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Louise Falls - 2017 正月 カナディアンロッキー アイスクライミング 記録

※カナディアンロッキーツアーのレポートです。文中のグレーディングなどはカナディアンロッキーのトポ"ICE LINES"を参考にしています。※


天候不良だった元旦はレストして、1/2は有名な観光地で温泉リゾートであるLouise Lakeの街にある、115mの滝に行きました。

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街の一角に巨大なLouise湖があり、その向こうに目的の滝を臨めます。写真でpecomaの右に小さく見えているのがそうです。湖は全面凍っているのでその上を歩いてアプローチですが、滝は見えているのに湖が巨大すぎてなかなかたどり着きません。


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新年があけてから急激に冷え込み、この日も-30度を下回っていました。だいぶ滝が近くなってきたけどまだまだ着きません。無風快晴なのに唯一露出している顔が痛く、気をつけないと凍傷になるくらいの冷え込みです。自分の吐く息で結露したまつげに瞬く間に樹氷が形成されていきます。


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でたー!流石に巨大です。


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滝は3段になっています。2段目はハングしており穴の奥は巨大な空間になっています。1P目がはじめのバンドまで、2P目が真ん中の穴まで、3P目が穴を出てカーテンを登りバンドまで、最後に最上部のカーテンを登って終了です。(WI3,20m/WI3,45m/WI4-5,25m/WI4,25m)。ちなみに3、4Pは繋げて登るのが一般的、らしい。。


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この日は1番乗りでとりつけました。chippeから登攀開始です。下降は歩きなので70mシングル1本でいきました。1P目も写真を撮りたかったけど、余りの寒さにカメラがすぐだめになってしまい、懐で温めながら登りました。1P目の終了点は右上のハング下にボルトアンカーがあるのでちゃんと探しましょう。chippeは見逃して更に10mほど登ってしまい、スクリュービレイに。結果ビレイ点が2P目のフォールラインに見事に入ってしまいました。写真は2P目リード中のpecoma。


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pecomaがたどり着いた先はこーんな巨大な洞穴でした。岩壁にボルトがあって、岩からカーテンに乗り移るミックスのラインもあります。2人くらいが快適にビバーク出来るくらいの広さです。ホテル二子ならぬホテル丸山ならぬ、これぞ「ホテル・ルイーズフォール」です(スイートルーム)。


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穴からの眺めはこんな感じ!自然の造形ってすごい。下にわらわら見えるのは滝見物に来た観光客です。

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この日はじゃんけんに勝ったchippeが核心ピッチをリードしました。穴から出ると高度感、露出感抜群!


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50mのばして3、4Pを繋げ、終了点へ。太い木に残置があり、その奥の壁にも立派なボルトアンカーがありましたが余りに高い位置過ぎてどうやっても届きませんでした。木も太すぎてスリングが足りないので残置を拝借してビレイ。海外は何もかもビッグサイズですね。


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いつもの「フォー!(解除!)」コールをしたら下で見ていた観光客が "fuuuuuuuuuu !" "foooooooooooooooo ! " "You なんちゃらかんちゃら!"と盛り上がってしまい収拾がつかない事態に。この後もたびたびこの外人(もとい地元民。foreignerはむしろ私たち)のリアクションに悩まされ「フォー」コールは全く使い物になりませんでした。ヨセミテでは使えたのにな・・おかしいな。

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下降は滝の左岸の樹林を降ります。トレースばっちりです。
この後、更に奥にある小さな滝を登って帰りました。はるか彼方に見えるのが高級ホテル、The Fairmont Chatreau Lake Louise. ホテルの前では天然のスケートリンクで観光客がスケートしてました。新年初アイスで素晴らしい滝を登れて、今年も1年良い年になりそうです! 





プロフィール

chippe

Author:chippe


肉好きchippeのブログへようこそ!
2006年10月 山歩きを始める。
2007年9月 クライミングを始める。
山岳同人「青鬼」所属。
「メラメラガールズ」所属。
国際認定山岳医。
「カリマーインターナショナル」アンバサダークライマー。
現在は無職、旅人。
旦那さんはpecoma。

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