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春、岩シーズン到来。お散歩に登山、グルメ探訪も。

本格的な春の訪れを感じる今日この頃、北杜市にも乾いた岩の季節が到来です。


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というわけで、ここ最近は近所の岩場でトップロープや、週1程度のジムクライミング、1日5〜10kmのウォーキングに美味いもの探訪な日々を過ごしています。


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湯川とか樫山とか、瑞牆や白州ボルダーとか。


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ボルダーは落ちられないので無理せず。お昼寝も気持ち良い季節に!


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都内には壁が低くて妊婦さんにも優しい(?)ジムがいくつか。ジムごとグレード感にもよるけどだいたい4級くらいまで。登る前に課題だけでなくクライムダウン経路もあわせてオブザベ。


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北杜市のジム「ロクボク」では女子会イベントに参加させてもらいました。低いトラバース課題も作ってもらいありがたや!


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ボルダー仲間の売れっ子カメラマン一家に来てもらい、マタニティフォトも撮ってもらいました!


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素敵すぎる写真を何枚も撮ってもらいとってもいい思い出に。


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美味いもの探訪も楽しみのひとつに。うちから車で5分、明野のイタリアン「パン・トン・トマト」!美味しいし景色も良いしオススメです。


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クライマーの友人から教えてもらった高根の人気蕎麦屋さん「やつこま」。お蕎麦の人生ランキング1位かも。平日でもすぐ列になってました。


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コロナ禍でしばらくご無沙汰になってた肉部活動も再開。小さい子が居たら行けなさそうなお店に行きまくる(笑)。


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なかでも雪月花銀座さんはヤバかった。「部活した!」という達成感がすごかった。。


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里帰り?出産てことでしばしの東京生活スタート。都内のお散歩も緑いっぱいで楽しい。


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目的地やコースを定めて10kmくらいを目標に歩く。お腹が痛くて歩けない日は無理しない。途中カフェで水分補給も楽し。




そんななか、思い立って先日、久しぶりに瑞牆の山頂へ行ってきました!


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38週になりましたが、健診でまだ全く産まれる気配がなかったので(笑)、週末でまた山梨へ戻り瑞牆登山しました。


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瑞牆山荘から山頂まで約2時間半。山頂直下だけまだ雪が残ってました。


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この日の天気は完璧!


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大ヤスリ岩と南アルプス。


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金峰山と富士山!


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やっぱり瑞牆はいい山ですね。


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おうち焚き火もしっかり満喫してきました。

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そろそろ本物のビールが飲みたいお年頃です。


これからしばらくは北杜市をはなれ出産準備。

長いようで短かった10ヶ月がもうすぐ終わろうとしています。
お腹の子が無事出てきてくれたら、今度は背中に乗っけて懸垂したいです!楽しみ!

2022/2/19 白馬八方尾根押出沢BC

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週末土曜日はペコマと2人、ほとんどノートラックの広大なパウダーランでひゃっほーーしてきました!
降雪翌々日で高曇り弱風とコンディション良好。他パーティのスキーヤーボーダーも「今日最高!」を連発し、みんな幸せそうでした。


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八方第3駐車場から歩いてゴンドラ乗り場へ。8時のゴンドラに乗車し、リフトを乗り継ぎゲレンデトップまで。


八方尾根をハイクアップするパーティ多数。我々は押出沢ドロップポイントを目指します。


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鹿島槍と五竜!快晴です。


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不帰が見えた!


トイレの辺りで尾根を離脱し沢筋へ。


9時半。ついにドロップ!

ごぷろ動画です。


尾根上の雪は少し重めで張り付く感じがあったけど、沢に入ると雪質は一変、天国パウダー!
あっという間の至福の時間はたった30分でした。

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ガラガラ沢と合流した辺り、標高1300m位の東向き斜面に新しめな雪崩跡あり。

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その直下以外はデブリや硬いところもなく快適でした。

最後の渡渉もスノーブリッジが繋がっていてスキーで渡れました。


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9時半ドロップで11時半スキー場に復帰。

八方スキー場のWeb1日券を買っていたので、二股から歩いてスキー場に戻り、15時過ぎくらいまでゲレンデ基礎トレ。足腰いじめて終了!


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それにしてもいいコンディション、当たりでした!
バックカントリー、とくに冬のコンディションはまだまだ経験不足で読みづらいですが、こんな成功体験も失敗も積み重ねて漸進していきたいです。
あー最高だった!


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ところでスキーブーツもシールもまだ初代でもう9年以上使ってるけどまだ使えてます。買い換えどきいつ?

2022/2/5-6 甲斐駒ヶ岳 大武川 篠沢七丈瀑

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週末はよく一緒に登っているSくんと篠沢七丈爆へ!
私は3週間ぶりにまた黒戸尾根に戻ってきました(笑)。


篠沢七丈瀑はそのうち行きたいなと思いつつ後回しになっていたアイスルートのひとつ。
タイミング諸々が丁度良かったので、Sくんを誘って行ってみました。


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今回はゆったりプランで、初日は入山して七丈小屋にお泊まり。冬にお世話になるのは初めてです。
山岳医療パトロール実行委員会で2020年度にコロナ感染対策に関するマニュアルの作成にも関わらせて頂きましたが、花谷さんをはじめとする小屋スタッフの方々の徹底した対策のお陰で、安心してかつとっても快適に過ごすことが出来ました!

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受付したら各自番号をもらい、食堂スペース、寝室、靴箱は全てその番号のところを使います。銀マットやビニールシートでラッピング、仕切りがしてあってとっても清潔、安心!ちなみに宿泊者も寝袋持参です。

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生姜たっぷり「駒ヶ岳スキレット」さん自家製シロップのホットジンジャー


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美味しすぎる手作り濃厚カレー。お代わり自由って素晴らしい!丸2杯頂いて20分でぺろり。



翌朝もゆっくり6時起床で朝ごはん。

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3色おいなりさん弁当美味しかった!



この週末は冬型が強くて山頂付近はかなり荒れてそうでしたが、他の宿泊客の方々は朝早く起床して山頂を目指し登っていかれてました。


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七丈瀑は5合目からより7合目からアプローチしたほうが断然近いしラクです。
テント装備も無いので、ストックだけデポして吊り橋からアプローチ開始。


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沢地形を降りて滝のふもとへ。硬いモナカの下にスカ雪がたっぷり溜まっているような歩きにくい雪のラッセルで少々手間取りました。


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吊り橋から約20分、200mくらい降りた右手の岩壁に氷瀑が見えてきました。


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過去の記録と見比べると、1P目として登られている部分は半分くらい雪に埋まっていたようでした。
8時半、じゃんけんで勝ったSくんからリード開始!


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落氷を避けられる露岩の基部でピッチを切る。


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1P目のフォロー。

尾根の北側は強風の嵐みたいな天気でしたが、尾根の南側にある七丈爆はそれと比べ超穏やか。
気温も低くかつ雲が多かったので氷が日照を浴びることもなく、よく噂に聞く「濡れる」ということもなく、とてもいいコンディションだったと思います。


2P目は左岸側の壁の左端をリードしました。


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リード中にぱしゃり。寒そうにしてるSくん。


下から見るのと違い、氷部分だけで45mくらいあり登りごたえありました。しかも気温低いから鋼のように硬い(笑)。
IV+〜V-くらいの足で立てる傾斜でしたが打ち込みでパンプ。アイゼンもあまり深く刺さらないのでふくらはぎが疲れました。


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滝上の灌木までは60mギリギリいっぱい。久しぶりの長い氷、楽しかった!長いは正義!


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下降は灌木で60mと、アバラコフつくって残り20mくらい。


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取り付きのザック。この日は貸切!


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なんと二人とも全く同じロープを持ってきてしまったので、引っ張るロープがどっちかめちゃ紛らわしかった(笑)

12時半ころ下降終了。朝の残りのおいなりさん(凍ってなかった!)を美味しく頂いて、登り返しです。


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締まってない雪の再ラッセルで結構疲れました。

あとは惰性(笑)で黒戸尾根下山。でも今回はゆっくり歩いたからノーダメージ。18時前くらいに駐車場に着きました。

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5合目から見える七丈瀑。V字に切れた谷の一番下あたりに見えるのが登った氷瀑です。


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Kくんと甲斐駒ヶ岳ロックグラスでお疲れ乾杯!また遊んでね〜⭐︎

2022/1/16 甲斐駒ヶ岳〜妊婦登山ブログ

土曜日は大雪翌日の快晴ということで、素人考えに「The Dayかな?」とパウダーを求めてゲレンデサイドへ。
そして翌日曜日も快晴で登山日和!高いところに行きたい気持ちを抑えきれず、美しい景色を求めて甲斐駒ヶ岳に登りに行きました。毎朝家から見ている甲斐駒ヶ岳。さすがに甲斐駒を「裏山」とは呼べませんが、それでもうちから尾白の登山口まで車で30分です⭐️


2_IMG_0497.jpg黒戸尾根といえば!の1枚。


現在、妊娠7ヶ月となりました。
前回のブログはSNSなどでもとても反響をいただき、ありがたいコメントも多数寄せていただきました。
なかには現役産婦人科医の方からのコメントもあり、発信を続けるモチベーションを頂きました。
今回の山行記録は妊婦登山記録でもありますが、皆様ご存じの通り、妊娠期間中の体調は千差万別です。これは私の個人的な体験の記録であり、ただの読み物として楽しんでいただけると嬉しいです。


2_IMG_0487.jpg山頂手前のコル状から、富士山と鳳凰三山をのぞむ。



さて。
妊娠すると、身体全体が胎児を育てるモードへと変化していきます。
そしてその影響というか副次的な作用がさまざま生じてきます。つわりなどもその1つです。
妊娠7ヶ月ともなると、さすがにお腹が出てきました。重心の位置が前方に移動してバランスが取りにくく感じ始めると言われていますが、私の場合はまだその感覚はありません(腕立てがちょっとキツいけど)。
ただ、下半身のウエアに関しては再考が必要になりました。登山用の機能性ウエアにはもちろん「マタニティモデル」などありません。アンダーウエアはペコマのものを借りて良い感じなのですが、ヤッケはお腹が閉まらなくなりました(笑)。開けっぱなしでサスペンダーで対応しています。

そのほか、登山に関して困ることがいくつかあります。

まず、妊娠初期から今に至るまで継続している妊娠性鼻炎です。鼻水鼻づまりのせいで常に息が苦しいので、山には大量に保湿ティッシュを持参しています。また、循環血液量が増えてベースの心拍数が上昇することや貧血気味になりやすいこと、子宮による物理的な圧迫で肺活量が減ることなどから息切れを感じやすくなり、必然的にパフォーマンスも落ちます。


また、骨盤まわりを緩くするために分泌が亢進するリラキシンというホルモンの影響で消化管機能も落ちてしまうため、食べてもすぐにエネルギー化されず、また胃もたれしてしばらくだるくなってしまいます。行動食は胃もたれしにくいものを少量ずつ、こまめに摂る必要があります。胎児が優先的に糖を利用するので血糖値が下がりやすいという弱点もあります。


6_IMG_0483.jpg8合目からのぞむ北岳。



先日ご紹介した"The Pregnant Athlete"にも、RPE(自覚的運動強度)13-15を上回らない運動を心がけるよう書いてありましたが、もちろん限界ギリギリまで追い込むのはNGです。適度な酸欠状態で胎児や胎盤がリスクに強くなると言う報告はあるようですが、胎児を危険に追いやるのは不本意です。妊娠前にやっていたレベルを超える活動も、もちろんしません。
また大前提として、つい先日の妊婦検診では「順調」とお墨付きをいただきました。


それともうひとつ、大事なことが。妊娠中はメラノサイトの働きが活発になりシミが出来やすくなるんです。なのでこまめに日焼け止めを塗り直すなどの紫外線対策も必須です!


こんなようなことを考えながら、「冬の黒戸尾根日帰り」という、今までなら普通にやっていたことに「挑戦」してみることにしました。
今の私にとっては正に挑戦です。
引き返す最終リミットを13時と設定して朝5時に歩き始めました。


3_IMG_0476.jpg燃え上がる朝焼け。



登山もクライミング も、やればやるほど面白くなる一方、より強い達成感を得るためにはよりハイレベルを追求するようになりがちです。その閾値はどんどん上がっていく傾向にあります。ですから、今までならすでに感動を感じ得なかったことやモノに改めて感動やワクワクドキドキを覚えるというのは、とても素敵なことだと思います。

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案の定の登山日和です!☀️


黒戸尾根は「日本三大急登」に数えられていて、三大の残り2つである「西黒尾根」や「ブナ立尾根」、他に長大な尾根として知られる早月尾根と比べても圧倒的な標高差がありますが、平均勾配は実はこの中では下位の方になります。実際登るとそれは身をもって感じるのですが、とにかく距離が長いです。つまり長い長い「だらだら登り」との戦いになります。で日帰りとなると帰りは結構足にきます(笑)。


いまの自分が黒戸尾根をどの程度のペースで登れるのか?そこが未知なので不安も大きく、知らずと早足気味になってしまいます。

冬だとついあまり水分を取らず歩いてしまいますが、この日はテルモス2つにお湯と水1.5L弱を用意して、ほぼきっかり1時間半ごとに水分補給しました。


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笹の平分岐まで1時間半、5合目まで4時間でした。そして4時間半で七丈小屋、時刻は9:30。ひとまず山頂は目指せそうです。



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7合目から先で雪の量がグッと増えました。今朝すでに何パーティか登頂していたようでトレースはありましたが、雪が締まっておらず腰ラッセルのところもありました。そのせいで8合目までがちょっと時間かかりました。


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絶景を満喫しながら登ります。


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9合目でアイゼンを装着し、片手をストックから縦走用ピッケルに持ち替えましたが、行程の大半でダブルストックが活躍しました。


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山頂まであと少し!登り始めた時の不安は山頂直下の強風と共に吹き飛ばされていき、あとには晴れ晴れとした青空のような高揚感だけが残りました。


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11:45、登頂!!
登頂できただけでも嬉しいのに、この青空です!


これまで季節を問わず幾度となく訪れたこの山頂。
しかしこの日の山頂は、自分にとってとても特別な山頂でした。


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時刻はちょうど正午を回るところなので、山頂ランチタイムです。須玉のデイリーヤマザキで買った北杜あんぱん!


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ホイップクリームたっぷり💕でもこれ1個で下山中ずっと胃もたれしちゃって以後行動食が喉を通らなかった。。


0_IMG_0534.jpgちょうどこの時間におうちでzoom講習を受けてたペコマが撮った甲斐駒ヶ岳。山頂、雲抜けてますね!


山頂には15分くらい居たみたいです。12時過ぎ、下山を開始しました。
山頂から七丈小屋まで30分、5合目まで1時間半と順調に降りてきましたが、徐々に蓄積されたダメージでペースダウン。5合目から刃渡りまでは1時間かかり14:30。


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この日は鹿の家族が沢山横切りました。天気良かったから仕方ないけど雷鳥にも会いたかったな。


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いつも心身共に疲弊する笹の平分岐までの急な笹原はほぼ最初から最後までグリセードで下れました。

笹の平分岐には15:20着。駐車場着は16:30でした。11時間半行動となりました。


9_IMG_0490.jpgセルフタイマーで撮った記念の1枚⭐️

北杜市で一番好きな山は?と聞かれたら「瑞牆!」と答えますが、甲斐駒ヶ岳は私にとって「心の山」です。



以前いた職場は男ばかりだったのもあって、スタッフがひとり妊婦さんになった途端、皆んな腫れ物に触るように扱いが変化したのがとても記憶に残っています。奥さんや子供さんがいらっしゃる家庭でも、旦那さんは妊婦さんについて無知(無関心?)な方が多いんですよね。そういう私自身も、当時妊娠について全くの無知で、妊婦さんは常にどう扱って良いか分からないミステリアスな存在でした。
自分が妊婦になってみてやっと妊婦さんのことが分かるようになり、また世界が広がった気がします。


気づけばフリークライミングからは丸3週以上離れてしまいましたが・・・貴重なラニーニャの今冬を、スキーに山に、ちっちゃな連れと共に満喫したいと思います!

2021/9/19-20 境川 大畠谷 



シルバーウィーク前半戦はMy行ってみたい沢リストの1つ、オバタキタンでした。
遡行図は渓谷登攀のものを参考に、Web上の記事などもみて情報収集して行きました。


台風一過で朝方はまだ雨が残っていましたが、遡行開始した7時頃からは徐々に晴れ間が。




陽の光を受けると、台風の影響を一切感じさせない透き通った水に白い花崗岩が輝きを増し、気分を高揚させます。




ほどなくして25m大滝見物。オブザベの結果、我々のいまの実力では手強い相手に思われたので、大人しく手前から左岸を巻きました。
結構な大高巻きになっちゃいます。灌木の残置スリングで25mくらいの懸垂1回で沢床へ。




そこからしばらく歩いて左にいくつか枝沢を分けると、沢はゴルジュ地形に!




ゴルジュ地形だけど明るい渓相です。




7mCS滝はこれまたかなりの強敵と睨み、大人しく左岸を小巻き。さいご数歩のちょい悪なネギトラバースを超えるとハーケンの残置へ。15mくらいの懸垂1回で沢床です。




小巻きですが谷底は深いです。


沢床に戻って沢が右へ屈曲したあとに出てくる2つの滝は、この遡行中一番楽しかった場所です。




はじめの5mは滝の裏を右から左へ通り抜けて登り、次の6m滝は水流の左フェースをしびれるウスカチ垂壁登りでした。


でもここは殆どのPtが右から登っているようです。かなりのスピードで先を行っていた先行Ptさんたちも右壁を登ったと仰ってました。


ゴルジュ地形が一旦終わったあとの5mCS滝は、頑張れば登れそうにも見えましたが右岸ルンゼ状を巻き。しかしちょい巻きのつもりが少し上がりすぎてしまい、7mくらいの懸垂で沢床に戻りました。
ここら辺で時間はまだお昼くらい。もうそろそろ本日の行程が終わりそうな気がしますが、ゆっくり行動食をとってまた進みます。
2段40m滝は左の枝沢から巻きますが、地形に導かれるように巻き上がっていくとちょうどよく滝上に出られます。ここで沢にクライムダウン出来るのですが、私たちはここから見えたCS滝が難しそうに見えたのでさらに巻き、ちょっと時間を食ってしまいました。先行Ptさんに聞いたら、この滝も簡単に登れたとのことで、ここで降りておくべきでした。


この追加巻きのせいで、変なところで灌木にスリングを残置しての懸垂になってしまいました。ゴミを投棄してスミマセン。。
沢に戻ってからは小滝を3つほど登って終了。


二俣手前の最後の5mCS滝はCSの左側をワイド登り。結構悪かったです。私は先に荷上げしてもらい空身でトライするも、最後はペコマの足を掴んで抜けました(笑)。


そうして13時半ころ二俣テンバに到着!





左俣大滝がすごい迫力で絶壁を落ちてます。






↑コチラは最近げっとした折り畳み式火吹き棒。今回コレをどうしても使いたかった。


薪が少なく、先行Ptさんの焚き火と合流させてもらいました。初対面ながら、沢キャンプ然とした四方山話に花を咲かせて夜がふけるのを待ちます。






焚き火シェア&楽しい時間をありがとうございました!!


翌日は4時半起床、5時半行動開始。
右俣ゴルジュを「スゲーー」って見学したら右の壁を登り始めます。




先行Ptさんが後から追いついてきて、すぐにフリーソロで通り過ぎて行きました(笑)。我々は一応ロープを出して登りますが、中間支点はゼロでした。




↑左上の"ポコ"の右肩目指して登ります。


ハーケンが効くところも所々ありますが、基本的には打ち込むとリスが広がって岩が剥がれちゃう感じ。時間もかかるし、サクサク進んでしまうのが吉です。結局、最初ピッチを切ったところでハーケン1枚、次に切ったところでカム1個、その次は灌木でアンカーを作れました。計4ピッチくらいでブッシュ帯の上へ抜けました。


ここからしばらく藪を漕いで、懸垂下降無しで沢床へ。右俣の遡行を続けます。
いくつか小滝登りがあります。最後のヌメヌメ滝は途中から右岸を小巻きしました。


水が枯れると、最後のツメ、藪漕ぎ小一時間で11時前くらいに稜線に出ました。


稜線に出てからは、うっすら道はあるけどほぼ藪漕ぎな約1時間の歩き(途中超ヌメヌメ木道が地味に怖い)で大笠山山頂との分岐まで。




大笠山山頂は割愛し、何もない登山道の分岐地点で記念撮影をし、持ってきた下山服とトレランシューズに完全換装して降りました。登山道はなかなかに険しく、上級者向け登山道という感じでした。稜線に抜けてから計4時間ほどでPにつきました。


桂湖が綺麗です。湖畔には綺麗なオートキャンプ場があってキャンプ客で賑わってました。


今年は7月に青鬼の仲間とホラガイへ行って以来、このオバタキタンが2回目の沢でした。かといってそれほど山や外岩に行っていたわけでもありません。天気が悪かったのもあるとは思いますが、8月から9月前半は色々なイベントごともあってバタバタと過ぎてました。


気づけば私もまた一つ歳を重ね、期待も不安も織り交ぜて色々と思うことが増えました。withコロナの不透明な未来ですが、引き続き1日1日を大切に生きて、ワクワクする目標に向かってさらに邁進していきたいと思う今日この頃です。


<行程>
9/19 7:00 入渓ー8:00 25m大滝ー12:30 2段40m滝ー 13:30 二俣
9/20 5:30行動開始ー7:40 登攀終了ー11:20 大笠山山頂との分岐ー14:45 駐車場













プロフィール

chippe

Author:chippe


肉好きchippeのブログへようこそ!
2006年10月 山歩きを始める。
2007年9月 クライミングを始める。
山岳同人「青鬼」所属。
「メラメラガールズ」所属。
国際認定山岳医。
「カリマーインターナショナル」アンバサダークライマー。
現在は無職、旅人。
旦那さんはpecoma。

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