2018/06/20
2018/5/17〜6/6 Smith Rock クライミング レポ その1〜生活と岩場総論
<スミスロック州立公園>5/17〜6/6の3週間、アメリカ Oregon州にあるSmith Rock州立公園でクライミングをしてました!

日本出身のOregonロックデュオ、"Black Buttes"(ブラックビューツ)。
バンド名は2人が愛する"Oregon富士"(勝手に命名)こと"Black Butte"(写真中央)の名にちなんでつけられた。
3週間も居た割には、登ったルート(登っていた時間)は少ないです。
日中は暑過ぎて登れず、夜明け(5時)から早朝までの数時間か、日暮れ前から日没(21時)までの数時間しかまともに登れませんでした。
でも3週間で雨に降られたのはたったの半日!
砂漠的荒野ですが、朝晩の寒暖差はそこまで激しくなく、夜に厳しく冷え込む日もありましたがほんの数日でした。

Chain Reaction 5.12c。RPした日に記念撮影。
<宿泊>

キャンプ場で焼いたSafewayの2ポンドTボーンステーキ!
宿泊は、岩場から一番近いところにある"Bivy Area"でキャンプ。3週間ものキャンプ生活ははじめてでしたが、宿泊者無料シャワーあり、炊事用シンクあり、トイレもキレイで紙や石鹸もちゃんと替えてくれるし、とても快適な3週間でした。何ヶ月でも住めるかも。

テントサイトと炊事エリアは分かれているけど、炊事エリアに駐車スペースがあるので車横付けできて不便ナシ。
支払いは自動支払い機あり簡単(カード可)。1人1泊$8です。
キャンプ場入り口にはゲートは無く出入りは自由。自動支払い機から出てきた札を車のフロントに提示しておけばOKというスタイルで楽チンです。毎朝決まった時間にパークレンジャーが見回りに来て、札をチェックしてました。(ちなみに未払いだと"ご協力よろしく!"っていうメモがおかれる)
上記のキャンプサイトは焚き火不可ですが、岩場から12kmほど離れた場所には焚き火OKなワイルドなサイトもあります。
アメニティはピットトイレがあるのみで水場なし、各サイトにピクニックテーブルとfire circleがあるだけのサイトで、私たちは焚き火フリークながら、結局利用しませんでした。(遠いし)
<岩場のようす>

出勤風景。奥に見えているのがキャンプ場の自動支払機。
岩場はBivyキャンプサイトから歩いて10分くらいです。
平日もハイカーやランナー、クライマー(その多くが犬同伴)、自転車の人などで賑わい、休日は更にキャンパーも大挙襲来する人気の公園です。

川沿いにトレイルもあってとても綺麗なところ。グースの親子がガーガー言ってる。
Smith Rockはアメリカのスポーツクライミング発祥の地といわれており、スポートとして開拓された岩場としてはアメリカで一番古いんだとか。傾斜は垂壁から薄かぶりの火山岩で、カチとつぶカチとポッケ天国(もとい地獄)です。
5.9クラスからカチとポッケ(しかも2本指までの)オンリー、ムーヴもハイステップ立ち込みと引き付けオンリー!だったりするので、アップするのも一苦労です。

人生初プリクリ棒でStick ClipにTryしているところ。私たちが買ったStickは3mだったが、ギリギリだった。細いとしなるし大変。5mあると安心。
また、総じて1ピン目が遠く、3〜5mくらい。しかも下部が簡単という訳ではないのでほとんどのクライマーがプリクリ棒を持ってました。私たちもRedmondのREIで買いました。($70くらい)

プリクリ棒はホントに便利!
また、全体的にランナウトが激しくてメンタルも鍛えられる良い岩場でした。
(Rついてるルートなんて恐くて触れなかった。。)
<スミスでのキャンプ生活>
ここで私たちの日常(一例)をご紹介します。

おなかすいたねー。そだねー。
9:00 起床
9:00〜10:00 キャンプ場(炊事エリア)で朝ごはん(パンかオートミール、ゆでブロッコリー、ヨーグルト、バナナ)

10:00〜12:00
Redpoint(ギアショップ)の駐車場に移動し、車内でWifi
or
Redmondの図書館でWifi

wifiサクサクだねー。そだねー。
12:00〜13:30 スーパーへ買い出しにGO
(RedmondのSefewayかWalmartの2択)
(滞在初期はスーパーの駐車場で私のMT車教習もしてた)
たまにRedmondのコインランドリーに行って洗濯&Wifi
14:00〜15:00 キャンプ場に戻っておひるごはん(マヨ冷やしセロリ、パン、レタスハムチーズ、アボカドなど)
15:00〜17:00 だらだら(私はKindle読んだりストレッチしたり、シャワー浴びたり、パートナーはギター弾いたり)
17:00〜21:00 クライミング
21:00〜22:30 キャンプ場に戻ってよるごはん(マヨセロリつまみながら炊事。主食はコメかパスタ、主菜1品、スープ1品)
22:30〜23:00 洗い物、歯磨きなど
23:00 就寝
パターン化してからは、ほぼ毎日この繰り返しでした。

幾筋も伸びる飛行機雲に航路が見てとれる。
時の流れに身を任せ、日々の生活と岩とじっくりと向き合い、"これぞスローライフ"と言えるものを体感できた貴重な時間でした。

マヨセロリ。やめられないとまらない。
寝て起きてごはんを食べて、岩登りをしてまた寝る

たまにこんなロケーションでもランチ。
ただそれだけの営みを、来る日も来る日もひたすら繰り返す。
ものすごくシンプルで、スロー。
なんだか、生きるということの本質的な幸せとか、些細なことに感動する気持ちとか、そういうものに気付かされた。
大袈裟だけど、そんな3週間でした。
というわけで、帰国後これからの生活における1つの目標は、この骨身に染み込ませた"スローライフ"を、忙しい国ニッポンでも妥協することなく貫き通すことです(笑)。
<交通>
車がないとまず無理(?)。私はPortland空港でパートナーと合流して車で向かいました(約3時間)。
岩場最寄りの街は5km離れたTerrebonneという小さな田舎町。Highway97を15km南下したところにRedmondという大きめの街があって、ここのモーテルに停泊するクライマーも多いみたいです。
<お世話になった施設たちまとめ>
1.Wifi SPOT

クライマー必見の日本昔ばなし、「吉作落とし」。
・Redpoint駐車場(キャンプ場最寄りの Wifi SPOTはコチラ)
・Redmond Library(キャンプ場から15km。電源、椅子とテーブル、清潔な施設、wifiサクサク、言うことなし!)
・RedmondのEco Laundromat(電源付きのテーブルあり!洗濯待ちながら快適wifi)
2.ギアショップ

Redpoint店内風景。黄色い棒は太くて丈夫、5mのプリクリ棒!
・Redpoint(キャンプ場から5km。小さいが品揃え豊富。トポ、Y&Yのビレーグラス、ジャミンググローブなど購入。コーヒーやビールも売ってる)
・BendのREI(キャンプ場から南へ43km。2階建ででかい)
3.アイスクリーム

たまにしかあいてない!
・Rockhard(Juniper Junction)(キャンプ場入り口にあるギアショップだがギアショップとしては機能してなかった。ハックルベリーのアイスが絶品!)
4.お洗濯

これぞバム生活!
・RedmondのEco Laundromat(カード使える)
5.スーパー

肉が安くて美味いのだ!
・RedmondのSafeway(キャンプ場から16km。無料のSafewayカードを作ると会員価格でお得。肉や魚が美味しくて安い。卵も12個で$1と安かった)
・RedmondのWalmart(安定の安さ。日用品買うならこっちかな)
※Terrebonne(岩場から一番近い街)にもスーパーはある(Terrebonne Thrift Wayなど)。小さいしあまり安くないので私たちは利用しなかったが、短期滞在なら十分なクオリティだと思う。
6.外食

美味しかったねー。そだねー!
・Terrebonne Depot(キャンプ場から5km。オープンテラスもある素敵なレストラン。ランチからディナーまでやってる。美味しかった!)
7.癒し
・Crescent Moon Ranch
(97号沿い、Terrebonneの街にある謎のアルパカ牧場。寄ることはなかったが、スーパーの帰りに通るたびいつも癒されてた)
さて、次の記事は岩場の各論です!
Special Thanks:一部写真提供 St.Eji
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