に荷揚げしようと思い立つ。
テントを張り、休憩して、揚げる荷物(主にギア)をパッキングした。17時下山開始と決め、15時20分頃にテンバを出た。

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昨日のうちに、今後のプランは練り直してあった。
もっと荷物を減らさないと登れないのは明らかだ。


まず、HCの滞在日数を減らす。天気はきっと大丈夫だし、天気待ちなどしない。キタラフも行かない。で、HC滞在は2泊と決める。そうして、食料燃料だけでなく、その他の装備ももっと切り詰め、BCとMCとにそれぞれデポする。


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標高が上がると、BCの背後に水をたたえる巨大なArhuaycocha湖が見える。大きさはJatuncocha湖とほぼ同じくらい。氷河の侵食で出来た湖だ。ちなみに”cocha”はケチュア語で”湖”。


MCからHCへのキャンプアップが1日で済めば理想で、無理でも2日以内に収めたい。ということで、MCに揚げる荷物は4泊分のみでいい。ガス缶も4つもあるけど、BCに1個置いていくことにした。


この日はMCにはたどり着かなかったものの、標高4800mくらいまで荷揚げすることが出来た。
荷物が軽いとこんなにも違うものか。

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休憩中に測定。


道中、ギアを担いで降りてくる人とすれ違い、下山の人だなと思って話しかけた。有難いことに英語が通じた。彼らは無事登頂したようだ。French Directの状態を聞くと"Good good!"と言うので嬉しくなる。また、Morain Campで水が取れるのか定かでなかったので聞いてみたら、「とれるよ。氷河が溶け出したストリームがある」という。それなら安心だ。

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雪に埋まってロストしたりするはずもない安心感のあるデポ(笑)。


17時半過ぎにはテンバに戻り、α米のご飯。
今回、味のあるご飯は2食分だけで、あとは全部白飯。ゆかりとごま塩を持ってきたが予想以上に味気なかった。やっぱりいつもみたく牛飯とか、ビビンパのやつとか、買えばよかったなあと後悔する。
でも・・明日の朝ごはんはリフィルヌードルだ!
そうやって自分を励ます。シーフードヌードルか、カレーヌードルか、どん兵衛のたぬきと狐も選べる。
よし。早く明日の朝が来るよう、早く寝よう。


8/8も4時半起床。

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で、シーフードヌードル〜!
72gで400kcalというのも嬉しい。

今日MCに上がれるのは確実なので、それを踏まえてBCに置いていく荷物を仕分けした。けっこうな量になった。
デポ袋的なものは何も用意しておらず、日本の100均のポリ袋でデポしていくというのが何とも心許なかった。ただ、BCには大きな掘っ建て小屋みたいなモノがあって、デポ荷物置き場みたいになっていたので安心した。


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一応、盗られて本当に困るようなものは置いていかないようにした。


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荷物が軽い。順調に高度を稼いでデポ荷物を通り過ぎ、9時くらいにMCに着いた。まず、いいサイトを確保する。水場の近くがいいな、と思って水場を探した。耳を澄まして場所を探る。しかし・・・水音は全く聞こえてこない。


困ったな・・と思いながら、適当なところにテントを張ってデポを回収しに行った。

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絶景なり!


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やはりArtesonrajuが目につく。面白そうなmixルートもあるのでパートナーを見つけてまた来たい。


11時頃、デポを持ってMCに戻って来た。これからまたHCまでの荷揚げに行きたい。でも、水を確保するのが先決だ。仕方なく、ものすごくしょぼい雪渓の生き残りみたいなやつを採集することにして、スコップ代わりのスノーバーとアックスを持って窪んだところへ降りた。

するとその途端、左のほうからハッキリと分かる水音が急に聞こえてきた。


あーっ!ある!あるぞー!


嬉しかった(笑)。

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あった(笑)。


音のする方へ行ってみると、本当に小さくて濁ったストリームがあった。でも水量は豊富。そして私にはカタディン浄水器があるから何も怖くない(笑)。


水を3Lほど確保して、デポ荷物をパッキングし、11時45分に荷揚げを開始した。


モレーン帯のガレ場を詰め上がる。ケルンを辿っていくが、あまりいい道が分からない。

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そしてついに、氷河の取り付きへ!バツーラに換装してアイゼンを装着。やっと雪山登山の開始だ!


この時間になると雪は多少腐ってくるが、それでも踏み固められたトレースは歩きやすい程よい固さ。雪ダンゴも全然つかないし、いい傾斜でグングン高度を稼げる。ガレよりもライフセーバーのトレーニング道よりもはるかに歩きやすくて疲れない。


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SpO2も、起きて行動している分にはとくに下がらないようだった。


それでも標高5200mを超えた辺りから明らかに息が切れた。途中、雪庇の突き出たナイフリッジや幅1mほどのクレバスの通過があり緊張する場面もあった。


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行きはアックスを効かせてまたぐ。帰りはジャンプ!


標高5300mを少し過ぎたくらいで、設定していた下山開始時刻になったので終了とした。この少し上からロープを出すことになるのだろう。

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ここからだとまだラインが全然見えてこない。一体どこを登るというの?


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フレンドリーなフレンチパーティも荷揚げのため上がって来た。彼らは私より50mくらい上、壁の直下まで行っていた。


MCには16時半頃に戻って来られた。ゆっくり身体の手入れなどして、ココにデポする荷物を仕分けした。ガス缶をさらに1個減らし、ソーラーパネルも置いていってモバイルバッテリーだけにする。明日は冬装備でスタートするので、ここまで着てきた衣類やトレランシューズもデポ。
明日の荷物はかなり軽そうだった。

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MCには私のほか、4張りくらいしかテントがなかった。
荷揚げの往復中にもすれ違わなかったし、Yさんたちはどこに行ったのかな・・。
寒い夜に備え、フライを張った。


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今夜も白飯にゆかりとごま塩。なかなか食が進まなくて、最後はお湯を追加して流し込んだ。
行動食も1日800kcalくらいと、いつもの山行の時より少な目に設定して用意しているのに、なかなか1日分を食べ切ることができない。なるべくお茶などと一緒に、夜に残りを消費するよう心掛けた。
テント内でモニターをつけると、SpO2:75%くらいまで下がっている。
意識的に深呼吸し、早く寝過ぎない方がいいな、と思う。


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いつも無意識に行なっている呼吸という作業は、意識的に行うとすごく疲れる。一般に食事中はSpO2が下がると言われるが、単に換気量が減るシチュエーションでもれなく下がる。更に、寒くて、ほぼテント内を締め切った状態で火を焚いているのも良くないんだと思う。通気孔から直接外気を吸ってごまかす。


こりゃ睡眠中は結構下がりそうだね・・。


明日、HCに上がれるだろう。そんな確信が持てた。
アルパマヨ南西壁との対面まであと少し!

2019 8/6〜8/7 アルパマヨ登山記録 〜登山開始。奮闘の歩荷〜ペルー旅行記その4〜La chica solita y cansada en Alpamayo

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Instagramをやっていると、"クライマー"とか、"ひとり旅"とか様々なタグをつけます。
基本的に、登録数の一番多いものを選んでつけていますが、日本語(や英語)だと"クライマー女子"とか、"女ひとり旅"とか、"女"という単語をくっつけるパターンも非常に多いです。
でもなんだか、"女"をつけるのって、強調しているようで、少々野暮ったい感じがあるなと思っていました。
スペイン語も勿論、ヨーロッパ系言語は名詞に性別があったりそれにより形容詞が語尾変化したりします。
今回の旅でも、”¿Solo?”(ソロなの?)と聞かれることもあったし、”¿Solita?”(独りぼっち?)と聞かれることもありました。後者の方は、この一言で”独りぼっちの女性”ってことが表現できている訳です。

そして最近、"旅人、旅行者"という意味の”viajera”という単語を知りました。これもこの一語で女性であることが分かります(男性ならviajeroになります)。

今後の生活スタイルがどうあれ、心は常に”ビアヘーラ”で居たいな。と、今回の旅は、そんな自分の気持ちを再認識する旅にもなりました。

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8/6、9時。Cashapampaを出発し、歩き始めます。
朝方は冷え込むものの、この時間帯になると既に強い日差しでかなりの暑さになっています。


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1時間も経たないうちに30kgを超える荷物は貧弱な肩に食い込み、力んでいる僧帽筋やら広背筋やら?首肩周りの筋肉は疲労を訴え始めます。

ロバを雇っている人たちは、アルパマヨの人しかり、トレッキングの人しかり、めっちゃ小さなザックで軽快に通り過ぎていきます。ロバの大群とも多数すれ違い、そのたびに脇へ避けます。


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ロバはこの重荷で走ってるからね。強すぎる。


わずか30分おきのザックを降ろしての休憩(大きい岩が必要)と、さらに短いスパンでの荷重を抜くだけの小休憩。慣れない重荷なのでザック麻痺も心配です。

ま、マイペースで行けばいいや。

と自分に言い聞かせながら歩いていましたが、お昼頃、GPSを見て現在地に驚愕しました。


えっ。まだ1/3〜!!?

本日の行程は10km。見積もりは5時間でした。
しかし、3時間半歩いてまだ1/3しか来ていない。ということは・・・
今夜の目的地であるllamacorralまで、単純計算でさらに7時間くらいかかることになります!!なんてこった!


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とにかく暑い・・!


遅すぎか・・・

とペースを上げてみるものの、蓄積した疲労でやはりすぐ休憩してしまう。
SpO2は低くないのにレート(心拍数)が上がっているという始末です。


背中のザックが重過ぎるのです。パッキングを工夫しようにも、容量ギリギリだから為すすべがない。右へ左へ後ろへ、好き勝手に私を引っ張る荷物。歩き始めて数時間後から、私はこのザックを"輩"と呼んでヤカラ扱いしていました。文句を言ったり(笑)。

道中なんども、buro使いの人が通りすがりに”buro使う?”と聞いてきたり、ザックを担ぎ直そうとしていると"手貸そうか?"と心配される。

はじめの登りを終え、あとはダラダラと沢沿いを歩くだけです。

えーい!!拉致があかん!!!

と、ザックを放り投げました。


1つにまとめるから逆にキツイのかもしれない。そう思い、パッキングしていたものを全部ぶちまけ、底からアタックザックを取り出して、荷物を2つに分ける作戦に出ました。この道なら前後ザックでも普通に進めます。


前に重くて嵩張らないものを担ぎ、足の動きを妨げない程度の大きさに留める。これだけで背中の荷物が軽くなり、だいぶ楽になりました。


そして、次にburoの人が声掛けてきたらお願いしよう、って思いながら歩きました。
でも"次"はとうとう訪れませんでした(笑)。



このあと、すれ違ったガイドパーティ。なんとお客さんは日本人です。しかもアルパマヨに登るという。

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あとで分かったのですが、この方も御多分に洩れず知り合いの知り合いでした(笑)。さらに同業者だったり、職場が今の私の住所と近かったりと、驚くことがたくさんでした。


Wilderと言う名の現地ガイドさんは"あと45分だよ!"と教えてくれました。一時は、到着21時すぎるかと思いましたが、何とか暗くなる前にテンバに着けそうです。よかった!

すでに疲労困憊だけど!


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というわけで、16時に最初のキャンプ地となるllamacorralに到着しました。


行動時間7時間。見積もりの1.4倍の時間がかかったことになります。まあ、見積もりはロバを使っている人のサイトを参考に出した時間だから、無理もないか・・。


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働いたロバたち自由に休憩中。馬たちはケンカしてた。


水をとり、さっさとα米の夕食を終えて、明日も早く出なきゃ・・と寝ようとしていたら、先程すれ違った日本人Yさんがテントまで来てくれました。なんでも、ガイドのWilderが私を夕食に誘ってくれていると言うのです!


喜び勇んで18時半、快適なキッチンテントにお邪魔しました。

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サンキュー、シェフ!


スープにはじまり、アジみたいな魚のグリルや、お茶、デザートまで!!
超豪華ペルー料理を頂きました。本当に美味しかった!


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¡Muy rico! あと、タンパク質とれて最高に嬉しい。


そして、食事をしながらYさんとWilderと、色々な話をしました。


スペイン語勉強中だけど難しいとか、Wilderは日本語勉強中だとか。山はどのくらいやってるのかとか。Yさんは同人青鬼の某王子つながりだったので、某王子の噂話をしたり。そんな他愛ない会話の中で、Wilderはこんなことを言いました。


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いっただっきま〜〜す!


「アルパマヨで、ソロクライマーが墜落する事故があり、その下にいたクライマーの首元にアイゼンが当たって怪我をするという一件があって以来、アルパマヨのソロクライミングは禁止されている。だからひとりで登るなら、誰もいないときに登りなさい」



これまで様々なサイトを調べてきて、アルパマヨの事故といえば2003年7月に起きたFerrariルート上部の雪庇崩壊による8名の死亡事故くらいしか知りませんでした。ソロクライマーが落ちたって、そりゃ確かにフリーソロは危ない(し、ソロクライマーがフリーソロになりがちなのも分かる)けど、本質的にソロクライミングってまたフリーソロとは別モノだし。そのクライマーがダメだっただけでソロのせいではない気が・・。それにアンザイレンしてたってどうせどランナウトなんだから、同じような事故は起こりうるじゃん・・。

とか色々と思うところはありつつも、どうやらそれが現在のルールのようです。
(あとで聞きましたが、本来であればカサデギアスの人がその事を教えてくれて然るべきだったようですね)


それに、"誰もいないときに登る"って・・。
そんなこと可能なのだろうか?


でも彼は言います。
6、7月がハイシーズンだけど幸い8月はクライマーが少ない。現に今このキャンプにも我々と、フレンチパーティが1組居るだけだ、と。

なぜ6、7月が人気なのか聞くと、やっぱり天候のせいらしいです。ただ、8月も十分過ぎるくらい毎日晴れています。例年こんな感じだそうで、8月後半あたりから崩れはじめ、9月からは雨季に入ります。とりあえず今年はいまのところ全く問題ないね、と言うことでした。


聞くと、彼らは全6日の行程だそう。明日BCまで、明後日一気にHCまで上がって、明々後日登頂というから驚きました。ポーターもキッチンスタッフもいて、かつ順化が出来ていればそれが可能なのか。と。


私はその倍くらいの時間をかけて登ることになるでしょう。この分だと明日BCへ着けるかすら怪しいです。更にそこから先は、1日ではキャンプアップ出来ないでしょう。荷を2回か3回に分けて揚げる必要があるし、順化の問題もあります。
ま、マイペースでいこう。彼らとは今夜でお別れかな。
そんな風に思っていました。


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とても甘くて不思議な食感がクセになるフルーツを使ったおデザ。フルーツの名前は忘れた・・


お腹いっぱいになり、テントに戻って寝ました。明日は4時半起床で出発だ!

2019/8/6 アルパマヨ 登山準備と出発〜ペルー旅行記その3〜06/08/19 Preparación y partida por escalada Nevado Alpamayo.

出発前夜、買い出しした荷物を含め、装備をチェックする。


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テルモス1L、カトラリー、身体拭き、薬類(ダイアモックス含む)、テーピング、ダクトテープ、リペアシート、プロトレック、ライター2こ、細挽き、日焼け止め、保湿剤、目薬、グローブ2つ、オーバーグローブ、ソーラーパネル、モバイルバッテリー(20000mAhと5000mAh)、コード類、グラサン、雪袋などゴミ袋、コンプレッション(着替え、モンベルダウンハガー女性用#2、ペラペラのインナーダウンパンツ、象足)、双眼鏡、カタディン浄水器、エアマット、90cm位に切ったサーマレスト、バツーラ、行動食9000kcal分約2kg(ワラスで購入)、α米とリフィルヌードル10日分計20食、粉スープ、ミルクティーの粉、ポカリの粉、テントマット(ワラスで購入)、inReach mini(小型イリジウム衛星端末)、ビレイジャケット(Rabの薄めのやつ)、ヤッケ上下、ノミック、アックス流れどめ、8ozガス缶×4(ワラスで購入)、ヘッデン、予備ヘッデン、カメラ、カメラ予備電池、予備SDカード、トレペ、ナルゲン2L水容器、ゴアライト1〜2人用+フライ+ポール、ハーネス、PAS、120cmスリング×2、環付き×1、ATCガイド+環付き、マイトラ+環付き、60cmAQD×3、オズQD×1、6mm150cm細引き×8、スクリュー×5(21cm、18cm×2、13cm×2)、アバラコフフック、アラミドコード+環付き、スノーバー×2、60mダブルロープ×1、60m6mm細引き×1(懸垂ロープ回収&荷揚げ用)、工具、アイゼン(スティンガー)、ビーコン、リップ、単四4本(エネジャイザー)、地図とコンパス、十得ナイフ、MSRリアクター、SpO2モニター、歯ブラシ、自撮り棒、スマホ、パスポート、金


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アタックザックはkarrimor ultimate35、これもultimate60に入れて一つにまとめる。


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真面目に計算すると、総重量は32kgくらいになっていたと思う。普段からこんな重荷に慣れている訳ではないので、歩けるのかすごく不安になる。


今回、ひとりで山に入るにあたり、天気予報の入手はキモ。ということで、今年アラスカで出会ったシャモニ在住のガイド夫妻が使っていたのと同じ、GarminのinReach Miniを導入した。


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端末自体はとても小さく、99gと軽い。専用アプリをDLしてスマホとペアリングして使う。端末のみでもプリセットメッセージを送ったり、GEOSという組織へのSOS信号を発信することができる。


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ペコマに天気予報サイトを見てもらって、定時交信で教えてもらう。SMSもEメールも送れる。

さらに、イリジウム衛星ネットワークとの契約はオンラインでワンクリック、ほんの数分で完了。1ヶ月単位での契約可能。
遠征と遠征の間に準備期間が2週間くらいしかない私にとってこれはとても便利だった。
ソフトバンクの衛星電話は契約にも受信チップ取り寄せにもかなりの時間がかかるのだ(去年の遠征で経験済み、1か月は見ておいたほうがいい)。


しかも、このアプリ付属のオフライン地図がかなり良くて重宝した。


そして、今回一番心配だったのが高度順化だ。
7月に2回富士山へ行ったのみで、ペルー入国後も順化行動は特にしていない。


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SpO2モニターとAZA(アセタゾラミド/ダイアモックス®︎)を持参した。入山後からは125mg 朝晩の予防内服もはじめた。


というわけで、アルパマヨを目指しながら順化しなければならないので、はじめに考えていたスケジュールは以下のような感じだった。※()内は睡眠高度


8/6 入山〜llamacorral(3800m)
8/7 llamacorral 〜Alpamayo Base Camp(4300m)
8/8 BC〜Morain Camp(4950m)
8/9 MC〜High Camp〜MC(4950m) 荷揚げと順化行動
8/10 上に同じ(4950m)
8/11 MC〜HC(5500m)
8/12 順化登山でQuitaraju(6040m)登頂〜HC(5500m)
8/13 HCにて休養(5500m)
8/14 Alpamayo summit day〜HC(5500m)
8/15 HC〜llamacorral (3800m)
8/16 llamacorral 〜下山
8/17-18予備日


かつ、天気待ちが出来るよう、HCには6泊できる装備を揚げようと考えていた。そんなこと出来っこないっていうのは初日に思い知るんだけど。


また、不測の事態があれば食い延ばしをすることにし、食料は10泊分のみとした。


今のところ、さすが乾期。予報は毎日晴れ晴れ晴れだ!アタック予定日の14あたりも全く問題なさそうだった。


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Mountain Forcast。ペコマにはこのサイトの情報を教えてもらった。


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Windgru。こちらも天気が荒れる予兆は出ていない。


8/6は朝4時半起床。colectivoの始発が5時とのことで、それに乗れるよう準備。まだ外は真っ暗だけど、宿から徒歩1分なので楽だった。

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このおっちゃんは私のザックをひょいと持ち上げた。強かった。


colectivoは瞬く間にぎゅう詰めになった。登山者は一人も乗っていない。地元の人の足なのだ。


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私が乗ったのは始発の場所だったから座れたけど、このあと立ち乗りも含め満載になった。
街中が近づくとhump(コブ)があり、速度を落とすものの、後輪の真上に乗っていた私の並びは衝撃で20cmくらい浮いたりしていた。


まずはこのバスでCarazまで行く。そこでcolectivoを乗り換えてCashapampaへ向かう。この乗り換えがうまく行くのか心配だったが、カサデギアスで乗り場の大体の位置を教えてもらっていた。


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途中、Yunguyの街が近づくと、ペルーアンデスの盟主Huascaránがどでかく見えてきた。さすがの迫力だ!


Carazには7時頃到着。Huaraz-Carazで”Siete soles”(7ソレス)だった。停留所にバスが停まって下車すると、入り口付近でモトタクシーのおっさんたちが”Parón? Cashapampa?”って叫んでる。


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トゥクトゥクみたいな乗り物。


パロン、はArtesonraju方面。観光名所のパロン湖のこと。私は”Cashapampa Cashapampa!”と主張。
“¿Cuánto es?”(いくら?)と聞くと3ソレスだという。するとモトタクシーのおじさん、素早く私の荷物を載せて走り出した。


え、もしかしてこのモトタクシーでさらに1時間半、Cashapampaまで行っちゃうの!?と驚いたが、そうではなかった。Cashapampa行きcolectivoが出る停留所まで連れて行ってくれたのだった。
短距離にしては結構とられた(笑)。ま、100円だけど。


colectivoはだいたいの出発時間は決まっているが、乗客が十分集まらないと出発しない。7時過ぎにはバスに乗り込んだが、バスが出たのは7時半ころだった。


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ブエノスディアス!


バスはダートの崖っぷちをどんどん登っていく。途中、山間にある村々に寄って、野菜とか届けたりもしてた。急に民家の前に停まってそこん家の人を降ろしたり、道端の人を乗せたりしながら、それでも9時前にはCashapampaに着いた。


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え?ここ?


大人気のトレッキングルートであるサンタクルストレイルの出発点がこのCashapampaだ。立派な登山口があるものとばかり思っていた。ただの道ばたなのでポカンとする。でも看板はちゃんとある。


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その方向へ進んでみると、なにやらロバがいっぱい繋がれていた。


そうか・・。これがロバか!

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更に歩くと、売店のある可愛らしい広場に出た。つまりココがCashapampa登山口だ!


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でかい荷物を見て、さっそくそこにいたおじさんがロバ(buro)要るか?と聞いてきた。


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この人たちはトレッカーらしい。ロバの手配をしてた。


でも、調べたところによれば、buroは2頭からしか受け付けてくれないとか、buroドライバーのための食事、テントなどもコチラで用意しなければならないとあった。そんなのは不可能だし、ややこしい。
ということで、ロバなしで歩き始めた。

さあ、ついに入山!


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と早速自撮りしたけど、こんな風に笑っていられるのも最初のうちだけだった・・・。


〜つづく〜

プロフィール

chippe

Author:chippe
chippeのブログへようこそ!
2006.10 山歩きをはじめる。
2007.9 クライミングをはじめる。
山岳同人「青鬼」所属。国際認定山岳医。
好きな食べ物:肉。
カリマージャパンアンバサダー。

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