2018/06/22
2018/5/17〜6/6 Smith Rock クライミング レポ その2〜岩場各論
それでは岩場のまとめです!
Smith Rockの日没にBlack Butteのシルエットが美しい。日本人なら気になるこの姿、Oregon州の人々にも愛されていた。
<Smith Rockのクライミング>

Hwy97からSmith Rock Wayへ。
今回は5/17に到着し3週間滞在しました。
日中は日差しが強く、日向に小一時間も居れば熱中症になれるレベルですが、日陰を追いかけて行けば一日中登れます。

岩場入り口側からの全景。
岩は川沿いにひとつながりになっていて、ぐるり360度ほぼ全面が登られています。

ハイカー、ランナーが多数訪れる。
岩の全周をまわるトレイルもあるし、途中コルっぽくなっている"Asterisk Pass"というところを乗り越えて向こう側へ行くこともできます。

Asterisk Passを通れば、Christian Brothersエリアの南東面から北西面へショートカットできる。

III〜IV級程度ののぼりおり。

岩の"向こう側"にはSmith Rockのシンボル的存在、Monkey Face!本当にサルの顔してる。

Misery Ridge Trail を登れば、3360 feetの気持ちのいいピークまで徒歩で行ける。

右はMt. Jefferson、左はおなじみBlack Butte。
<おすすめルート>
基本的にはトポで★3つ以上(最高4つ)のルートに絞って、時間帯によって選んで登ってました。
Smithには手軽に取り付ける簡単なルートが少な目なので、そういうルートはたいてい占領されてました。
1.5.8〜5.10
【Morning Glory Area】
・5 Gallon Buckets (5.8) - Smithでは珍しくほんとにガバのみ。快適で楽しいルートだが、カチもポッケも無いからか、トポの★グレードはかなり低め。
・The Outsiders (5.9) - Smithでは珍しくガバが多いルート。アップに最適で個人的には4つ星をつけたいが、やはりトポでのおすすめ度は低め。どうもSmithではカチとポッケが無いと★がつかないらしい。
・Light on the Path (5.10a) - はじめてトライした日はまだプリクリ棒を持ってなかったので大変怖い思いをした。the Smithなルート。つまりカチとポッケ天国でhard!
・Lion Zion (5.10c) - 4つ★ルート。55m。長くて楽しい。
【The Dihedrals-Left Center】
・Moonshine Dihedral (5.9) - Tradルート。4つ★。大人気ルートです。Must Tryです。
・Wedding Day (5.10b) - はじめからボルダリーでアップには向かない。
【The Christian Brothers-East Wall-The Testament Slab】
・Revelations (5.9) - グレードの割にカチとポッケ天国でビビる。TRで占領されていることが多い。
・New Testament (5.10a) - Tradルート。遠くからも目を引く綺麗なクラック。内容も素直でオススメ。
・Irreverence (5.10a) - グレードの割に(以下略)。Smithっぽい。これもTR占領ルート。
・Barbecue the Pope (5.10b) - Smithっぽい。たぶん人気ルート。
【Mesa Verde Wall-Left Side】
西向きで少し標高が上がるので午前中は涼しく快適!
・Trezlar (5.10a) - Tradルート。2Pのルートで、1P目はちょっとボロいアプローチ。2P目は美しいクラック。
・Cosmos (5.10a) - ごく普通の5.10aなのでアップによい。
・Screaming Yellow Zonkers (5.10b) - 4つ★。ルート名は酷いけど見た目も内容もNice。
・Moons of Pluto (5.10d) - どう見ても4つ★。一目見て登りたいと思う美しいカンテ。

Moons of Pluto (5.10d)
2.5.11〜5.12
【The Dihedrals】
・Middle Aged Vandal (5.11c) - 内容が詰まっていてなかなかに面白いルート。
・Heinous Cling Start (5.12a) - トポに"Smithで一番登りやすい5.12"とあった。最後のランナウトはSmith滞在初期の私たちにとって最初の試練となった。(Rついてないけどね)
・Latest Rage (5.12b) - 4つ★垂壁カンテルート。ムーヴは出来たがRPならず。カチとポッケ天国の極み。
・Chain Reaction (5.12c) - もうどう見ても4つ★。今回のSmithツアーにおける目標ルートでもあった。みじかしい。

Heinous Cling Start (5.12a)は壁の途中まで。最上部まで行くと5.12cとなる。

Latest Rage (5.12b)もつい足が止まる綺麗なルート。

Chain Reaction (5.12c)は無敵のフォトジェニック!
【The Christian Brothers-East Wall-The Prophet Wall】
・Heresy (5.11c) - Smithらしからぬ、かぶったガバの短いルート!だから楽しいけどトポ的★グレードは低い。が、実際は超人気ルートでいつも誰かがトライしてました。
【The Christian Brothers-East Wall-The Testament slab】
・Wartley's Revenge (5.11a) - Tradルート。4つ★。エリアは分けてしまったが、上のHeresyのすぐ左。とても楽しいルートだが、最後にSmithが待っているとは・・!
・Blasphemy (5.11a) - ボルダリー&立体的で面白かった。オススメ。
3.マルチピッチ
【Smith Rock Group-NE Face Right Side】
・White Lycra (5.10b) - 2PのMIXルート。1P目はアプローチ、2P目はbolted faceからのTradで、長くて楽しい。オススメに入れてしまったけれど、下降は岩の反対側に降りて歩いて帰るしか無く面倒臭い(笑)。
【Monkey Face-South Face】
・Pioneer Route (5.7 A1) - 大ヤスリ岩のハイピークルートみたいな位置付け。A1ピッチはアブミ必要なし。お手軽にMonkeyの頂上に立てる気持ちのいいルート。
Monkeyにはもっとユグドラシルみたいな難しいのもいろいろありますが、とにかくSmithにきたらこのてっぺんに行かない手はないでしょう。

ぐるりと一周、様々なルートがある。これは5.11〜5.12のエイド混じりのハードルート。

Monkeyの歯みたいなのは口の中にいるクライマー。Misery Ridge Trail上のハイカーと空間を隔て至近距離で会話ができる。

口の中から空間に飛び出して行く、最後の爽快なピッチ!

70mダブル1回で地上へ。ハングがすごくて空中懸垂ドキドキでした。

人生最長?空中懸垂中。ここにあるには5.13やら5.14やらのやばいやつ。
岩場ははじめの1週間こそ賑わっていたものの、やはり暑いからか徐々にクライマーは少なくなっていきました。
6月に入ると、日没ころになっても気温が下がらず、汁手の私には少々つらいコンディションに。
ここに紹介したほかにも素晴らしいルートが盛りだくさん。スポートの聖地ですが、トラッドもすごいのが色々ありました。
<おまけ>
日中の暇つぶしでトレッキングもいくつか行きました。

Black Butteものぼりましたよー。簡単なトレイルで頂上に立てます。
↓Chain Reaction 完登動画↓
Special Thanks:一部写真提供 St.Eji
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