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救急の患者

「救命病棟24時」っていうドラマやってた気がする。
私も高校生か中学生のときに見てた気がする。大学生だったかな。
江口洋介とか松雪泰子とか松嶋菜々子とか出てたやつ。
あれは、確か大学病院が舞台だったから、3次救急だったのかな。研修医がいたりしたから大学病院だな。


救急指定病院には1次~3次まであって、私が今いるのも大学病院だから3次救急。
1次はほんとに軽傷の応急処置みたいなやつで、3次は一番重症な患者をみる。
それぞれ1~3次で分業してて、基本的に3次救急病院は3次(重症)の患者しかとらない。


で、3次救急にはどんな人が来るかというと・・。


「救命病棟24時」では感動的な内容が多かったように思うけど、
たぶん現実の3次救急の姿は描かれてなかったように思う。
うちの病院に来る患者はほとんど、下の2種類のどちらか。


・70歳以上の高齢者のCPA(心肺停止)。大抵助からないか、助かっても脳が死んでしまい意識が戻らない。家族は「積極的治療は望みません」って言って放置。
・自殺。首つり、腹刺し、薬物中毒、一酸化炭素中毒、飛び降りなど。


あとは、一番悲惨なのが全身熱傷。本人にとっても医療者にとっても地獄の日々がはじまる。
その他、患者さん本人は全く悪くないんだけど怪我させられたってパターンが少数。交通事故が多い。


私が2週間救急まわった中で受け持った患者さんは、
・78歳CPA。助かったけど植物状態。家族は放置。
・アルコール大量飲酒で死にかけ。危機は脱して元気になってきたものの、本人はアルコール辞める気なし。
・高齢者が世をはかなんで腹刺し。
・通勤途中トラックにまきこまれて左足切断。
・西友の駐車場からおっこちて頭蓋骨骨折。
・バイクにつっこまれて肺挫傷。
などなど。


救急の残り5週間で重症患者があたらないことを祈ります。

コメント

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>うりう先生

うりう先生コメントありがとうございます!
今はまだ、クライミングに行くのをはなから諦めている分、精神的には楽でいられます(笑)。
「クライマーであり続ける」という目標は達成できてませんが・・^^;
あと1ヶ月がんばります!

がんばってますね

救急での研修お疲れ様です。救急の現場なんて本当にひどいものだと思います。私が経験した例としては、トラックに巻き込まれた高齢女性、全身熱傷など。

そんなものは見たくも触りたくもないことをやっていることを世間の人はもう少し理解すべきですね。

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プロフィール

chippe

Author:chippe


肉好きchippeのブログへようこそ!
2006年10月 山歩きを始める。
2007年9月 クライミングを始める。
山岳同人「青鬼」所属。
「メラメラガールズ」所属。
国際認定山岳医。
「カリマーインターナショナル」アンバサダークライマー。
現在は無職、旅人。
旦那さんはpecoma。

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